ファイトカード

高田総統劇場

「大谷! アン・ジョー! 何をしくじっているんだよ!」
 RGの劇的勝利に沸く後楽園ホールに怒声が響き渡り、バルコニーに高田総統が登場した。RGコールはあっという間に「そーとー! そーとー!」コールへと変わるが、総統は「ハイ、ハイ。約3割半の応援ありがとう」とご不満な様子である。しかし、総統の不満の原因はメインでモンスター軍が敗れたことよりも、そーとーコールが中途半端だったからでもなかった。
「おい! 9月8日のハッスル・エイドの特番を見たよ。おいおい、俺の出番が少ないじゃないかよ! こんの野郎〜!」と怒りを爆発させる。
「我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者…高田だ!」と声を裏返しながらその怒りを自己紹介にぶつける総統。再び「そーとー! そーとー!」のコールが沸き起こり、総統も軽快なステップを踏む。たっぷりとコールを堪能した後は「おい、そこの入籍男!」と坂田を指差した! 一体、どんな毒舌が飛び出すのか…?
「おめでとう」と実は礼儀正しい総統。「できちゃった結婚が多いこのご時勢に、きちんと順序を踏むとは、なかなかやるじゃないかよ!」と、辻ちゃんのデキ婚に物申したこともある総統は坂田の正統派婚約発表を高評価。
「当たり前だ。男はな、筋を通すときは通すもんなんだよ! 俺たちをな、そこいらのバカップルと一緒にするなよ!」と胸を張る坂田。そこに川田がいきなり割って入る。
「おい、本当にそれでいいのか? 芸能人と生活するってことはよ、いろいろとさ…面倒臭いぞ?」と総統をちらちらと見ながら言う川田。これには総統も動揺の色を隠せない。川田は総統の視線を気にしながら続ける。
「それとだ、おまえ夫婦になったんだからよ、嫁さん、今度は参戦するんだろうな?」と、坂田の嫁に参戦要求だ! しかし、なぜか川田の視線は高田総統の方へ。
「あっちだろ! 誰に向かって言ってんだよ! 身内で潰し合いか!」と、さらに怒りを増す総統は「モンスターK! よく聞け。世間に対する知名度という点では、もはや完全にあの小池のダンナに抜かれてしまったな?」と痛いところを突く。川田は一番言われたくないことを言われたという悲しそうな表情に。「どうした? 事実なんだからしょうがないだろう」と追い討ちをかける総統!
「もう総統なんて嫌い!」とかわいい口調でふくれっ面になる川田! 総統が「おいおい」となだめるも「だって、嫌いだもん」と完全に駄々っ子モードだ。
「おいおい。そんなすねなくてもいいじゃないか? モンスターK、機嫌を直したまえ」と総統が反省して言うも、川田は「いやだ」とそっぽを向く。すると「俺はそんな知名度より、ここにいるお客さんに喜んでもらえる方がもっと楽しいんだ!」と高感度をアップさせる川田だった。
「おいおい、予想外のことを言うなよ。自分ばっかりいい子になってよ」と慌てた総統。「さっき言ったことは事実だろうよ!」と言い寄るが、川田は再びすねてしまい「でも許せない」と甘えっこのように駄々をこねる。
 すると総統、突然「こういう時はこうすれば納まるんだ!」と川田の肩をしっかりと抱き寄せる! 坂田&小池入籍会見の名場面の再現だ! 満足そうな笑みを浮かべた川田は「許しちゃおうっかな〜!」、総統も「モンスター軍はこうすれば収まるんだよ!」と坂田の名セリフをパクってしまった。
 これには坂田も怒り爆発! 「お前ら、なめてんだろう! ちょっとはな、人の幸せを素直に喜んだらどうだ! さてはあれだろう、俺が幸せなのが悔しいんだろう!」と挑発するが、総統は「おい、アホの坂田! 悔しいかだと? ああ、悔しいよ」と素直に認め、川田が「俺だって悔しいさ。俺たちだって……」と言ったところで「幸せになりたいもーん!」と声を揃えての大合唱!
 そんなやりとりをかき消すかのように、大谷が口を開く。「おい! おふざけはここまでだ。いいか、よく聞けよ!」とマジモードで語り始めた。「突然だがな、日本の年金問題! 腐りきった社会保険庁ではなく大谷晋二郎が改善してやるよ! なぜならな、年金受給者のそこの老いぼれ! もうすぐ俺が淀川に沈めてやるからな」と天龍を挑発する。
「江頭! ……だったっけ、お前?」といきなりボケる天龍だったが、「ピーチクパーチクうるせえんだ、この野郎! 男ってのはな、勝負をする時は黙って勝負すればいいんだよ、この野郎!」とドスをきかせる。激しく火花散る天龍と大谷! そこへ割って入ったのはRG!
「そうだ、そうだ! 負けたくせにいきがるな、このバカ大谷! そしてブスインリン! 俺はHGよりは弱いかもしれない。でもな、お前の生んだモンスター・ボノには5000%勝てますけどねぇ!」とかなり強気な発言だ。
「だまらっしゃい、フンコロガシ!」と我が子をバカにされたインリン様も、怒りに声を震わせる。そして、「ボノちゃん、ママのところにいらっしゃい」とモンスター・ボノを呼んだのだ!
 バルコニーに姿を現したボノに、インリン様は「ボノちゃん、大阪ではあのおもちゃで、好きなように遊ぶといいわ」と囁く。しかし、RGは「おもちゃにされるのはお前の方じゃ! おい、ボノ! お前はハイキックを浴びてプッチンプリンみたいに倒れたりな、ガマガエルみたいに前のめりに倒れたりな、面白いな! 大阪ではもっと面白い倒し方をしてやるから見とけ!」とあくまでも強気。
 すると総統は「おい、虫けら! このモンスター・ボノはな、いまお前が言った人物とは別人なんだよ!」と、RG発言を全否定! さらに「それより、おまえの体重はボノの三分の一だ。押し潰されたら一巻の終わりだぞ?」とRGをビビらせようとするも、RGは「体重が三分の一ぐらいのヤツに関節極められたのを、俺は見たぞ! 大晦日に!」と突っ込みまくる!
「おい! その人物とボノは別人だと言ってるだろうが! このフンコロガシが!」とあくまでも全面否定する高田総統! 「それよりだ! 今はおとなしいボノだが、ひとたびこのおしゃぶりを外した暁には、とてつもない凶暴なモンスターに変身することを今日は特別に教えておいてやろう」と総統が言い放つと、RGはさすがに「そ、そ、そ、そんなもんでビビるか!」とビビりまくる! それでも虚勢を張って「そのおしゃぶり外して、なんか言ってみろ、この巨デブ!」とボノを挑発だ。
 すると! ボノはゆっくりとおしゃぶりを外し、マイクを手に取った。ついにボノが口を開く! どんな凶悪な言葉が飛び出すのか!
「バァ〜ブ〜ゥ!」
 あまりにも意表を突く言葉(?)にリング上で一斉にズッコけるハッスル軍! 「えーっ! それだけぇ?」とRGも拍子抜け。ところが、インリン様はさすが生みの親だけあってボノの真意を理解したらしい。「ボノちゃんは、お前を上手投げでちぎって投げると言ってるわ」と通訳。「そんなに長く言ってないでしょうが!」と今日は突っ込みまくるRG。
「おい! とにかく、お前は俺に負けるんだ! 自分でこんなこと言うのもなんやけども、RGに負けたってなるとかなり恥さらしだからな! 覚えておけよ!」と自虐的になってまで精一杯挑発したRGだったが、肝心のボノはインリン様が歌う子守唄でおねんね中!
「おい、ちょっと! 俺の話を聞いてる? 人がしゃべってるのに勝手に寝るな!」と完全に無視されたRG。「ボノちゃんは、いつも9時には寝ているの」と説明するインリン様に、RGは「知らんがな! えーっ!」と言い返すのが精一杯であった。インリン様はRGなど全く無視して「ボノちゃん、後でイン乳を飲んでねんねしましょうね」と優しく語り掛ける。
 すると、そこで「ボノちゃん! ボノちゃん!」と必死に呼びかけるのはTAJIRIであった。「飲まない方がいいよ! イン乳は飲まない方がいいよ! あの僕、イン乳を飲んで洗脳されてたんですけども、その洗脳されている自分の姿をこの前VTRで観たんですよ。……やばい。あれはやばい! 自分で言うのもなんですけど、とてもじゃないけど地上波で放送できるものじゃないです。だからボノちゃん、あなたもTVに映りたかったら、イン乳なんか飲んじゃダメだよ! 分かった?」と経験談を必死に説くTAJIRIであったが、「おい、根が変態のお前と、ボノを一緒にするな」と高田総統は一蹴した。
 話は変わり、「それよりだ、さっき、西村なんとかという胡散臭い男がいたな!」と総統が言うと、「西村なんとかじゃございませんよ。ムガール帝国の賢人・ニシム・ラマ先生です」と、ねちっこい早口の説明口調も完全復活のTAJIRI! 「どっちでもいい!」とそんなTAJIRIにイライラする総統!
「おい、そいつを大阪に連れてこいよ。貴様と腰フリとそのなんだっけ…ムガールなんとかと組め! モンスターK、ノートン、アン・ジョー組が相手をしてやる。その何とかというヤツの化けの皮をアッという間に剥いでやる! いいか! 大阪ではこのボノをはじめ、我がモンスター軍の逆襲にビビッてたじろぐがいい」とシブく決める総統。これにて、大阪の『ハッスル26』でHG&TAJIRI&ニシム・ラマ組VS川田利明&スコット・ノートン&アン・ジョー司令長官組の6人タッグマッチが決定した。
「いい声だったろう?」と自分のパフォーマンスにご満悦の総統は「それでは、今日はここまでだ! バッドラックだ!」と気持ちよく会場を後にするのだった。
 HGが口を開く。「いや〜、RG! 今日は試合もマイクもよかったよ!」と相方の労をねぎらい「RGが勝って、坂田さんが結婚して、そしてTAJIRIさんも帰ってきて、ハッスル軍は絶好調じゃないですか!」と、新生ハッスル軍の好調ぶりを喜ぶ。
「僕もハッスル軍に帰ってこれて嬉しいですよ。今まで皆さんに迷惑をかけた分ね、それこそKUSHIDA君のお茶汲みでも何でもして、一からやり直したいと思います」とTAJIRIの早口も絶好調だ。
 坂田も「RG! お前、今日はよくやったな。MVPだよ」と本日のMVPにRGを認定する。「HG、お前もよく頑張ったよ。お前らはイロモノなんかじゃねえ! 誰に恥じることもねえぞ、立派なハッスラーだ! いいか、必ず俺たちの力で天下を取るんだ!」と高らかに宣言する。
 HGは「こんないいムードで大阪に凱旋できるなんて思わなかったですよ。しかも、RGがメインでシングル!」と喜ぶが、場内からは「え〜っ?」と疑問の声。「まだダメですか?」とRGは残念そうだ。すかさずHGが「いいでしょう、もう認めてあげても!」とフォローを入れると今度は大きな拍手が沸きあがった。
「RG、人生のピークかもしれないけど、死ぬんじゃないぞ! 頑張れよ!」と相方を激励するHG。天龍が「RG! 大丈夫だろうな?」と心配そうに問いかける、RGは「はい、大丈夫です!」と力強く答えた。天龍は「よし、今日は一発、最後はお前が締めろ!」とRGを本日の大トリにご指名だ。
「いいんですか! 僕が締めてもいいんですか?」と観客に問いかけるRGに、超満員の観客は拍手で応える。栄光のスタンドマイクを前にして、RGは「その前にひとこと言わせて下さい」と語りだした。
「この前、10年ぶりに愛媛の実家に帰りました。そこで両親にちょっと嫌味っぽく“最近TVに出てないね”って言われました。でも、今日のこの後楽園ホールのお客さんを両親に見せてあげたいです」
 そこまで言うと、感極まったRGはなんとガチで男泣き! 心配そうに覗き込むハッスル軍の面々と「RG! RG!」とコールで励ますファンたち。
「オッケ〜!」と涙を振り払ったRGは、「スリーツーワン、ハッスル! ハッスル!! フォフォフォフォー!!!」でハッスルポーズを決めたのであった。いま思えば、この時がRGの人生のピークだったなぁ……ということに大阪でならなければいいがーー。

メインハッスル

8分27秒 (テリーファンク式)回転エビ固め

 天龍がハッスル軍に加入以来、その首を狙い続けているのが大谷晋二郎だ。モンスター軍元No.2を倒すことで、新たなNo.2にのし上がろうと野望に燃えている。前回の8月シリーズで、直接対決した天龍と大谷。試合は大谷の反則暴走で大荒れの試合となり、大谷の反則負けとなっている。ここで生まれた遺恨から、9月22日の『ハッスル26』(大阪府立体育会館)で両者の一騎打ちが決定。今宵はその前哨戦となる。そんなやるかやられるかの闘いにも関わらず、天龍のパートナーはRGだ。大事な一戦を前に、とてつもない大ハンディを背負うことになった天龍。一方、役に立たないこと確実のRGも大阪でのモンスター・ボノ戦を控え、決して無茶はできない。初出撃となるWARG(1992年に天龍が設立した団体WAR+RGの意)。果たして、二人は今日のの闘いを乗り越え、無事に大阪にたどり着くことができるのか?

閉じる まずはRGが先頭に立って、天龍と共にリングイン。続いて入場してきた大谷に対し、天龍が突っかかろうとする。すかさずコーナーに上った大谷はミサイルキックを発射。これで不意を突かれた天龍は防戦一方となり、コーナーに備え付けられ、大谷に顔面ウォッシュを食らう。主導権を握った大谷は、RGに攻撃しようとすると、RGは闘いを拒否し素早く花道に逃げる。天龍が大谷のスリーパーを食らっているところで、RGがようやく天龍を救出に入った。スリーパーで虫の息の天龍に対し、RGは活を入れるように張り手! これで目を覚ました天龍は立ち上がると、猛反撃に出る! 天龍からタッチを受けたRGも、大谷に目がけてツッパリの連打。しかし、大谷は張り手一発で簡単に逆襲だ。大谷と代わってリングに入った司令長官も、面白いようにRGをいたぶり続ける。

 必死にに立ち上がるRGに対し、大谷は蹴りの連打。そしてアトミックドロップでRGを大きく吹っ飛ばした。大RGコールの中、アン・ジョー司令長官は片エビ固めでRGを追い込む。歯をくいしばり立ち上がるRGは、アン・ジョー司令長官にカウンターで張り手! RGからようやくタッチを受けた天龍は、アン・ジョー司令長官にチョップ連打から延髄蹴りへ。さらにアン・ジョー司令長官をロープに振ると、RGと二人係でWARGサンドイッチラリアットを炸裂させる! ここで天龍がバックドロップでアン・ジョー司令長官を横たわらせると、RGはダイビングボディープレスを敢行! しかしアン・ジョー司令長官はRGのフォールを簡単に返してしまう。逆にブレーンバスターやサッカーボールで逆襲に出るアン・ジョー司令長官。RGをコーナーに振って、試合を終わらせようとするのだが…ここでRGがアン・ジョー司令長官にトーキック! そしてテリーファンク式回転エビ固めでアン・ジョー司令長官から3カウントを奪取した! 

 RGがアン・ジョー司令長官からフォールを奪うという快挙を成し遂げたことで、後楽園ホールは揺れに揺れに揺れた!! 一方、遺恨を残す大谷と天龍がド付き合いをしていると、そこにあの人の声が……


セミハッスル

5分56秒 バズソーキック

 今年3月、インリン様の母乳、“イン乳”によって洗脳され、ハッスル軍から高田モンスター軍へ引き抜かれたTAJIRI。だが、TAJIRIの体質にイン乳が合わなかったのか。モンスター軍入りして以降のTAJIRIは迷走状態が続くばかりで、もはや、元WWEスーパースターの看板は見る影もなしとなってしまう。前回の名古屋大会では、イン乳中毒の禁断症状がマックスに達したのか、なんとチエから3カウントを奪われる始末。モンスター軍追放の憂き目にあってしまう。

「ミーが奴の古巣のハッスル軍に返品してやりマシタ! ゴミのようにポイッですヨ!」。使い物にならなければ即ポイ捨て。モンスター軍は廃人同然のTAJIRIを、クーリングオフよろしくハッスル軍に返品してしまった上、そのTAJIRIを無理矢理、今夜のカードに組み入れ試合に出場させるという嫌がらせまで仕込む始末。もはや廃人状態のTAJIRIが試合をできるはずもなく、タッグを組まされるHGは、事実上、たった1人で川田・バボと闘うことに……。

 しかし、ここで立ち上がったのがTAJIRIの弟子、KUSHIDAとチエ。「絶対、元に戻してやるからな!」。それから数日後。かつてHGが、FED治療の際に世界中を放浪した際知り合ったという、ムガール帝国の賢人をTAJIRIの治療に呼び寄せることを示唆。はたしてTAJIRIは、イン乳の禁断症状から脱することが出来るのか!?

「くっしー、TAJIRIさんはもう元に戻らないのかな」。試合直前となっても、いまだ廃人状態から回復しないTAJIRIを前に、チエがつぶやく。「でもTAJIRIさんの世話は、チエがするよ。小さいころ、カメを飼ってたことあるからさ」「おい、TAJIRIさんをカメと一緒にすんなよ」。リングへ向かったHG、そしてTAJIRIを見下ろして為す術のない2人。そこに、謎の人影が近付いた。「あっ! もしかして、あなたが……!?」

閉じる ゴングが鳴っても、リング上はHGひとり。バボを相手に鮮やかな攻撃をみせるHGだったが、モンスターKと2人がかりで痛めつけられてしまう。なぎ倒され、顔を蹴り上げられるHG。バボのドロップキックを受けながらも、HGコールを背に立ち上がるが、カウントを返すのが精一杯。「TAJIRI〜、早く来てくれ〜!」という、痛ましいファンの声援が飛ぶ。川田とバボを相打ちに誘い込むHGだったが、川田のパワーボムにとらえられてしまう。するとそこにTAJIRIが登場!

 リングに登場したTAJIRIは、いきなり川田に赤の毒霧を噴射! さらにバボへバズソーキック。その姿には、モンスター軍で洗脳されていた時の病的な陰りはない。続けざまにバボへ緑の毒霧を放ったTAJIRIは、見事に3カウントを決めた。

「セイ、セ〜イ。遅すぎますよTAJIRIさん」。マイクを持ったHGは「完全復活じゃないですか!」と、戻ってきたTAJIRIを歓迎。「お帰り」の声に、感無量といった表情で応えるTAJIRI。「いや〜、いつ以来だろう、こんなに爽快な気分は。イン乳毒が、身体からすべて抜け落ちたんですよ! 先生、出てきてください!」。TAJIRIの呼びかけに応え、「ガンダーラ」にのって登場したのは……ムガール帝国の西村修、いや、ニシム・ラマ! ニシム・ラマは壺の聖水を振りかけ、TAJIRIのイン乳毒をデトックスしたという。

「ガンジスの蛙、インド洋を知らず。『日出ずる国のプロレス界、災いが起きる』とのお告げがあり、佐々●健介。いや、馳せ参上してきました」。その独特な口調に場内が引き込まれる中、ニシム・ラマは「陰と陽、愛と憎しみ。万物の均衡を乱すふとどきなヤツらを成敗するためなら、私、ニシム・ラマ、喜んで力を貸しましょう」と、ハッスル軍に手を貸すことを宣言。HG、TAJIRIが大喜びでこれを歓迎する中、ニシム・ラマは「しかし、ひとことだけ言わせてください。長●力だけは絶対に許しません」と、毅然と言い放ったのであった。


海川ひとみ劇場

「こんなことを言うのはおこがましいのはわかっているんですけど……試合をさせてください!お願いします!」
不屈のアイドル海川ひとみ。先日の名古屋大会では、リング上で水着になることを強要された上、島田二等兵のTシャツを休憩時間中に売り切ることを命じられてしまう。「こんなんで試合に出れるほど甘くねーんだよ! 9月シリーズでまた新たなお題を出してやる!」海川は、島田二等兵から出された“ブログに一日一回「島田二等兵ステキ!」と書く”という宿題もコツコツと続け、後楽園ホールに登場。この日はいったい、いかなる無理難題が待ち受けるのか!?

「おーい!カワイ子ちゃん!出番だよ〜!」
島田二等兵の呼びかけで登場した海川はなんとメイド服姿!「ホームページで島田さんから『萌える衣装を着て来い』って指令があったので、自分なりに考えて…」と語る海川。この様子にすっかり、いい気になった島田は「そんなに俺に愛されたいのか? じゃあ、もっと俺が『萌え〜ってなるように、萌えポーズやってみろ、萌えポーズ!」と、海川に萌えポーズを強要。おずおずと応える海川。「おぉ!いいよ!いいよ!その格好で『お帰りなさいませ、ご主人様!』って言ってみろ!」。海川が応えると「膝をついて言ってみろ!」と、さらに要求をエスカレートさせる島田二等兵。場内からは「なんだ、この空間!」「風俗にでも行け!」と、島田に対するブーイングが浴びせかけられる。

「お帰りなさいませご主人様…」
「おぉ〜! 萌え〜! よし、今日のお題を発表だ!おい!あれ持って来い!」

 スタッフから、手売り用のかごを受け取った島田。「前回、Tシャツが売れて、いい小遣い稼ぎになった。今回は新たな島田二等兵グッズを開発した。今日はこれを売ってもらう!」

 ビジョンに写ったのは、なんと島田二等兵のブロマイド。「まあ、これだけだとあっさり売り切れちまうから面白くないんで、お前のもおまけにつけてやる。俺のが4枚、プラスおまけの5枚1セットで定価は500円!これを休憩中に50セット売ってこい!」。前回のTシャツ40枚から、さらに数が増えた50セット。しかも商品は誰もがいらないと思われる島田二等兵のブロマイド。「ご、50セットですか?! そんなの無理です……」と控えめに抗議する海川に対して、島田は「嫌ならいいんだよ。別にこっちが、お願いするわけじゃないしな。その代わりハッスルマニアの話は、なかったということで。お疲れさん!」と、思い切り上の立場からの物言い。追い込まれた海川は「わかりました、やります!やらせていただきます!」と根性を発揮。ニヤつく島田は「おう、いい子だね。かわいいね〜。最初っから素直にそう言えばいいんだよ。じゃあ、しっかり売ってくるように。それじゃー、スケベなおまえら、みんな買ってやれよ! それじゃあ〜、ハッスルブレイク、スタートだ!」」と、海川を送り出した。

 ハッスルブレイク明け、ビジョンには『ハッスル・マニア』に参戦を表明したケロロ軍曹のコスチューム募集が告知される。応援ボードコンテスト、ハッスルボード賞は坂田亘結婚おめでとうのボードを作成した女性ファンが獲得した。

 休憩明け、リングに登場した島田二等兵。「これから結果発表だ。おーい! かわいこちゃん、戻ってこい!」
ブロマイドは、なんと完売! 海川は「はい!見てください!会場の皆さんのおかげで完売しました!」と笑顔で報告。島田は「おー!やるねー!グラビアアイドルより、営業ウーマンになった方がいいんじゃないの!? 撫でてやるから、こっち来な!」と、海川を呼び寄せる。海川は、微妙に距離を置きながら「これで約束通り、ハッスルマニアに出してもらえますよね?」と、念願のハッスル参戦をあらためて直訴。すると島田は態度を一変させ「おまえ、気軽に言ってるんじゃねぇよ! ハッスルマニアはな、選ばれた人間しか、上がれないんだよ!」と俄然否定。「夢は必ず叶うってか? おとといきやがれ、このバカドル!」。

 権力をかさに、海川をいいように利用した島田のやりくちに場内は大ブーイング。島田に対して「帰れ」コールが浴びせられる。悔しさに唇を噛みしめる海川。それでも、ハッスル参戦の夢をあきらめることだけは出来ない。「……もう、チャンスをいただくことはできないんですか?」。下手に出た海川に、いやらしい笑みをたたえた島田は「チャンスが欲しいのか。あげてもいいな。おじさんも、君のことがタイプだからな。次の大阪、また違うコスプレでやってこい。また次のお題を出してやるから!」と、大阪大会でさらに過酷な条件を課すことを宣言。「私、絶対に諦めませんから!」「なかなか、やる気あるじゃねぇか。それじゃあ、そろそろ後半戦行ってみようか! VTRスタートだ!」


第3ハッスル 《祝!小池栄子の旦那 結婚後初めての試合》

6分38秒 ダイビングエルボードロップ

2007年8月30日、都内某所にて、あるカップルの結婚記者会見が行われた。
「私プロレスラーの坂田亘は、タレントで女優の小池栄子さんと結婚することを決意し、昨日婚姻届を提出させていただきました。この場を借りてご報告させていただきます」

 そう皆さんご存知の通り、坂田亘が小池栄子さんと結婚したのだ。今をときめくタレントとプロレスラーの結婚報道に芸能マスコミもこぞって大きく取り上げた。二人のキューピット役となったのは、ハッスルキングこと故・橋本真也。2002年から交際が始まり、この度めでたく二人はゴールイン!

 その結婚記者会見では、とにかく栄子さんとアツアツぶりを見せ付けた坂田は、まさにおのろけ全開。そんな男を上げた坂田が結婚後初めて挑むのが今夜の試合だ。

 対するレネ・ボナパルトには、先月名古屋大会で苦汁を味合わされたばかり。まだまだ世間一般からは『小池栄子の旦那』という印象が強い坂田にとって、ぜひとも勝ってその名を世に広めたいところだ。

 場面は変わって、そこは坂田の控え室。「いや〜兄貴の人気凄いっすね! ここまで来て大ブレイクじゃないですか?」そう言って入ってきたのは崔だ。それを受けて坂田は「ようやく世間の評価がオレに付いてきたってことだ」と満面の笑みを浮かべる。

 それに引き換え、崔といえば、テレビ番組「メン●レG」で坂田&栄子さんの結婚までを振り返る再現ドラマで坂田の代役として出ただけ。「10時間拘束されて、台詞は一つだけですからね!」と崔は不満をブツブツ。そんな崔を坂田がなだめていると、机の上にあるボナパルトから小池宛に届いた結婚祝いを発見!

 しかしなぜかそれはラーメンだ……。「キザな振りして随分としみったれた結婚祝いだな」と坂田が首をかしげる。すると何を思いついたか、崔は大爆笑! 「あいつラーメン大好き小池さんと混同してますよ!」

 呆れ顔の坂田は「(今日のオープニングの)川田といい、どいつもこいつもオレをおちょくりやがって!」と怒りを露にする。「ぶっちゃけるが、オレは“小池の旦那”と言われるのがもうまっぴらなんだよ!」

 横で黙って聞いていた崔も不満を口にし始める。「オレだって同じっすよ。“小池の旦那の弟分”というのはもうまっぴらなんですよ!」 いつになったら世間は、坂田を認知するのか……。

 まずは、崔に続いて小池栄子の旦那がリングイン。そして銀のガウン姿のボナパルトと黒いベストを着たノートンがゆっくりと花道を歩きながら登場だ。

閉じる リング中央で向かい合うと、坂田は「出て来い!」とボナパルトを挑発。すると、ボナパルトはそれに応えようとするも、ノートンの後ろから挑発するお茶目ぶりを披露する。まずは崔とノートンが対峙。しかし巨漢ノートンは崔を軽く一蹴してしまう。旦那コールの中、次に出た坂田は蹴り技でノートンを寄せ付けない。狙うはボナパルトの首一つ! ボナパルトは腰を振りながらリング中央に向かうと、不意にスクワットをし始め坂田を挑発する。そしてほどけたブーツの紐を結ぶ余裕ぶりも見せる。

 ようやく組み合う両者。坂田はまずヘッドロック。ボナパルトはたまらず場外にエスケープする。坂田がリング上で油断していると、背後からノートンが坂田を襲う。チャンスと見たボナパルトは坂田に攻撃。坂田が反撃しようとすると、ボナパルトはすぐにノートンにタッチし逃げてしまう。坂田はどうもボナパルトから遊ばれているようだ。それにもめげず坂田はノートンに張り手を見舞うと、ノートンを自軍コーナーに追い込む。坂田は崔と連係プレーを試みるも、ノートンは巨漢を生かしたタックルで二人を軽く吹っ飛ばす。

 ノートンは崔を捕らえると、強烈なパワーボム! 坂田が助けに入ろうとするとノートンはフルネルソンの体勢で押さえ込み邪魔をさせない。瀕死の状態の崔に対し、レネは坂田に見せ付けるようにダイビングエルボードロップを決め、3カウントを奪ったのだった。

 勝ち誇るボナパルトはマイクを持つと「コイケ! ダンナ! カモーン!」と坂田をおちょくり始めた。キレた坂田はマイクを握り返し、「おい! よく聞け! 俺の名前は、天下を取る男、坂田亘だ! 覚えとけ!」とアピール! 小池の旦那とボナパルトの遺恨対決はどうなるのか!? この遺恨対決は22日の大阪大会へと続く……。


第2ハッスル

3分47秒 ダブルインパクト・メーン

 ハッスル軍とモンスター軍が抗争を繰り広げるリングで、どちらにも属さない孤高のマスクマンたち。正体バレバレながら、モンスター軍入りを志願して戦いを続けるキンターマン&クロダーマン、そしてランデルマン&コールマン。これまでともに闘ってきた4人だが、ここにきてランデルマン&コールマンが抜け駆け。「キンターマン・クロダーマン is Die!」と、仲間2人の死を勝手に発表。モンスター軍入り査定試合をとりつけてしまった。「その代わり、もうI●Fには出るんじゃないぞ!」というアン・ジョー司令長官の条件に「OK、OK」とうなずき、気合いたっぷりにリングイン。佐藤耕平&ピラニアン・モンスターを入場から急襲する。

閉じる ピラニアン・モンスターをとらえたマスクマンたちは、いきなり2人がかりでスープレックス。あわや3カウントというところまでピラニアン・モンスターを追い込むが、これは“コーヘイヘイ”こと佐藤耕平がそれを許さず。2人を分断し、ピラニアン・モンスターとともに場外戦でダメージを与えていく。それでもモンスター軍入りを志願する2人の気合いは高く、耕平の用意したイスをコールマンが拳で打ち抜き、ランデルマンとともにピラニアン・モンスターをとらえてダブルインパクト! 見事3カウントを奪い、モンスター軍入りを決め手みせた。

……しかし、「待て待て!」「そりゃないよ。一緒にやってたわけじゃん」の声とともに登場したのは、死んだはずのキンターマンとクロダーマン。「おまえら、俺たちにも黙って勝手にイノキ・ゲ●ム・フェデレーションに上がりよってからに、どうせやったら俺らも一緒に上げてくださいって頼め!」「(キンターマンに)おい! 違うだろ!」「せや! そんなにモンスター軍入りしたいんやったら、俺たちを倒してからにしろ!」
立ちふさがった2人をあっさり突き倒したマスクマンズ。終わりなきマスクマンズの内部抗争を、あきれ顔のアン・ジョー司令長官が止めに入る。

「もういい加減にしなさいよ。ユーたちのおかげで進行が遅れて、総統がおかんむりデス。ユーたちがどうしても入りたいというのなら、そこのドインディー2人をクラッシュしなサーイ!」なんと、大阪大会でモンスター軍入りを賭けた”マスクマンズ・内部抗争決着戦”が電撃決定。「あのー、司令長官。ていうことは、その試合で僕たちが勝ったら、僕たちはモンスター軍入りできるんでしょうか?」と、おそるおそる持ちかけたキンターマン&クロダーマンに対し、司令長官は「……考えておきまショウ。あくまでも、勝ったらですからネ」と、バカ負けした様子でこれを了承。「司令長官! 恐縮です」。はたしてマスクマンズのモンスター軍入りは実現するのか!?


第1ハッスル

9分03秒 超新星プレス

 手拍子が沸き起こる中、KUSHIDAと\(^о^)/チエが勢いよくリングイン! 続いてリベンジを固く誓う赤&青鬼蜘蛛が姿を見せた。

閉じる「チエからいく!」KUSHIDAが最初に出ようとすると、チエが猛アピール! 仕方なくKUSHIDAがチエに先発を譲る。一方の鬼蜘蛛コンビは赤鬼蜘蛛が先発。
 赤鬼蜘蛛を見事なリングワークで翻弄するチエ。高い打点のドロップキックで試合の勢いを掴むと、やばいと思ったのか赤鬼蜘蛛は早くも必殺の蜘蛛糸を発射させる。
 糸に絡まってしまったチエは身動き取れず、ジャーマン・スープレックスを食らう。 ピンチのチエを救出すべくKUHSIDAがリングイン。しかし鬼蜘蛛コンビに返り討ちにあってしまった。
 何とか耐え凌いだKUSHIDAは場外にいる青鬼蜘蛛にトペ・コンヒーロを見舞う。しかし主導権を握らせない赤鬼蜘蛛がドロップキック。そしてコーナーに追い込むと、腕を絞り込み反対のコーナーへ投げ飛ばす。さらに上になったKUSHIDAに対しリバースロメロスペシャルを決める。
 ダメージ大のKUSHIDAはタッチしようと手を伸ばすも、自軍ではない。完全に追い込まれたKUSHIDAをコーナーに添えた青鬼蜘蛛はジャンピングニー。そしてツープラトンのブレーンバスター! 赤鬼蜘蛛はフィッシャーマン・スープレックスでフィニッシュに持っていこうとするが、KUSHIDAは意地で耐える。延髄斬りで打開すると、チエにようやくタッチだ。
 チエはコーナーに上がると、\(^о^)/ポーズから人工衛星式ヘッドシザースホイップ! しかし、赤鬼蜘蛛が再び調子にのって\(^о^)/チョップを見舞おうとしたチエに向けて蜘蛛糸を発射させると、ローリングクレイドルでフォールを狙う。
 ここでKUSHIDAが絶妙なカットを見せたが、蜘蛛コンビはパイルドライバーで両者をフォール。これも耐えたハッスル軍若手コンビは連係技を見せると、最後にKUSHIDAが青鬼蜘蛛に超新星プレスをお見舞いし、勝利を得た。


オープニング劇場

 VTRが終わり、リング上にスポットがあたると、そこには『ハッスル』で最も旬な男・坂田亘が立っていた。
「本日は『ハッスルハウス』にご来場、ありがとうございます。「みなさんにどうしてもご報告したいことがあって、この場を設けさせていただきました。俺は、小池栄子と結婚しました。実は、ファンの皆に真っ先に報告したかったんですが、申し訳ありません。今まで、温かく見守ってくれた方々に、感謝しています。ありがとう!」

 深々と頭をさげた坂田を、会場のファンが大きな拍手で応える。坂田は「それでは、引き続き、本日の対戦カードを紹介する。これを観てくれ!」と、この日の対戦カードを発表した。

「以上の5カード。地上波もスタートして、世間の注目を浴びるようになった今、俺たちハッスル軍が、主役にならなきゃいかんと思っている。守るものが出来た以上、絶対にモンスター軍には負けてられねぇんだよ!」。男らしく言い切った坂田。するとそこに、昨年の『ハッスル・マニア』で流れた、あの伝説の女性の声が鳴り響く……。

「ハッスルハウスに来い!けえいこ〜」

 まさか? あの伝説の“妖精さん”が、新妻姿で登場となるのか!? 坂田自身も驚きの表情で場内を見回す。「ハッスルハウスに来い!けえいこ〜、ハッスルハウスに来い!けえいこ〜」音楽とともに、南側に”妖精さん”が登場! しかしその正体は……『ハッスル』のオープニング皆勤賞の男・妖精姿のモンスターKだった!

「みなさーん、こんばんは〜! ようこそ、ハッスルへ!」芸人魂の発揮というよりも、もはや変質者そのものといった様子の川田に対し、坂田は「……正直、あんまりかかわりたくないんだけど、一応聞いておく。お前は誰だ!」とマイク。すると川田は「ハッスルに舞い降りた妖精で〜キ。あんまりみんなが楽しそうにしてるんで降りて来ちゃった。てへ!」と、本人的にはかわいらしく小首をかしげる。
     
「何が『てへ!』だおっさん!降りて来い!」。怒りの坂田に対し、川田は「魔法がかかっているので、そっちには行けませ〜ん」と、いけしゃぁしゃぁと言い放つ。「みなさーん、この人を信用しちゃだめよ! 記者会見で随分、好感度アップしてるみたいだけどー、本当は、あんな人じゃないんだよ〜!  もっと性格が悪くて、女癖も悪いし、器の小さい男だよ? 芸能マスコミはだませてもな、ここにいるお客さんの目はごまかせないぞ。 プンッ!プンッだ!」
言いたい放題の妖精さんに対し、坂田は「おい! その台詞そのままお前に返してやる! 最近、いい気になってオープニングで歌ってるけど、自分が思ってるほど、周りは上手いと思ってねえぞ!」と猛反撃。

「正直、微妙だな!」という坂田のダメ出しに対して「何、この野郎!」といきなり素になった川田は「お前なんか、結婚会見にかこつけて、自分の居酒屋の宣伝したかっただけだろ!カミさんだしに使って、店の宣伝か?」と、会見での坂田に対してさらに攻撃開始。「てめえ!言っていいことと悪いことがあるぞ!今からそっちに行くから待っとけこの野郎!」とブチ切れた坂田に対し、川田は「あ、そろそろ魔法が解けちゃう! それじゃみなさーん、ハッスルハウスvol.28スタート!」と、妖精に戻ってかわいらしく手を振り、去ってしまう。

「おい!!勝手に終わるな!!」という坂田の叫びもむなしく、試合へと突入したのであった。


オープニングムービー

 ハッスル軍、モンスター軍ともに決して負けるわけにいかない『ハッスル』大阪大会を目の前にした『ハッスルハウスvol.28』。オープニング映像にはRGが登場。イン珠から産まれたグレート・ボノとの対戦を前に、猛特訓を披露する。「俺は神の子。ハッスルの神の子」。