ファイトカード

高田総統劇場

 メインハッスル終了後、突如会場に姿を現し、ハッスル軍のエース・HGと坂田を簡単になぎ倒してしまったサップ。高田総統が「サップよ。間に合ったようだな」とカットインする。葉巻を燻らせながら威風堂々、いつもの西側バルコニーにモンスター軍総勢で登場した。なんとか立ち上がるHGと坂田。ほかのハッスル軍の面々もリングに駆けつける。総統が『ハッスル・ハウスvol.29』で予告したビッグなビッグなサプライズを“サップ投下”で現実のものとしたせいか、いつもより心なしか大きくて長めの「総統」コールが巻き起こる。総統も思わず「ありがと!」とポロリ。そんな中、「見たまえ! この豪華な顔ぶれを!!」とモンスター軍の増強計画を自画自賛しつつ、いつものように「我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者・高田だ!!」と自己紹介した。

 続けて総統は『ハッスル・マニア2007』用の新兵器として、改めてボブ・サップを紹介し、この先食い殺すことになるであろうハッスル軍に挨拶してやれと促した。サップがマイクを口に近づける。つばを飲んで身構えるハッスル軍。サップの第一声は……、「ボ〜ブ〜」。モンスター軍全員がずっこける中、ボノだけがサップを睨みつける。高田総統曰く、サップはボノにライバル心を燃やしているらしい。「貴様の敵はボノではなくハッスル軍だ!」と軌道修正する総統。

 サップは仕切りなおして「アイ デストロイ チーム・ハッスル イン『ハッスル・マニア2007』! ハードゲイ、コイケダンナ、クラッシュ!!」とまくし立て豪快に笑った。それを聞いたHGは「本当に来るんでしょうね〜? 謝罪FAXフォー!」と2006年5月の他団体興行によるサップ・ドタキャン騒動の二の舞を懸念した。そしてHGと坂田がサップ戦の取り合いに。総統が割って入り「貴様らをどう料理するか、じっくり吟味したうえで、カードを決めてやるから楽しみにしていたまえ」と制した。

 と、ここでインリン様が口を挟む。どうやら『ハッスル・マニア2007』で我が子・ボノと組んでWARGと試合がしたいらしい。それを聞いて怒ったRG。「望むところじゃブスインリン! 次こそお前のブサイクな顔に、俺の生肛門を密着させたる! これはRG革命や! キッス・マイ・生肛門スター!!」とまくし立てた。続いて天龍も「プロレスの歴史は革命の繰り返しだよ。この天龍源一郎と同じリングに上がるなら、きっちり腹くくって来いよ、この野郎!」とベテランならではの貫禄を見せる。インリン様は、それらをまったく意に介さない様子で「この私が真の革命を見せる」とし、かわいいかわいいボノちゃんに「あの二人をお仕置きしてあげましょうね」と投げかけた。ボノは「ハッスル・マニア、主役、ボノちゃん」と母・インリン様に返したかと思うと、サップをゆっくり睨みつけて、えらくドスの利いた本家「バ〜ブ〜」で対抗した。ということで『ハッスル・マニア2007』1枚目のカードが決定。

▼11・25『KYORAKU presents ハッスル・マニア2007』(横浜アリーナ)決定対戦カード

インリン様 & モンスター・ボノ
VS
“ハッスル大将”天龍源一郎 & RG

 「総統、総統! 俺も折り入ってお願いがあるんですけど」といつもの調子で川田。総統は、川田の顔をしばらく見つめ「却下だ」と斬り捨てた。「まだ何も言ってねーじゃん!」と押し出した川田の要求とは「『ハッスル・マニア2007』での対戦相手を、世間の話題になりそうな有名人にしてほしい」という、芸能活動に異常な興味を見せる川田らしいもの。「なんだ、そんなことか?」と意表を付かれた総統。それならばと、総統の中にあった“川田vsケロロ軍曹”案を決定しようとした。川田は「有名人というか、カエルでしょ! モンスター軍随一の功労者に、こんな扱いでいいの!?」とカードを覆そうとしたが、総統は「うん」とひとこと。いつものように「バッドラックだ!」と会場をあとにした。

 リングに残ったハッスル軍。セミ&メインを踏ん張って『ハッスル・マニア2007』に繋げたことを、崔が素直に喜んだ。一方、冷静なTAJIRIはボブ・サップ、モンスター・ボノ、インリン様、タイガー・ジェット・シン、スコット・ノートン、レネ・ボナパルトとモンスター軍の強豪を数え上げ、ニシム・ラマも帰ってしまったハッスル軍には手がつけられないんじゃないかと、もう先の心配をしている。そんなTAJIRIを「ケロロ軍曹が助けてくれるって」と後輩の\(^o^)/チエが勇気付ける。RGも「天龍さんというシャリにRGという新鮮なネタの組み合わせ。この最強のハーモニー! WARGはもう誰にも負けませんよ!」と自信満々。「ハッスル軍は寿司で例えるなら、極上の五目ちらしだよ。力を合わせれば人数以上の力が出るもんだ」と天龍も続ける。坂田はリーダーらしく「ビビるこたねんだ。サップもボノも踏み台にしてやれ!」とみんなの気持ちにさらに勢いをつけた。

 本日の『ハッスル・ハウスvol.30』にハッスル軍は快勝。“野獣”ボブ・サップという新たな強敵が現れはしたものの『ハッスル・マニア2007』に向け、ハッスル軍の気持ちはひとつになった。サップだろうが、ボノだろうが、それぞれ目の前の敵を叩き潰すだけ! いつも以上に力のこもった“いつものやつ”、「3、2、1、ハッスル! ハッスル!! フォー!!」の声が後楽園ホールに響き渡った。

メインハッスル

7分10秒 昇天ドロップ

 前回の後楽園大会『ハッスル・ハウスvol.29』で初参戦を果たした“双子のモンスター”ザ・ヘッドハンターズ A&B!! 巨体から繰り出される強靭なパワーと双子ならではのコンビネーションを武器に、試合序盤でRGを戦意喪失に追い込み、リングに残されたHGを公開リンチで血祭りにあげた。今夜はそんなHGがリターンマッチを敢行。“小池の旦那”坂田亘とのエースコンビでヘッドハンターズを追撃する! セミハッスルでWARGが勝利をあげた今、『ハッスル・マニア2007』出場権の行方は、すべてこの試合にかかっている!!

閉じる 先発を買って出たHGだったが、いきなりAに捕まってしまうものの、巧みに抜け出しドロップキック! そして、コーナーに沈めるとペニス・ウオッシュを敢行だ! ここで救出に入ったBを蟹挟みで倒して、同士討ちさせることも成功した。

 続く坂田も、ドロップキックを放ち、チョップで追い込んでいく。しかし、すぐさまBがロープに飛んだ坂田の背中を急襲。これで坂田を捕獲すると、A&B揃って、ダブルのアームホイップ、さらにサンドイッチドロップキックをぶち込んでみせる。

 坂田を捕獲したヘッドハンターズ。Aは地獄突き、Bも脳天チョップを坂田に食らわして追い込んでいく。不利な状況だった坂田もBをジャーマンでぶん投げて意地を見せるが、すぐさまAがカットに登場。タイガードライバーで坂田を投げると、ダイビングセントーンを投下する。しかし、坂田は間一髪これを回避。そして、タッチを受けたHGと共に、ヘッドハンターズを同士討ちさせると、2人揃ってフライングニールキックを叩き込む。

 だが、坂田は場外で再び捕まってしまう。なんと、坂田を捕まえたAは、坂田をテーブルに据えると、その巨体でエプロンサイドを走り込んでテーブルプレス! しかし、坂田はこれを間一髪逃れて、自爆させることに成功する。すると、リングに残って奮闘していたHGも、Bが放ったムーンサルトを自爆させる。

 そして、そこにリングに戻ってきた坂田がトラースキック! 続けてHGがコーナー最上段から昇天ドロップでダイブし、見事な3カウントを奪ったのだった。

 「どうですか、高田総統! 私のタートルヘッドハンターズでカリを返しましたよ〜」とHG。坂田も「こんなんじゃ足りねえぞ! もっとマシなヤツ用意してみろ!!」と挑発する。

 すると突然場内は暗闇に包まれた。観客たちがざわめく中、悪に満ちた笑い声と共に南側の客席からマントをかぶった巨人が現れた。マントを脱いだ姿は正に“野獣”! 兼ねてより噂になっていたボブ・サップその人であった。リングインするサップをHG&坂田は敵とみなしWドロップキックを仕掛けるが、全く堪える様子もなく二人をはね返すと、お返しとばかりに立ち上がった二人にクローズライン! ハッスルのエースコンビはド派手に吹っ飛ばされた。

 ざわめく会場に高田総統の声がこだまする。「サップよ。間に合ったようだな!」。


セミハッスル

7分16秒 53歳

 ハッスル軍控え室で、セミハッスルを前に肩を落とし渾身のため息をつくRG。そこに本日のタッグパートナーである“ハッスル大将”天龍源一郎が登場。状況を察してハッパをかけるが、当のRGは聞く耳を持たず、ただ天龍に弱音をぶちまける。「天龍さんのパートナーといえば、ジャンボ鶴田さん、スタン・ハンセンさん、阿修羅・原さん。僕みたいな非力な男はパートナーとして相応しくないですよ!」。どうやら“ミスタープロレス”天龍源一郎のタッグ戦を振り返り、その輝かしいパートナーの面々と自分を比較してしまったらしい。

 天龍はそんなRGに「誰がなんと言おうと今の天龍源一郎のパートナーはお前だよ!」と普段のRGなら一瞬で舞い上がって、あの不愉快なRGダンスでも踊りだすであろう言葉を投げかける。しかしその言葉も届かないほど今のRGの落ち込みっぷりは重症だ。そこで天龍はこっそり用意してきたものを取り出して見せた。「ホラ」と手渡したもの、それはなんと“WARG”Tシャツだった。「これを着れば少しはタッグチームらしく見えるだろ」とやさしく言い聞かせる天龍。RGはハッスル初のRGグッズが、尊敬してやまない天龍源一郎とのコラボTシャツとあって喜びもひとしお。今までの落ち込みはどこへ行ったかと思うほどにいつもの調子を取り戻し「ボノのアホにリベンジして、WARGの強さ、プロレスの心技体を叩きこんでやりましょうよ!」とアホのように豪語して見せた。

 そして天龍は、元気を取り戻したRGに「うんうん」と頷きながらひとこと。「9:1だぞ」。全く話しが見えず、ただ「え?」と聞き返すRGに「Tシャツの売り上げ。俺が9で、お前が1だ。わかったな」と続ける天龍。先ほどの数字は、売り上げの取り分の割りあいだったらしい。「ヨ、ヨ〜! 大将〜! せめて8:2くらいに……」と交渉を始めるRGだったが、天龍は一歩も譲る気なし。握りこぶしを作って見せ、無言の圧力でRGを納得させた。

 方法はどうあれRGに元気を取り戻させた天龍はさすが。しかし、今日立ちはだかる相手は二人に立て続けで土をつけたモンスター・ボノ! あとのないこの切羽詰った状況で、ハッスル軍の二人に勝算はあるのか!?

閉じる 頭に赤ちゃん用のおもちゃを吊り下げたヘルメットを装着して現れたRGは、「ヨー、ヨー、ヨー! 皆さんに約束します! 今日、ボノに負けたら切腹します!」とどこかで聞いた宣言。場内は大「切腹!」コールだ。続けてRGは、「少なくとも1年間の出場停止にしてください!」と、またもやどこかで聞いたことのある条件を自身に課したのだった。

 続いて、リングに入ってきたボノとバボ。しかし、ボノはRGのおもちゃに気を取られている隙に、天龍の攻撃を食らってしまう。ところがここで、いきなりボノのおしゃぶりが落ちた! のっけから全開モードとなったボノは、一気呵成に攻め始めると、コーナーで天龍を圧殺。天龍も一度はかわして、攻撃を食らわしたものの、ボノには通じていない。再び倒された天龍に、ボノは毒針エルボーの体勢に。ここでRGが、天龍の体に覆いかぶさって、身を挺してかばおうとする。

 しかし、ボノのエルボーが投下された瞬間、なんとRGは逃亡! 場内からは「え〜!」という声が発生してしまう。結局、ボノのエルボーで悶絶した天龍はRGにタッチ。果敢にボノに立ち向かったRGだったが、何の攻撃も通じず。逆に合掌捻りに捕らえられてしまう。

 だが、RGはボノの背後に回ると股間に一撃! そのまま飛び付いてスリーパーの体勢に入る。しかし、ボノには通じない。そのまま自軍のコーナーに連行され、逆にバボのバレーボール攻撃を食らってしまった。続いて、バボからは串刺しエルボー、コーナー最上段に据えられての脳天へのバレーボールチョップを食らったRG。

 そして、再び登場したボノにのど輪落としで叩き付けられてしまう。ここで再び天龍の登場だ。四股を踏んだ天龍はボノにぶちかますと腕の差し合いだ。しかし、さすがは魔界の横綱。あっさりと天龍を捕まえると、投げ飛ばしてみせた。

 ところが、投げ飛ばされた天龍はリングに入ってきたバボに一撃食らわすと、RGがその隙にボノにおしゃぶりをくわえさせる。おしゃぶりをくわえたボノは、途端に無邪気になり、RGが持ってきたおもちゃ付きヘルメットを被りながら、手を叩いてはしゃいでいる。その隙に天龍とRGは合体の53歳をバボに食らわし、逆転勝利を奪った。

 これまでの雪辱を晴らした二人は、退場していくボノの背中めがけて勝ち名乗りをあげる。天龍が「おい、インリン! 聞いてるか!? 次は親子どんぶりでかかって来い!」と吼えると、RGもならって「そうじゃ! 親子どんぶりでこんかい! WARGはな、いつでもお前らバカ親子の挑戦受けたらぁ!」と続けた。ガッチリ握手する二人に、場内は割れんばかりの拍手と声援を送った。


第3ハッスル

8分43秒 コブラツイスト

 ハッスルのリングでインド紛争が勃発!! 先日の『ハッスル・ハウスvol.29』でハッスルを約4ヶ月ぶりに地獄絵図へと落とし入れた“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シン。その凶暴ぶりは一瞬にして会場をパニックに!

 選手も観客もヒートアップする場内で、KUSHIDAのピンチにTAJIRIがシンめがけてグリーンミストを噴射! しかしこれが逆効果となって怒り狂ったシンは凶器を手にさらに大暴れ!! ゴングが鳴り、シンの反則負けが告げられても、お構いなしにTAJIRI、KUSHIDAを痛めつける。

 と、そのとき“インドの賢人”ニシム・ラマがリングイン。「タイガージェットシンよ! “虎の威を狩る狐”とはお主のこと。次週の後楽園、このニシム・ラマが虎に化けた狐の皮をはいでくれよう!」と宣言した。

 日いずる国で勃発したインド紛争。狂った虎が獲物を仕留めるか? それとも、無抵抗主義の謎の賢人・ラマ先生が秩序を取り戻すのか!?

閉じる やはり、リング上に現れたのはケロちゃんのニックネームでお馴染みの田中秀和リングアナウンサー! ケロちゃんに呼び込まれて、まずはラマとTAJIRIの登場だ。続いて、ケロちゃんの「お客さん、絶対に目を合わさないでください!」という注意と共に、シン&ジョー之助が入場。

 シンは会場に姿を現すなり、イスを投げつけ、サーベルを振り回して、観客をパニックに陥れる。リングを1周して、ようやくリングに上がったシンは、なんとコールをするケロちゃんに一撃! このまま試合はスタートだ。

 暴挙を働いたシンに襲いかかったラマだったが、すぐさま逆襲を食らって、場外で何やら鋭利な凶器でめった打ちにされてしまう。暴走が止まらないシンは、観客から傘を奪ってラマを絞めあげるなど、やりたい放題だ。早くもラマの顔面は血に染まっている。

 一方、場外でTAJIRIを痛めつけていたジョー之助は、いち早くリングに帰還。やがて、シンも戻ってきて、リング上でもラマを痛めつける。ラマの傷口に噛み付き攻撃を敢行するシン。

 続いては、珍しいアルゼンチンバックブリーカーまで披露した。しかし、ラマもやられっぱなしではいられない。エルボースマッシュで反撃すると、なんと昔どこかで見たような腕折り攻撃を敢行! さすがのシンも腕を押さえて悶絶だ。シンはジョー之助の攻撃を挟んで、再びリングに上がると、腕折り攻撃のお返しとばかりにストンピングでラマを痛めつけ、コブラクローに捕らえる。これはTAJIRIがカット。

 すると、怒りのシンは場外からイスを持ち出して、コーナーにいたTAJIRIに投げつけ、場外で暴行を加え始める。一方、リング上でジョー之助の攻撃を食らっていたラマ。しかし、座禅を組んで瞑想に入ると、ジョー之助のショルダークローを切り抜けてみせる。

 そして、シンが場外で暴れている間に、コブラツイストで逆転勝利を奪った。しかし、勝敗お構いなしのシンはゴングが鳴っても相変わらずTAJIRIを暴行。救出に駆けつけたラマをまたも観客から奪った傘で打ち据え、客席を荒らしながら退場していったのであった。

 「ラマ先生! ありがとうございます!」と恍惚の表情で駆け寄るTAJIRI。ラマの力を借りたことで、打倒モンスター軍がグンと現実味を帯びたようだ。しかしラマは乱世の真っ只中にあるムガール帝国を放っておけないと、帰国の意思を告げた。そしてラマは「『ハッスル・マニア2007』で力を貸せないことは心残りですが、ムガール帝国に平和が訪れたときには、必ず戻ってきます」と固く約束を誓った。そして場内から「待ってるぞー!」と暖かい声援が飛ぶ中、TAJIRIに「憎しみからは何も生まれません。汝の敵、モンスター軍を愛するのです」とアドバイスした。

 その言葉に“一筋の光”が見えたと、感無量の思いで深々とおじぎをしたTAJIRIと観客に向かってラマがひとこと。「長州力だけは絶対に許しません!」。試合でもマイクでも、最後まで期待を裏切らない“ムガール帝国の賢人”ニシム・ラマであった。


第2ハッスル

9分53秒 PK

 高田モンスター軍とハッスル軍が熾烈な抗争を繰り広げるハッスルのリング。その中で、どちらの組織にも属さず、宙ぶらりんな流浪のマスクマンたち……。それがキンターマンとクロダーマンである。

 彼らの目的はただ一つ。「ハッスルのリングを牛耳る高田モンスター軍に入って、なんかイロイロ美味しい思いをしたい!!」という実に単純且つサイテーなものだ。しかし、そんな本人たちの欲望とは裏腹に、肝心のモンスター軍入り査定試合では、常にどこか空回り。

 先日の大阪大会ではキンターマン、クロダーマンにコールマンを加え、マスクマン3WAY査定マッチ。3人の中で勝った者が入団というゆる〜い条件にも関わらず……、結果は前代未聞の3者リングアウトに終わった。「男にはなぁ、飲まなやってられへんときもあるんじゃぁ!」と、勝手に試合中ビールを飲み始めたくせに、なぜかすっかりやさぐれモードのマスクマン軍団。もうこれで諦めたのかと思いきや……。

 先日の会見に突如乱入し、血判書まで用意してモンスター軍入りを頼み込んだクロダーマン。“最後の一回”と覚悟を決めて、今宵リングに立つマスクマンたち。査定試合も回を重ねること今回で11回目。長きに渡る就職活動も、ついに今夜でフィニッシュか!?

閉じる まずはキンターマン&クロダーマンが、北側の席からブリブラダンスを踊りながら登場。一方、川田と大谷が入場してくると、川田には「ウガンダ〜!」という声援が飛んでいる。試合は大谷とクロダーマンの攻防からスタート。

 まずはクロダーマンがショルダータックルで大谷を吹っ飛ばして先制。クロダーマンは気合いが入っているのか、グラウンドの攻防でも一歩も引かない。大谷のジャーマンを食らっても、すぐさまラリアットでお返しをしてみせた。

 続いては、川田とキンターマンの攻防だ。リング中央で「K!」、「キン!」という掛け声と共にエルボー合戦を繰り広げる両者。しかし、続けてキックを食らわした川田が、キンターマンを場外に追い落とす。これを追いかけた川田。キンターマンはすぐさまリングに戻って、川田の帰り際を襲った。しかし、川田は得意のキックですぐに逆襲。自軍のコーナーにキンターマンを連行すると、今度は大谷がコーナーに逆さ吊りにして、低空のドロップキックを顔面に叩き込んでいく。続いて、大谷は逆片エビ固め。川田はローキックの連打でキンターマンを攻め立て、キンターマンの頭を踏んづけてからの逆片エビ固めで絞りあげる。

 ここで、なんと大谷が脱げかかっていたキンターマンのマスク剥ぎ! 正体はやっぱり金村キンタローだ! しかし、大谷は構わずに顔面ウオッシュを敢行。しかし、これで闘志に火が点いたか、金村はジャーマンで大谷に反撃。

 続くクロダーマンもマスクを脱ぎ捨て、黒田哲広の素顔を見せると、ジャーマンの連発で大谷を追い込んでいく。さらに、代わった川田に金村はコーナーの2段目からムーンサルトを発射。そして、コーナーの最上段から爆YAMAスペシャルを投下だ。押せ押せ状態の金村&黒田。

 続いてパワーボムでトドメを狙った金村だったが、大谷のミサイルキックでカットされてしまう。このピンチから脱した川田は、串刺し式のフロントハイキックから、ストレッチプラムで金村を追い込む。

 その隙に大谷は黒田を場外へ連行。孤立した金村だったが、いつになく粘りを見せ、川田のジャンピングハイキックもクリアしてみせる。しかし、最後は川田のPKを食らって力尽きた。

 試合はモンスター軍の勝利。しかし死闘を演じた大谷は「お前ら、やればできんじゃねーか! それだけの実力があれば間違いなくモンスター軍に入れるよ! 見直したよ!」と励ます。金村と黒田は「まさか僕らを雇ってくれるんですか!?」と大谷に聞き返すが、「それは無理だ」と一蹴される。そして大谷は、倒れこむ二人の前に、約束は約束だと血判書を投げ捨てた。

 試合が終わってからひとことも発さない川田に、大谷が視線を移し「さてはオープニングで力を使い果たしたな?」とオープニングでの恨みを込めてニヤリ。川田は挑発には付き合わず「恐縮です」とマスクマンの持ちネタでひと笑い誘ってから「そういうことだよ。バッドラックだ!」と、調子を崩された大谷と共にリングをあとにした。

 モンスター軍が去り、リングではキンクロコンビがなにやらクスクス笑っている。カメラが寄ってみるとそこには自らが書いた血判書。金村が解説を加える。「よく見て。これ、キンターマ“ソ” クロダーマ“ソ”って書いてますねん」。「誰だよ、キンターマソって!」と爆笑する金村&黒田。

 というわけで、金村&黒田流の子供だましな方法により今回の血判書は無効とのこと。「これからもモンスター軍入り目指して頑張ります!! 恐縮です!」と、幻となった最後の査定試合に、当然落ち込むことなく会場をあとにしたバカ二人であった。


ケロロ軍曹からのおしらせ

 第1ハッスル試合終了後、場内が暗転し、スカパー!司会者の矢野さんがアナウンスを始める。本当は会場に来るはずだったが、ガンプラの組み立てが立て込んで来れなくなってしまったケロロ軍曹からのお願いがあるらしい。用意されたVTRが流された。

 ペコポン(地球)侵略の一環としてハッスル参戦を表明していたケロロ軍曹。先日の『ハッスル・ハウスvol.29』でハッスル軍と共闘していくことを明言。それに怒ったのがケロロ軍曹をカエル呼ばわりした挙句「唐揚げにして食っちまうぞ!」と悪態をついた“モンスターK”川田利明。あわや乱闘かという場面で\(^o^)/チエが救援に!

 そんなこんなでモンスター軍を敵に回したケロロ軍曹だったが、ご覧の通り、アニメ丸出しの2頭身でリングに入ることすらままならない。そこでケロロ軍曹はペコポンのハッスルファンに向けて“戦闘用コスチューム”デザインを大募集したところ、続々と応募が! いずれ劣らぬ力作ぞろいにケロロ軍曹もご満悦とのこと。

 というわけで、引き続きデザインを大募集! 締め切りは10月19日!! みなのもの急ぐであります!


第1ハッスル

12分48秒 超新星プレス

 本日、一発目を飾るのは、先日の『ハッスル・ハウスvol.29』で、果敢にタイガー・ジェット・シンに立ち向かい血の洗礼を受けたKUSHIDA! そしてオープニング終了後にケロロ軍曹をかばい“ハッスルK”川田利明を相手に一人立ち向かった\(^o^)/チエ! 最後は“小池の旦那の弟分”崔領二!! 対するは久々に勢ぞろいした鬼蜘蛛3匹だ!!

 今日のハッスル軍は『ハッスル・マニア2007』に向けて、明らかにいつもとは気合が違う。ましてや第1ハッスルを任された3人は最初に勢いをつけられるかどうかの大事な勝負どころとあって気迫も十分! 果たして、崔のパワーと、KUSHIDAと\(^o^)/チエのテクニックがどう融合するのか? 見所十分の第1ハッスルとなるだろう。

閉じる 先発を買って出るチエ。対する鬼蜘蛛は黄鬼蜘蛛が先発だ。まずは黄の蜘蛛のような低空タックルをかわしたチエ。黄のバックを取りグラウンドの攻防に持ち込むと、フロントスリーパーで絞め上げる。さらに、倒した黄をまたぎながら何度もロープを往復。その間に黄も立ち上がるが、チエはかまわずスピアータックルを叩き込んだ。さらに、青にもドロップキックを食らわして崔にタッチ。

 崔は得意のヒザ蹴りで青を悶絶させると、カウンターのハイキックを放つ。しかし、青は巧みにこれをキャッチして、ヒザ十字に持ち込んだ。ここはチエとKUSHIDAが間髪入れずにカット。ここでタッチを受けたKUSHIDAは、代わった赤を上手くエプロンサイドに追い出すと、三角飛びのドロップキック、さらに場外にトペ・コンヒーロを炸裂させる。しかし、赤もリングに戻るとKUSHIDAの足を掴んだまま黄にタッチ。黄はKUSHIDAをスリーパーに捕らえると、レフェリーの目を盗んで、赤にKUSHIDAの足を引っ張らせて、さらに絞めあげる。さらに、青からはヒザ蹴り&ストマックバスター、赤からもリバースロメロスペシャルを食らってしまったKUSHIDA。これで勢いに乗った鬼蜘蛛たちは、3人がかりの攻撃でKUSHIDAを追い込んでいく。KUSHIDAも赤にドロップキックを食らわし、さらにしつこく食い下がる赤を蹴飛ばして、ようやく脱出。

 タッチを受けた崔は、鬱憤を晴らすかのように、鬼蜘蛛3匹を蹴散らすと、チエも3匹にまとめてボディアタックを放つ。これは受け止められてしまったものの、崔がドロップキックをチエの背中に打ち込みアシストする。ようやくペースを握ったハッスル軍。チエは、青をフランケンシュタイナーで投げ飛ばすと、黄に対してはフロントスープレックスとみちのくドライバーだ。だが、すぐさま黄はドロップキックで逆襲。チエを捕まえると、黄が仰向けに捕らえたところに青がミサイルキックを発射。チエも\(^o^)/パンチで逆襲を試みたが、赤の蜘蛛の糸に捕獲され、ローリングクレイドルを食らってしまう。ここはKUSHIDAと崔が間一髪でカット。

 だが、鬼蜘蛛は3匹で一斉に蜘蛛の糸をチエに発射し、完全に動きをストップさせる。それでもハッスル軍の逆襲は止まらない。崔が赤と黄をダブルDDTで蹴散らすと、青を捕獲して一気に攻め立てたハッスル軍。最後はKUSHIDAが超新星プレスで3カウントを奪った。


オープニング劇場

 真っ暗な会場。ドラムロールが鳴り響き、観客の歓声と拍手が上がる。リング上にスポットが当たりそこに浮かんだのはなんと大谷晋二郎! 例によって“モンスターK”川田利明のオープニングを想像していた観客たちが、笑い混じりにどよめきの声を上げる中、大谷は神妙な面持ちで、ぎこちなく四方に礼。緊張しているらしい。どうやら高田総統から「モンスターKに、これ以上好き勝手させるな。試合に集中させろ」と命を受けたとのこと。ガチガチのまま本日の対戦カードを発表した。

 発表が終わり、場内は大谷のネタを待つ空気が見て取れる。しかし大谷は「俺はアホの川田とは違う。よって歌もやらなきゃ、ネタもやらねえ!」と観客の期待をバッサリ! そのままオープニングを締めようとする大谷に、場内からは大ブーイングと共に「川田」コールが巻き起こる。すると「これぞ、正しいオープニングというものを見せてやったのに、なんだその態度は!」といらだち始め、「ちっくしょー!!」と吼えた。この合言葉を受けて「♪テンテケテンテン テテンテテンテン」と登場したのがもちろんこの人、小梅太夫!

 リングインするやいなや、戸惑う大谷を指差し「♪芸は持ってないと言いながら〜 飲み会の席では裸で踊る〜 『鉄板芸持ってるじゃないか!』 ちっくしょ〜〜〜!!」と大谷を使ったネタを披露。その後も“坂田の入籍”をダシに、結婚願望の強い大谷を茶化す小梅太夫。大谷は「なんで俺のプライベートを知ってんだ!」と詰めよるが、リング上をちょこまか踊る小梅太夫に翻弄されどうすることもできない。終いには客前で「こんなときどうすれば……!? アドリブがきかねえ……。ちっくしょ〜!!」と嘆きだす始末。

 と、ここで再び小梅太夫のBGMが流れ始める。まさかまさかの“オープニング男”川田利明が小梅太夫バージョンでリング正面側の客席より登場! 「テンテケテンテン テテンテテンテン」と本家と同様にリズムを取り始めた。「♪エンタに出るためキャラを作ったら〜 芸が狭まり一発屋で終わりました〜 『最近テレビで見ねえな』 ちっくしょ〜〜!!」とまずはネタ元・小梅太夫を罵倒。続いて大谷を「♪江頭に似てると言われたけれど 最近は江頭よりもは〜げてます〜 だっつもうしょ〜〜!!(脱毛症)」とハゲしく腐す。そして会話もしないまま「テンテケテンテン……」と退場していくのであった。リングでただ中傷を受けた大谷は結局おいしいところを全部持っていかれたとロープにもたれガックリ。小梅太夫が背中をたたき、二人あわせて「ちっくしょ〜〜〜!!!!」。この日誰よりも悔しがった。


オープニングムービー

 6月の『ハッスル・エイド2007』でまさかの全敗を喫した高田モンスター軍。以来、高田総統はモンスター軍の戦力増強を着々と推し進めた。そして先日の大会で、その強大な力がハッスル軍に向かって解き放たれた。

 前回の後楽園大会、10・10『ハッスル・ハウスvol.29』では、第1ハッスルのニシム・ラマが長州か&がのモンスターコンビに2vs1のハンディキャップマッチとは思えない圧勝を収め、絶好の立ち上がりを見せるも、TAJIRI&KUSHIDAの師弟コンビがタイガー・ジェット・シンに対して、ズタボロになりながらも相手サイドの反則負けによる辛勝。その後はHG&RGのレイザーラモンコンビがハッスル新参のザ・ヘッドハンターズ A&Bの前に倒れ、なんと“ハッスル大将”天龍源一郎までもがモンスター・ボノに圧殺されてしまうという、モンスター軍の脅威を思い知るに十分な、ハッスル軍にとって痛手の多い大会となった。

 そして今回は、高田総統から課せられた「ハッスル軍が、セミ&メインハッスルを勝ち取ることが出来なければ『ハッスル・マニア2007』の出場権を失う」という過酷な条件付きでの大会となってしまった。セミハッスルでは、前回ボノに圧殺され苦渋を舐めた天龍がリターンマッチ! パートナーを務めるのもまた『ハッスル26』大阪大会でボノの圧殺3カウントを受けたRGだ。RG念願のWARGは果たしてボノにリベンジを図れるのか? そしてメインハッスル。ハッスル軍からは坂田&HGのエースコンビが出陣! 抜群のコンビネーションで付け入る隙を見せない“双子のモンスター”ザ・ヘッドハンターズを相手に、どう立ち回るのか? そしてクライマックスでは、日本のマット界を揺るがす衝撃の展開が待ち受ける!! 今宵『ハッスル・ハウスvol.30』は双方にとって大事な大事な前哨戦。運命の『ハッスル・マニア2007』まで、あと40日……。