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ファイトカード

エンディング

 ビジョンには勝ち誇る高田総統が現れた。「ハッハッハッハッハ! 腰フリにニューリン、だから言ったじゃないか? たったひとつしかない命を粗末にするものではないとな! ま、たしかにあの巻物を解読し、オカリナを手にされた時は、さすがの私もビビッてたじろいでしまったがな。なかなか、手を焼かせてくれるじゃないか? ん? しかしだ! もう同じ手は2度と通用しない」
 TAJIRIがせっかく発見したエスペランサー唯一の弱点も、これで消えてしまったということか…。高田総統は続ける。
「ところで、そこでひとりボーっと突っ立っているチキン! エースを名乗っている腰フリを叩きのめした以上、ハッスル軍との抗争を続ける意味は、もうなくなったようだな。ん? 貴様の3年間の苦労はこれで水の泡になったというわけだ。ハッハッハッハッハ!」と、なんとハッスル軍VSモンスター軍の抗争終結宣言だ! 3年間に渡る闘いは、モンスター軍の勝利で終わったということなのか?
「下々の諸君。ハッスル・マニアを充分堪能してくれたかな? また、機会があればお会いしよう。バッドラックだ!」
 マントを翻し、去っていった高田総統。その見えない総統の背中へ、小川が叫ぶ。
「高田! 闘いはまだ終わってねぇぞ! 俺は今日、キャプテンとして何もできなかった! 俺がエスペランサーと闘っても、負けたかもしれねぇよ。でもな、負け惜しみじゃねえけど、何となくお前の背中が見えた気がするよ。この3年、絶対、無駄にしないからな。俺は絶対にお前を倒すからな!」と、高田総統とモンスター軍を追い続けることを宣言した。
 続けて、小川はファンに向かって「今日は本当に応援どうもありがとう! 情けねぇキャプテンで申し訳ない…俺はな、誰に何と言われようとハッスルして生きていくしかないんだよ。また一から出直しだ!」と、深々と頭を垂れる。そして、出直し宣言。
「この3年の集大成が、こんな形で終わっちまって…最後に、最後にハッスルポーズだけはやらせてくれ! ありがとう! 今日は原点に戻ってハッスル! ハッスル!! で締めるから、皆も付き合ってくれ。全員起立!」とファンを煽り、「これから先、5年、10年、ずっとずっと俺はハッスルするぞー! スリーツーワン、ハッスル! ハッスル!! ありがとー!」
 一人ぼっちのリング上で、ハッスルポーズを決めたハッスル軍キャプテンの小川。確実に何かが終わり、何かが始まった。HGとニューリン様は無事を祈るしかない。そして、事実上、壊滅したハッスル軍の今後はどうなるのか? 悲しみ溢れる場内。本当に、本当に『ハッスル』はどうなってしまうのか!?

メインハッスル

10分9秒 ハイキック→体固め

 2004年に産声を上げたハッスル。以来3年にわたり繰り返されてきた、ハッスル軍とモンスター軍の果てしなき抗争。いよいよ今宵、ファイティングオペラにひとつの幕が降ろされ、またひとつの幕が上がる……。
 高田総統が生み出した闘う化身エスペランサーは、ハッスル軍はもとより日本プロレス界を壊滅させる最終兵器。地球の常識を覆す圧倒的強さで、今宵、長きに渡る抗争に終止符をうつべく再び降臨する。
 そんなエスペランサーに立ち向かうは、現ハッスル軍エースのHG。お笑い芸人ながら、昨年の『ハッスル・マニア2005』でデビュー。その類まれなるセンスとスター性は、ハッスルはもとよりプロレス界をまぶしく照らす…まさに救世主。
 そして、巻き物に記されたオカリナの謎。果たして、その音色が奏でられるその時、生まれるのは「破壊」か「創造」か?
 この闘いを見終わったら、もう21世紀は終わってもいい……。

閉じる HGは白いニューコスチュームで登場! 上向きの矢印が描かれた股間に押し付けたキャノン砲から白い何かを発射し、背中に下向きの矢印と共に描かれた「バッチコイ!」の文字をアピール。いつにも増して激しく腰を振りながら入場する。
 続いて『トレーニング・モンタージュ』のテーマ曲でエスペランサーがガウンを着てゆっくりと登場。リング上のHGは今か今かと待ちきれないように、腰をグラインドさせている。ゆっくり、ゆっくりとリングへ歩を進めるエスペランサー。リングの手前まで来ると、ついにガウンを脱ぎ捨てる! 首を機械的にカクカクと捻るエスペランサー。ついにリングイン!
 場内には不気味な音が鳴り響く。どうやらエスペランサーが発する音らしい。HGはお尻を向けて「バッチコーイ!」と誘うが、エスペランサーは微動だにしない。「皆さん、イっちゃっていいですかーっ?」と叫び、エスペランサーに向かっていくHGだが、エスペランサーのあまりの圧力に近づけない! やっとの思いで組み付いたHGだったが、一発の地獄突きでダウン! 続く踏み付けは間一髪かわしたHG。
 HGは腰を振りながら股間をアピールし、「セイ!」コールと共にエルボーを見舞う。次にエスペランサーの腕を捻り挙げるも、片手で軽々と跳ね飛ばされてしまった。ロープに飛んでショルダーアタックを仕掛けるHGだったが、カウンターの掌底を喰らってダウン! 引きずりあげたエスペランサーは“わがままな膝小僧”ヒザ蹴り! HG再びダウン! 
 距離をとったエスペランサーは、指でピストルの形を作り、エネルギーを溜め始める。あのさいたまスーパーアリーナを震撼させた衝撃波だ! そして、エネルギー波が指先から飛び出す! 間一髪でかわすHG! すると、エネルギー波は鋼鉄のセットに当たり、セットは破壊されてしまった! 
 大きくどよめく場内。HGは完全に萎えてしまった! 迫り来るエスペランサーに脅えながらもローキック、エスペランサーのローキックをジャンプしてよけてドロップキックを繰り出すが、エスペランサーはキックで楽々と打ち落とす。
 再びエスペランサーの手がピストルサインに。しかも、今度はHGの頭を掴んで直接打ち込むつもりだ。危うし、HG! が、ここでHGが下からの腕十字! すると今度は左手のピストルサインがHGに迫る! 腕十字を解いて逃げるHGに、エスペランサーがローキックで追い討ち! もうダメだ!
 その時、オカリナの音色が鳴り響いた。すると、苦しみ始めるエスペランサー。ステージにはオカリナを吹くニューリン様の姿が。HGは動きの止まったエスペランサーにニールキック、そしてコブラツイストだ。これをかわしたエスペランサーをエビ固めでフォールするHG。しかし、カウントは2。ならばと逆さ抑え込みでフォールを狙うが、カウント3は入らない。
 両耳を押さえて動きの止まるエスペランサー。HGがドロップキック、エスペランサーはHGをコーナーへ飛ばすが、逆にHG三角固めを決められる! 苦しみ続けるエスペランサー。HGはトドメとばかりにトップロープに上ると、ダイビングヘッドバット! しかし、これは自爆に!
 ここでアン・ジョーとバボが乱入、ニューリン様からオカリナを奪い取る! オカリナの音が止んでしまった。息を吹き返したエスペランサーは、エネルギー波の指先をニューリン様へ向け、打ち抜く! 右胸が破裂し、バッタリと倒れるニューリン様! TAJIRIが泣き叫びながら駆け寄り、ハッスル軍の面々とニューリン様を病院へ運んでいく。
 エスペランサーはHGを捕まえ、指先をHGの頭部に向けるが、まずはナックルをぶち込む。爆発する「HGコール」。最後の力を振り絞って立ち上がったHGだったが、そこへエスペランサーのハイキック! 完全にダウンしてしまったHGを踏みつけ、フォールするエスペランサー。カウント3が入った! あまりの戦慄にシーンとなる場内。
 さらにエスペランサーは、HGを無理やり引きずり起こすと花道でツームストンパイルドライバー! HGは頭から花道へめり込んでしまった! 3Dが暴れても壊れなかった花道に、一瞬にして大穴が開いてしまった。恐るべし、エスペランサーのパワー! 花道に突き刺さったままのHGを前に、放心状態の小川!
 HGはこれにより、ED(男性機能不全障害)のファイティング版、FEDになってしまったという……。


セミハッスル

9分3秒 まごころ固め

「二人の女を和合させるより、むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう」とルイ14世は言った。
 ハッスルのリングで激しくいがみ合う2人の女…。片や女性の自立をテーマに今年6月にデビュー。大男たちに真っ向から闘いを挑み、負け続ける最強主婦カイヤ! 片や今年4月に卵から孵化したモンスター。その後、モンスター軍からハッスル軍へ。M字という武器で世の男たちを片っ端から洗脳し、いまやそのM字で世界を救うと訴えるニューリン様。
 性は同じでも、価値観の全く異なる2人の女。そんな2人が出会った瞬間…火花は激しく散った! ニューリン様に激しいジェラシーを燃やしたカイヤは、まるであてつけるかのごとく、ニューリン様の古巣であるモンスター軍にまさかの電撃加入。先日の『ハッスル・ハウスvol.21』では、ニューリン様を首吊り処刑してしまった。ハッスル史上最大の女の闘い、勝つのはニューリン様か? カイヤか!?

「総統、お呼びでしょうか?」とアン・ジョー司令長官。そこには、なぜか浮かない表情の高田総統が。
「アン・ジョー司令長官、カイヤの調子はどうだ? 少しは使い物になりそうか?」と状況の報告を求める。アン・ジョーは「男が相手ではまだキツイですが、ニューリンくらいなら相手になるでしょう」と報告。
「そうか、それは面白くなりそうだな。ところでだ、ハッスル軍の連中がおかしな笛を用意しているようだが、“もしも”のために対策は用意しているだろうな?」と切り出した。アン・ジョーは「まさかあんなオカリナ如きでエスペランサーが敗れるなんて…」と答えるが、高田総統は血相を変えて「当たり前だ!」と怒鳴りつけた。
「モンスターKとカイヤに、ニューリンのあの生意気な口を封じてくるように伝えてくるんだ。必ずだ!」
 あまりの総統の気迫に圧倒され、慌てて司令室を出て行くアン・ジョー。「総統にしては、やけに慎重ですネ…あのオカリナの音がそんなに気になるんですかネ? まさか、エスペランサーが負けるなんて……ないない」と自分に言い聞かせるように出て行ったが、残された総統はやはり浮かない表情のままだった。

閉じる さらにヴァージョンアップしたスタートレック風の戦闘服に身を包んだニューリン様。迎え撃つはカイヤだ! 鞭を手にしたニューリン様だが、それをカイヤが奪い取って真っ二つに叩き折り、リングの外へ投げ捨てる!
「なんだ、テメェ」と食ってかかるニューリン様だったが、体格で勝るカイヤがパワーにものを言わせていたぶり続ける。「テメェ、やりやがったな!」とニューリン様が逆水平とキックで逆襲、M字アタックからフォールに入るが、これはかわされた。
 TAJIRIにタッチ、旧・師弟の激突となった。カイヤはTAJIRIをハンマースルーで軽々と投げ捨てると、皮肉にも自分が教えたカイヤ・ストレッチで締め上げられる。
 カイヤは川田にタッチ。川田が顔面踏み付け逆エビ固めにTAJIRIを捕らえると、ニューリン様がビンタで救出。TAJIRIが小川にタッチすると、小川は川田をモンキーフリップで投げ捨ててフォールに入る。逆水平とキックの応酬の後、川田がバックドロップ!
 川田はカイヤにタッチ、小川に襲い掛かって行くも小川は余裕で押さえ込んでタッチを求めるニューリン様と交代だ。ニューリン様はカイヤのバックを奪うと、ローリングしながらフォール。カウントは2! カイヤはカンパーナでニューリン様を宙吊りにし、救出に入ったTAJIRIをチョークスラムだ! これにアン・ジョーも加わってTAJIRIを痛めつける。
 その時! 荘厳な曲が流れ出すと、なんと天井からニューリン様のニュー鞭が!! それを受け取ったニューリン様は一気にアン・ジョーを追い込んでいく! 鞭打ちから回転エビ固め、卍固め、M十字固め、さらにM字アームバー! 息も絶え絶えのアン・ジョーへ小川のSTOボンバーが炸裂! すかさずニューリン様はアン・ジョーの両足を抱え、「ま・ご・こ・ろ!」の掛け声と共にM字フォール! 見事、アン・ジョー司令長官からフォールを奪って見せた。高らかに鳴り響くニューリン様のテーマ曲。だが…。
「おい、音楽止めろ!」と川田がストップをかける。「何が真心だ、お前は下心がミエミエだ! 何がM字で世界を救うだ! いいか、モンスター軍を裏切ったツケは必ずまわってくるからな! そういうことだよ、バッドラックだ!」と不気味な言葉を吐き捨て、去っていった。
「そういうことよだって、どういうことですかね? ただの負け惜しみじゃないですか。ところで、ニューリンさまぁ〜完勝といってもいいですね! 強さ、度胸、美しさも、全てカイヤを圧倒してましたよ! 改めて、あなたにフォーリンラブです」と、川田の言葉は無視してニューリン様をヨイショするTAJIRIであった。
「やる前からそんなことはわかってんだよ! でも、なんだかそう言われると正直うれしいよ。みんな、応援してくれてありがとう。アタシはな、M字で世界を救うよ」とまんざらでもなさそうなニューリン様。そんなニューリン様に小川が「おい、ニューリン。気を抜くのはまだ早いぞ。まだ大事な仕事が残ってんだ!」と気を引き締める言葉だ。
 ニューリン様は「わかってるよ、キャプテン。じゃあ、すぐに戻って準備しよう!」とのハッスルぶり。どうやら今日は、ニューリン様が大活躍する日になりそうだ。
「はい、皆さん! この後、もの凄く面白いことが起こりますから。楽しみにしててくださいね〜」と自信たっぷりに言い残していくTAJIRIであった。果たして、TAJIRIが手にした巻物は本当にエスペランサー攻略の糸口になるのだろうか? そして、オカリナの謎は?


第5ハッスル

11分22秒 スリーパーホールド

 ハッスルのリングに現・三冠王者、そして“世界一性格の悪い男”の異名をとるビッグネーム、鈴木みのるが登場! 今回は子分である東京愚連隊NOSAWA論外とMAZADAを引きつれ、ハッスル最高責任者・GMWこと坂田亘率いる坂田軍団と激突。坂田は鈴木に対し、「俺サマの方がお前より地位も名誉も実力も上だ!」とライバル心をムキ出し。過去の因縁浅からぬ両者がハッスルのリングで雌雄を決することになった。対戦前から火花散るこの一戦、ひとつ懸念があるとすればRGの存在。最近その「やられっぷり」を受けの才能として関係筋からヘンに評価を受けているが、今夜ばかりは相手が悪い。果たしてRGは生きてリングを降りられるのだろうか……。

 アリーナに吹き渡る風の音……鈴木みのるがお馴染みの「風になれ」をBGMに、子分の東京愚連隊に先導される形で黒いタオルを頭に被って登場。もちろんリングインのタイミングには場内「風になれ〜♪」の大合唱だ。対する坂田軍、RGと崔は大量のスモークを炊いてボスの入場を演出、まるで大物演歌歌手オンステージ。その中を坂田はハッスル最高責任者らしく堂々と登場。そしてリングインする際に鈴木に対して意識しまくりの視線を投げかける、それに対し鈴木はニヤリとベロを出して笑い、あくまで見下す態度を見せる。

閉じる 試合開始、先発でいきなり坂田と鈴木が対峙。しかし、鈴木はスカすようにMAZADAとタッチ。すると坂田も鈴木を意識するようにRGにタッチ。RGがリングインすると見るや、鈴木がニヤリと笑って再びリングイン。鈴木はRGに対し正々堂々と勝負しようとばかりに握手を求める。RGは不安げな表情で握手に応じるが、案の定これは鈴木の作戦で、RGは上手く足をかけられて転ばせられる。鈴木はお得意のグラウンドの展開でいきなりアキレス腱固め、あっという間に絶体絶命のRG。何とか脱出したRGは逃げるようにコーナーに戻ると坂田とタッチ。
 坂田は鈴木に見せ付けるようにNOZAWAにアキレス腱固めを仕掛ける。NOZAWAは自軍の鈴木にタッチを求めるが、鈴木は靴紐を直すしぐさを見せて無視。あわれNOZAWAは坂田GMWに馬乗りになられ、顔面を拳でグリグリと押し付けられる地味に痛い攻撃の被害に。坂田は鈴木に見せ付けるかのように執拗に拳グリグリを続ける。すると鈴木はなぜだか自軍のコーナーに控えるMAZADAに同じく顔面グリグリ攻撃。二人のライバル意識はおかしな展開も招くほど。
 続いてリング上には崔が登場、NOZAWA相手に見事なアーチのノーザンライトスープレックスを見せるが、MAZADAが絶妙のカット。ここから愚連隊は素早い動きの見事なコンビネーションで崔を追い詰める。鈴木もリングインして、キャメルクラッチで捕らえられた崔に攻撃を加えようと、ロープに何度も飛んで勢いをつけるが、崔では無くロープ外にいる坂田にビンタを見舞うというフェイント攻撃。さすが世界一性格の悪い男、裏をかく心理戦にも長けている。
 崔は長時間に渡り愚連隊に捕まるが、得意のキックでピンチを切り抜けると坂田GMWとタッチ。坂田は鈴木にスカされるストレスを発散するかのように、愚連隊に対し、ナックルパート、チョップとハードヒッティングをお見舞いする。そして「出て来い鈴木!」と挑発、すると鈴木が満を持してリングイン。
 二人はお互いのライバル心をむき出しにして強烈な張り手を打ち合い、プロレスの凄みを見せ付ける。その後も顔面キックの応酬と、まるで合わせ鏡のような攻防を展開する。鈴木は必殺のスリーパーホールドで坂田を捕獲するが、坂田はこれを急角度のバックドロップで切り返す。坂田がキャメルクラッチで鈴木を捕獲すると、崔は鈴木の胸板にひねりの効いたローキック。続いてRGも登場、ロープをダラしない腹をゆらしながら何往復もするとドロップキックに行くと見せかけて、パンツをおろして赤フンのしりを鈴木におしつける。鈴木は屈辱の「キスマイアス」状態。
 リング上は両軍入り混じっての大混戦。RGは呑気に鈴木に腰の入っていないストンピングを見せるが、鈴木は凄まじい形相で立ち上がる。恐れをなしたのか、試合中にも関わらず「すいません!」と謝っちゃうRG。鈴木は強烈な張り手をRGの背中に見舞う、あわれRGの背中には大きな手形が。鈴木はRGに対して安らかに眠れとばかりスリーパーホールド、するとRGは体を硬直させて気をつけの姿勢のままダウン、鈴木が死に体のRGから文句なしの3カウント、ハッスル初戦を自らの手で完勝で飾った。

 鈴木はマイクを取ると「ここがハッスルか、せっかくきてやったのに弱いやつばかりだ、つまんねぇの!」と大物感を漂わせながら吐き捨てるように言い放つ。すると坂田は「おい、みのるちゃんよぉ! 芸人相手に本気で締めたな? どうせならオレからフォールなりなんなり取ってみろよ!」とチンピラ口調で挑発。
しかし鈴木は「おい、横浜元気か!」と、坂田をとことんスカす。「こら、いつまでシカトしてんだよ!」と坂田がイラ立ちを見せると、鈴木は「ゴチャゴチャゴチャゴチャうるせぇんだよ! あぁん!?」と凄んでみせる、一触即発の緊張感がリングに走る!
 するとRGが「ヨーヨーヨー! ケンカは止めてくださいヨー! あ、いいアイディアがあります! まず、僕がいったん暫定の三冠王者となります。で、お二人が試合して勝ったほうが僕に挑戦できるってことで……」この手前勝手で意味不明な提案に、坂田と鈴木は「いい加減にしろ」とばかりに同時に蹴りをお見舞い。情けなく吹っ飛ぶRG、当然の仕打ちである。
 勝利で意気揚々と引き揚げる鈴木軍団。鈴木は帰り際に坂田を一瞥、ベロを出してリングを後にする。坂田はしばらく鈴木の背中を睨んだ後、不機嫌そうに退場。RGは崔に肩を借りてお決まりの情けない姿で退場。まだまだ続きそうな鈴木と坂田の抗争……ハッスルのリングで男らしく男くさいVシネばりの仁義なき遺恨劇が幕開けか?


第1回ハッスル・ボードコンテスト

 ハッスル・ブレイク明け、『第1回ハッスル・ボードコンテスト』が開催された。これは手作りの応援ボードを持って来てくれているファンの中から、一番ハッスルしている応援ボードに賞を与えるというもの。
 一斉に自分の応援ボードを掲げるファンたち。思い切ってアピールしてくれ!
「それでは、独断と偏見で、この中の応援ボードから今日のハッスルボード賞を選んじゃおうかなー! 栄えある第1回ハッスルボード賞は…」とケイ・グラント。
 ドラムロールの後、ビジョンに映し出されたのは三枚綴りのモンスターK、RG、ソドム&ゴモラの自前イラストが描かれたハッスルボード。見事、ハッスルボード賞に選ばれたこの女性には、ハッスルあちちからTシャツがプレゼントされた。


第4ハッスル 〜ハッスルスーパータッグ選手権〜

15分18秒 3D

「奴らを止めろ!」
 ハッスル・スーパータッグチャンピオンのチーム3D! 栄冠に輝くこと18回! 凶器攻撃、場外乱闘なんでもありのハードコアスタイルを武器に、世界各国でチャンピオンベルトをコレクションにする世界最強タッグチームはハッスルに参戦以降も、向かうところ敵なし。乱暴狼藉を繰り返し、ついには乙女軍団のErica&マーガレットが持つハッスル・スーパータッグのベルトにも目をつけ強奪してみせた! いったい誰がやつらを止めるのか!?
 そんな3Dに、あいつらが襲い掛かる。高田モンスター軍の番犬ソドム&ゴモラ! 2メートルの巨体に鋼の肉体…獲物に飢えた狂犬たちは、ベルトという極上の餌を前にさらに凶暴化している。骨のきしむ音が聞こえてきそうな、筋肉と筋肉のぶつかり合い! 常勝チャンピオン3Dに史上最大のピンチが訪れる! 「怪物世界一」はどっちだ?
 ソドム&ゴモラに続いてチーム3Dが入場! 手にはすでに山ほど凶器を抱えている。リングイン前にはソドム&ゴモラにバケツを投げつけ、ベルトを振り回して襲いかかる! ベルトを返還するように言われても、なかなか離さない!

閉じる 先発はディーボンとソドム。ロックアップからディーボンがヘッドロック、ソドムはロープに飛ばすとボディアタック、ディーボンもすぐにボディアタックを返す。ババとタッチすると二人で豪快にソドムをリフトアップしてリングに叩き落す。
 ゴモラとババ。ゴモラが鳴き声を発して威嚇すると、ババはとても嫌そうな顔。ゴモラが「ロープに飛んでみろ」とばかりに指差すと、ババも「お前があっちに飛べ」と言い返す。しばし言い争いが続いた後、ババがロープに飛んでショルダーアタック。が、ゴモラはこれを受け止めてみせる。ババをコーナーに叩きつけたゴモラはババの顔をかきむしり、自らロープに飛んでビッグブーツを叩き込もうとしたが、かわされてしまいトップロープに股間を直撃! ババはロープを揺さぶってゴモラの股間に衝撃を与えると、ゴモラは何とも言えない、せつなさそうな泣き声を上げる。
 ババがゴモラを場外へ連れ出し、リング上はソドムとディーボン。ソドムがディーボンに気を取られているとババが後ろから襲い掛かるが、さらにその後ろからゴモラがフライング・ボディアタック! ここから狂犬チームの猛攻が始まる。チーム3Dのお株を奪うように、ベルトとコードで二人を締め上げたのだ。
 こうなったらチーム3Dも黙ってはいられない。ババは観客の傘を奪いとるとゴモラに突き刺し、観客席に叩きつける。しばし場外で暴れた後、リング上にゴモラとディーボンが戻った。ゴモラはゴルフクラブで一撃! さらにアルミのゴミ箱を頭に叩きつける! フラフラとなるディーボンは、狂犬チームの合体ラリアットを避けてなんとかババにタッチ!
 ババは二人を蹴散らし、四股を踏むと「バンザイ!」と叫びながらバンザイ・ラリアット! 狂犬チームを蹴散らすと、グレート・●タのポーズをとって見栄を切る。
 ところが、狂犬チームは続けざまの合体攻撃で次々にフォールへ入る。ダウンしたままのババ、自力では立ち上がれないほどのダメージを負ったディーボン。3Dがここまで追い込まれたのを見るのは初めてだ。しかし、ソドムのダイビングチョップを避けたババは、ソドムの両足を広げるとディーボンの股間へダイビング・ヘッドバット!
 ここでついに、リング上に机がセットされる! 危うし狂犬チーム! ゴモラはダブルのラリアットで一度は逆襲したが、3Dに捕まりパワーボム・オン・ザ・テーブルを喰らう! そして3Dはソドムをロープへ飛ばすと抱え挙げ、必殺の“3D”! カウント3!
 今までにないほど大ピンチに追い込まれたチーム3Dだったが、何とかタイトル防衛に成功! 
 そうなれば勝利の儀式だ。最近は女の子が選ばれることが多かったが、今日はチーム3Dのタンクトップを着た男の子に決定! サイン入りの机を手渡し、「ユー・アー・ワールド・チャンピオン!」とベルトも手渡してあわやタイトル移動かと思われたが(?)、机だけを渡して男の子を帰した。
 ところが! その瞬間にもう息を吹き返したソドム&ゴモラがチーム3Dへ襲い掛かった! 完全に不意をつかれたチーム3Dは完全にダウン! ベルトを奪い取った狂犬チームはコーナー最上段に登って勝ち誇る。最後にはベルトを3Dの上に叩きつけ、狂犬チームは意気揚々と引き上げていった。
 因縁勃発! チーム3Dは怒りの表情でフラフラと浜道を帰っていく。これはただでは済みそうもない!


第3ハッスル 〜海川ひとみデビュー戦〜

9分34秒 世界のバボ

 ハッスルのリングには、これまでHGをはじめ、RG、和泉流二十世宗家・和泉元彌と数々の芸能人が上がってきた。そして今宵、その中でも最もチャーミングで。か弱い一人の芸能人がデビューを果たす。その名はアイドル・海川ひとみ。もともとはハッスル中継のゲスト解説者だった海川は、ハッスル・マニアに向けての記者会見で「私はハッスルで試合をやってみたいです!」と驚愕の参戦表明。単なるグラビアアイドル好きなのか、その悲壮な決意を感じ取ったのか、坂田GMは「デビュー決定だ!」とGMの権限で前代未聞のデビューを認めてしまう。しかも相手はなんと2mのジャイアント・バボ!
 心配する周囲をよそに海川は先日の『ハッスル・ハウスvol.21』で「マニアであなたをぶっ潰してやります!」自分より何倍も大きなバボに恐れ知らずの宣戦布告! シングルマッチはモンスター軍のプライドで拒否されたものの、新人ハッスラーのKUSHIDA、チエと組み、1vs3のハンディキャップマッチが実現することに! グラビアアイドルによるあまりにも無謀すぎる挑戦か、それともアイドル伝説の幕開けか?

閉じる 海川は小泉今日子の「なんてったってアイドル」にのってラブリーなコスチュームで堂々と入場。長い髪はスポーティーなポニーテール、これはなんてったって可愛い! 続いて巨体のバボがノッシノッシと登場、ある種屈辱的なマッチメイクに、その表情は怒りに満ちているよう。

バボを見上げるハッスル軍の面々、圧倒的な体格差だ。ゴングと共にKUSHIDAとチエが飛びかかるが、バボは軽くいなすようにリング外に2人投棄。リング上に残る海川、早くもアイドル危機一髪! しかしバボに対して一歩も引く様子を見せない海川は大きな声で礼儀正しく「宜しくお願いいたします!」と御挨拶、芸能界は挨拶が基本だ。
バボは手加減なく海川を掴んでロープに飛ばそうとするが、海川は悲鳴をあげながら逃げ惑う。バボはなおもチョップやキックを繰り出すが、体格差を利して上手く逃げ立ち回る海川。しかし、バボは海川のポニーテールを掴んで捕獲成功、これを何とか逃げ凌いだ海川は必死にKUSHIDAにタッチ。KUSHIDAはルチャ仕込みのドロップキックで攻め立てるが、バボはバレーボール仕込みのジャンプ力を利したバズーカドロップキックでKUSHIDAを大きく吹っ飛ばす。続いてチエが果敢に立ち向かうが、一発ではねのけられてしまう。この圧倒的な迫力は場内のどよめきを誘うほど。なおもチエは捨て身でアマレスで培ったタックルを仕掛けるが、簡単に吹き飛ばされてしまう。
 ここで海川が「私が行く!」と勇気か無謀か大声で宣言。しかし、どんなに立ち向かっても跳ね返されてしまう厳しい現実、この状況に海川はリングで泣き出してしまう。泣き顔の海川をバボはコーナーに追い詰めると、アイドルにとって何よりも大切な愛らしい顔に大きな足を押し当てる暴挙。セコンドで心配顔の中村カントクはタオル投入も辞さない構えだ。さらにネックハンギングツリーで高々と海川を捕らえるバボ、もはや海川の表情は失神寸前、アイドルの顔が苦痛で歪む。公開処刑を楽しむかのように、バボは海川の華奢な体をまるでモノのようにボディスラムで投げ捨て、さらには反則のボール攻撃! そして解説席の眞鍋かをりに対して「後輩がやられてるぞ!」と挑発。
 なんとか劣勢を挽回しようとKUSHIDAとチエがエルボーとジャックナイフ固めのコンビネーションで畳み掛ける。海川もアイドルの根性を見せんとばかりに、ダウンしているバボに顔面ドロップキック、そしてフェイスクラッシャーを決める。怒りに打ち震えるバボは海川をバックドロップの態勢で持ち上げるが、海川は空中で上手く一回転して着地、さらにはバボの首に巻きついて遠心力を利用した旋回式のヘッドシザースと見事な反撃。とどめとばかりにKUSHIDAがムーンサルトを叩き込み、3人でフォールするがバボにはねかえされてしまう。蘇生したバボはチエをバックフリップ、KUSHIDAを喉輪落としできって落とすと、海川もろとも3人まとめて逆片エビ固めとキャメルクラッチの複合技で締め上げる。慌ててレフェリーがストップ、アイドル海川のデビュー戦はホロ苦いものとなってしまった……。


試合後アンはマイクを取ると「ヘイ! おじょうちゃん、もう自分の世界に帰りなサーイ! こんな怖いところ二度ときちゃダメだヨ!」と涙にくれるアイドルに対して小バカにした態度。すると実況席の浜田翔子がリングに上がり「女の子を本気で痛めつけるなんてサイテー!」と強い眼差しで言い放つ。続けざまに「この変態! このサド!」と、アイドル仲間に対するモンスター軍の仕打ちが許せないとばかりに猛抗議。しかしアンは「これはミーのビジネスだからネ〜!」と逆撫でするようにシレっと答える、イヤな大人だ。
さらに「後輩がこうなる前になんで止めてあげなかったノ〜?」と解説席の眞鍋かをりに矛先を向ける。「それともネクストタイムはユーがリングに上がるんですか? そんな勇気も無いかヒャッヒャッヒャ!」と、芸能界きっての人気者である“ブログの女王”を粘着気味に挑発。すると眞鍋は意を決してリングに向かい、マイクを握ると「アンタね! こんな21歳の細い女の子イジめて、そんな喜んでて恥ずかしくないわけ? いいオッサンが、女の子いじめて偉そうに言わないで恥ずかしくないわけ!? 普通だったらね、あんたら警察に捕まってるわよ!」
と、ごもっともな発言。さらに「グラドルを馬鹿にしてるけど、そこの図体が大きいのに結構やられちゃってんじゃないの!?」と、これまたごもっともな追い討ち。
アンは「フン。さすが、口だけは達者な女ですネ。我々も、こんなバカドルと付き合うのはゴメンデース! もう2度と、後輩が突っ走らないよう、しっかりエデュケーション、教育しなサーイ!」と捨て台詞を残し意気揚々とリングを後にした。
 KUSHIDA・チエに抱きかかえられながらなんとか立ち上がる海川。
バボの大技を食らったショックと、先輩の真鍋の顔を見た安堵感から、感極まり泣きじゃくる海川。そんな海川を抱きしめ「泣くな」と叱咤激励する真鍋。傍に寄り添う浜翔。
海川はマイクを取ると「最初は、無理だって思ってました。でもどうしてもリングに上がってみたくて……。このリングに上がれば自分を変えられるんじゃないかと思って……。本気で取り組んだつもりだったし、これからも続けたいです。でも、ハッスルって見てると楽しいけど、やってみるとすっごく難しくて、甘くは無くて……すいません。こんな、私のわがままに付き合ってくれた、スタッフの皆さん。ファンの皆さん。真鍋先輩。翔子ちゃん。ありがとうございました!」
と素直に心境を吐露。リングをまたいだアイドル、その勇気ある挑戦はハッスルの歴史に深く刻まれた。


第2ハッスル 〜1万人掛け声マッチ〜

8分9秒 キンタ・マーあちち

 ファン参加型エンターテイメントを目指すハッスルの名物と言えば「観客かけ声マッチ」。その声援に後押しされるように、選手のファイトもより一層激しいものへと進化。この観客と選手の奏でるハーモニーこそ「かけ声マッチ」の魅力なのだ。今夜は「キンタ!」でおなじみ金村キンタローに、乙女軍の、通称「マー」ことマーガレットも参戦、そうなればかけ声は「キンタ!」「マー!」「キンタマー!」とドキドキする展開になること必至。さらに“ハッスルあちち”大谷も加わるとなれば、「キンタ! マー! あちちー!」の放送コードを超越する1万人での大合唱が実現か!?

 まずはハッスル軍が華やかに入場。ビッグイベントに相応しく、花道でブリブラダンスに興じるファンに見送られながらの豪華版だ。このグルーヴ感、今夜の一戦を否が応にも期待させる。

閉じる リング前、蜘蛛が苦手なEricaとマーガレットは後ろに引いて拒絶反応を示す。先発はEricaとドクロン、かと思ったらEricaは金村に早々とタッチ。金村はドクロンを前に「チューしたるぞー!」とリングの上は無法地帯とばかりに堂々とセクハラ宣言! しかしチューと見せかけ強烈なエルボーを叩き込む、女だからといって容赦はしない。続いてムーンサルトを狙うがこれはドクロンが交わす。ここで大谷がリングに乱入、しかしドクロンは大谷と金村のリストを取ると、軽快にロープに飛び乗ってその反動で投げ飛ばし、高い運動能力を見せる。しかし金村は一瞬のスキをつくとドクロンに問答無用の強烈なキス! 死にそうな表情のドクロンは怒りのままにイスで金村を一撃! 次にリングインしてきたErica、ドクロンの脳天にハート印の一斗館攻撃! そして女のイジをむき出しにした強烈なビンタ合戦。Ericaの裏拳を交わしたドクロンの強烈なビンタで、思わずEricaの顔は泣き顔に。 続いて赤蜘蛛と青蜘蛛が同時リングイン、エリマーを攻める。「怖い〜!」と泣き出さんばかりの凄い表情で逃げ惑うエリマー、ここで金村と大谷が救助に飛び出し、エリマーはダブルのボディアタックを狙うも誤爆。リング上は佐藤と金村が対峙、佐藤が鋭いローキックで金村を攻め立てる。コーナーポストに金村を捕獲するとブレーンバスター風に叩きつける荒業を見せる。フラフラの金村はなんとかカウントアウト。さっきのセクハラのお返しとばかりにドクロンが登場するが、金村はドクロンの胸元に顔を埋め「オッパイサイコー!」と本能の雄たけびと共に強烈なフロントスープレックスを放つ。ここで蜘蛛コンビがリングイン、蜘蛛の巣攻撃で金村の身動きを封じると。青がスプラッシュ、赤がムーンサルト、佐藤が二段式ジャーマンと一気呵成に攻めたてる。このピンチにエリマーがリングイン、Ericaが強烈な裏拳を佐藤叩き込むと、金村と共に「かけ声マッチ」お約束の攻撃態勢に! 時は来た! 二人が攻撃を放つ度に場内は「キンタ!」「マー!」と、PTAが顔をしかめて抗議してきそうな大合唱。さらには大谷もリングイン、驚異のトリプル攻撃だ! 
「キンタ!」「マー!」「あちちー!」
「キンタ!」「マー!」「あちちー!」
なんだか股間が燃えたぎる様な錯覚に陥りかねないくらい、熱を帯びていくリング上。この勢いに乗って大谷は、佐藤に十八番の顔面ウォッシュ攻撃を見舞う。大観衆の反応に気をよくしてか、いつもよりすべりがいい感じだ。冬にも関わらずリング上は熱い一体感に包まれる。追撃を加えようと大谷はロープに飛ぶも、これは佐藤がカウンターの払い越し。勝機を逃さんとリング上に蜘蛛コンビが乱入、大谷をコーナートップに固定すると勢いのついた雪崩式フランケンを炸裂させる。この危機にエリマーがリングイン、Ericaの苦手な蜘蛛にも臆することなく、開き直ってヘソで投げる強烈なバックドロップをお見舞い。最後はマーガレットの肉弾プレスからEricaの背面エルボー、そして大谷の高さのあるミサイルキックと見事なコンビネーションでハッスル軍が制した。

 試合後、金村は「『きんたまあちち』が勝つことが出来ました!!」と教育上よろしくない勝利の絶叫。続けてエリカにこの喜びを伝えようと話しかけるが、Ericaは「続けて言うと私がなんかヘンなのを持ってるみたいでしょ!」と乙女の恥じらいを見せる。ヘンなスイッチが入ったのか、金村は女性客を指差して「あそこのお姉ちゃん、思いっきり『キンタマー!』って叫んでたで!」と、とてもヤラしい客いじり、公開セクハラだ。これには大谷が「野暮なことを言うな、人は誰でも、ふだん恥ずかしくて言えないことがあるんだよ。そっとしておいてやれ」とたしなめる。これに金村は「恐縮です」とお決まりのフレーズ。
 最後に大谷が「ハッスル軍は順調に勝利が続いています。ファンの声援が何よりも力になります!。最後までハッスル軍にあつ〜い声援をお願いします!」と、ハッスルらしい明るく楽しく熱のある試合を締めくくった。


第1ハッスル 〜ありがとう、さようならハッスル仮面〜

9分3秒 正義の赤い炎

 地球をハッスルさせるため、はるか彼方にあるハッスル星からやってきたハッスル仮面。レッド、ブルーをはじめ、ヒーロー戦隊モノのお約束であるカラフルな仲間たちが固い絆のもと、これまで高田モンスター軍の猛威から地球を守ってきた。そんなちびっ子から大きなお友達まで、みんなから愛されるハッスル仮面であったが、人気者のイエローが高田モンスター軍が誘拐され、身も心も洗脳してされてしまう非常事態に…。今日を最後にハッスル星に帰らなければならないハッスル仮面。果たして、最後のチャンスにイエローを取り戻すことはできるのか! そして感動の大円団を迎えることは出来るのか?

閉じる「ハッスル仮面感動のクライマックス! ハッスル仮面の友情は永遠に!」
 アンと島田に引き連れられてモンスター仮面が登場、イエローのピチTからはみ出たあんなに親しみやすかった腹も、今やすっかり正義は失われて、腹黒いことに……。続いて最後の使命に燃えるハッスル仮面が颯爽と登場。最終決戦に向けて、決めのポーズもいつも以上に気合が入っている。
 ゴングと同時に先制のドロップキックでモンスター仮面を蹴散らすハッスル仮面。先発はレッドとホワイト、ロープの反動を利用してホワイトをヘッドシザーズに捕らえたレッド、序盤から軽快な動きを見せ主導権を握る。続いてリングインはグリーンとブラック、互いにロープワークを駆使し立体的な攻防、グリーンはうまくブラックに飛びつき2回転の人工衛星ヘッドシザースを見せる。この劣勢に慌ててホワイトが登場、ブラックと共にブルーとグリーンに対してダブルの攻撃を狙うが、ハッスル仮面は上手くモンスター仮面をリング外に追い出すと、すかさずトップロープからプランチャ! 空中遊泳の競演を果たす。
 ここでこの試合のキーマン、イエローがリングイン。レッドとブルーはイエローに目を覚ませとばかりにどダブルのドロップキックを見せるが、イエローはビクともせず。逆に重量感溢れるドロップキックで二人まとめて吹き飛ばす。レッドに照準を絞ったイエロー、体重の乗った強烈な逆水平一発でダウンを奪う。続いて登場したホワイトはキックの波状攻撃、公開処刑とばかりにレッドをいたぶり続けるモンスター仮面。キャメルクラッチでホワイトがレッドを捕らえると、その顔を踏みつけ非情の攻めを見せるイエロー。このピンチにすかさずカットに入るブルーだが、簡単に場外へ投棄されてしまう。イエローは小柄なレッドを軽々抱え上げると強烈なボディスラム、続けざまに垂直落下式のブレーンバスターと容赦ない攻撃。
 ローンバトルが続く絶体絶命のレッド、フィニッシュとばかりにモンスター軍は3人がかりのパワーボム! これはなんとか必死にブルーとグリーンがカット。しかしすかさず邪魔だとばかりにモンスター仮面はリング外に蹴散らしてしまう。
 終盤、イエローのクローズライン、怒涛の攻撃の前にレッドは瀕死の状態に。イエローはこれで最期とばかりにスプラッシュを決めるが、レッドは正義の本能か、なんとかカウント2.9で返す。まさにヒーローの鏡! この執念に思わずイエローは驚いたような素振り。さらに、とどめを刺すべく追い討ちをかけようとイエローはレッドに飛び掛るが、レッドは力を振り絞って上手く飛びつくと旋回式のDDT! ダメージを受けたところで、レッドがイエローに向かって絶叫。「イエロー! お前は悪い奴なんかじゃない! 正義の使者、ハッスル仮面だ〜!! みんなも力を貸してくれ! イエロー! イエロー!」満場の観客も万雷のイエローコール。観客のイエローコールがどんどん大きくなっていく。その時、闇を切り裂くような衝撃音が! 
 ハッと我に返るハッスル仮面、そして場内のみんなの正義を愛する心によりイエローの洗脳が解けた! イエローは「俺は…俺は…ハッスル仮面だぁ〜!」と野太い声でビッグカムバック! モンスター仮面に襲い掛かり、一気に形勢逆転。そしてイエローは「レッド! 決めろー!!」と我らがハッスル仮面のリーダーにフィニッシュのお膳立て。レッドは「正義は必ず勝つんだ!!」絶叫しながら●●●を炸裂させる! 見事、ハッスル仮面が友情の勝利を飾った!
 リング上ではレッド、ブルー、グリーンが揃い喜び合う。その光景を少し、気まずそうに遠巻きに見ているイエロー。そのイエローを輪の中に迎え入れるハッスル仮面たち、5人で手を挙げ友情を確かめ合う。

 リーダーであるレッドは「ちびっこの皆! そして、大きいお友達の皆! 僕達はこれから、ハッスル星に帰らなければならないんだ! 見上げた夜空に流れ星を見つけたら、それはハッスル星に帰る僕達です! 今日まで、僕達を勇気づけてくれてありがとう! 皆の応援は絶対に忘れないからな! さよーならー!!!」と別れを惜しむように挨拶。涙なしには見られない感動のエンディングだ! 正義のために、そして、世の中にハッスルを届けるために今日まで闘い続けてきたハッスル仮面! ありがとう! ハッスル仮面! さようならハッスル仮面! 手を振るハッスル仮面、ヒーローに涙は似合わない、めでたくここで大円団が……と思いきや「そして2007年、ハッスル仮面の新シリーズがスタートします。ご期待下さい!」……あれ、これでエンディングなのでは? どうやらこれからもハッスル仮面の闘いは続いていく模様。いささか拍子抜けする展開だが、イエローの洗脳も無事解けたことだし問題なし! そうだ、はびこる悪がいる限り正義は不滅なのだ! これからも地球を任せたぞ! ボクらのハッスル仮面!


オープニング劇場

 感動的な昨年のハッスル・マニアから激動の1年を振り返るVTRが終了、ドラムロールが響き渡る中、ケイ・グラントがいつものようにGMを呼び込む。
「レディス&ジェントルマン……RG!」
 なぜかRGを呼び込んでしまったケイ・グラント! RGはテーマ曲にのってステージ上に登場。RGダンスをしながらリングイン。
「ヨーヨーヨーヨー!」と一声発しただけで、場内はさっそくの大・大帰れコール爆発! 一瞬、大会場での帰れコールの大合唱にたじろいだRGだったが、すぐに笑顔を取り戻して「この一体感!」と勘違いして大喜びだ。
「帰れ帰れも好きのうち! どーもー、RGでーす! ウェルカム・トゥ・ハッスル・マニア!」
 ますます激しさを増すブーイングだったが、もはや自分の世界に入り込んでしまったRGには聞こえない。しみじみと語りだす。
「思えば、去年はHGのデビュー戦を客席の一番後ろで見てましたよ。自腹で。それが今では、リングに立っている! 俺ってすごーい!」と自画自賛するRG。さらなるブーイングには、「ナイスコール! ナイスコールですよ、皆さん!」と全く応えないのであった。
「今の僕があるのは、あの人のお陰です。あの人が僕を拾ってくれたんです。あの人を今から呼び込みたいと思います。マイボス! カモン!」
 RGの呼び込みでゴッドファーザーのテーマ曲にのり、坂田GMWが登場してリングイン。しかし、なにか不機嫌そうだ。
「どーですか、この一体感! 暖めておきました」と得意気なRGに、蹴りを見舞うGMW! 「どこがだ! 下がってろ!」と怒り心頭だ。場内からは早速「えいこコール」「コイケコール」が沸き起こる。当然、そんなコールは無視してGMWは語り始める。
「今日、このひと時を共有できる選ばれた者たちよ。俺サマの名は、ハッスル・ゼネラル・マネージャー・ワタル。略してGMWだ!」すかさず「GMW! GMW!」とコールを促すRGであったが、あまりの反応の悪さに「誰もやってないじゃないか、帰れ!」とRGに蹴りを見舞うGMW。RGはあやうくトップロープから場外へ転げ落ちそうになる。
「ナイスキックです」とあくまでもおべんちゃらを言うRGであった。GMWは当然、無視。
「ついにこの日がやってきた。今年、ハッスルには大変なことが沢山あった。一時は、存亡の危機とまで言われた。しかし、こうしてまた、聖地・横浜アリーナに戻ってくることができた。まさに、ミラクルだ! 俺たちにとっては、去年よりも今年の方が、このマニアにたどり着けた感慨はでかい」
 真面目にとつとつと語るGMWに、場内からは割れんばかりの拍手が沸き起こる。ようやく場内がいい雰囲気になってきた。
「ま、これもひとえに俺サマの力と言いたいところだが……苦しい時にずっと応援してくれた、お前らファンのおかげだ。心から礼を言う。ありがとう!」と深々と頭を下げるGMW! 場内は感動の嵐である。
「それじゃあ、苦しみを乗り越えた俺たちが自信を持って贈る、最高の対戦カードだ! 見てくれ!」と本日の対戦カードを発表した。
 カード発表が終わると、この感動に水を差すようにRGがまた余計なことを言う。
「いやー、ハッスル・マニアにふさわしい、素晴らしいマッチメイクのセンスですね〜」とヨイショするRGは、「しかし、ひとつ残念なことがありまして、GMWがGM総選挙の時に公約として掲げていた“えい子”参戦…。こればかりはミラクルが起きませんでしたねぇ。そうだそうだそうだ! 万が一の時のために、瀬川瑛子でごまかそうかってことになってたんですがね〜」と、かなり余計なことを言い出した。
「なにネタばらししてんだ! グチャグチャ言うな!」と怒るGMW。「いや〜、でも正直言ってボクもハッスル・マニアなら来るんじゃないかって期待してたんですけどね〜」としつこいRG。
 来るわけねぇだろ、という場内の空気の中、突然響き渡る女性の歌が!
「♪ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜!」
 ???????慌てるRG! 「ヨー? ヨーヨー? GM、何か聞こえませんでしたか? 今、コイケって言いませんでした?」と確かめようとするが、GMWは表情ひとつ変えずに「さあな。俺にはよく聞こえなかったな」とそ知らぬ顔だ。ただの幻聴だったのか…。ところが、もう一度!
「♪ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜!」
 騒然となる場内! 確かに聞こえた。「今度こそ聞こえましたよ!」とRGは動揺を隠せず、GMWは何も言わずにそわそわ。
「♪ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜」
 すると、ステージに妖精の格好をしたスタイルのいい女性が踊りながら登場!
「ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜! ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜! ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜! ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜!」と歌を連呼するではないか!
 一気に盛り上がる場内! まさか、あの人が本当に来たというのか! GMWは公約を守ったのだろうか?
「ハッスル・ファンの皆さ〜ん! こんばんは〜! ハッスルしてますか〜? 私は、ハッスルの世界に舞い降りた妖精です! とてもみんなが楽しそうだったので、出てきちゃいました。テヘッ」
 ライトを浴びて“妖精”を名乗る女性に、RGは「ヨー! 妖精? どう見てもあなた、コイケさんでしょ? やっぱり来てくれたんですねー! そんなとこにいないで早くこっちに来てくださいよ! コイケさん! コイケさんてば!」と呼びかけるが、妖精さんは“ちょっと待った”とばかりに手を挙げて「私はコイケではありません」ときっぱり否定! 「それに、魔法がかかっているので、そっちに行く事はできません!」と言う。
「ヨー! そんなこと言わずにこっちにきてくださいよー!」と誘うRGだったが、それをGMWが遮った。
「RG! 妖精さんにはな、妖精さんの事情ってもんがあるんだ! 妖精さん、せっかく姿を見せてくれたんだ。そこでいいから、ハッスル・マニアの開催宣言をやってくれ」と、妙に低姿勢で妖精さんに栄誉ある“開催宣言”を要請した。
 これに喜ぶ妖精さん。笑顔を輝かせながら、
「わあ、うれしい。いいんですか? 私はハッスルが大好きで初期の頃から、ずーっと応援してました! じゃあ、お礼にハッスルがもっともっと発展するように、おまじないをしながら歌うので、みんなも一緒に私と歌ってくださーい。それではいきますよ…せ〜の、ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜! ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜! ハッスル・マニアに来い! けえいこ〜!」と歌うと、ファンは一緒に歌いながら手拍子で応える。本当に暖まった。
「みんな、どうもありがとう」とお礼を言う妖精さんだが、「いけない、そろそろ魔法が解けてしまう…。また、いつかみんなに会えることを楽しみにしています。それじゃあ、ハッスル・マニア2006、スタート!」と開会宣言。魔法はいつか解けてしまうものなのだ……。
 そんな夢のような出来事の後には、ハッスル軍が全員出てきてビッグマッチ恒例の「全員集合!」。「オイッス! みんな、オープニングからハッスルしていくぞ〜! 全員起立! それでは、ハッスル・マニア2006、いってみよー」と『8時だヨ!全員集合』のテーマと共に「今日はハッスル軍の命日よ〜」と踊り、高らかに歌いあげるのであった。