ファイトカード

高田総統劇場

「そこまでだ!」。高田総統の怒りが会場に響き渡った。『威風堂々』をバックに、高田総統以下、モンスター軍の面々がステージに勢揃い。リング上にいるモンスターたちも集結。アン・ジョー司令長官&島田二等兵が観客に「総統」コールを促すと、会場からは微妙な大きさのコールが巻き起こる。ご機嫌を損ねた高田総統は何度か帰ろうとするが、モンスター軍が必死になだめる。すると高田総統は、「いいよ。もういいよ。無理にやらなくてもいいんだよ」とすねると、会場から笑いが。続けて高田総統は、「今日でナンバーシリーズも30回目を迎えたそうだな。それもこれも、ここに来てくれてる暇でもてない、しみったれた下々の諸君のおかげだよ」と言うと、場内から「ありがとう!」という声が。すぐさま高田総統は「でも、礼は言わないよ。礼は言わない」と否定し、「周りからどんなに変わり者と言われようが、その行為は続けるように」と告げたのだった。ここでようやく高田総統から、「我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」とようやく自己紹介。

司令長官&島田が再び「総統」コールを観客に促すと、またまた会場は、「総統」コール一色に。ところが、「無理に言わなくてもいいよ!」とまたしても強がる。高田総統は「おい! アホの坂田よ! 『俺こそがハッスルだ!』だ? 聞いて呆れるな。なんだ、その無様な格好は! ん? おい、おとなしく引退して、味が悪くて値段が高いと評判の居酒屋の店長でもやってりゃいいんだよ! そうだろ、サップ!?」とサップに問うと、サップは「イザカヤ! ワタル! マッズイ! オエ〜!」と罵倒する。川田もあとに続く。「おい! コイケ! 本当に時間の無駄なんだよ。俺はな、3日後に後楽園で大事なステージがあるんだよ! こんなときにお前にかまってるのは、時間の無駄なんだよ」と吐き捨てた。

ここでHGが、「セイセイセイ! モンスター軍、サップに変な日本語を教えて、言いたい放題言って、セイでしょう! それとインリン様、公私混同でハッスルとは、本当にいやらしいですよ!」と言うと、場内から大歓声が湧き起こる。さらにRGが、「フライデーの袋とじ! 見ましたよ! 美しい沖縄の海であんないかがわしい行為はやめてほしいですね!」と調子に乗ってインリン様をイジる。すると、インリン様は、「おだまり!! 親友のインリン・オブ・ジョイトイさんを侮辱したら、私が許さないわよ!」と憤慨。ここで川田が、「おい! フンコロガシ! お前、先月の大阪大会の前の日、仕事も入っていないのに、大阪に前日入りしていたらしいじゃねえか?」とタレコミ情報をRGにぶつける。するとRGは「何のことですか? さっぱりわかりませんね〜」としらばっくれるが、川田が「ぜ〜んぶ、カミさんに言っちゃうよ」とRGを脅す。「何もないですよ!」と狼狽するRGに、さらに高田総統までもが「私が聞いた話ではな」と暴露しようとすると、何やらインリン様に耳打ちする。これを聞いたインリン様は、「お前は人として最低ね。今すぐ、自害しなさい!」と先ほどの反撃だ。そして、「時間の無駄ですわ。総統、先に話を進めてください」と促したのだった。

再び、高田総統は坂田に目を向けると、「おい、まだおねんねしているアホの坂田よ! 悪いことは言わん! その腰が動くうちにな、とっとと引退しておけ。どうせ、居酒屋もそのうち潰れるだろ。そのときは、イエローキャブの社員にでもなって、カミさんの運転手でもやっておけばいいんだよ! このバカヤローが! どうだ! 名案だろ?」と声が裏返りそうになりながらも、強く言い放つ。必死になって上体を起こした坂田は、「このハゲブタ野郎……! こんな目にあわせやがって、タダじゃ済まさねえからな!」とサップに怒りをぶつける。それに対して高田総統は、「ほお、しゃべると痛むんだ。サップよ! 3日後の後楽園、もし仮にリングに上がって来た日には、今度こそとどめを刺してやるがいい! アーユーオーケイ?」とサップに確認すると、サップは、「ハイ! エイコ! ミボージン! ハッハッハッ!」と高笑い。これは高田総統も「ずいぶん難しい言葉を知ってるな」と驚きの表情を見せた。

続いて、高田総統は、「いよいよ来月は、半期に一度の大一番、『ハッスル・エイド』だ! 3日後の後楽園から、そろそろエイドのプランを下々の諸君らに教えてやることにしよう。今年のエイドも、昨年同様、ハッスルの歴史を変えるほどのア〜ッと驚く事件が起こるだろう。おおいに期待してくれたまえ。下々の諸君、今日はここまでだ。バッドラックだ!!」と、『ハッスル・エイド』に向けて動き出すことを示唆して、姿を消していくのだった。

リングに残ったハッスル軍。HGが「坂田さん、やっぱり復帰するのは早すぎたんじゃないですか?」と自力で立つこともままならない坂田に視線を向けると、それに乗じてRGは「そうですよ。坂田さん。困ったときは、このRGに任せてくださいよ。映画や雑誌の仕事ならなんでもやりますよ!」と、坂田の取材に来ていたTBSのカメラに向かって猛烈アピールしたところで、天龍がマイクでRGの頭を叩きツッコミを入れる。続けて天龍は、「坂田、美味しいワインを造るにはな、休むときにしっかり休まなきゃいい味は出ないんだよ。ここは焦らず、じっくり休んだ方がいいんじゃねえのか?」と、大人の意見で諭す。TAJIRIも「本当に病院に行ったほうがいいですよ」と心配する。ここで、崔の肩を借りて何とか立ち上がった坂田。「みんなすまん……みんなには本当に迷惑をかけてしまって。でも、最後のハッスルポーズだけは一緒にやらせてくれ」と声を振り絞り、最後はHGの音頭で観客と一緒にハッスルポーズを決め、代々木大会の幕を下ろしたのだった。

メインハッスル

12分14秒 ビーストバックブリーカー

「次の4月シリーズ! 俺はこのリングに戻ってくる。主役は俺だ! 俺こそがハッスルだよ!」。坂田亘、復活! 昨年の11・25『ハッスル・マニア2007』で、高田総統の闘う化身、ザ・エスペランサーを撃破! 見事、ハッスルの主役の座を勝ち取った坂田亘。私生活では、タレントで女優の小池栄子さんと5年間の交際を実らせゴールイン。世間からの注目度も増し、公私共に絶好調。まさに、我が世の春を謳歌していたのだが、2008年に入り、順風満帆だった行く手に暗雲が立ち込める……。

エスペランサーの仇を討つべく、坂田の前に立ちはだかった次なる敵……野獣ボブ・サップ! 1月シリーズで初対決となった2人。この時、サップの怪力によって坂田は足を負傷してしまう。実は、以前から腰に爆弾を抱えていた坂田。試合前に痛み止めの注射を10本以上打つほど状態は深刻だった。それでもだましだまし闘い続けていたのだが、足の負傷で腰への負担が増加。ついに爆弾が破裂してしまう!

この結果、手術を余儀なくされ、2月&3月シリーズを欠場することに……。そして、今宵、迎える復帰戦。体調は万全なはずがない。だが、高田総統は、サップ&川田という血も涙もない相手をぶつけてきた! 病み上がりの坂田には厳しすぎる今夜の一戦。果たして、坂田は復活を遂げるのか!? それとも、モンスター軍最強ツートップに再び病院送りにされてしまうのか……!?

閉じる先に入場してきたのは天龍&坂田のハッスル軍。復帰戦となる坂田には大きな声援が送られる。一方、後から入場してきたサップ&川田。リングに入ると、サップと坂田はいきなり睨み合いを演じる。ところが、それに割って入ったのが天龍! 怒濤の突っ張りでサップをコーナーに追い詰めていく。しかし、サップも雄叫びを上げて反撃。ハンマーパンチの滅多打ちで天龍を追い込んでいく。だが、天龍はサップのアメフトタックルをコーナーに自爆させると、延髄斬りを一閃。サップをダウンさせて、坂田にタッチした。その坂田は勢いに乗って、パンチ攻撃をサップに見舞うと、カウンターのケサ斬りチョップを顔面付近に炸裂させる。これにはサップも怒りの形相だ。しかし、ここは川田がなだめて代わりにリングに入っていった。その川田は、坂田とグラウンドの攻防を展開。坂田の負傷箇所である足を狙ったものの、坂田も逆にアンクルホールドで切り返す。続いて坂田は腕十字も極めかけ、この攻防をリードした。続いては天龍と川田の攻防だ。激しいチョップ合戦を繰り広げる中、なんと川田は天龍が着ていたタンクトップを破って脱がせにかかる。しかし、これで天龍が引くわけがない。逆に闘志を燃やすと、川田と強烈な逆水平チョップを打ち合った。そんな中、川田はダンシングドールキックで局面を変えて、サップにタッチ。先程の鬱憤が溜まっているサップは、雄叫びを上げながら天龍をタックル、ネックハンギングツリーでいたぶって見せる。ならばと、再び坂田が登場。坂田は気合い満点でチョップを見舞っていくが、サップは張り手一発で坂田をぶっ倒す。さらに果敢にボディスラムを狙う坂田を逆にマットに叩き付ける。しかし、坂田もフライングニールキックで反撃すると、スーパーキックで追撃。そして、コーナー最上段に上って、次の技を狙う。ところが、ここでセコンドに付いていた司令長官がイス攻撃で阻止! たまらず場外に転落した坂田を、サップが急襲し、なんと鉄柱を利用して完治していない腰を痛めつけた。そして、サップの強烈なドロップキックが坂田に炸裂! ここはなんとかカウント2で返した坂田だったが、サップは容赦なくアルゼンチンバックブリーカーで追い打ちだ。その間、天龍は場外で川田に捕まっている。もはや万事休す。遂にレフェリーもゴングを要請して、試合をストップ! サップの勝利が告げられた。しかし、サップはゴングが鳴っても、アルゼンチンバックブリーカーを解こうとはしない。喜色満面で坂田を締め上げると、救出に入ってきたハッスル軍も坂田を抱えたまま蹴り飛ばす野獣ぶりを発揮した。


セミハッスル

HG

鬼蜘蛛×

12分17秒 昇天ドロップ

モンスター軍控え室に入っていくカメラ。何者かの足元がアップで映し出され、徐々にカメラアングルが上に向かっていく。総統? と思いきやその正体は川田総統代行だ! 葉巻きをふかすも、慣れていない川田総統代行は、「ゲホッ! グエッ! なんだこれ、喉に悪いな〜」とむせてしまう。そして、「まんずはあいさつしておこう! 我こそが、モンスター軍代行、そして歌って踊れて試合もできるハッズラー、川田だ!」と栃木弁まじりで自己紹介だ。

続いて川田総統代行は目の前にいるモンスターたちに向かって、「よんぐぞ来たな“鬼怒川三人衆”よ! おめたちの使命は、あの腰フリを徹底的に痛めつけることだ。まんずは一人目! 鬼怒川の“鬼”、鬼蜘蛛!」、すると鬼蜘蛛は「キシャー!」と奇声を発しながら決めポーズ。「そして二人目! 鬼怒川の“怒”、ザ・モンスター℃!!」、鬼蜘蛛と同じく「シー!!」という奇声とともに決めポーズを決めるモンスター℃。そして、白い頭巾に白装束姿の謎のモンスターが映し出されると、「そして三人目! 鬼怒川の“川”の正体は……まだ秘密だ!」とスカす川田総統代行に、鬼蜘蛛とモンスター℃はコケる。モンスター軍に向かって川田総統代行は、「いいかおめえら、栃木の強さと恐ろしさを存分に見せつけてやるがいい!」と指令を出し、葉巻きを吸うと、またしてもむせてしまい、「あれ? ちょっとヤバいな、これ」とボヤいていると、そこに高田総統が!

高田総統は、「こら! モンスターK! なに遊んでんだよ! 貴様、この後試合だろ! 喉の心配してないで、試合の心配しろよ!」と強烈なダメ出し。さらに、「大体なんだよ、栃木の恐ろしさって。住みたくない県ランキング第3位、栃木」と痛烈に栃木を批判。痛いところを突かれた川田総統代行は、「も〜う、邪魔しないでくださいよ」とボヤきながら、鬼怒川ビターンを決める。すると、またしても高田総統は、「だいだい、鬼蜘蛛って栃木と関係ないじゃん!」と強烈なツッコミを入れたのだった。

閉じるまずはガッチリとロックアップしたHGと鬼蜘蛛。隙を突いてサミングを仕掛けてきた鬼蜘蛛に、HGはクリーンブレイクするものの、鬼蜘蛛はかまわずキックを見舞ってきた。しかし、HGは慌てずにアームホイップで投げると、腕を極めにかかる。一方の鬼蜘蛛も腕を取り返し、逆にHGの腕を締め上げていった。ならばとHGはロープを利用して腕を外すと、アームドラッグで投げ捨てて、逆に腕を取り返す。そして、バックを奪って、股間をなすりつける屈辱的な攻撃を見舞って見せた。続いてHGは首4の字固めで鬼蜘蛛をロック。これを外されると、鬼蜘蛛の動きをかわして、ドロップキックを叩き込み、「フォー!」とポーズを決めた。一方の鬼蜘蛛もフライングラリアットで反撃開始。サーフボードストレッチに捕らえて、HGを締め上げていく。HGも腰を振りながらこれを返そうとするが、鬼蜘蛛もしつこく離さない。続けてスリーパーでHGを捕らえて見せた。これを外したHGは、「セイ!」と叫んでのエルボーで反撃に出るが、これを巧みにかわした鬼蜘蛛はリバースロメロスペシャルに捕獲。さらに、コーナーにHGを横たえるとエルボードロップを叩き込む。そして、ダイビングヘッドバットを発射! しかし、間一髪これをスルーしたHGは、ジャンピングネックブリーカーで反撃。鬼蜘蛛もこれに呼応して、ネックブリーカーを繰り出したため、相撃ちとなり、両者ノックダウン状態となってしまった。しかし、先に立ち上がったHGは、エルボーを叩き込むとコーナーを使って、三角絞め。そしてPWで股間を鬼蜘蛛の顔面に叩き付けていく。鬼蜘蛛も負けていない。最後の一発をかわして、コーナーにHGの股間を自爆させると、最上段に据えてHGのお株を奪う腰振りフランケンシュタイナーの体勢に入る。しかし、HGは体勢を入れ替えて、逆に腰を十分に振ってからの雪崩式フランケンシュタイナーをお見舞い。ならばと、鬼蜘蛛はローリングクレイドルを仕掛けて見せる。そして、両者、回転エビ固めによる丸め込み合戦を演じた。意外にも一進一退の攻防だ。そんな中、ドロップキックを食らわしたHGは、満を持して、必殺の昇天ドロップを発射! したたかに股間を鬼蜘蛛に炸裂させ、3カウントを奪った。


鬼蜘蛛を退け、まずは第一の刺客を倒したHGは、「セイセイセイ! なんですか! 鬼怒川三人衆って。どんなのがバッチコイするかと思いきや、鬼蜘蛛ですか!! 拍子抜けもいいとこですよ!! 次はなんですか? モンスター℃!? さっきもシー、シーってやってばかりじゃないですか! 鬼怒川三人衆との3連戦に勝って、必ず川田とのシングルマッチ実現させますので、皆さん! 応援よろしくお願いします!」と悲願の“川田越え”を観客にアピールしたのだった。 


第4ハッスル

8分55秒 お友達プレス

試合を直前に控えたボノちゃんが、控え室で携帯メールを打つ。「よしえちゃん。いま、どこ? これからボノちゃんはしあいです」、メールを送信したボノちゃんは、携帯をテーブルの上に置き、出撃しようとすると、携帯のバイブが! よしえちゃんからのメールをニヤニヤしながら確認するボノちゃん。画面には、「お待たせ! 今、着きました。よしえ」の文字が。「ええっ、よしえちゃん!?」、驚きを隠せないボノちゃんの目の前に現れたのは……!?

閉じるまずはボノちゃんとよしえちゃんの入場。注目のよしえちゃんは、女の子ではなく、なんとピンクのTシャツとコスチュームを着たアンコ型の太った男! ドラディションの吉江豊に似ているような気もするが……。シルバたちモンスター軍が入場し終わると、いきなり雄叫びを上げて、シルバに襲いかかったボノちゃん。負けじとシルバもぶつかってきて、巨漢同士のド迫力のぶつかり合いが繰り広げられた。続いてはよしえちゃんと司令長官の攻防だ。司令長官の体当たりを逆に吹っ飛ばしたよしえちゃんは、倒れた司令長官の体の上で前転。さらにグラウンドでもその巨腹で司令長官を圧迫していく。よしえちゃんの体重を生かした攻撃に司令長官は悶絶するばかりだ。ならばと場外に逃げたものの、今度はなんとその巨体でよしえちゃんはダイブ! 百戦錬磨の司令長官を圧倒して見せた。続くボノちゃんもスリーパー、踏み付け攻撃で司令長官を圧倒。張り手一発で突き飛ばし、コーナープレスで圧殺していく。たまらず逃げ出した司令長官はシルバにタッチ。そのシルバをボノちゃんは、下手投げで投げると、ボディプレスで圧殺する。そして、モロ差しでシルバを捕らえて、マットに押し倒した。ところが、シルバはなんと下からのアームロックで反撃してくる。このピンチをよしえちゃんが救出。しかし、シルバはよしえちゃんをフロントハイキックで蹴り飛ばすと、ボノちゃんには超重量級のスピアータックルをかましたのだった。いったんは劣勢に陥ったボノちゃんたちだったが、すぐさま司令長官相手に挽回。2人でサンドイッチプレスを食らわすと、最後はよしえちゃんがダイビングボディプレスを発射! さすがの司令長官もこれを返すことはできず。よしえちゃんが3カウントを奪い、ボノちゃんに勝利をもたらしたのだった。

勝利を勝ち取ったボノちゃんは、「いや〜、よしえちゃん! 女の子じゃなかったの!」と吉江を問いつめる。「勝手に勘違いしたのは、ボノちゃんでしょ! 俺は女なんて言った覚え、ひとこともないんだから! ハッスルファンの皆さん、はじめまして! どこからどう見ても男、よしえちゃんこと、吉江豊です!」と否定する吉江。ボノちゃんはガッカリした表情を見せながらも、「ドキドキして損したよ! もういいよ。女の子じゃないのは残念だけど、ボノちゃんとお友達になってよ!」と頭を下げて、手を差し出す。ボノちゃんの申し入れに対して、「よろしくね、ボノちゃん!」と手を握り返す吉江。新しいお友達を得たボノちゃんは、「それじゃあ、仲良くなったから、一緒にどすこいポーズを決めようよ。お客さんも一緒に立ってください!」と、吉江、観客とともに「3、2、1どすこい! どすこい!」とどすこいポーズを決めたのだった。


第3ハッスル

8分40秒 ゴッチ式パイルドライバー(ギブアップ)

これまで、何体もの凶悪モンスターと対戦。そのやられっぷりばかりが際立ち、いつしか、“不死身のふんころがし”の異名を持った男。それがハッスル軍・RG。今夜……代々木に死す!?

“世界一性格の悪い男”鈴木みのるとの大一番を控え、生前最後となるかもしれないインタビューに答えるRG。「YO・YO・YO! ハッスル!! ほんとマジで勘弁してくださいよー!」と、試合前からすでに弱気だ。そのRGに対して、「RGさんだったら、みのる選手相手でも死なないというという噂が……」と切り返すインタビュアー。すると、RGは「死ぬわ! アホか!! だいたいな、おととしのクリスマスだってボコボコにされとんの見てるやろ! いいけげんにせえ!」と逆ギレだ。

「じゃあ、最後にカメラに向かってこれを読んでください」とインタビュアーがRGに何やら紙を渡し、それを読み上げるRG。「こら、みのる。今日がお前の命日じゃ……なにさせんのじゃ!」と慌てふためくRGだが、冗談の通じないみのるにまさかの宣戦布告! 今度こそRG、リングに死す!?

閉じる大量のファンを帯同して入場してきたRG。自らを奮い立たせるようにRGダンスを披露する。続いて入場してきたみのるだが、珍しく右ヒザには大きな白いサポーターが巻いてある。まさか、負傷か? ゴングが鳴ると、場内からは一斉に「RG!」コールが発生だ。それでも恐る恐る近付くRG。そこに、みのるが右足でローキックを一閃! いきなりケツに食らって大きく吹っ飛んだRGだが、一方のみのるもヒザを抱えて苦しそう。やはり、右ヒザの状態は悪いのか? これを見たRGは、ここぞとばかりにローキックを連打。苦悶の表情を浮かべるみのるに一気呵成に攻め込む。ヒザ十字、さらにエプロンサイドに引きずり出して右ヒザにエルボーを叩き込むと、今度は場外で鉄柵を利用しての痛めつけだ。場外カウントギリギリまでみのるの右ヒザを痛めつけたRGはリングに戻ってきたみのるの右足を捕まえて、なんとロープ越しにドラゴンスクリュー! さらに、武藤敬司ばりに低空のドロップキックをみのるの右足に何発も炸裂させていく。そして、再びドラゴンスクリューを決めてから、足4の字固めにみのるを捕らえたRG。もはや、勝利を確信したのか、ラブポーズまで決める調子の乗りようだ。これが逃げられると、再び足4の字固め。しかし、みのるはこれをスモールパッケージで切り返した。これをキックアウトしたRGは、「おまえ、せこいんじゃ!」と叫んで、なんとみのるのサポーターをはぎ取ってしまう。そして、よろめきながら片ヒザを付くみのるに向かって、シャイニングウィザードの体勢だ。ところが、寸前で何事もなかったかのように立ち上がるみのる! なんと、これまでの負傷は真っ赤な嘘だった。途端にキック、ビンタと強烈な攻めを見せるみのる。一方のRGはアキレス腱固めに捕らえられてしまい、あっという間にタップしてしまった。ところが、レフェリーは見ているのか、見ていないのか、一向に試合を終了させようとしない。みのるも思う存分、アキレス腱固めで締め上げる。そして、トドメのゴッチ式パイルドライバーの体勢に! ところが、持ち上げられた瞬間、RGはタップ! 今度はレフェリーも見逃さず、RGのギブアップ負けとなった。しかし、みのるはゴングが鳴っても、RGを離さず。そのままマットに串刺しにしてしまったのだった。

マイクを取ったみのるは、「おい、RG! お前、いまハッスルが月の収入のほとんどなんだろ? あんまり痛めつけちゃうと、無一文になっちゃうもんな。まあ、今日のところはこのぐらいで勘弁してやるよ。またカードにあぶれたら言えよ! いつでも遊びにきてやるからな!」と不敵な笑みを浮かべながらRGに告げ、リングをあとに。リングで大の字となりグロッキー状態のRGは、セコンドに支えられて退場したのだった。


第2ハッスル

16分12秒 投げっぱなしドラゴンスープレックス

ハッスル軍とモンスター軍の熾烈な対抗戦、いよいよ開幕!! いま、ハッスルのリングで、“ある意味”最も燃えている男。それがハッスル軍若頭、崔領二!! これまでは、坂田亘の弟分として、坂田の陰に隠れがちだった崔。しかし、今年に入りその姿勢に少しずつ変化が見られ始めている。

歌って踊れる“真のハッスラー”となるべく、オープニングの帝王こと“モンスターK”川田利明に宣戦布告! 3日後の4・16『ハッスル・ハウスvol.35』(後楽園ホール)で歌対決を控えるなど、強烈な自己主張を始めたのだ。
この崔のパートナーを務めるのが、ハッスル軍の作戦参謀! プロレス版メジャーリーグ元WWEのスーパースターことTAJIRI!

そんなハッスル軍の実力者二人と対戦するのが、ファイヤーモンスターこと大谷晋二郎。2月、3月シリーズでは、RGの胸板にチョップの雨あられ! 一度、火がついたら誰にも止められない、あつーい男だ。そしてパートナーは、3日後の4・16『ハッスル・ハウスvol.35』(後楽園ホール)でHGとのシングルマッチが決定しているヒットマン、怒りのCこと、ザ・モンスター℃! ハッスル軍とモンスター軍の火花散る対抗戦! 機先を制するのは、果たしてどっちだ?

閉じる場内の四方八方から、「C」という掛け声。今日のモンスター℃は大人気だ。これに対抗して、TAJIRIも体で「T」のポーズ。観客はこれに反応して、「T!」という掛け声を送ったのだった。ようやく、始まった試合では、まずTAJIRIとモンスター℃が腕の取り合い、手四つの攻防と基本的なレスリングを繰り広げる。ここでTAJIRIの体をエビ反りにしたモンスター℃。このTAJIRIの形を見て、モンスター℃は場内に「C!」の掛け声を促す。当然、場内は「C!」の掛け声。その後も、モンスター℃はTAJIRIにローキック、ショルダータックルを決めるたびに、「C!」の掛け声を気持ちよく浴びていたのだった。続く大谷と崔の攻防は一転して、ハードヒット。チョップ合戦の中、急所攻撃で崔を捕獲した大谷は、サミング攻撃等で崔を痛めつける。やられっぱなしだった崔も、続くモンスター℃をボディスラムで叩き付け、「何がCじゃ!」と怒りを露わにしたのだった。しかし、続くTAJIRIはこのモンスター℃からコーナーでのパンチ連打を食らってダウン。大谷からも串刺し式のフロントハイキックを食らってしまう。さらに大谷にコーナーに叩き付けられ、大げさに飛び跳ねて倒れるTAJIRI。するりとロープを潜って場外に逃げ出したものの、すぐにモンスター℃に捕まり連れ戻されると、大谷からは顔面ウォッシュを食らわされる。これを見ていたモンスター℃が「俺にもやらせろ」と身振り手振りでアピール。大谷も了承し、ここで選手交代だ。だが、モンスター℃は、最後の一発を転んでしまい、失敗してしまったのだった。これでようやくTAJIRIもハンドスプリング式エルボーアタックで反撃。タッチを受けた崔はモンスター℃をキックでいたぶると、大谷にもノーザンライトスープレックスを食らわせる。そして、TAJIRIがモンスター℃を引きつけている間に大谷をコーナーに追い詰める崔。しかし、そのTAJIRIはモンスター℃の「C」の構えからのしつこい攻撃を嫌って、リング外へ逃亡。その間に崔は大谷のフライングニールキックを食らって、逆転を許してしまった。モンスター℃からは拘りの「C」の字からのリバースDDTを食らった崔。最後は大谷のドラゴンスープレックスの前に沈んだ。


第1ハッスル

10分32秒 パワーボム

ハッスルのリングに、新たな因縁が生まれる……。東京愚連隊vsヤングハッスル、抗争勃発!!

事件が起きたのは4月1日……この日、現場にカメラが急行すると、そこには砂浜に埋められているKUSHIDAの姿が……。今年初め、単身でメキシコ武者修行を行ったKUSHIDA。そのとき、現地で一人行動するKUSHIDAに声をかけ、仲間に引き入れたのが、世界を股にかけ放浪する流れ者集団、NOSAWA論外率いる東京愚連隊。KUSHIDAを取り込めば、ハッスルからお呼びがかかると目論んだが、一向に声がかからないことに腹を立て、KUSHIDAを生き埋めの刑にしてしまった。

さらに嫌がらせはこれで終わらなかった。その後、愚連隊の矛先は、KUSHIDAのパートナー、チエにも向かう。何の関係もないチエを連れ去り、スプレーで顔面を黒塗りだ。

KUSHIDAとチエに、一方的に因縁を吹っかけ、ハッスルに参戦要求する愚連隊。この理不尽な主張をなぜか高田モンスター軍は容認。本日の対戦が決定した。ケンカを売られたKUSHIDA&チエ。ハッスル軍の明日を担う2人は、この試練にどう立ち向かうのか!?

閉じるKUSHIDAとチエが待つリングに、3人揃って姿を現した愚連隊。リングに上がろうとした瞬間に、まずはハッスル軍が奇襲を仕掛けた。しかし、あっという間にTAKEMURAが挽回。チエを捕獲して、エルボーアタック、ボディスラムで痛めつける。顔に黒いスプレーを塗られる屈辱を味わったチエもこのままでは終わらない。エルボーを連発してTAKEMURAに叩き込むと、「バンザ〜イ!」と叫んでのミサイルキックも決めて見せた。続くKUSHIDAもNOSAWA相手に奮戦するが、やはり曲者のNOSAWA。サミング攻撃でKUSHIDAの視界を奪うと、一方的に痛めつけていく。タッチを受けたチエも、場外に出されて、MAZADAから鉄柱攻撃などの暴行を受ける。その間、NOSAWAは嫌みったらしくハッスルポーズをして、KUSHIDAを挑発だ。愚連隊の巧みなタッチワークの前に手も足も出ないチエ。遂にTAKEMURAの逆エビ固めにリング中央で捕らえられてしまった。しかし、場内からの「チエ!」コールに奮起して、なんとかロープブレイクしたチエ。それでも、愚連隊の攻撃の手は緩まない。TAKEMURAがKUSHIDAを引きつけている間に、NOSAWAとMAZADAが合体ドロップキックをチエに叩き込んだ。それでもめげないチエは必死の思いでKUSHIDAとタッチ。怒りのKUSHIDAはNOSAWAにドロップキック、TAKEMURAにはコルバタをそれぞれ見舞う。そして、NOSAWAにはゆりかもめだ。さらにその場飛びのムーンサルトプレスを決めたKUSHIDAは、チエとのファンタスティックフリップも食らわし、NOSAWAを追い込んでいく。そして、トドメの超新星プレスを発射! これはTAKEMURAが間一髪カットしたが、KUSHIDAの優位は変わらない。ジャーマンの体勢に入り、再びNOSAWAを追い詰めにかかるKUSHIDA。ところが、NOSAWAはバックを奪い返すと、KUSHIDAをロープへプッシュ! そこに場外にいたMAZADAがイスをKUSHIDAの脳天に炸裂させる。これでKUSHIDAにダメージを負わせた愚連隊は、最後もNOSAWAがKUSHIDAのウラカン・ラナをパワーボムで潰すと、レフェリーに気付かれずにロープに足を引っかけてのエビ固めで3カウントを奪った。

試合後も3人がかりで攻撃の手を緩めない愚連隊。そこにTAJIRIが怒りの形相でリングイン。TAJIRIの怒りっぷりに、「いや〜、師匠」と愛想笑いを浮かべ、TAJIRIに握手を求めるNOSAWA。すると、TAJIRIはNOSAWAが差し出した手をじっと見つめ、頭を撫でると、NOSAWAの顔面めがけてグリーンミスト! さらに、TAKEMURA&MAZADAも蹴散らす。悶絶しながら場外に逃げたNOSAWAはマイクを取ると、「てめえ! 汚ねーぞ、この野郎!! 卑怯だろーが!! こうなったら次の後楽園! お前も出て来いや! 俺ら東京愚連隊が3人まとめてぶっ潰してやる! 覚えてやがれ!」と後楽園大会での決着を訴え、愚連隊はリングから去った。やれやれといった態度のTAJIRIはKUSHIDA&チエを支えて退場。バックステージでは、「ちくしょう! ハッスルをなめんじゃねえぞ!!」とKUSHIDAが吠え、悔しさをにじませたのだった。


オープニング

オープニングムービーが終わり会場が暗転すると、ハッスルのテーマ曲が流れ、全選手入場のコールが。シルバ、サップ、HG、坂田らが入場すると場内からは大歓声が飛ぶ。ボノちゃん&よしえちゃんを除く全選手が入場し、リングのまわりに勢揃い! そして最後はもちろん、ハッスルの偉大なる支配者、高田総統の登場だ! 『威風堂々』に乗って登場した高田総統は、観客からの「総統」コールに、「……いいよ」とおどけた表情を見せると、「まだオープニングだからな」とニヤリ。「諸君! 春は恋する季節。今日は、そんな恋する季節を謳歌するスペシャルゲストを呼んでいるぞ。さあ! 登場するがいい!」とスペシャルゲストを呼び込むと、ステージに現れたのは、結婚報道で世間を賑わせた渦中の人、インリン・オブ・ジョイトイさんだ!! インリンさんは、モンスター軍カラーでもある紫のワンピースで登場。
高田総統はインリンさんに向かって、「インリン・オブ・ジョイトイよ! ようこそハッスルへ!! なんか変な感じだな……君と会うのは、あれだろ……はじめて、だよな?」と、初対面とは思えないインリンさんに少々戸惑いぎみの高田総統。ここでインリンさんは、「はじめまして、高田総統。お招きいただいて光栄です。そして、ハッスルファンの皆さん、はじめまして。インリン・オブ・ジョイトイです!」と挨拶すると、場内からは大歓声が。続けて、「たぶん皆さんもご存知かと思いますが、私はいま、ある男性といいお付き合いをしております」とインリンさんは堂々の交際宣言! 場内からは祝福の拍手が飛ぶ。ファンの祝福を受けたインリンさんは、「今後も公私ともども、全力でハッスルいきますので、私と、そして私の友人であるインリン様にもご声援よろしくお願いします!」とファンにアピール。
最後に高田総統が、「なんか回りくどい言い方だが、まあいいだろう。よいか下々の諸君よ! 見るもの、そしてリングに立つもの、全てをハッピーにするのが、このハッスルのリングだ! 今日は貴様ら、全力でハッスルするのだ!!」と会場のファンにハッスルすることを指令し、オープニングを締めくくった。


オープニングムービー

2004年から……ファイティングオペラである。今年は一体……どんな衝撃的展開が……!?

ハッスルが贈るスポーツエンターテイメントの最高峰! 『ハッスル・エイド2008』。5月24日、東京・有明コロシアムにて開催決定!! ハッスルでは、毎年秋に開催されるビッグイベント『ハッスル・マニア』を頂点に、年間のストーリーを展開。その頂点に向け、ストーリーの大きな転換点となるのが上半期の集大成、『ハッスル・エイド』なのである。過去のエイドでは、いずれも後の流れを大きく変える大事件が!

昨年の6・17『ハッスル・エイド2007』(さいたまスーパーアリーナ)では、ボノちゃん誕生のきっかけとなったグレート・ムタの毒霧噴射事件! 一昨年は、高田総統の闘う化身ザ・エスペランサーが初登場するなど、これでもかこれでもかと事件が勃発する重要なイベント、それが『ハッスル・エイド』なのである!

果たして、今年の『ハッスル・エイド2008』で主役となるのは誰なのか? 例年では、ハッスルを支配する高田モンスター軍とそれに反抗するレジスタンス、ハッスル軍の抗争が主軸になるはずなのだが……今年の大本命は、モンスター軍とハッスル軍の抗争を脇へおしのけ、ブッチギリで主役を爆走するボノちゃん!!

母・インリン様に反抗し、高田モンスター軍を離脱。一度は、マー君というお友達ができたものの、このマー君は、とんでもない不良少年。ちなみにマー君、今日は約束をすっぽかして、“Kの国”の黄金マッチに出場。裏切られたボノちゃんは、ひとりぼっちで高田モンスター軍からの追っ手と激闘中なのだ!

前回の3月シリーズでは、“モンスターK”川田、そしてボブ・サップと一騎討ち! 生後7ヶ月の幼児には、過酷すぎるシングル2連戦。いずれも敗れはしたものの、ボノちゃんは必死に闘い抜いた。とはいえ、頼る仲間はどこにもいない。気丈に振舞ってはいるものの、かつての身内に狙われ、もう、身も心もボロボロ。そんな矢先、ボノちゃんが突然の熱愛宣言! 出会い系サイトで知り合ったという、よしえちゃんという人物と、今日、初めて会う約束をしているボノちゃん。果たして、よしえちゃんとは、不幸のどん底でもがくボノちゃんを幸福へと導く存在なのか?

そして、もう一人。ボノちゃんから主役を奪われた男が本日、完全復活!! 昨年の11・25『ハッスル・マニア2007』(横浜アリーナ)で高田総統の闘う化身ザ・エスペランサーを撃破し、ハッスルの主役の座を勝ち取った小池のダンナこと坂田亘。しかし、今年に入り、長年ダメージを蓄積させていた腰の椎間板ヘルニアが悪化。それに加え、1月に対戦したボブ・サップにヒザを破壊され長期欠場を強いられた。2ヶ月間の休養の末、今回、リングに復活! 今日の復帰戦で因縁の相手、ボブ・サップといきなり激突する! 坂田の留守中、ボノちゃんが一気に台頭。『ハッスル・エイド2008』までの、あと一月。坂田はハッスルの主役を奪い返すことはできるのか?

おかげさまで30回目を迎えたハッスルナンバーシリーズ! 選手スタッフともども初心に帰り、命がけでハッスルしてゆくぞ〜!


前説

「『ハッスル30』にご来場の皆さん! こんばんは!」。恒例の前説に、ヤングハッスル軍のKUSHIDA&\(^o^)/チエが登場。自己紹介を済ませると、二人の音頭で応援練習を開始。「ハッスル軍が登場したときは大きな歓声を、モンスター軍が登場したときはブーイングを」と、それぞれの応援方法を伝え実践練習だ。

と、ここで島田二等兵が乱入! 「おい、おい、おい! ハッスル軍のチビとブサイク!」とリングに割り込み、「我こそがモンスター軍のイケメン王子、島田二等兵だ!」と自己紹介した島田に、さっそく応援方法をマスターしたばかりの観客から大ブーイングが飛ぶ。

観客に向かって「やめろ! 貧乏人ども!」と失礼な言葉を吐き捨て、KUSHIDA&チエを押しのけた島田は、これまた恒例となった「総統」コールの練習だ。ハッスル初開催となる国立代々木競技場第二体育館に集まった大観衆による大「総統」コールに気を良くした島田は、「まあ、これで8割だからな。総統が出てきたときはこれの3倍はコールしろよ! おい! どうだクソチビ! 俺様のパーフェクトな前説、勉強になっただろ?」と憎まれ口を叩くも、「チビってお前だってそんなに身長変わらないじゃん! それより、最近めっきり出番が少なくなったな。とうとう前説に降格か?」とKUSHIDAにやり返される。痛いところを突かれた島田は、「じゃあ、お前ら締めとけ!」とマイクを捨てすごすごと退散。最後に、野次に関する諸注意をしたKUSHIDAとチエは、「開演までいましばらくお待ちください!」と、リングを引き上げたのだった。