ファイトカード

高田総統劇場

高田総統以下、高田モンスター軍の面々がバルコニーに勢揃いすると、さっそくアン・ジョー司令長官&特命係長 島田工作員らが観客に「総統」コールを促す。ここで高田総統が、「もういいよ。ありがと。十分だ!」と観客にお礼を述べるも、「総統」コールが少ない席に目を向け、「おい、そこ、やってないじゃないかよ! 楽しんでないところを観ると、招待客か? 楽しむ時間はなるべく自分で買えよ!」とチクリだ!

ここで高田総統は、マグナムTOKYOに目を向けると、「ところで、マグナムとやらの、あんちゃんよ。草加、そして後楽園と、テキサス・ナポレオンズから2連勝するとは、意外と大したもんだな」とニヤリ。すると川田が、「おい、GUNMA! 次の後楽園で、俺がお前と闘ってやるよ。モンスター軍NO.2の俺が直々に言ってやってんだから光栄に思えよ」と一方的に対戦要求だ。

これを受け、マグナムは「願ったり叶ったりだぜ。俺も次の相手はあんただって思ってたからな。やっぱ、今の俺って何か持ってんな」と快諾すると、川田は「俺がお前と闘いたいのが、なぜだかわかるか? 俺は、お前が嫌いだからだよ。お前のダンスを観てると、イライラしてくるんだよ」と挑発だ。しかし、マグナムは「やっかむなよ、おっさん。俺がダンサーの姉ちゃん連れて踊ってんのが、そんなにうらやましいのか? でもよ、田舎もんのおっさんには、俺みたいなダンスはできねえか。まあ、仕方ねえよ」と逆挑発すると、川田は「口のへらねえ奴だな。とりあえずな、次の後楽園で、“真のハッスラー”ってやつを教えてやるよ!」と制裁予告だ。

ところが、マグナムは「真のハッスラー? なんだそれ!」と鼻で笑うと、「もしも俺が勝ったら、高田総統! 『ハッスル・エイド』で俺に挑戦させてくれよ」と改めて高田総統に挑戦状を叩きつける! これには高田総統も、「お前に任せるよ」と了承だ。するとここで、天龍が「おい、川田! マグナムはな、そんじょそこらのあんちゃんとは違うぞ。こいつをみくびったら、痛い目に遭うのはお前だよ!!」と挑発。しかし、ここぞとばかりに高田総統が「ん? 老いぼれの天龍じゃないかよ。お前もしぶとい男だな。そんなに張り切ってそんなことをしてると、血圧が上がっちゃってさ。カラダに悪いんだよ。さっさと家に帰って、余生でも送っておけ!」とからかうと、川田も「総統! あの親父、定額給付金2万円もらってるんですよ!」と天龍を老人扱いし、高田総統に続く。ここで、すかさずRGが「ヨー、ヨー、ヨー! 天龍さんはギリギリ12000円だ!」と応戦するも、わざわざ強調するところでもないので、天龍はRGの頭をマイクでゴツンだ。

このやり取りに、マグナムは「おい! 天龍さんに失礼な口の利き方をしてんじゃねえよ! 俺はな、このミスタープロレスを尊敬してんだよ。今度、ふざけたことぬかしたら、俺が黙っちゃいねえからな!!」と大激怒! しかし、高田総統は「あっ、そ。美しい師弟愛ってやつか? 貴様、次の後楽園で、モンスターKが勝った暁には、おしまい! もう終わってしまうぞ!」と通告すると、「エイドの前に、この抗争はジ・エンドだな。全部のストーリーが終わってしまう! すでにキャプテンのボノも負けちゃってる。もうそっちにはポンコツしか残ってないんだろ?」とハッスル軍の面々を挑発だ。

これにすかさず反応した越中は、「おい、高田! ひさしぶりだな、この野郎!! サムライ・シローさんが、お前ら全員ぶった切ってやる!!」と怒りをあらわにすると、続いてTAJIRIが「あの〜、せっかくアルマゲドンなんて言うんだったら、ハッスル軍とモンスター軍で、壮絶でぐっちゃぐちゃな全面戦争をやった方が、盛り上がるんじゃないですかね?」と高田総統を逆挑発だ。これを受け、高田総統は「あっ、そ。お前らそんなに命を粗末にしたいのか? だったら、7月5日の福岡で、5vs5の全面戦争といこうじゃないか! 名付けて、『ハッスル・アルマゲドン・サバイバー』だよ。いいネーミングだろ? まあ、『ハッスル・エイド』を前に、お前らを抹殺してやるよ!」と、7・5『ハッスル・ツアー2009〜7.5 in FUKUOKA〜』(福岡国際センター)での5vs5全面対抗戦『ハッスル・アルマゲドン・サバイバー』を示唆! そして最後に、高田総統は「ということは、私の予言する7月26日のアルマゲドンは、この意味合いがちょっと変わってくる」と不敵な笑みを浮かべると、「その辺のところは、今日は教えられない」とニヤリ。もちろん、会場からは「え〜っ!?」という不満の声が飛ぶ。しかし、高田総統は、そんなことおかまいなしに「なので、この辺で帰るとしよう。バッドラックだ!」と言い残し、モンスター軍の面々を引き連れて去って行ったのだった。

モンスター軍が去り、リング上に残ったのはハッスル軍の面々。するとここで、RGが「ヨー、ヨー、ヨー! 何か含みのある言い方でしたね。それにしても、アルマゲドンやら、最終戦争やら、そういうことばっか飛び交って、不安で不安で仕方がありませんよ!」と弱音を吐くと、KGも「アルマゲドンって、そういうことだったんですね」とこれに続く。さらに、RGは「このままじゃハッスルが終わっちゃうじゃないですか! ハッスル最終回しかあり得ないですよ!!」と絶望に暮れるも、ここでまた天龍が「今さら何をじたばたしたってしょうがねえだろ!」と一喝し、マイクでRGの頭をゴツンだ!

続けて、天龍は「おい。マグ。あと10年若ければ、俺が高田の首を獲ったんだけど、お前が俺の分まで、しっかりいわしてやれよ!」とマグナムにゲキを飛ばすと、「その代わり、福岡の全面戦争、俺がガッチリやってやるってって!」と“やるって節”で全面サポートを約束だ! するとここで、TAJIRIが「ファンのみなさん、『アルマゲドン・サバイバー』の詳細は、ハッスルオフィシャルホームページで随時発表していきますので、チェックしてくださいね!」とアピール! そして最後は、天龍の指名を受けて、マグナムが「みんな、俺の本能がこのまま迷わず突っ走れって言ってんだ。だから、なりふり構わず、自分に正直に、俺は全力で突っ走るから、みんな、しっかりついて来いよ!」と観客にアピールし、ハッスルポーズを決めて締めくくったのだった。

メインハッスル

12分43秒 絶縁

かつて、日本マット界から忽然と姿を消し、消息を絶っていたマグナムTOKYOが先月、ハッスルのリングで完全復活!

復活の舞台は、悪に改造されたお笑い芸人・モンスターHGとの地獄の3連戦。何よりも破壊を好むモンスターHGとのシングル3連戦は、復活したばかりのマグナムにとって過酷な試練になると思われた。ところが、ふたを開けてみれば、ブランクを微塵も感じさせない圧倒的強さでHGを3タテ。誰も止めることができなかった暴走機関車をいとも簡単にストップさせたことで、マグナムの存在感は大きくアップしたのだ。

そして、勢いに乗ったマグナムは、ハッスルの支配者である高田総統に対戦を迫るという強烈な自己主張を始める。より強いもの、より大きなものを倒したいという闘うエゴイストの本能がマグナムを駆り立てたのだ。だが、そのゆく手には、数々の難関が!

今宵、マグナムの前に立ちはだかる難関、それが、カウボーイ・ランス・ケイドとレネ・ボナパルトのテキサス・ナポレオンズだ! 高田モンスター軍海外エージェント、フランソワーズに雇われた二人だが、結果を残せなければ即追放の危機にあるため、マグナム潰しに燃えている。

一方、マグナムにとっても、絶対に負けが許されない今夜の闘い。もしも今日負ければ、vs高田総統への道は、閉ざされてしまう危険性大! はたして、マグナムの運命やいかに!?


ここで場内ビジョンには、試合を直前に控えたマグナムの姿が! ここでハッスル中継の実況・高橋大輔アナウンサーが登場し、直前レポートを始めると、なんとマグナムが「貸せよ、どけ!」と高橋アナのマイクを強奪! そして、マグナムは「いいか、よく聞けよ。偉大なる高田総統が支配してるハッスル? お前ら、とっくに見飽きてんだろ? だったら、この俺がこんな戦争をとっとと終わらせてやるから、いいか、俺に乗っかっておけ!」とアピールし、出撃したのだった。

閉じる今日もマグナムダンスで会場を沸騰させたマグナム。一方のテキサス・ナポレオンズはフランソワーズと共に入場。フランソワーズの開脚パンティ丸出し入場で、会場の男性ファンももう一度大興奮だ。そして、試合はナポレオンズの奇襲からスタート。マグナムを標的にしたナポレオンズは二人がかりでマグナムをいたぶりにかかる。二人のパワーでコーナーに叩き付け、バックドロップとスタナーの合体技を披露。ランスがTAJIRIを場外で転落させている間に、マグナムもレネに場外でいたぶられた。しかし、1vs1の状況ならばマグナムもそうはひけをとらない。素早い動きでレネを翻弄すると、フランケンシュタイナーでレネを投げ飛ばした。そして、TAJIRIとタッチして、ツープラトンのエルボードロップと顔面へのドロップキックをお見舞いだ。TAJIRIもランスのヒザに低空のドロップキックを炸裂させると、ハンドスプリング式エルボーアタック。さらにランスがイスを持ってエプロンに上がってくるところをハンドスプリング式のキックで迎撃してみせた。ところが、ここでレネが試合に介入。トラースキックでTAJIRIの顔面を打ち抜き、動きを止めたのだ。捕まったTAJIRIはランスから河津落とし、ギロチンドロップを被弾。さらにレネはTAJIRIの後頭部にエルボーを叩き込み、ロープに引っかけるとセコンドのフランソワーズがアシスト攻撃をしてくる。さらに反撃を狙ったTAJIRIをカウンターのネックハンギングボムで叩き付けた。続くランスにもサーフボードストレッチでいたぶられるTAJIRI。だが、TAJIRIは会場の声援に応えて反撃開始。チョップ、さらにランスの顔面を蹴り上げて形勢逆転を狙う。ところがランスはブロックバスターでその流れを断ち切ることに成功。続くレネもキャメルクラッチでTAJIRIを捕らえ、挽回を許さない。そんな中、ランスがTAJIRIをブレーンバスターの体勢に。ここでTAJIRIは体勢を入れ替えると、素早い動きでトラースキックを炸裂させる。そして、ようやくマグナムにタッチ! 一方のランスもレネにタッチだ。勢いに乗るマグナムはフェースクラッシャー、ミサイルキックを決めると、腰を大きく振っての雪崩式腰振りフランケンシュタイナーまで繰り出した。ところがエレクト・スマッシュの体勢に入ったところを切り返されて、投げっぱなしジャーマンを食らってしまったマグナム。ナポレオンズのギロチンドロップ&バックブリーカーの合体技を食らい、レネのフレンチティクラーからのフィストドロップまで被弾した。さあ、トドメとばかりにコーナーに上るランス。これをTAJIRIがキックで迎撃すると、マグナムも一気に反撃に出る。まずはランスのラリアットをレネに誤爆させると、続けざまにエレクト・スマッシュだ。さあ、これで決まったかと思われた瞬間、なんとフランソワーズが野口レフェリーの足を引っ張って3カウントを阻止。だが、こんなことではハッスル軍の勢いは止まらない。フランソワーズに捕まったマグナムだったが、レネのラリアットを誤爆させると、TAJIRIがランスにグリーンミストを噴射してアシスト。最後は延髄斬り、絶縁を連続で炸裂させて、レネから3カウントを奪った。試合後、フランソワーズを捕獲したTAJIRIはスカートをめくりパンティを丸出しにする。そして、マグナムの『TOKYO GO』のリズムに乗って、フランソワーズのお尻をリズム良く叩いてお仕置きだ! さらにマグナムもフランソワーズのお尻にキック! 会場を大興奮させて、メインイベントを締め括った。

試合後、RGがマイクを持つと、「いやあ、強いですね〜マグナムさん! あなたは最終戦争のために現われたハッスル軍の救世主ですよ!!」と、勝利をあげたマグナムを称える。これを受け、マグナムは「自分でもビックリするくらい、カラダがキレるぜ。今の俺は、誰にも負ける気がしねえ。なんか今日はいい気持ちになったから、みんなで勝利のダンスでも踊っちゃう?」と、なんと勝利のマグナムダンスを踊ることを提案! これにはハッスル軍の面々がやや戸惑いの表情を見せるも、マグナムが強引にミュージックスタート! 照れながらも天龍はマグナムに合わせて踊ると、越中は先程の『これがケツ論だって!』で見せた本場のダンスを披露だ!


するとここで場内に、「ミュージック・ストップだ!」という声が鳴り響き、『威風堂々』と共にバルコニーから現われたのは高田総統だ!


セミハッスル

5分19秒 PK

人間とは、挫折を積み重ねて成長してゆく生き物。

ここハッスルのリングにおいて、これまで数多くの挫折を経験し、そしてそれを乗り越えてきたハッスル軍キャプテン・ボノくん。ある時は、生まれ故郷であるモンスター軍に反旗をひるがえし、あるときは生みの親と闘うことになり……そして最近では、お色気に免疫がないためモンスター軍のハレンチ攻撃により、“パンティ恐怖症”に陥れられたり。

生後わずか1歳8ヶ月。普通の1歳8ヶ月に比べ、あまりにも多くの困難に直面してきた、ボノくん。しかし、それもすべて持前の負けん気で乗り越えてきたのです。ボノくんの困難には、いつでも高田総統の影が……。“打倒・高田総統”を目指すのは、困難の原因を絶ち、心の安らぎを得たいためなのかもしれない。そして、新たな困難がまた……。

ちなみに、昨年、両者はシングルマッチで一度対戦。このときは川田が勝利をあげた。また、昨年末の12・30『ハッスル・マニア2008』(有明コロシアム)では、父グレート・ムタと組んだボノくんが同じく父親とタッグを組んだ川田から勝利をあげ、戦績はほぼ互角なのだ。

今年はじめにハッスル軍のキャプテンに就任以来、ハッスルをCHANGEさせると叫び続けてきたボノくん。川田という困難を越え、因縁の高田総統に辿り着けるのか!?

閉じる入場テーマ曲がかかり姿を現したボノくんはなんと反対側の花道に向かい、入場を控えていた川田を急襲! いきなり川田を場外で痛めつけ主導権を握った。リングに戻ってもハンマーパンチ、コーナープレス、エルボードロップ、ボノくんプレスを連続で放っていくボノくん。そして、恐怖のボノくんフリップで早くも勝負に出た。川田はまだガウンを着たままだ。このまま試合は決まってしまうのか? しかし、川田は間一髪キックアウト。そして、ボノくんにチョップで逆襲するとガウンを着たまま串刺し式のフロントハイキックでボノくんの顔面を打ち抜いた。さらにボノくんを蹴飛ばして場外に転落させると、先程のお返しとばかりにイス攻撃をお見舞いだ。川田にイスで脳天を打ち抜かれたボノくんは大流血。顔面を真っ赤に染める。そんなボノくんに対して、川田は次々とイスを打ち下ろす。ボノくんの体はイスの山の下になってしまった。だが、ボノくんも咆吼と共に立ち上がる。そんなボノくんに対して川田も攻撃の手を緩めない。リングに戻ると這いつくばるボノくんにキックを連打。顔面にサッカーボールキックを打ち込むと、背中にはフットスタンプだ。さらに背中にサッカーボールキックを打ち込んでいく川田。だが、ボノくんもまだまだ死なない。気合いのチョップ攻撃で反撃だ。そんなボノくんに対して川田はローキック、チョップの乱れ打ち。さらにスピンキックでボノくんの側頭部を打ち抜くと、最後は首筋目がけてPK! 怒りのキック攻撃でボノくんを沈め、3カウントを奪ったのだった。

呆気ない結末に場内が騒然となる中、マイクを持った川田は「おい、お前にはハッスルは変えられなんだよ!」と痛烈な言葉を浴びせる。続けて、川田は「今日はそれを教えたかっただけだ! そういうことだよ、バッドラックだ!」と言い残して退場。一方、失意のボノくんは無言のまま退場して行ったのだった。


これがケツ論だって!

今宵も全開バリバリでケツおやじコーナーが突っ走るって!

「よっしゃー! 今日はもう試合が終わったし、うまいメシも食ったし、帰るか!」と『餃子の王将 水道橋店』でひとり先に晩ゴハンを食べ終わっていた“ケツおやじ”こと越中詩郎だが、ここで越中の携帯にメールが届く。メールの内容は、「ケツおやじのコーナーが始まるから早く帰って来い!」というもの。

すると越中は、「もうメシも食っちゃったし、何が帰って来いだ、バカ野郎!」と憤慨するも、なんだかんだでイエローサブマリンに乗って後楽園ホールに帰還することに。

そして、いつものケツおやじルームに「やってやるって!」とやる気マンマンで辿り着いた越中を迎えたMCのキャラクターは、「おっ、今日もTシャツがかっこいいね!」と、まずはご機嫌取り。すっかり越中もその気になり「だって、お前、非売品だ、非売品!」とニンマリだ!

そして、さっそく今日の質問に突入! 質問は「ケツおやじの知られざる特技は?」というもの。この質問に対して、「ダンスだ!」と誰もが耳を疑うような特技をアピールする越中は、「お前、ジュリアナ東京や、マハラジャで、サムライ・シローさんと言えば、泣く子も黙ってたんだ、この野郎!」と自信マンマンだ! さらに、越中は「マグナムTOKYO? おい、盆踊りか? サムライ・シローさんのダンスは本場なんだよ!」と本格派をアピール! これには、すかさず「本場ってどこですか?」というスタッフからのツッコミが入ると、なぜか越中は「アフガニスタンだよ!」と即答。場内から笑いが漏れる。

ということで、MCのキャラクターからダンスのリクエストを受けた越中は、「俺のダンスは安売りしないんだよ」と断るも、場内からの大「ケツおやじ」コールに応えて、本場のダンスを披露することに。そして、『TOKYO GO』に合わせて、「よっしゃー! やってやるって! 俺はマグナムKOTO(江東区)だ!!」とアフガニスタンで身に付けた本場のダンスを見せるも、ふたを開けてみれば、本場どころか完成度の低い裸踊りというヒドさ。もちろん、このままコーナーは終了となったのだった。


第3ハッスル

11分40秒 ドリー式逆さ押さえ込み

世の中には、男と女以外にも、様々な愛のカタチが存在する。親子愛、兄弟愛、師弟愛。そして、コンビ愛。ハッスルのリングでは今、そんな愛のパワーが、奇跡の物語を生み出そうとしている。

物語の主人公は、リアルゲイこと、RG。ハッスル参戦以来、試合で勝った試しはほとんどなし。毎回ボコボコにされた挙句、最後は勝ち星まで奪われるハッスル軍最弱の男である。そんなRGに、ある日、悲劇は突然起こった。そう、同じハッスル軍であり、コンビ芸人として苦楽を共にしてきた相方・HGが、モンスターにされてしまったのである。

「おい、HG! もうええ加減、目え覚ませや! お前は所詮、モンスターになりきれん男や! 相方の俺がようわかってる! こっちに戻って来い!!」

コンビ芸人にとって、恋人よりも大事な相方。RGは、幾度となくHGに問いかけた。しかし……。

「やかましいわ! もうお前とは、マジでコンビ解散じゃ!!」

HGの心は、完全にモンスター色に染まってしまった。すると、失意のRGに奇跡が起こる。そう、これまで勝利を知らなかった男が、勝ち星を連発。RGは、HGへのコンビ愛を自らのパワーへと変えたのである。そして迎えた今夜は、RGにとって、自らの手でHGを改心させるビッグチャンス! しかも、パートナーは天龍源一郎! かつてWARGとしてハッスルで暴れた、名コンビの復活である。

主人公RGによる“奇跡のHG奪還物語”。RG覚醒のプロローグは終わり、物語はいよいよ本編へ突入! RGよ、HGを取り戻せ!

閉じるゴングが鳴る前に、HGにペットボトルを投げつけて挑発した天龍。しかし、先発はRGに任せて自分は引っ込んでしまう。怒りのHGも天龍しか眼中にないのかRGを払いのけて、天龍に出て来るよう要求だ。しかし、RGもしつこく絡む。しょうがないのでHGもRG相手に試合をスタートさせた。案の定、試合はHGがRGを圧倒。しかし、相方の目を覚まさせたいRGもただでは引き下がらない。一度はアームホイップでHGを投げることに成功した。だが、すぐさまHGの怒りの逆襲を食らいPWを被弾。続くパンチからはアトミックドロップを連続で食らわされ、その度に大きく吹っ飛んだ。さらに代わったHGからはバックドロップと噛み付き攻撃を食らったRG。だが、HGに対して、「帰ってこい!」と叫びながら張り手を叩き込み食らいついていく。そんなRGに対して、HGは強烈な張り手で応えたのだった。続いてはパンチがCの字式エルボースマッシュを食らわしていく。ここで遂に天龍が動いた。あまりのパートナーの不甲斐なさに業を煮やしたのだ。まずRGにペットボトルを叩き付け、サッカーボールキックを食らわしてカツを入れると、パンチのCの字式エルボースマッシュを受けてもびくともせず。一発食らわし、再びRGにタッチした。だが、HGはRGに目もくれず天龍にペットボトルを叩き付ける暴挙。そして、RGもパンチ攻撃でタップリといたぶってみせた。ピンチの続くRGはパンチにCの字式コブラツイストを極められ、続けてHGにロープの金具に額を打ち付けられる。さらにロープに逆さ吊りにされて股間にキックも被弾だ。トドメとばかりにリング中央で逆エビ固めも極められた。だが、ここは必死にロープエスケープしたRG。続くパンチの串刺し攻撃を間一髪かわすと、なんと某方舟の鉄人式のマシンガンチョップを披露だ。これには方舟出身のパンチが激怒。RGを突き飛ばし、自分は方舟の社長が得意とするタイガードライバーの体勢にRGを捕らえた。ここはRGがショルダースルーで逃れる。すると、今度は天龍が入ってきて、パンチに逆水平チョップを連打。HGに対してもグーパンチをぶち込み、一人でモンスター軍を圧倒してみせる。そして、パンチを倒して、RGにRGプレスを放つよう要求だ。天龍から張り手のカツを入れられたRGはパンチ目がけてダイブ! しかし、パンチがこれを余裕でスルー。その隙に天龍にフライングニールキックを炸裂させたHGはペットボトルの水を天龍にぶっかけ、さらに口移しで水を飲ませる屈辱刑を食らわせた。ところが、この時奇跡が起こった。天龍がHGに捕まってしまったために孤立したRGだったが、Cの字式エルボースマッシュを放ったパンチを上手く逆さ押さえ込みで切り返してみせたのだ。そして、HGが気付かぬうちに3カウント! RGが大逆転劇で勝利を飾った。

試合後、マイクを持ったRGは「HG! お前に悪役は向いてへんのや! 現実逃避はやめて、レイザーラモン復活といこうや!」とモンスターHGにアピールするも、モンスターHGは「おい、ふざけんな! 現実逃避だ? お前がすべりまくってる現実はどうするんだよ、この野郎!」とアッサリ一蹴! 続けて、モンスターHGは「そんなに言うんだったら、次の後楽園、シングルマッチでてめえのアナルをガバガバにしてやるからな! ファーック!!」と言い放ち、去って行ったのだった。

これを受けて、RGは「強くて怖いRGを見せてやるからな!」とモンスターHGの宣戦布告を受け入れると、ここで天龍がRGの気合を確かめるために、自分の胸を突き出してチョップを数発打たせると、お返しに龍魂注入のビンタを炸裂! さらに、この一撃でダウンしたRGを無理矢理立たせた天龍は、「俺もな、お前くらいの年頃のときは、自分の環境を変えたくてレボリューションを始めたんだよ。だから、お前もいろんな意味で、ここが正念場だぞ! 気合入れてけ、この野郎!!」とゲキを飛ばす!

そして最後に、RGは「天龍さん、ありがとうございます! RGレボリューション09を絶対に成功させます!」とアピールし、「今日はWARGの勝利を記念して、今から売店でサイン会を開催します!」と、またしても勝手にサイン会の開催を発表! これには「聞いてないよ」と乗り気じゃなかった天龍も、RGの熱意に押されて了承し、サイン会へと向かったのだった。


第2ハッスル

10分42秒 スーパーキック2009

この男は、変わった。

「大豆の神様! ありがとう!!」

狂おしいほど変わった。

「坂田亘のカラダの半分は、大豆でできています」

敵も心配するほどに……。

変わった男の名は、坂田亘。失意の『ハッスルGP』決勝戦から、自分を変えるためにナットーマンに変身した坂田は、強さを手に取り戻すと共に、明らかに変わった。

一方、この男は変わりたい。狂おしいほど変わりたい。敵も心配するほどに……。

変わりたい男の名は、小路二等兵。二等兵の肩書通り、モンスター軍加入以来、いつも微妙な立ち位置だった小路は、いつしかたまに出てくる盛り上げ役になっていた。

そんな彼に、自分を見直す転機が訪れる。2代目モンスター℃オーディションで、自らが選んだ志賀賢太郎が、パンチ・ド・Cとして活躍! 完全に蚊帳の外に追いやられた己の存在に、小路は、5・4横浜大会でついにフラストレーションが爆発した!

「パンチ・ド・C! 俺はお前の噛ませ犬じゃない!! お前に獲れなかった坂田の首を、俺が獲ってやる! いつまでも、二等兵なんてやってられるか!!」

そう、パンチ・ド・Cにジェラシーを抱く小路二等兵は、変わってからノリに乗っている坂田の首を獲り、自らも変わることを宣言したのである。そして、5・23埼玉大会で、さっそくそのチャンスが訪れた。そう、タッグとはいえ、小路は坂田に黒星を付けたのだ。
今宵繰り広げられるのは、そんな変わりたい男と、変わった男によるシングルマッチ! はたして、勝利への執念が勝るのはどっちだ!?

閉じる坂田はどこから来たのか、後楽園ホール前のエレベーターから姿を現し、南側の席から入場だ。一方、島田&アンと入場してきた小路。リングに上がると、アンから「二等兵! この試合はユーがやりたくて組んだ試合ですよ〜! 負けた時はおい、覚悟できてんだろうな!」、島田からは「おい、なんでお前を二等兵にしたと思うんだよ。不平不満言ってんじゃねえ! あのナットーマンに負けたらお仕置きだぞ!」と脅しのような激励を受ける。そして、いよいよ試合スタート。まずは静かにグラウンドの攻防だ。島田とアンのうるさい野次のようなアドバイスを聞きながら坂田と寝技の攻防を繰り広げる小路。坂田のフロントネックロックに捕まってしまったが、そのまま坂田をロープに押し込み場外へと転落していった。すると、坂田は小路のモンスター軍Tシャツを剥ぎ取る。これを見た島田がTシャツで坂田を引っぱたき小路に加勢だ。ところが、小路はこれが気に食わないのか、島田を突き飛ばして加勢を拒否。島田との間に不穏なムードが漂う。だが、リングに戻ると気合い満点の小路。坂田をショルダータックルで吹っ飛ばすと、腕ひしぎに捕らえてギブアップを迫る。坂田はこれを脱出すると、小路の気合いに応えるように逆水平チョップの攻防を挑む。気合い満点でお互いの胸板にチョップを叩き込む坂田と小路。ここから坂田はローリングソバットで流れを変えると、アキレス腱固め、逆片エビ固めで小路にギブアップを迫る。さらに坂田はケサ斬りチョップ、ミドルキックの連打だ。だが、小路も屈しない。必死の形相で坂田の攻撃を凌ぐと、パワースラムで形勢逆転。アバランシュホールドで坂田をマットに叩き付ける。そして、必殺のデスバレーボム! しかし、坂田もカウント2でキックアウト。今度は坂田の逆襲だ。コーナーに上った小路を捕らえると、雪崩式ブレーンバスター。さらにバックドロップを2発連続で放ち、トドメとばかりにトップロープからのダイビングフットスタンプを投下だ。これが小路の土手っ腹にグサリと炸裂! しかし、小路はそれでも沈まない。ならばと坂田は伝家の宝刀・スーパーキック! 遂に粘る小路を沈め、勝利を手にした。


試合後、坂田がマイクを持つと、「おい、小路! しんどいよ! 小路、あのな、お前、どう見たっていい人だろ! どうだ、俺と一緒にやるか?」と小路を仲間に勧誘! ところが、アン&島田がここでちょっかいを出して来たため、坂田は、小路の返事を聞くことなく退場。一方、坂田に敗れて悔しがるもとに、アン&島田が登場! アン&島田は敗れた小路を責めると、さらに島田は「しょっぱいんだよ!」と罵声を浴びせ、不服そうな表情を見せる小路に容赦ない制裁を加える。ところが、小路は、なんとここで島田に払い腰を炸裂! そしてマイクを持った小路は、「いつまでもな、お前の下で二等兵なんてやってられるか! もうやだよ、こんな生活! 今日限りで二等兵は終わりだ!」と自ら脱退宣言をして、去って行ったのだった。


第1ハッスル

6分11秒 ロメロスペシャル

先日の5・23草加大会で「サムライ・シローさんが真っ先に突っ走ってやるよ!」とやる気マンマンだったハッスル軍の“ケツおやじ”越中詩郎が、その言葉通り、第1ハッスルに登場! このところ越中に対してちょっかいを出している高田モンスター軍のREY大原に“侍魂”を叩き込む!
また、この試合で越中は、年齢差30歳の“空手美少女”KGとタッグを結成! この異色タッグのチームプレーにも注目が集まる!


場内ビジョンには、ハッスル軍控室が映し出され、越中&KGが登場! 越中は「いいか、KG。俺が今からお前に技を伝授する。俺の動きをマネするんだぞ、いいか? よく見ておけ!」と言うと、「ケツを相手のアゴをめがけ、振り抜くようにケツべし!」と説明を入れながらケツを振って熱血指導。当然のことながら、これに困惑するKGに対して、越中は「どうした。いいか、こうやるんだよ。ケツを振りに抜くように、ケツべし! ケツべし! ケツべし!」と、さらに激しくケツを振る!

すると、一向に越中のマネをしないKGに、越中は「なんで、できねえんだ! これくらいできなくて、どうすんだお前!」とケツ振りを強要! しかし、KGは「私、女のコなんで、そんな恥ずかしい格好できません!」と断るも、越中は「なにーっ!? リングに上がるのに、男も女も関係あるか! やれ! やれ早く!!」と強要する。すると、その光景を影から見ていたRGが、「あれじゃあ、KGがケツガールになってしまうで〜」と他人事のようにボヤいていたのだった。

閉じる会場が大「ケツオヤジ!」コールで包まれる中、大原は越中に出て来るように要求。この要求に従って出てきた越中を大原と赤鬼蜘蛛は二人がかりで攻撃だ。しかし、絶好調の越中はこの程度の奇襲攻撃では動じない。すぐさまダブルドロップキックで逆襲すると、ヒップバットで赤鬼蜘蛛を痛めつけ一蹴した。そして、続いては大原との対戦。場内の歓声に応えるようにヒップバットを大原に叩き込み、格の違いを見せつけた。そして、KGにタッチだ。越中にケツ爆弾を出すように促されたKGだが、やはり恥ずかしいのか戸惑っている様子。その隙に大原から攻撃を食らったKG。しかし、大原の風車式バックブリーカーを切り返してアームドラッグで投げ捨てる。そして、飛びつきフランケンシュタイナーまで披露したKG。しかし、赤鬼蜘蛛との二人がかりの攻撃に捕まり、ピンチに陥る。モンスター軍の合体フェースバスターを食らったKGは、大原の越中を挑発するようなヒップバットを側頭部に被弾してしまう。この屈辱的な攻撃がKGの闘志に火を点けた。KGは大原の体を何回転もクルクルと回ってからのスイング式DDTで大原の首をマットにめり込ませる。そして、技をパクられて怒り心頭の越中がKGかたタッチを受けて、大原にケツ爆弾で攻撃だ。赤鬼蜘蛛の加勢で一時的に捕まってしまったが、すぐさま自力で挽回。大原を捕まえKGにケツ爆弾を要求する。しかし、やっぱりKGは恥ずかしくてヒップアタックを繰り出すことができない。そうこうしているうちにまたも越中は大原と赤鬼蜘蛛に捕獲されてしまう。この越中のピンチに遂にKGも恥ずかしさを吹っ切った! 越中同様に全身に気合いを漲らせると、怒りのジャンピングヒップアタックを発射! 大原に炸裂させて越中を救出だ。さらにもう一発ケツ爆弾を赤鬼蜘蛛に叩き込むと、今度は越中と二人揃ってケツ爆弾を発射だ。そして、越中に促されてコーナーに上ると、「やってやるって〜〜!」と叫んで越中に捕まえられた大原と赤鬼蜘蛛にミサイルヒップを炸裂させる。続いて本家・越中もミサイルヒップを大原と赤鬼蜘蛛に投下! 最後はKGが大原を人工衛星式のメキシカンストレッチに捕らえている間に、越中がまさかのロメロスペシャルを赤鬼蜘蛛に極めて、ギブアップ勝ちを奪った。



試合後、マイクを持った大原は「おい、ケツおやじ! お前、調子に乗ってんじゃねえぞ。俺はな、お前と違ってスペイン語も話せるし、メキシコではスペル・エストレージャなん……」と越中を挑発しかけたところで、これに怒った越中は大原に襲い掛かり、さらにKGを呼び込む。すると、KGは大原めがけてヒップアタックを敢行! 場内は大「ケツガール」コールだ! そして、越中は「おい! チャンピオン? 笑わせるなよ!」と大原を一蹴すると、「おい、近藤! 次の後楽園で、ベルトを獲れって! この野郎!!」となんとKGにベルト獲りを指令! するとKGも「私、ベルトに挑戦します!」と挑戦表明だ!

ところが、勝手にタイトル挑戦を決められた王者・大原は「おいおい、何を勝手に決めてんだよ! ふざけんなって!!」と怒りをあらわにすると、「今までな、藤波辰爾、チャボ・ゲレロ、大原はじめ、偉大なメンバーが王者になってるんだよ!」とベルトの権威をアピールするも、越中が「そんなことは聞き飽きたんだよ!」とこれを一蹴。そして、越中は観客に向かって「みなさん、近藤が次の後楽園でベルトに挑戦しますよ!」とアピールすると、観客も大きな拍手でこれを後押し。するとKGは「やってやるって〜!」と気合を見せるも、越中は「それは違う」と言わんばかりに首を横に振りながら、「やってやるって!!」と本家本元の“やるって節”で気合を叩き込んだのだった。


オープニング

場内暗転からスポットライトに照らされてリングに姿を現したのは、『エンタの神様』にも出演し、ただいま人気急上昇中のものまね芸人・ダブルネームだ! ダブルネームの二人は観客に挨拶を済ませると、さっそくEXILEの『Lovers Again』のメロディに乗せて、替え歌の『あの人かもしれない』を披露! 


『あの人かもしれない』
こないださ道を歩いていたら 見覚えのある人が歩いてきたよ
でも違うかな やっぱそうかな

あの顔は絶対そうだよ でも違うかな
でもたぶんそうだよ

でも違うかな いや絶対そうだよ
間違いない

川田利明〜川田利明〜川田利明〜川田利明〜
元四天王

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
方舟に乗り損ね

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
ダチョウ倶楽部の上島と仲良し

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
所属事務所は太田プロ

川田利明を見かけた話でした


川田利明〜川田利明〜川田利明〜川田利明〜
歌手になりたい

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
でもCDデビューはできない

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
ダチョウ倶楽部の肥後とも仲良し

川田利明〜川田利明〜川田利明〜
栃木のことをバカにすると怒る

川田利明のマジな話でした


場内が爆笑に沸く中、ダブルネームが歌い終えたところで“モンスターK”川田利明が不服そうな表情を浮かべながら登場! 川田は「おい! 誰だお前ら? だいたいな、人の名前を気安く呼ぶんじゃねえよ!」とご立腹だが、「あれ? お前ら、『エンタの神様』に出てるんじゃねえのか?」とお笑い好きのレーダーが即座に反応! すると、ダブルネームの二人は、ここぞとばかりに挨拶だ!

すると川田は、「さっきの歌なんだけどよ、俺のことをバカにしてるのか?」と問い詰めるも、ダブルネームは「そんなことないです! 尊敬してます!!」と即座に否定。これを受けて、川田は「実はな、今回、オープニングで歌おうかなって考えてたんだけどよ。でもな、ハッスルに“アルマゲドン”が近づいてるからな。だから、やめた」と言うと、川田の歌を期待していた観客から「エ〜ッ」という声があがる。

しかし、結局、今回歌わなかった川田は、「でも、いつかまた、歌う時が来たら、そのときはまたオープニングに戻ってくる。そのときを楽しみにしててくれ」と観客にアピール! そして最後に、川田は「おい、お前ら。俺と共演した芸人は、その後大ブレイクしてる奴が多いんだよ。お前らもグッとブレイクするようにハッスルしろよ!」とダブルネームにエールを贈ると、開催宣言をしてオープニングを締めくくったのだった。


オープニングムービー

日本のプロレス界壊滅を目論み、謀略、そして悪の限りを尽くす高田モンスター軍。そして、その侵攻を食い止めるべく立ち上がった正義、覇権奪回に燃えるハッスル軍。誇りを賭けた、はてしなき物語を紡ぎ出すファイティングオペラ、それがハッスルである。

2004年から足掛け5年に渡り繰り広げられてきた高田モンスター軍とハッスル軍の抗争が、この夏、ついに終止符!?

5・4横浜大会で高田総統が突如、口にした“アルマゲドン(最終戦争)”。一般的にアルマゲドンとは、世界の最終的・破滅的な戦争の例えに用いられる言葉である。ハッスルにおける最終戦争、つまりアルマゲドンとは、ハッスル軍と高田総統との直接対決を意味するはず。

現在、“打倒・高田総統”を掲げ、対戦を迫っているのがハッスル軍のキャプテン・ボノくんと、先シリーズで完全復活をはたし、今、ノリに乗っているマグナムTOKYOだ。今夜は、ボノくんが“モンスター軍NO.2”の“モンスターK”川田利明と。そして、マグナムはTAJIRIとタッグを組み、テキサス・ナポレオンズとそれぞれ激突! どちらも、vs高田総統に向け、試練の勝負に挑む!

このまま行けば、7月26日の最終戦争の地には、ボノくんかマグナムのどちらかが立つと予想されるが……。今度こそ、絶対に今度こそ、抗争に終止符は討たれる!? そして、5年に及び続いてきた壮大なるファイティング・オペラは、ついに本当の最終回となるのか!?

その答えが出る運命の7・26『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)まで、あと60日。


前説

「みなさん、ハッスルにようこそ!」、恒例の前説を務めるのは、ハッスル中継の実況でおなじみの高橋大輔アナウンサーと、ハッスルPRレディの楢原ゆりかチャンだ!

ハッスルのラジオ番組『夜ナ夜ナハッスル』(ラジオ関西、毎週金曜深夜0時より放送)のパーソナリティも務めている“夜ナハス”チームの二人だが、まずはハッスルの正しい観戦方法を観客にレクチャー! 拍手&ブーイングの実践練習から始まり、続いては、越中詩郎の「ケツおやじ」コール、そして高田総統の「総統」コールを高橋アナ&ゆりかチャンが観客を煽りながら応援指導だ。

そして最後に、高橋アナウンサーが会場でのマナーを観客に説明して前説を締めくくったのだった。