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ファイトカード

高田総統劇場

 スモークと共に高田総統が登場!インリン様を始め、モンスター軍がその後に続く。場内は一斉にブーイング!「なかなかよろしい」と高田総統が気持ち良さそうに言うと、さらに大きなブーイングが国技館に響き渡る。
「喋ってもいいかな?」と高田総統。「明日からの三連休、どうせロクな予定も入っていない下々の諸君には、いい思い出になったんじゃないかな。私に感謝してくれたまえ」と恩着せがましい。
「この中には、私を今日初めて見る者もいるだろうから、一応挨拶しておこう。我こそは、高田モンスター軍総統、高田だ!」と、いつもの挨拶を行った高田総統はゆっくりと喋り始めた。
「今日は観客ジャッジメントシステムという試みで、プロレスの本筋に切り込んで実験をしてみた。次回は我がモンスター軍、ハッスル軍、それとここにいる下々の諸君に株を持ってもらうシステムを導入しようと思っている」と、いきなり株式化を提案する高田総統。
「しかし、二つ問題がある」という。「ひとつ目はそこにいるチキン、引きこもり。この二人にホリエモンほどの行動力があるとは到底思えない」と、常に時事ネタを得意とする高田総統らしいお言葉。
「二つ目は、ここに来ているしみったれたプロレスファン諸君に、株を買うお金などあるわけがない!」とやはりファンをバカにする。
「話を戻そう」と高田総統は、相変わらずのマイペース。リング上で激闘を終えたばかりの二人に目をやり、「そこにいるチキン、引きこもり!いや、今回はあえて小川君、川田君と呼んでもよかろう」。これはもしかして、二人の激闘に高田総統も心が打たれたのか?
「今日はキミたちの試合をじっくり見させてもらったが、老人ホームの学芸会より随分いいじゃないか!ハァッハッハッハッハッ!」と、やはり高田総統は二人を揶揄するのであった。
 これには、死力を尽くした川田が激怒。「偉そうな事を言ってるけど、プロレスはリングの上で闘ってナンボなんだよ!」と絶叫すると、場内のプロレスファンから大きな拍手が沸き起こる、継いで川田は、「お前もそろそろリングに、出てこいやーーーっ!」と、どこかで聞いたようなセリフ!
「ちょっと待て!いま非常に意表を突かれた。正直、ビビってたじろいでしまった」と高田総統。川田のひと言が効いたらしい。「引きこもりの川田君、なかなかやるねぇ〜。キミたちの美しい友情物語は、涙を堪えながら見させてもらったよ。しかし、その涙は笑いの涙だ!」高田総統は、やはり感動などしていなかったのだ。この男に、人間の感情はないのだろうか?
「真のトップを張る男は、孤独なんだ。孤独なくして体制化はない。この孤独感に立ち向かっていく勇気はあるのか?」と、いきなり真面目に問いかける高田総統。川田は、「おい小川、何か言ってくれや」と小川に呼びかける。そう、この問いにはキャプテン小川自身が答えなければならないのだ。
 マイクを握った小川。「おい高田!俺は確かにてめぇより喋るのはヘタだよ。思い通り行かない事ばっかりなんだよ!でもな、俺はハッスルするしかねぇんだよ!ハッスルが俺の生きる道だ!高田、ごたく並べているてめぇは何なんだ!」と、小川はシリアスな返答だ。やはり、川田戦を通じて小川の中で何かが変わったのか?
 しかし、高田総統はそんな小川をせせら笑いながら、こう言った。
「ほおーっ!今日はやけに元気がいいじゃないか、小川のアンチャン。少し面白くなってきたな。ただしだ!この私をリングに上げるという愚かな考えはやめたまえ。ごく近い将来、キミたちは大きな後悔をする事になるだろう」
 小川の迫力に満足気な高田総統だったが、「大きな後悔をする」とは何なのか? またしても謎の言葉を残し、高田総統は「私はこれから、モスクワでウォッカを飲まなければならないんだ。今日はこの辺にしておこう。バッドラック!」とマントを翻して立ち去っていった。大きな、大きな謎を残して…。
 リング上に取り残された小川と川田。視線を交わすと、川田が小川に握手を求めた。その手を握り返す小川。ガッチリと友情の絆が結ばれたのだ。
「お前はやっぱりキャプテンだ。お客さんも期待していると思うから、しっかり締めてくれよ」と、川田はエンディングを小川に託す。場内からは巨大な「小川コール」が沸き起こった。
「今日のこのお客さんの気持ち、しっかり受け止めてくれや」と川田。小川はもう泣きそうな表情だ。
「今日はたくさんの、本当にたくさんのご来場ありがとうございました!今日はある意味、PRIDE GPでヒョードルとやったとき以上に緊張しました!俺は至らないキャプテンかもしれないけど、みんな俺についてきてくれよーーーーっ!最後に気持ちのいい一発、決めさせてくれっ!」と小川。最後はもちろん、「3、2、1、ハッスル!ハッスル!!」。前回の『ハッスル7』と違い、実に気持ちのいい、爽やかなエンディングを迎えた。
 明日は静岡だ!

第6モンスター〜ハッスル軍キャプテン争奪・観客ジャッジメントマッチ〜

観客ジャッジシステム・試合による判定 2-1

ハッスル史上最大のビッグマッチは、PRIDE風の選手紹介映像で作られたシリアスなものだった。これまでの小川とハッスルの歴史を振り返るセンチメンタルな映像と、何度も繰り返される「すべてはハッスルのため」という小川の言葉。この試合に関してはヒール色の強かった小川だが、こういったVTRを見ると目頭を熱くさせるものがある。そんな小川に対し川田は「俺がプロレスを教えてやる」とコメント。これを受けた小川も「じゃあ俺がハッスルを教えてやる」と一歩も引かない。形こそ違えど共にハッスルを背負った人間の宿命の一戦が今幕を開ける!
 先に入場した川田はいつものハッスルスタイル。黄色のトラックスーツに身を包んでいる。対する小川はいつもの孫悟空ガウンこそ着ているものの、フードの奥に見える横顔にもみ上げはない。そしてリングに上がりガウンを脱ぐと、足にはキックレガース、その両手にはオープンフィンガー・グローブが付けられていた。

閉じる 完全に暴走王スタイルの小川は中央で川田を睨みつけると、いきなりの頭突き。そのまま川田をコーナーまで押し込むとミドルと踏み付けを連発し、両手を叩いて川田を挑発する。その姿はまさしくあの頃の小川だ。何とか立ち上がった川田は不用意に近づいてきた小川に頭突きのお返し。そして小川の頭を掴み、強烈なヘッドロックで締め上げ始める。頭を捉えられた小川は足を伸ばしてロープブレイクを狙ったり、川田の体をロープに振ろうとするものの、川田はそれを許さない。むしろジリジリと絞める角度をきつくしていく。この古典的で地味な技に愚直にこだわるあたり、川田のプロレス観を感じさせる。これを何とかロープブレイクで逃れた小川。しかしダメージが大きく立ち上がれない。そこに川田は容赦なく張り手とヒザ蹴りの連打。そして上半身のトラックスーツを脱ぐと、強引に小川の足を掴んでハーフボストンクラブで締め上げていく。何とか這いつくばってロープブレイクを得た小川だったが、川田はすぐに逆水平とミドルを連発。そしてフラフラの小川にフロントキックを叩き込もうとする。しかしここで小川は起死回生・カウンターの左ストレート!そしてマウントからパンチを叩き込み、横四方から袈裟固めで川田の首をグイグイと締め上げる。たまらずロープに逃げた川田を無理矢理立たせた小川は得意の払い腰。そして助走を付けての強烈なSTOを決めた。さらに先程のお返しとばかりに川田に対してハーフボストンクラブ。しかもそのまま顔面を踏みつけるというえげつなさも見せる。これを外された小川は何と足四の字固め!川田も体を返して逆に小川の攻めようとするが、小川もそれを許さない。必死の形相で互いの足を極めようとするその姿は、これまでにハッスルになかった独特の激しさがある。しかしこれを外した川田が一気に攻勢に出る。エルボー、ジャンプキック、フットスタンプと大技を繰り出すと、何とスピニングチョークを披露する。これは小川が何とか足を伸ばしてロープブレイク。しかし完全に試合の流れは川田に傾き始めた。パワーボムを耐える小川に顔面蹴りを叩き込んで川田は、ロープに飛んで強烈なラリアット!さらに高角度のバックドロップを2連続で決める。もうグロッキー状態の小川だが、それでもまだ川田はフォールには行かず、トドメと差さんとばかりの垂直落下式ブレーンバスター!誰もが川田の勝利を確信した瞬間だったが、これがハッスルを背負っている人間の意地なのか、小川が3カウントギリギリのところで両肩をマットから上げたのだ。そして川田のサッカーボールキックを上手く交わした小川は、カウンターのSTO!川田もすぐにジャンピングハイキックを繰り出すが小川もSTO。カウント1で返した川田にフライングネックブリーカーを決めると、そこからSTO2連発!小川がハッスルキャプテンとしての意地を見せ、川田から3カウントを奪った。あまりの激しい試合に両者はノックダウン状態。なかなか立ち上がることが出来なかった。
 通常の試合ではここで小川の勝利となりキャプテンの座を防衛となるのだが、この試合は観客ジャッジメントシステム。PPV観戦者からのハッスルオフィシャルサイトに寄せられた投票が開示されると、ここでより多くの得票があったのが敗れた方の川田!これで試合の勝敗は会場にいる客席の人たちのジャッジにゆだねられる事となった。観客席に上げられたボードは若干、川田のイメージカラーであるイエローが多く上がっている。そしてハッスル野鳥の会の集計の結果は…

川田!

これによりすべてのポイントを主計した結果、2-1で川田がこの試合を制した。試合前の公約ではこれでハッスル軍の新キャプテンは川田ということになるのだが、川田はレフェリーからの勝ち名乗りを拒否。そしてマイクを握ると「小川、お前全然しょっぱくねえよ。俺は最初からキャプテンなんてどうでも良かったんだ。お前にプロレスラーとして目覚めて欲しかったんだよ。これからもキャプテン頼んだぞ。気を抜いたらいつでもキャプテンの座から引き摺り下ろすからな。今日来てくれたファンの皆さん、その気持ちは受け取らせていただきます。でもリングでフォール負けした以上、自分がキャプテンをやることは出来ません。小川、お前がハッスルを引っ張っていくしかないんだよ。俺はこの自由なポジションが好きなんだ。お前がハッスルを引っ張っていてくれ」と、自らが得たキャプテンの座を譲り渡す事を宣言したのだ。試合前川田は事あるごとに「プロレスラーとしての小川を引き出す。それが俺が指名」と公言していた。それを実現できた川田にはキャプテンの称号など必要なかったのだ。これぞまさに”俺だけのハッスル”である。そしてまた小川も素晴らしかった。川田という本物プロレスラーと戦ったことで、これまでのハッスルでは見せたことのなき鬼気迫る姿を見せてくれたからだ。そんな感動的なシーンが展開する中、今回の全面プロデューサー高田総統が現れた!


第5モンスター〜HHH(ハッスル・ハードコア・ヒーロー)王座決定戦〜

『ハッスル・ハードコア・ヒーロー』略して「HHH」(トリプルH)選手権が賭けられた、ハッスル初のハードコア・タイトルマッチ。勝者には時価数百万円すると言われるチャンピオンの証、ゴールデンロットが贈られる事になっている。金村キンタローは「ヤフオクに出したら高く売れるぞ」と、虎視眈々と狙っている。
 金村がはしご、田中が白いギター、スパンキーがゴミ箱、黒田が自転車をそれぞれ持ち、子供たちと入場。今回のルールは、それぞれひとつだけ凶器を持っていい事になっている。
 モンスター軍のシルバはいつもの巨大棍棒、ボビッシュは缶ビール、ザ・フライング・ヴァンパイアは椅子を持っての入場だ。
 立場が微妙な坂田が入場すると、なんと屋台が登場! 坂田の凶器はアツアツのおでんなのだ。

閉じる 試合開始、さっそく全員が場外へ戦場を移すと、シルバと金村がリング上に残った。金村がタックルを2発、3発と決めるがシルバはビクともしない。金村はシルバに「ちょっと待て」とまったを掛け、はしごを取り出す。その上に登り、シルバよりも高い位置から「来いよ、オラーッ!」と急に強気になる金村。しかし、ボビッシュにはしごを揺らされると転落、トップロープに股間をしこたま打ち付けてしまった。
 続いてスパンキーがリングに戻り、シルバにボディスラムを仕掛けようとするが持ち上がらず、逆に高々と持ち上げられてしまう。そこへ助太刀に現れたのが黒田と田中。二人がかりでシルバに襲い掛かり、その間に金村がリング上に机をセット。そこへ黒田と田中がダブルのブレンバスター! シルバの巨体で机が真っ二つに! 続いてシルバに3カウントが入り、最初の脱落者はシルバとなった。
 スパンキーとボビッシュ。スパンキーのエルボーにボビッシュはビクともしない。ならばとスパンキーがボディアタック。それを軽々と受け止めるボビッシュへ、黒田がドロップキック。二人がかりで抑え込むも、カウントは2。
 田中とヴァンパイアがリングイン。ヴァンパイアは空中殺法の連続からトラースキック、さらにトップロープからのDDT。今度はトップロープからのボディアタックを狙ったがカウントは2で、田中の逆襲に合い場外の机へパワーボムで投げられてしまった。
 その間にスパンキーとボビッシュを攻撃していた黒田。スパンキーにボビッシュを押さえつけさせて、自転車で花道を疾走! だが、ボビッシュにカウンター攻撃を喰らってしまった。するとボビッシュ、持ってきた缶ビールを開けると黒田に一気飲みさせる。
 その行為を辞めさせようと、持ってきたゴミ箱から何かを取り出すスパンキー。それをボビッシュに投げつけると、水が弾け飛ぶ! どうやら水風船のようだ。次から次へと水風船を投げつけるスパンキーは、勢い余って客席にも投げてしまう! 場内には悲鳴がとびかう。
 だが、風船が尽きたところでスパンキーにも一気飲みを強いるボビッシュ。二人をリング上へ連れて行くと、頭をシェイク! 一気に酔いが回ってしまう、これはキツイ! すっかり酔ってフラフラとなってしまった黒田とスパンキーに、ボビッシュはバッファローラリアットからのバッファロープレスで、二人同時に3カウントを奪った。
 場外では、田中が2階席に上がり、フロアにいる坂田めがけて自殺ダイブ! 大きくどよめく場内。リングに戻った田中は金村と机をセットし、その上に寝かせたヴァンパイアへ雪崩式ブレンバスターで金村を叩きつける! ヴァンパイアにカウント3。
 先ほどの田中のダイブでダメージを受けた坂田が、フラフラとリングへ戻ってきた。「俺ごと投げろ!」という金村を抱えあげた田中は、ブロックバスターで坂田に叩きつけようとしたが、これは自爆。
 場内からは「おでんコール」。この声に応えるかのように、坂田は屋台のほうへ金村を連れて行き、椅子にガムテープでグルグル巻きにする。そして、「キンタロー、喰いてぇんだろ?」と吐き捨て、アッツアツのおでんを金村の口へ! 抵抗できない金村は泣きそうである。それでも、「喰わん! 俺にもプライドがあるんじゃ!」と抵抗する金村に、坂田はごぼう天からちくわのコンビネーション。アッツイ汁を金村の顔に飛ばし、さすがの金村もこれには「ごめんなさい、ギブアップ!」と戦意を喪失してしまった。
 残るはボビッシュと坂田と黒田。ボビッシュは二人をそれぞれコーナーに叩きつけ、バッファロープレス。坂田をリフトアップして黒田に投げつける。しかし、田中がバックからのエルボー、前へ出たところへカウンターの坂田のドロップキックをもらい、二人がかりでボビッシュをエビ固めに丸めるとカウント3が入った。
 リング上は坂田と黒田のみ。二人はチョップ合戦を繰り広げ、坂田が折れた机の破片、黒田がギターを持ち出す。坂田の一撃で、机の破片は粉々に散った。一瞬、グロッギーになった黒田だったが、油断した坂田に白いギターを直撃! そしてラリアット! だが、カウント2で坂田が跳ね返した。黒田は坂田をブレンバスターで投げると、ありったけの椅子をリング上に持ち込んで坂田の体の上に椅子の山を作る。そこへ、コーナー最上段からのボディプレスが炸裂! カウントは3。田中が初代HHHチャンピオンに輝いた。


M字ビターンコンテスト

前回の『ハッスル7』で小川直也からM字固めでフォール勝ちを奪ったインリン様が、『ハッスル8』に向けて提案した企画、それがM字ビターンコンテストだ。高田総統も「楽しみだ」というこの企画。この言葉を受けたインリン様は「これからも高田総統の前に立ちはだかる者はお仕置きよの精神で追い払います。そのためにはアマゾネス軍の戦力を強化しなくてはいけません。高田総統のためにボディを張ることが出来る女性を募集しています。アマゾネス軍に入るためには、強さ・美貌・そして鉄のような冷たさが必要なんです」と語る。そんなインリン様に高田総統は「一つ忘れ物がある。それは股関節の柔らかさだ!」とアドバイス。それを聞いたインリンも「すべての道はM字に通じるです」と静かに頷いた。そして遂に会場にインリン様が光臨。高田総統が新調したコスチュームは前回よりもさらに露出の大きなものだ。今からM字コンテストが始まるというのに、会場はもうインリン様の色気にうっとりだ。「暇でモテないプロレスファンの諸君、私がモンスター軍No.2のインリン様よ。インリン様とお呼び!」と声をかけると、客席からは「インリン様!」の大声援が起こる。

閉じるそしてインリン様から命を受けたケイ・グラントからコンテスト書類審査の合格者がリング内に呼び込まれた。最初に登場したのは白い水着の田中さん。体の柔らかさが自慢の田中さんは「これ以上開いたら死んじゃう」というほど見事なY字開脚でアピール。2番目に登場した藤原さんは白いコートの下に真っ赤なビキニ。肩をはだけさせるチラリズムエロをアピールすると、会見でも見せた猫さんポーズで決めた。そして三番目は福井弁・Iカップの岡田さん。この日も豹柄の水着で登場すると、福井弁丸出しで「得意のIカップブリッジやりますんで」と後方ブリッジ!そしてリング場に設置された台にそれぞれが立ち、選考の基準となるM字ビターンを決めた。とここで一つ大事なことをわすれていたことに気付くケイ・グラント。確かに会見では3人しかいなかったのだが、あの時は外人モデルの家事手伝い・ERIKAさんが病欠していたのだ。島田二等兵に突っ込まれたケイ・グラントは改めてそこにERIKAちゃんを呼び込んだのだが、何とERIKAちゃんの正体はアジャ・コング!本名はERIKAちゃんではあるものの、とんだERIKAちゃん違いだ。アジャは厳正なる書類審査を別人の写真を送ってクリアしていたのだ。そんなビジュアル的には明らかに難のあるアジャだが、なぜか会場からはERIKAコール。その声に乗せられて得意げな表情でM字ビターンを決めるアジャだった。全4名のアピールが終わり、会場の声援の多さを測定するという審査に入ったのだが、一番人気は何とアジャ。さすがにそれは厳しいという事で、インリン様の手によって2番目に声援の多かった岡田さんのアマゾネス軍入りが承諾される。しかし会場からはあろうことかブーイング。あまり観客も悪ふざけはしない方がいいのだが、これがアジャの心に火を付けた。マイクを握ったアジャはインリン様ばりの女王口調で「ちょっとお待ちなさいよ。この歓声が聞こえなくって。私が一番じゃないの?」とインリン様に詰め寄る。すかさずインリン様は「美しくないわ」とバッサリ。続けざまに島田二等兵とアン・ジョー司令長官がののしり始めると、アジャはアン・ジョー司令長官にキツイ一発をお見舞いし、「いい気になりやがってもう頭来た。こんなもんこっちから狙い下げだ。お前らなんかコテンパンにしてやるからな」と、大ERIKAコールを背にようようと会場を後にした。
 とんだアクシデント(?)があったM字ビターンコンテストだったが、「みんなのM字ビターンを見ていたら私もしたくなったわ」とインリン様からうれしいご提案が!早速リング内にM字ビターンの台座が用意され、3人をバックに180度回転式のM字ビターンを決めたのであった。


第4モンスター

5分46秒 投げっぱなしパワーボム→体固め

場内のスクリーンには高田総統の秘密のアジト。アン・ジョー司令長官は凍えながら「総統、とても寒くないデスカ?これじゃインフルエンザをキャッチしちゃいマス」と震えている。それもそのはず、アジトには大谷と戦う予定の雪男サムーとその妻グレ子がいるからだ。このサムーとグレ子は、アン・ジョー司令長官がグリーンランドの永久凍土から採取してきたというDNAを高田総統があるレスラーにビターン注入して誕生したモンスター。グリーンランドの一度も溶けていない氷の大地、そしてその暗黒の大地の力を得たサムー&グレ子だけにその力は絶大だ。高田総統も「両国には吹雪が舞うだろう」と不敵な笑いを浮かべた。真っ白いコスチュームに身を包んで花道に現れたサムーとグレ子は見るからに不気味だ。対する大谷はゴールドフィンガーのテーマをモチーフにした曲で入場。場内のスクリーンにはサーフィンの映像が映し出される。

閉じる 入場曲同様、大谷の熱い勢いは止まらない!いきなりサムーにドロップキックをお見舞いすると、客席をあおりながら顔面スオッシュだ。さらに場外に逃げるサムーにダイブ。ヒートアップする会場からは「あちちコール」が起こる。声援に後押しされた大谷はサムーを貼り付けにすると、「お前はCWだろ!」とサムーの正体をばらしながら顔面にドロップキックを叩き込んだ。しかしセコンドの付いていたグレ子の登場で、戦況が一変する。サムーのトラースキックで大谷が怯んだ隙に、リング中央で何やらお呪いを始めるサムー。そしてその周りをグレ子がサークリングしながら、口から息を吐くと、何とリングの四方から雪が降り始めたのだ!さすがの大谷もこれでは「あちち」パワーが使えない。そんな大谷にサムーはブレーンバスター。そのまま花道へと引きずり出し、後ろから羽交い絞めにすると、そこにグレ子が冷たい吐息を吹きかけるという攻撃に出る。もはや万事休すかと思ったその時、大谷はサムーにエルボーを決めて脱出。そして体内に残っていたわずかな炎をその左手に込めて、グレ子の顔へと掲げた。その小さな炎は徐々に大きくなっていき、グレ子はその場に倒れこんでしまう。そして大谷が「俺は熱い男だ!」と叫ぶと、花道からは炎が吹き出る!再び熱いパワーをみなぎらせた大谷はリング上のサムーに強烈なパワーボムを決めて、3カウントを奪った。


第3モンスター

4分41秒 ウラカンラナ→エビ固め

 モンスター軍の仕掛けた5対2ハンディキャップマッチという罠で、絶体絶命のピンチに追い込まれたハッスル仮面。中村カントクは「ハッスル仮面はレッドとブルーだけじゃない!」と宣言したが、果たして…?
 アン・ジョー司令長官率いるモンスター軍が入場、アン・ジョー司令長官は「ハッスル仮面よ、ハンズアップ!お手上げですカ? レッドとブルーだけでミーたちに勝つ事はありえマセーン! 他のメンバーはノーボディ、誰もいマセーン。エブリバディ、この試合はミーたちの不戦勝デース!」とさっそく勝ち誇る。
 しかし、場内に鳴り響くハッスル仮面のテーマ曲。レッド&ブルーに続いて、なんとイエロー(デブ)、ピンク(女の子)、グリーン(アフロ)が登場。「5人揃ってハッスルレンジャー!」とポーズを決める。ちなみにイエローはお約束のように、カレー用のスプーンを持っているぞ。

閉じる「おのれ、ハッスルレンジャー!」と、アン・ジョー司令長官はモンスターショッカーたち、つまり戦闘員たちを差し向けたが、あっという間に叩きのめされてしまった。リングに駆け上がるハッスルレンジャーたち。それを迎え撃つモンスター軍。あっという間リング内はバトルロイヤル状態になったが、モンスター軍を場外へ落とすとレッドがスライディングドロップキック、ブルーがサマーソルト、そしてイエローが“空飛ぶ豚”と化してプランチャだ! どよめく場内。
 リング上はピンクVSアリシンの闘いに。ピンクはアリシンよりもかなり小さいが、二回転のコルバタを決める。レッドとブルーがマエストロとピエロにドロップキック、二人を仲良く並べたところへイエローがボディプレス! これがトドメになるかと思われたが、全軍入り乱れての大乱闘に。
 その最中、モンスター軍に捕まってしまったのはレッド。001のバックブリーカーを始め、モンスター軍の連携攻撃を受ける。さらにアリシンが椅子を持ってトップロープに駆け上がり、ムーンサルトプレス! ダメ押しのアリシンボム! モンスター軍は5人全員でレッドを踏みつけ、「ドゥ・ザ・ハッスル!」。そして、ハッスル・ドリンクタイムだ! アン・ジョー司令長官よりハッスル・ドリンクが手渡され、パワーアップするモンスター軍!
 しかし、ハッスルドリンクが効き過ぎたのか、モンスター軍はここでミスを犯した。001を除く全員が場外のハッスル仮面たちに気を取られてしまい、リング上にはピンクと001のみに。まだ経験の浅い001にピンクを任せたのは油断だったのだ。ピンクはコーナー最上段からの回転コルバタを決めると、そのままエビに丸め込んでカウント3!
「トゥデーはこれくらいにしておいてあげマース!次は叩きのめしマース、ハッスル仮面! メモリーしておきなサーイ」と捨て台詞を残したアン・ジョー司令長官は、「ユーたちはお仕置きデース!」とモンスター軍の5人に告げたのであった。


第2モンスター

9分53秒 ノーザンライトボム→片エビ固め

モンスター軍でも1、2の人気者であるモンスター℃・モンスターJとのタッグに挑む石狩。しかし試合直前になってもまだタッグパートナーすら決まっていない。求人広告誌を読みながら「ああ全日本辞めてよかった。本当に俺もフリーターになろうかな」と呑気な石狩に、ハッスルサイボーグこと崔リョウジが歩み寄る。崔は石狩が制作したボードを手に「何だこれ?」。石狩は「これは僕が作った秘密兵器ですよ。僕が攻撃したらこのIの方を頭上に掲げて、リョウジさんが攻撃したらジャンと書かれた方を頭上に掲げてください」と説明する。どうやらモンスター℃・Jに対抗した作ったボードだということは分かるのだが、崔リョウジの”崔”の読み方は”ジャン”ではなく”サイ”。
無礼極まりな態度の石狩りを崔が「俺はジャンやないぞ!」と一喝。しかし石狩に懲りた様子はなく「じゃあ”スズメ”って読むんですか?僕ずっとリョウジさんって呼んでたから、苗字が分からないんですよね」と平気な顔をして答える。さらに「アイとサイか」と呟く崔を見て、「今夜はアイサイ祭りですよ!また人気者になるな。ウへへへへへへへへ」と笑う石狩。やはりというか、最後は崔に思いっきり殴られるのであった。

閉じる リングに上がると両手を伸ばし頭の上で合わせるIポーズを取る石狩だったが、客席の反応はイマイチ。しかしエルボーの連打や、Iコールに合わせて絞り上げるヘッドロックで会場が暖まり、徐々にIコールが大きくなっていく。そんな石狩にジェラシーを感じたのか、崔は石狩が自陣コーナー付近に戻ってくると、後ろから石狩の背中をビンタし、強引にタッチするのであった。石狩に負けじとハッスルする崔だったが、控え室で石狩が”崔”の読み方を間違ったため、会場からは”サイ”コールではなく”ジャン”コールが起こった。しかしモンスター軍も負けてはいない。石狩&崔の合体攻撃を誤爆させると、モンスターJが崔を、モンスター℃が石狩を捉える。するとここで自然と4人が輪になり、会場からのコールに合わせて順番に攻撃するという光景が繰り広げられる。その後、モンスターJとモンスター℃は崔に照準を絞り、二人がかりで崔を痛めつける。特にJ・℃コールで叩き込む、サンドイッチキックには会場がヒートアップした。しかし一瞬の隙を突いて崔がモンスター℃に強烈なニールキック!石狩にタッチすると、モンスターJに対して石狩もキレイなドロップキックとジャンプキックで追撃。勝負のバックドロップを狙う。これに対しモンスターJは驚異的な身体能力で、このバックドロップをバック宙で回避。さらにモンスター℃が石狩にSTOを決めると一転して大ピンチに陥る。しかしそこは先輩の崔が絶妙のカット。ミサイルキックを決めると、モンスター℃を場外で捉え石狩に絶好のチャンスを作ったのだが…石狩の逆さ押さえ込みを返したモンスター℃が、石狩に垂直落下式のブレーンバスター!これで3カウントを奪ったモンスター℃が、対抗戦の最初の白星をモンスター軍にもたらした。


第1モンスター

45分49秒 横入り式小包固め

 ハッスル史上最悪の事件と呼ばれる、3・5路上襲撃事件。雪が降っていたこともあり、あの2・26事件と共に人々にとって忘れらない大事件となった事は言うまでもない。
 襲った島田二等兵、襲われた中村カントク。両者の因縁はこの事件を機に頂点に達し、ついにこの両国で雌雄を決する事になった。ルールはハッスル初の過酷なデスマッチ、“エニィウェアフォール・エブリバディレフェリー”マッチに決定。リング内外を問わずどこでもフォールする事が出来、その場にいる誰もがレフェリーとして3カウントを入れる事が出来るという超過激ルールである。

閉じる 颯爽と現れた島田二等兵と中村カントク。先制攻撃は中村カントクが仕掛けた。首投げからストンピング、そしてフォールに行くとマスクド・レフェリーは超スローのカウント。これに怒ったカントクがレフェリーに気を取られている間に、島田がトーキックからストンピングを見舞い、フォールの体勢に。すると、今度はマッハのカウントを入れるマスクド・レフェリー!
 何とか3カウントは免れたカントクだが、島田二等兵に場外へ落とされ、飛び蹴りを喰らって大の字に。すかさず島田は観客に「おい、カウントしろ!」と指図。急遽レフェリーとなった観客がカウントを入れるが、カントクは返す。
 島田はそのカントクを捕らえると、ずんずんと花道を進んで行き、そのまま控え室の方へと消えてしまった。一体どこまで行くのか? つーか、観客に試合が見られないじゃないか!?
 そこへ現れたのは、モンスターショッカーのマスクを被ったマスクド・リポーター。「何か動きがあり次第、お伝えします!」と言い残して、二人を追っていった。どうやら二人の闘いは長期戦になりそうだ。会場では第2試合が始まった。
 第2試合終了後、マスクド・リポーターからの中継が入った。島田とカントクは、なんと国技館の外まで出ていたのだ。島田はカントクを金網に叩き付けると、その場を闘争。それを追うカントク。再びマスクド・レポーターの追跡が始まった。会場では先に第3試合が始まる。
 第3試合終了後、マスクド・レポーターは両国のちゃんこ料理屋の前から中継を入れてきた。どうやら、二人の闘いはちゃんこ料理屋になだれ込んでしまったらしい。座敷席に襖を破って倒れこんでくる両雄。島田は座敷席で楽しく食事している一般客を発見すると、ちゃんこ、そしてビールを奪ってむさぼる。その隙を突き、カントクがフォールの体勢に! 「店長、カウント!」思わずカウントを入れるねじり鉢巻の店長だが、惜しくもカウントは2! そのまま両者は外へ出て行く。 リング上では第4試合が始まった。
 第4試合終了後、なんと島田とカントクが国技館の2階席に姿を現した! フォールに入る島田、観客のカウントは2。この時点で試合時間は43分を経過していた。まさに死闘! 場内からは「プロレス大賞にノミネート間違いなし」との声も聞かれた。
 カントクがヘッドロックからフォール、カウントは2。カントクは場内設置された滑り台に島田を投げつけると、滑って落ちた島田に自らも滑り落ちてアタックだ。ここで二人はようやくリングに戻ってきた。
 島田のトラースキックで、カントクがダウン。フォールに行こうとするが、マスクド・レフェリーは二人の争いに巻き込まれてダウンしていた。すかさずレフェリーを物色する島田。その目に、一人の女性の姿が飛び込んできた。放送席にいた“ハッスル・マドンナ”こと青木裕子さんだ! モンスターショッカーに青木さんを拉致させると、リング上に引きずり上げた島田。しかし、その間にダメージから回復したカントクは島田を逆さ押さえ込み! が、惜しくもカウントは2!
 カントクはジャーマンに行こうとバックをとるが、これは島田のエルボーで切り替えされる。バックを取り返した島田は、後ろからカントクの股間を蹴りで一撃! ひるんだカントクをそのままエビ固め、ここでカウント3が入ってしまった。
 大喜びしてレフェリーの青木さんに抱きつき、キスを迫った島田だが、このセクハラ攻撃怒った青木さんのビンタをもらって悶絶。さらにカントクからは脇固めの逆襲を受けて、腕を押さえる島田。
 しかし、もはや勝敗は変わらない。この島田の勝利によって、対抗戦の戦績は2勝2敗のタイとなった。という事は、勝敗は“観客ジャッジメントシステム”に委ねられる事になるわけだ。
 一斉に上げられる黄色(ハッスル軍)と紫(モンスター軍)のボード。見た目には黄色が多いように見えるが…ここでハッスル野鳥の会の面々が登場し、双眼鏡で覗きながらカウントする。その結果は…ハッスル軍70、モンスター軍30でハッスル軍の快勝! 日本プロレス界初の観客ジャッジメントシステムの結果は、このシステムを提唱したモンスター軍が墓穴を掘る結果となった。よって、笹原GPプレゼンツのV旅行は、ハッスル軍に手渡された。


笹原GM登場!

まずリング上には笹原GMが登場。この記念すべき大会に向けて「今宵は日本のプロレス界に革命を起こすべく勝負を挑みます。選手、スタッフ一同皆様と一緒にハッスル出来るよう精一杯頑張ります」と語った。さらにGMから、5月に新潟・札幌でのハッスル開催が発表。しかも今年の秋には、首都圏にてハッスル・マニアを開催する事を宣言された。「是非これからもハッスルにご注目いただければと思います」と物腰柔らかに続ける笹原GMだったが、胸のポケットからサングラスを取り出すと態度が急変。「ていうか、お前らハッスルだけ見てればいいんだよ!アイ・アム・GM!」とポーズを決めた。
サングラスを外し、いつもの口調で観客ジャッジシステムの内容を発表する笹原GM。すると説明の途中で、会場のスクリーンに高田総統の姿が映し出された!「ひまでひまでしょうがないプロレスファンの諸君。モンスター国技館に来てくれてありがとう。礼儀正しい私だ、自己紹介をしよう。我こそは高田モンスター軍総統・高田だ!今宵は全知全能の完璧な支配者のこの私が、日本のプロレス界に根こそぎ革命を起こす」と宣言。そして早速ビターンで国技館を洗脳した。


オープニングムービー


島田元参謀長からの諸注意

今日のオープニングは、高田総統プロデュースらしく島田二等兵が担当。最後まで自分の事を“二等兵”と呼ばず、“元参謀長”と呼び続けるあたりは島田二等兵らしいと言える。そしてその島田二等兵のオープニングを受けて、島田二等兵の因縁のライバル(?)の臼杵PRが登場。協賛各社を紹介し、ハッスル8の幕が開いた。