ファイトカード

高田総統劇場

高田モンスター軍の面々を伴わず、高田総統がひとりでステージに姿を現わすと、場内から「総統」コールが沸き起こる! ここで高田総統は「いいね! 今日はノリがいいよ!!」と観客を褒めるも、客席の一箇所を指差して「でも、この辺だけ!」と、さっそくチクリだ! 続けて、高田総統は「今年のプロ野球のオールスター! ホークスからたくさん選ばれたらしいじゃん! すごいね!!」と、プロ野球交流戦を連覇し、現在パ・リーグで首位争いをしている福岡ソフトバンクホークスを褒め称えるも、「それに引き替え、モンスター軍! ちょっと頑張りが足りないんじゃないの? いま、J2で最下位争いをしているアビスパ並みだよ! こんの〜やろ〜!!」と怒りが頂点に達したところで、「我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」と自己紹介! ふたたび場内は、大「総統」コールだ!

続けて、高田総統は「おい! ハッスル軍! お前たちのしみったれた顔を見るのも次の『ハッスル・エイド』で最後だよ。ハッスル軍だけではない、下々の諸君の顔を見るのも、次が最後だ!」と改めてエイドで最後であることを強調すると、「両国のサブタイトルは、ズバリ! “さよなら高田総統”だ!」と高らかにアピール!
場内ビジョンに、

7月26日『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)
〜さよなら高田総統〜

の文字が映し出される。

するとここで、マグナムが「おい、ふざけんなよ! なにが“さよなら高田総統”だ! この意味をキッチリ説明してもらおうじゃないか!」と問い詰めると、RGも「そうですよ! 高田総統がいなくなるってことは、ハッスルが終わるってことでしょうが! ウチは、家族3人の食い扶持がなくなるんですよ! レイザーラモンは、いま仕事が激減してるんだ!!」と必死に訴えるも、すかさずHGから「リアルな内情を言うんじゃないよ!」とツッコミが入る。

ここで改めて、TAJIRIが「いきなり“さよなら”って言われたって、僕らも、お客さんも納得できないんですよ! だったら、今までの抗争はなんだったんですか?」と問いかけると、高田総統は「遊びだよ、すべて遊び! お前たちとの5年半は、単なるお遊びだったんだよ!」と逆ギレだ! 続けて、「だって考えてみろよ。全知全能のこの私が本気を出しちゃったらさ、お前らごとき、一瞬で抹殺できたんだよ!! 5年半も、お前たちは遊んでもらったんだよ! 感謝しろ!!」と高笑いだ!

これに対して、マグナムが「おい! さっきから聞いてれば、“遊び”だと? 強がるのもいい加減にしておけよ!!」と怒りをあらわにすると、「俺は、モンスター軍NO.2の川田に勝った。それから今日の全面戦争にも俺は勝った。だいたい、アンタは俺のことを“そこら辺のポッと出のあんちゃん”とか言うけど、そのポッと出に、アンタの息のかかった手下がみんな、やられてんだぞ!」と、ついに最終局面を迎えたことをアピールする。

すると、高田総統は「おい、ナルシスト! 勘違いするなよ! 私がいままでハッスルを続けてきた真の目的は、お前らとの抗争とか、そんなちっぽけなことじゃないんだよ!! おそらく最後の舞台となるであろう次の『ハッスル・エイド』で、その本当の意味を教えてやるよ!!」と含みを持たせながら、不敵な笑みを浮かべる。ここで、TAJIRIが「だから、“本当の意味”っていうのをいま知りたいんですよ! そうでないと、お客さんだって納得できないし、帰れないんで、今夜も眠れません」と高田総統を問い詰めると、高田総統は「いま、言えることはな。その日が来れば、すべてわかるということだ! ハッスル開始以来、最もショッキングなことが起こるかもしれない。まっ、その日まで楽しみにしておけ!」と、ここでも具体的なことは明かさずにニヤリ。

そして最後に、高田総統は「思えば、こうして福岡に来るのも、これで本当に最後だな」とつぶやくと、一斉に場内から「エーッ!?」という声があがる。それをものともせず、高田総統は「親愛なるモンスター軍信奉者の諸君よ! 別れが惜しい気もするが、諸君たちと会えるのは、あと一回だけだ! 両国国技館で待ってるぞ! バッドラックだ!!」と言い残し、モンスター軍の面々を引き連れて去って行った。

高田総統が去り、リング上にはハッスル軍の面々が残された。するとここで、マグナムが「しかしムカつくな、あの野郎! どっちがナルシストなんだよ! 俺もひねくれもんだけど、俺以上に根性がひん曲がってやがるよ!」と吐き捨てると、TAJIRIが「もうこうなったら、7月26日の『ハッスル・エイド』、僕ら全員でモンスター軍の控室を襲撃しちゃいましょうか?」と、驚きのアイデアを披露!

さらに、TAJIRIは「お遊びとかって言われてるじゃないですか。だったら、僕らも遊び感覚で、両国国技館全部を使って大乱闘をやっちゃいましょうか!」と不敵な笑みを浮かべると、

「おう、面白え! 天下分け目の闘いだよ!」(越中)

「こうなったら全員トイレに連れ込んで、糞尿まみれにしてやろうぜ!」(HG)

「マグナムさん、両国国技館の使い方はボクが一番知ってるんで。任せてくださいよ!」(ボノくん)

と、ハッスル軍の面々も大賛成だ!

エイドに向けて一同が闘志を燃やす中、ここでマグナムが「今日はみんなのサポートがなかったら、絶対に負けていた。ありがとうございます!」と礼を述べると、すかさず天龍が「それはちょっと違うよ」と割って入り、「今日は福岡のファンが、みんなでお前のことを応援してくれたんだ。だから、みなさんに感謝の気持ちを込めて、最後はしっかり締めろ!」とマグナムにゲキを飛ばす! 天龍からの熱いゲキに、マグナムは「もういつまでも高田総統じゃないでしょ! 俺たちハッスル軍と、みんなでハッスルしまくって、『ハッスル・エイド』を機に、新しいハッスル作りましょう! それが、俺たちハッスル軍と、みなさんとのハッスル革命記念日ですよ!」と高らかにアピール! そして最後に、マグナムは「じゃあ、また福岡に戻って来れるように、『ハッスル・エイド』に向かって、死ぬ気でハッスルしていきます!」とアピールすると、観客と一緒にハッスルポーズを決めて、締めくくったのだった。

メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第9試合(再試合)

2分39秒 絶縁

会場にはモンスター軍の勝利が告げられている。本当にモンスター軍の勝利なのか? リング上ではモンスター軍とハッスル軍が入り乱れる大乱闘だ。当然、マグナムも収まりがつかない。マイクを握り、怒りのアピールだ。「誰だ、今3つ入れたの! こんな茶番がこの福岡で許されると思っているのかよ! マグナムTOKYOがわざわざ博多までやって来たんだよ! こんな試合見に来たのか! おまえらもモンスター軍を名乗っているなら、腹括ってもう一度勝負しろ! ゴング鳴らせ、ゴング!」と再試合を要求するマグナム。不本意な形で試合を終わらされた野口レフェリーもこれを認め、ゴングを要請! マグナムとゲドンの間で、再試合の開始だ。

閉じる再試合が始まってもゲドンの勢いは止まらない。ラリアット、投げっぱなしジャーマンと強烈な技が次々とマグナムを襲う。しかし、続くトップロープからの攻撃をマグナムはロープにもたれかかることで阻止。雪崩式の腰振りフランケンシュタイナーは防御されたものの、横からロープの反動を利用しての飛びつきフランケンシュタイナーという高度な技を決めて、場内を驚かせた。そして、ラリアットをぶち込んだマグナムは、飛びヒザから変形のフェースバスターを炸裂させる。最後は絶縁でゲドンの顔面を狙撃! 遂にゲドンの息の根を止めて、マグナムがハッスル軍に勝利をもたらした。

モンスター軍との全面戦争に勝利し、歓喜に沸くハッスル軍。そして、マイクを持ったマグナムは「どうだ高田総統! これでもう文句を言われる筋合いはないよな? アンタも逃げられないよな!」と勝利の雄叫びだ!

するとここで、場内に「喜ぶのはまだ早いんじゃないの?」という声が鳴り響く! そして、『威風堂々』と共にステージに現われたのは、高田総統だ!


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第8試合

3分48秒 ノーコンテスト

高田モンスター軍の副将・アルマのパワー殺法に苦しめられながらも、見事な逆転勝利を飾ったハッスル軍の大将・マグナムTOKYO。これで、ついに戦績はイーブンとなった!

天下分け目の大将対決! はたして、チームに勝利をもたらすのは、ゲドン、マグナムのどっちだ!?

閉じるさあ、最後の大将戦。しかし、先の試合で敗れたアルマがマグナムに一撃食らわしていたために、マグナムは動くことができない。その隙にやってきたゲドンがネックハンギングボム、ロックボトムと次々と放って、マグナムを追い込んでいく。だが、マグナムもフランケンシュタイナーを決めて、反撃開始。串刺し式のラリアット、フェースクラッシャーを決めると、ミサイルキックでゲドンを大きく吹っ飛ばす。さらにローリングソバット、ジャンピングハイキック、エレクトスマッシュを決めたマグナム。さあ、これで3カウント、ハッスル軍の逆転勝利か……と思われたところで事件が発生! なんと、モンスター軍が野口レフェリーの足を引っ張り、カウントを数えるのを阻止してしまったのだ。無法地帯と化したリング上にフランソワーズが登場! 怒るマグナムの急所に蹴りを見舞い、悶絶させる。身動きのできなくなったマグナムは、そのままゲドンからみちのくドライバーを食らうと、野口レフェリーに代わってリングに上がった島田によって3カウントを入れられてしまった。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第7試合

4分27秒 エビ固め

高田モンスター軍の中堅、アン・ジョー司令長官vsハッスル軍の副将・ボノくんの試合は、アンがボノくんを場外に導き出して、まさかの両者リングアウトによるドロー!

これにより、モンスター軍は“禁断のリーサルウェポン”アルマ&ゲドンが残っているのに対し、ハッスル軍は大将のマグナムTOKYOのみとなってしまった! 絶体絶命のハッスル軍。最後を託されたマグナムは、この大ピンチを乗り越えることができるのか!?


ここで、場内ビジョンには試合を控えてスタンバイするマグナムの姿が! すると、「お〜、まずいぞ!」と慌てるRGに、「クソー! 俺がメンバーに入るべきだった……」と悔やむHGが、マグナムの元に駆け寄る。

すると、マグナムは「ここまで来たら、俺がやらないとしょうがないだろ!」と開き直りぎみに吐き捨てると、「生きて戻って来たら、今夜は中洲に繰り出そうな!」とHGに言い残し、RGには「お前は、すぐに東京に帰れ!」と冷たく突き放して、戦場へと出撃したのだった。

閉じるハッスル軍は残すは大将のマグナムのみ。そのマグナムは今日もダンサー6人引き連れ、リング上でマグナムダンスを披露だ。続いて、モンスター軍の副将・アルマがフランソワーズと共に入場してくる。と、アルマが花道の途中に差し掛かったところで、マグナムがトペ・スイシーダを放って先制攻撃だ。しかし、巨体のアルマは全く動じず。これを受け止めると、余裕でマグナムに反撃に出る。リングに戻り、マグナムが素早い動きで串刺し式ラリアットを炸裂させたものの、続くフェースクラッシャーはあっさりとすかされる。そして、バックフリップ、ブレーンバスターを連続で食らい、早くもマグナムは窮地に追い込まれてしまった。場内の大声援に応えて、マグナムも反撃に出たいところ。しかし、アルマへの攻撃は単発で終わってしまい、逆に強烈なパワースラムを食ってしまう始末。やはり、この体格差を跳ね返すのは厳しいのか? トドメとばかりにアルマはトップロープからセントーンボムを発射! だが、コーナーに上がるのがもたついていたために、マグナムにかわされてしまう。そして、マグナムは慌てたアルマに起死回生のエビ固め! アルマを丸め込み、なんとかタイブレイクに持ち込んだ。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第6試合

4分31秒 ドロー

圧倒的な体格差を活かして、高田モンスター軍の次鋒・REY大原を秒殺してしまったハッスル軍の中堅・ボノくん。一方、高田モンスター軍の中堅は、IQ300を誇る策士、アン・ジョー司令長官だ!

ボノくんは、大原に続き、アンも撃破してしまうのか!? それとも、アンが持ち前のプロレス頭脳で、ボノくん攻略&勝利に王手を賭けることができるのか!?

閉じるモンスター軍の中堅はアン。ボノくんの巨体にエルボーを打ち込んでいくが、ボノくんには全く通用しない。あっさりと吹っ飛ばされると、全体重を載せたエルボードロップを被弾。さらには土手っ腹に踏み付け攻撃を食らい、悲鳴をあげる。そんなアンをボノくんはベアーハッグで絞め上げてから、コーナースプラッシュで圧殺。さらにぶちかましでなぎ倒してから、フォールにいく。しかし、アンはこれをキックアウト。続くボノくんのコーナースプラッシュをかわすと、スクールボーイで慌てさせる。これで形勢逆転か? だが、ボノくんも惑わされることなく、立ち上がりアンを張り倒す。そして、この日2発目のランニングボディプレスを発射! だが、アンはこれを間一髪スルーすると、すかさず腕固めでギブアップを迫る。これもボノくんに力尽くで外されると、今度は場外におびき出しにかかったアン。ボノくんが追いかけてくると、なんとモンスター℃、デビル・ピエロ、鬼蜘蛛らのモンスターどもがボノくんに襲いかかる。そして、赤鬼蜘蛛と青鬼蜘蛛が蜘蛛の糸をボノくんに発射! 蜘蛛の糸に絡められたボノくんは身動きが取れず。アンの策略にはまり、ボノくんはまんまと両者リングアウトによって道連れの失格となってしまった。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第5試合

0分42秒 ボノくん落し

“モンスターK”川田利明を下して波に乗るハッスル軍の中堅・“ケツおやじ”越中詩郎の猛攻撃に大苦戦しながらも、一瞬の丸め込み技で大逆転勝利を飾った高田モンスター軍の次鋒・REY大原。

一方、残り二人となり後がなくなってきたハッスル軍の副将は、キャプテンのボノくんだ! はたして、ボノくんはキャプテンの意地でこの劣勢を跳ね返すことができるのか!?

閉じる越中が敗れると、ハッスル軍は副将のボノくんの登場だ。いつものようにトップロープを跨いで入場しようとしたボノくん。ところが、大原がジャストタイミングでロープを蹴り上げたために、股間を強打してしまった。しかし、これはボノくんの怒りを買っただけ。すぐさまボノくんにぶん投げられると、続けざまに凄まじい勢いのランニングボディプレスを被弾! 最後は全体重を浴びせたバックフリップによって、秒殺されてしまった。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第4試合

6分51秒 デビルレイ

怒涛のケツ爆弾乱れ打ち、そして渾身の侍パワーボムで、ついに“モンスターK”川田利明を沈めて、連敗をストップさせたハッスル軍の中堅・“ケツおやじ”越中詩郎。

川田撃破の勢いで、高田モンスター軍の次鋒・REY大原も連破し、ハッスル軍に流れを引き寄せることができるのか!?

閉じるリングに駆け込んできたモンスター軍の次鋒・大原がまずはジャンピングニーで先制攻撃。越中を場外に転落させると、エプロンサイドを走り込んでのライダーキックも炸裂させる。これで流れを掴んだ大原はリングに戻ると足関節技で越中を仕留めにかかる。しかし、場内の大「ケツおやじ!」コールに応えて、越中もなんとかロープブレイクだ。そんな越中に対して、大原は挑発するかのようにヒップバットをお見舞い。小馬鹿にしたような表情で自身のケツを越中にぶち当てていく。これが越中の怒りの導火線に火を点けた! 越中は本家・ジャンピングヒップアタックをカウンターで大原に炸裂させると、場外に逃げたところをエプロンサイドを走り込んでのダイビングヒップアタックで追撃。さらに場外でドリラーホールパイルドライバーも決めて、一気に流れを変えた。リングに戻っても、怒りの脳天チョップ、そして、「こうやるんだ、この野郎!」と叫びながらのヒップバットをお見舞いだ。こうなると越中の勢いは止まらない。パンチとストンピングでさんざん大原をいたぶると、チョップとエルボーによる大原の反撃も凌いで、パンチ一発でダウンさせてしまう。ならばと、大原はサミングで越中の動きを止める。だが、越中はカウンターで大原を捕まえ、逆さ押さえ込み! これでフォールを奪えないと、ロメロスペシャルを極め、さらにはダイビングフットスタンプで大原の土手っ腹を打ち抜いた。続けて、悶絶する大原にケツ爆弾を連発した越中。パワーボムの体勢に入り、仕留めにかかる。しかし、大原はここから脱出すると延髄に蹴りを見舞い、デビルレイ! 上手く越中を丸め込み、3カウントを奪った。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第3試合

3分6秒 パワーボム

なんとハッスル軍の天龍源一郎、TAJIRIを連破し、高田モンスター軍に大きなアドバンテージをもたらした先鋒の“モンスターK”川田利明。一方、連敗スタートで完全に出鼻をくじかれてしまったハッスル軍の中堅は、“ケツおやじ”越中詩郎だ!

はたして、越中は連敗をストップできるのか!? それとも、川田が怒涛の3人抜きを成し遂げてしまうのか!?

閉じるハッスル軍は早くも中堅の越中の登場だ。今日もいきり立ってリングに上がってきた越中に対し、ダメージの濃い川田は立ち上がるのも苦しい様子。そんな川田に対し、越中は左足にストンピングをぶち込むと、早速ヒップバットの連打をお見舞いだ。さらに左足にストンピング、レッグロックを仕掛けて、タップリといたぶる。そして、川田の左足をロープに引っかけ、ケツを投下! しかし、川田は上手くかわして自爆に誘う。その隙に川田はフロントハイキックを放とうとするが、足がついてこない。しかし、突っ込んできた越中に気力でカウンターのラリアットを炸裂させてみせる。さあ、川田の反撃開始。パワーボムの体勢に入り、一発逆転を狙う。だが、越中の気力はまだまだ満ちている。川田のパワーボムをリバーススープレックスで切り返した越中は、フロントキックを連発してから、コーナー最上段からのミサイルヒップを投下。さらにケツ爆弾を乱れ打ちしてから、渾身の侍パワーボム! 強かにマットに叩き付け、遂に粘る川田から3カウントを奪った。ハッスル軍はようやく1勝目をゲットだ。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第2試合

7分36秒 エビ固め

壮絶な逆水平チョップ合戦を繰り広げ、ハッスル軍の先鋒・天龍源一郎との“男の意地の張り合い”を制した高田モンスター軍の先鋒・“モンスターK”川田利明。そして、ハッスル軍の次鋒で登場するのは“ハッスル軍の作戦参謀”TAJIRIだ!

はたして、TAJIRIが川田を下してタイに持ち込むか!? それとも、川田が天龍に続いてTAJIRIも連破してしまうのか!?

閉じる天龍の負けが宣せられると、テーマ曲と共にTAJIRIが登場。滑り込むようにリングに上がると、川田の足を掴んで引き倒す。そして、左足に集中攻撃を食らわせいていくTAJIRI。川田の左ヒザを抱え上げると、鉄柵の上にニークラッシャーだ。川田も逆水平チョップで反撃するものの、TAJIRIのローキックを食らって動きを止めてしまう。リングに戻ってもTAJIRIは容赦なく川田の左ヒザにストンピングを連打。さらにエルボーも織り交ぜ、ロープも利用しつつ、じっくりと川田にダメージを与えていく。そんなTAJIRIに対して、川田はチョップとニーリフトによる反撃。だが、フロントハイキックをスカされると、ロープに右足を引っかけてしまう。ここでTAJIRIがまたもや左足にキック攻撃。悲鳴をあげて倒れる川田にレッグロック、さらにボディプレスをピンポイントで炸裂させて、追い込んでいく。そして、逆片エビ固め、ヒザ十字を極めて追撃するTAJIRI。川田も必死にロープブレイクすると、倒れ込むようなラリアットをぶち込み、反撃に出る。だが、TAJIRIはスモールパッケージで川田の反撃を遮断。続けて、ドラゴンスクリューからの足4の字固めを極め、またもや川田を窮地に追い込んでいく。ここはなんとかロープに逃れた川田。TAJIRIがロープに振ろうとしても、崩れ落ちてしまい走ることすらできない。そんな川田にTAJIRIはハンドスプリング式エルボーアタックで追撃すると、再び足4の字固めだ。ところが! 川田はこれを待っていたのか、仕掛けてきたTAJIRIを上手く下からエビ固め! まんまと3カウントを奪い、なんとか2勝目をもぎ取った。


メインハッスル ハッスル・アルマゲドンサバイバー第1試合

7分44秒 ストレッチプラム

高田モンスター軍vsハッスル軍、最後の全面戦争!

5年6ヶ月に及ぶ、泥沼の抗争劇が、7月26日の『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)を前に、今夜、ここ福岡で終結!? モンスター軍、ハッスル軍の生き残りをかけた壮絶な闘いがいよいよ幕を開ける!

今夜の全面戦争のルールは、両軍の代表者5名同士による勝ち抜き戦。どちらかのチームが全滅した時点で、勝敗が決せられるのだ。

ハッスル軍のメンバーは、先鋒は、ミスタープロレスこと天龍源一郎! 次鋒、ハッスル軍の作戦参謀・TAJIRI! 中堅、ケツおやじこと侍・越中詩郎! 副将、ハッスル軍キャプテン・ボノくん! そして大将は、7・26『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)で高田総統との一騎打ちが噂されるエース、マグナムTOKYOだ!

対するモンスター軍のメンバーは、“モンスター軍NO.2”がまさかの出陣! なんと先鋒は、“モンスターK”川田利明だ! 続く次鋒は、伸び盛りの若手、レイ大原! 中堅は、“IQ300のモンスター軍の司令塔”アン・ジョー司令長官! 副将は、最終戦争用の“禁断のラストウェポン”アルマ! そして大将は、アルマと同じくもうひとりの“禁断のラストウェポン”ゲドンだ!

両軍共にベストメンバーをラインナップ! そして先鋒対決では、いきなり天龍vs川田の豪華カードが実現する! まさに両軍が総力を挙げて挑む最終決戦! はたして、最後に生き残るのは、一体誰だ!?

閉じるまずはロックアップから試合はスタート。続いて、川田がショルダータックルで天龍を吹っ飛ばして先制だ。手四つからの力比べでも、川田が天龍をロープに押し込んで優位に立つ。ならばと天龍も場内がどよめくような強烈な逆水平チョップでお返しだ。川田もチョップでやり返すが、天龍のチョップのほうが強烈。川田は胸を押さえて悶絶してしまった。業を煮やした川田はニーリフトで流れを変える。だが、天龍はグーパンチを連発。さらに串刺し式ラリアット、串刺し式逆水平チョップを食らわすと、コーナーに詰めてグーパンチとチョップのコンビネーションを披露。そして、延髄斬り、ブレーンバスターで追撃だ。だが、倒れた川田は下からのキックで反撃。天龍のタンクトップを脱がすと、再びチョップ合戦を挑んでいく。しかし、やはりチョップ合戦では分が悪いか、川田はキック攻撃に転換。ローキック、ダンシングドールキック、ジャンピングハイキックを続けて炸裂させると、ラリアットで天龍をなぎ倒す。そして、ストレッチプラムでギブアップを迫る川田。だが、天龍も屈しない。「この野郎!」と叫びながら立ち上がり、再び川田に挑んでいく。しかし、川田はミドルキックで天龍を蹴り倒すと、PKを炸裂させ、最後は再びストレッチプラム! さすがの天龍もこれにはギブアップせざるを得なかった。まずはモンスター軍が先制だ。


第3ハッスル

13分16秒 昇天ドロップ

6・27桐生大会で復帰戦を白星で飾ったハッスル軍のHG、そして相方のRGのレイザーラモンに、高田モンスター軍屈指の人気者コンビであるザ・モンスター℃&ニセHGが襲いかかる!

モンスター軍を裏切ったHGに対して、制裁を加えようと意気込むモンスター℃&ニセHG。はたして、HG&RGはモンスター軍人気者コンビの魔の手から逃れることができるのか!?

閉じる先発はHGとモンスター℃。早速、「シー!」と「フォー!」の掛け声合戦からスタートだ。ここは五分五分で終わった両者だが、先制攻撃はモンスター℃。HGの背後から襲いかかると、ショルダータックルを次々と決めて、観客から「シー!」という掛け声を発生させる。ならばと、HGもドロップキックを炸裂させて、「フォー!」とポーズ。こちらも観客から大声援を浴び、気分良くこの攻防を終えた。続いてはHGとニセHGの対戦。エルボー合戦を有利に進めたHGは、コーナーに詰めてPWをお見舞いだ。ここでやたらと出たがっていたRGがタッチを受けて登場。直立式のボディアタック、フライングニールキックをテンポ良く決めるとロープを利用してのアームドラッグでニセHGを投げ飛ばす。さらに調子に乗って、モンスター℃に拝み渡りを決めたRG。だが、ここでニセHGが入ってきて、ロープ間を往復! 当然、この振動によって、哀れRGは股間をロープに強打してしまったのだった。さらにニセHGからは股間へのヘッドバットを食らったRG。モンスター℃からは胸板と背中に交互に張り手を食らい、真っ赤に染める。続けてマットを利用しての摩擦攻撃を頭部に食らってしまったRG。ニセHGのストンピング、モンスター℃のローキック連打、もう一度ニセHGからはアトミックドロップを被弾。さらにモンスター℃のアトミックドロップ、ニセHGのマンハッタンドロップを連続で決められ、追い詰められていく。だが、上手い具合に同士討ちを誘って脱出に成功。仲間割れを起こしたニセHGとモンスター℃にタッチを受けたHGがダブルのボディアタックを叩き込む。さらにダブルのラリアットでモンスターたちを吹っ飛ばしたHGはモンスター℃に延髄斬りを炸裂させていく。だが、続くコーナーでの攻撃をニセHGによって阻止されたHG。モンスター軍のコンビネーションプレーで追い詰められていく。そして、モンスター℃のDDCも被弾。万事休すかと思われた。しかし、ここでRGが間一髪カット! モンスター軍の連係プレーを逆利用し、RGがモンスター℃にスイング式DDTを決める。HGもニセHGにローリングソバット、延髄斬りを炸裂させる。最後はHGがモンスター℃に昇天ドロップ、RGがニセHGにRGプレスを発射! 野口レフェリーも二人まとめてカウントを数え、レイザーラモンが福岡で勝利を飾った。


モンスター軍の人気者コンビを撃破したHGは、「どうですか、モンスター軍! 私の身体をいじり倒してくれたこのカリは、きっカリ返させてもらいますよ〜!」と下ネタまじりでアピールすると、続いてRGも「どうや! 俺たちが組めば、誰にも負けませんYO! モンスター軍! もっと強い奴を連れてこいや!!」と、調子に乗ってアピールだ!

これを受け、島田は怒りをあらわにしながら、「実はな、高田総統からお前らの『ハッスル・エイド』の相手を発表するように言われてんだよ!」とアピール! そして、「両国のお前らの相手は……この二人だ!」という島田の掛け声と共に、場内ビジョンに映し出されたのは、


▼7・26『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)決定対戦カード

アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン
vs
HG&RG


という、驚愕の対戦カードだ! 場内にどよめきと歓声が入り交じる中、島田は「どうだ! 両国までに一生懸命トレーニングをしておけ!!」と吐き捨て、そのまま退場。一方、ブッチャー&シンという世界最凶最悪コンビとの対戦が決定したRGは、「イヤや! ブッチャー&シンとやるなんて、絶対イヤや! その日は営業を入れよう!!」と早くも逃げ腰になるも、HGは「あのBI砲とオールスター戦で闘ったブッチャー&シンと闘えるなんて、プロレスファン冥利に尽きるだろ!」と、RGとは正反対でやる気マンマンだ!

そして、どっちがジャイアント馬場で、どっちがアントニオ猪木なのかで揉める二人だったが、最後にHGは「福岡のみなさん、最後までレイザーラモンを応援してくれてありがとうございます! 感謝の気持ちを込めまして、今からサイン会を売店で行ないま〜す! バッチコイしてくださ〜い!!」と観客にアピールすると、そのままサイン会へと向かったのだった。


これがケツ論だって!

今日は日帰りなので中洲に行けなくてガッカリぎみのケツおやじが、みんなの質問に答えるって!

「よっしゃー! 覇!!」と気合を入れ、ホイッスルを吹きながら、AD町田くんに押されて台車で東京から博多までやってきた“ケツおやじ”越中詩郎は、到着するなり「ご苦労さん! これで中国人のカノジョに服を買ってやれよ!」と町田くんにチップを渡す、太っ腹ぶりを披露! なんでも東京から25日かけてやってきたそうだ(もちろんウソ)。

ということで、さっそく今宵の質問へ! 質問は、「プロレスラーにとって一番大事なものは?」というもの。これには「いや〜、いい質問! こういう質問をドシドシやってもらいたいな!」とノリノリのケツおやじは、「プロレスラーにとって一番大事なものは、リズム感! お前、リズム感だよ!」と熱く語り始めると、「サムライ・シローさんを見てみろ! みんなリズム感だよ!!」と自慢げだ。

さらに調子が出てきたケツおやじは、「俺に歌を唄わせたら、天下一品だよ!」とアピール! ならばと、MCのキャラクターが曲をかけるも、流れてきたのは女子十二楽坊の曲。もちろんこれには歌詞がなく、唄おうにも唄えないケツおやじは、「バカ野郎! 歌がねえじゃねえか!!」と大激怒だ!

というわけで、気を取り直して次に流れてきた曲は、坂本龍一の『エナジーフロー』。癒される曲だが、もちろんこれにも歌詞はなく、ケツおやじは「おい、ふざけんなよ!」と怒りながら、大暴れだ!

すると、ケツおやじは「ビートルズだ! 俺はビートルズを唄う!!」とリクエスト。そして、流れてきた曲はビートルズではなく、日本語で唄われている曲だ。すると、すかさずケツおやじが「“ビートルズ”じゃなくて、“ずうとるび”だよ!!」とツッコミを入れながら、怒り狂い、そのままコーナー終了となったのだった。


第2ハッスル

赤鬼蜘蛛
KIDATA・ロー2009
×ザ・ピラニアン・モンスター
ザ・デビル・ピエロ

坂田亘
小路晃

9分28秒 黒部の太陽

6・25後楽園大会で高田モンスター軍から離脱し、6・27桐生大会ではモンスター軍を破って坂田亘と共に“天下取りロード”を歩むことを決意した小路二等兵改め小路晃。

ところが、造反者には厳しい処罰を下すことで恐れられているモンスター軍の高田総統が、「これでもか〜、これでもか!」と言わんばかりに、地獄のハンデ戦を小路に突き付けてきた!

血に餓えたモンスターたちが腹を空かせて控えているなか、坂田&小路は、この圧倒的不利な闘いを攻略することができるのか!?

閉じる4匹のモンスターを引き連れ、入場してきた島田。マイクを握ると、小路に向かって、「おい! 裏切り者の小路! 今日はモンスター軍の4人がおまえを血の海に沈めてやるからな!」とがなり立てた。そして、これが試合開始の合図! お約束でモンスター軍は坂田と小路に奇襲攻撃だ。4vs2のハンディキャップマッチでこれは厳しい。特に裏切り者の小路は徹底して狙い打ちにされる。ピラニアン・モンスターに噛み付き攻撃を食らうと、セコンドの島田からも竹刀攻撃を見舞われてしまう。さらにデビル・ピエロからは踏み付け攻撃で痛めつけられ、KIDATA・ローからはロープを使ったサミング攻撃で悲鳴をあげさせられる。小路の顔面は大流血だ。それでもモンスター軍は容赦しない。連続のダイビングニードロップを立て続けに放ち、小路を追い込んでいく。だが、小路は不屈の闘志で立ち上がる。サンドイッチ攻撃にきたところを同士討ちに誘い、なんとか窮地を脱出すると坂田とタッチだ。勢い込んでリングインした坂田はフライングニールキックを放って、次々とモンスター軍を蹴散らしていく。ピラニアン・モンスターには卍固めをお見舞いだ。小路も先程のお返しとばかりに場外に降り立ち、モンスター軍に逆襲。リングの中でも引き続き坂田が逆水平チョップ、ブレーンバスター、ミドルキックを放ってピラニアン・モンスターを圧倒している。そして、トドメとばかりにアンクルホールドでギブアップを迫る坂田。しかし、ここで島田が竹刀を伸ばして、ピラニアン・モンスターのロープブレイクをアシストする。思わぬ邪魔が入った坂田は小路とタッチ。小路はダイビングヘッドバットをピラニアン・モンスターにぶち込むと、続けざまにパワースラム、さらにパンチ攻撃を放っていく。だが、ここでまたもや島田が竹刀を振るって試合に介入! この隙にモンスター軍総出で小路潰しの開始だ。しかし、新たな船出に燃える小路はこのトレイン攻撃を跳ね返して反撃に出る。坂田もスーパーキックでデビル・ピエロを打ち抜きアシスト。そして、最後は小路がピラニアン・モンスターを一度空中に跳ね上げてからの強烈な払い腰(黒部の太陽)! 見事なフィニッシュホールドでハンディキャップマッチを制した。


試合後、マイクを持った坂田は「小路、大逆転じゃないか! すごいよ!!」と逆転勝ちを収めた小路を称えると、小路は「坂田さん、こんなのかすり傷ですよ! ボクらでてっぺん目指して、でっかいでっかい夢をつかみましょう!」と熱くアピールだ! すると、坂田は「7月26日、『ハッスル・エイド』! モンスター軍、他団体、どっちでもいいからかかって来い!!」とエイドに向けて熱い意気込みを見せたのだった。


第1ハッスル

10分2秒 KGフラッシュ

『ハッスル10』(2005.7.13/福岡国際センター)に登場して以来、実に4年ぶりとなる“福岡のご当地モンスター”明太子(ミン・タイ・スー)が満を持して復活! ハッスル軍の“空手美少女”KGと一騎討ちで激突する!

空手を得意とするKGだが、明太子も“激辛カンフージェネレーション”としてカンフーを得意としている。また、手のひらから辛子明太子が湧き出るのを利用した必殺・明太子クローは脅威! はたして、KGはこの激辛地獄にどう対抗するのか!?


場内ビジョンに、高田総統部屋が映し出されると、早くもここで高田総統が登場! 高田総統は「おい! 福岡の下々の諸君よ! 貴様らにはこの声が聞こえるか?」と耳に手を当てると、「この私には、はっきりと聞こえるぞ。“痛いよ〜、しみるよ〜”と彼らは泣き叫んでいる。“なんで僕たちは、こんなに辛い唐辛子の中に漬けられて、売られなければいけないんだ”と。そう。この叫びは、福岡の名物・辛子明太子の怒りの叫びだよ。自らと意志に関係なく勝手に味付けされ、福岡名物として この身を捧げるのはもう嫌なんだとよ!」と説明しながら、不敵な笑みを浮かべる。

続けて、高田総統は「そんな明太子の怒りを結集し、私が生み出したモンスター、明太子(ミン・タイ・スー)。4年ぶりの復活だよ」と高らかにアピールすると、「積もりに積もった福岡への恨み、うぶなKGとかいうお嬢ちゃんに全部吐き出してくれ! あのブリッコの口に激辛明太子を……“これでもかー、これでもか!”と詰め込んできんしゃい!」と博多弁で明太子にゲキを飛ばし、最後はビターンを炸裂させて送り出したのだった。

閉じる怪しげなカンフーの構えをとる明太子に対して、KGは幼少の頃より培った空手で対抗。鋭い蹴りを叩き込み、早くも2度のダウンを奪ってみせた。そして、KGは本格的な空手の構えを披露し、会場をどよめかせる。一方の明太子は奇声を発しながらインチキ臭いカンフー攻撃を放つが、KGには全く通用しない。逆に正拳突き、ハイキックを決められ、さらにはアームドラッグでさんざん投げ飛ばされると最後はドロップキックで場外へと転落させられてしまった。これで明太子は作戦変更。拍手をしながらKGを称えると、ナヨナヨとした仕草で握手を求める。褒められていい気になってしまったKGはあっさりとこれを受諾。明太子に腕を挙げられ、いい気分で観客の歓声に応えた。しかし、当然、これは罠。不意打ちでストンピングを食らうと、コーナーに詰められ、ボディに正拳突きの連打を浴びてしまう。さらに、カメハメ波のような技で吹っ飛ばされると、ゴリースペシャルを極められたKG。そのままマットに顔面から叩き付けられ、続けてメキシカンストレッチで固められてしまう。ここはヘッドシザースで脱出したKG。明太子の串刺し攻撃をカウンターのフロントキックで防御。これが思いの外、明太子には効いたようだ。フラフラと倒れた明太子に得意のキックをぶち込むと、コーナーでのキック連打、顔面への串刺しドロップキック、さらには619という高度な技まで決める。そして、丸め込み合戦を経て、カウンターのヒザ蹴りを決めたKG。だが、続くスープレックスを防御されると、助走付きのドロップキックを被弾し、大きく吹っ飛んでしまう。しかし、成長著しいKGの勢いは止まらない。コーナーで明太子の攻撃を受け止めると、自ら最上段に上る。そして、明太子の背後から首筋にのしかかるように、体重を載せた変形のフェースバスターだ。最後は6・25後楽園大会で初公開したKGフラッシュ! 明太子の顔面を完全に破壊し、KGがハッスル軍に幸先良い勝利をもたらせた。

試合後、マイクを持ったKGは、「みなさんの応援のおかげで勝ちました!」と勝ち名乗りをあげると、「私は福岡名物の辛子明太子が大好きです! 明太子! うまかーっ!!」と明太子好きを博多弁でアピールし、場内の大声援を受けたのだった。


オープニング

第1ハッスルに出場するKGを除いたハッスル軍のメンバーが、客席にサインボールを投げながら登場! リング上に全員揃ったところで、キャプテンのボノくんがマイクを持つと、「福岡のみなさん! ハッスルしてますかーっ!!」と、まずは挨拶。続いて、ボノくんは「今日はモンスター軍をふっ飛ばして、ハッスル軍のみんなで福岡の美味しいものを食べたいと思います!」と力強くアピールすると、『ハッスル・アルマゲドン・サバイバー』での必勝を誓って、観客と一緒にハッスルポーズで気合を入れたのだった。


オープニングムービー

今宵のオープニングムービーには、福岡出身の人気お笑いコンビ・博多華丸・大吉が登場! 大のプロレスファンであり、人気バラエティ番組『アメトーーク』では昭和プロレス芸人、越中詩郎芸人として出演している大吉がさっそく興奮気味に語るも、プロレスファンではない華丸は「あっ、そうですか」と素っ気ない様子。ところが、大吉に「君、本当にモノを知らないよね。大体、サッカーのことだってなんにも知らないでしょ!」と振られると、華丸は「ムムムム! プロレスファンじゃないのに、ハッスルに来てもいいんですか? いーんです!」と、持ちネタの川平慈英のモノマネを披露だ!

そして、華丸・大吉は、6・25後楽園大会、高田総統の“さよなら発言”を振り返りつつ、最後は華丸が児玉清のモノマネで“あいうえお作文”を行ない、「アタックチャンス! ハッスルチャ〜ンス!!」の掛け声と共に締めたのだった。


前説

「みなさん、こんばんはー!」。約1年ぶりとなる福岡大会の前説を務めるのは、ハッスル審判部の野口大輔レフェリーだ! 野口レフェリーは、「ハッスル軍の選手が登場したとき、また、選手が素晴らしいパフォーマンスをしたときには大きな拍手を! 高田モンスター軍の特命係長 島田工作員が卑劣な行為をしたときは、大きなブーイングをお願いします!」と応援方法を観客に説明し、さっそく拍手&ブーイング練習スタート!

野口レフェリーの音頭で拍手&ブーイング練習が行なわれたあとは、続いてコールの練習。ただいま人気急上昇中の越中詩郎の「ケツおやじ」コール、そしてハッスルには無くてはならない高田総統の「総統」コールを野口レフェリーがレクチャーだ。そして最後に、会場でのマナーを観客に注意して前説を締めくくったのだった。