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ファイトカード

高田総統劇場

場内から大「総統」コールが沸き起こる中、ハッスル軍は高田総統に対して臨戦態勢の構えだ。

ここで、慌ててHGが場内の「総統」コールを制すと、TAJIRIが、「こんなことであなたがくたばるわけないと思っていたんですよ!」と、高田総統に怒りをぶつける。すると高田総統は、「待て! 私は、君たちと闘うためにここに来たのではないんだよ」と、臨戦態勢の構えを見せるハッスル軍の面々を制すと、「前にも言ってきた通り、今日で、私はこのハッスルからいなくなる。だが、その前に君たちにこれだけは伝えておこうと思ってな」とニヤリだ。

続けて、高田総統は「私が、このハッスルに来た目的は、閉塞した日本のプロレス界を根こそぎぶち壊し、その瓦礫の上に、新たな希望の道を切り拓くことだった。この5年半、私はそのミッションのために全力で走ってきた! しかしだ、私にできることはもうすべてやり尽くしたんだよ!」と、なんとミッションの終了を宣言! さらに高田総統は、「これまでハッスル軍と抗争をしてきたのは、私の役割を任せられることができる、強いリーダーシップを持った後継者を探していたのだ! そして、その男がとうとう見つかったよ!」と明かすと、「マグナムくん、君のことだよ! これからは、君がリーダーとして、新たなハッスルを築いてくれたまえよ!!」と、なんとマグナムを後継者に指名だ!

まさかの展開に、すかさずTAJIRIが「ちょっと待ってくださいよ! これまで僕らを散々いたぶってきて、あなたの後継者? そんなもん、死んだって嫌ですよ! ねえ、マグナムさん?」と怒りをあらわにすると、HGも、「高田総統、何を弱気になってるんですか! あなたらしくないですよ! そんな総統、見たくないですよ!!」とこれに続く。

ここで、高田総統から後継者に指名されたマグナムが、「みんなはどう思うかわかんねえけど、高田総統、俺はあんたのこと好きだよ」と高田総統の考えに理解を示すと、「俺はひねくれもんだからさ、いくら敵だって、すげえもんはすげえって認めちゃう性質(たち)なんだよ。今日、あんたと初めて闘って、心の底から俺はすげえって思った。今日であんたがいなくなるって思うと……上手く言えないけど、素直に喜べないんだよ!」と心境を吐露。続けて、マグナムは「さよならなんて言わないで、ハッスルを良くするためだったらいがみ合ってもいいじゃん。もう一度、手と手を取り合って、新しいハッスル作りましょうよ!」と、高田総統に新しいハッスルの創造を呼びかける!

マグナムのラブコールに、高田総統は「ありがと。うれしいよ!」と素直に礼を言うと、なんとマグナムとガッチリ握手だ!

歴史的瞬間に場内から大歓声が沸き起こる中、なんとここで場内におどろおどろしい音楽が鳴り響き、場内ビジョンには燃え上がる炎と共に“RIKI”の文字が入ったマークが映し出されたではないか! そして、ステージ上に現われたのは、俳優・竹内力の“双子の弟”RIKIだ!

まさかのRIKI登場に、場内が騒然となる中、RIKIは「ハッスルファンのみなさん! 暑中お見舞い申し上げます!!」とドスの効いた声で観客に挨拶すると、「アルマゲドン、アルマゲドンとしきりに騒いでおられたので、どんなとてつもないものが観られるのかと、期待に胸を膨らませ、この相撲パレスに馳せ参じましたが、私、ひじょーに失望いたしております!」とチクリだ!


これに対して、高田総統は「なんだ仰々しいな。なんなんだ、一体よぉ!」と不快感をあらわにすると、RIKIは、「これはハッスルの偉大なる支配者、高田総統。申し遅れました! 私、このハッスルを破壊しにやってまいりました、キングRIKIと申します。どうかひとつ、よろしくお願い申し上げます!」と丁寧ながらも、“ハッスルを破壊”という物騒な言葉を口にしながら高田総統、ハッスル軍の面々に向かって挨拶。これを受け、マグナムは「ハッスルを破壊するだと? なんだ、てめーは! 土足で人んちの庭に入って来るんじゃねえ。おめえがここに来るのは筋違いなんだよ! とっとと出てけ!!」と怒りをあらわにすると、キングRIKIは「ここは土足厳禁でしたか? どうも申し訳ございません。失礼いたしました!」と素直に謝るも、なんと花道にツバを吐き捨てニヤリだ! このキングRIKIの無礼な態度に、堪忍袋の緒が切れたマグナムは「てめえ、ふざけてんじゃねえよ、この野郎! 今からそっちに行ってやるよ!!」とキングRIKIに向かって行こうとしたところで、高田総統が「待て、マグナム! ここは私に任せたまえ」とマグナムを制す。

ここでキングRIKIが「これは、高田総統。日頃から全知全能だとうそぶく、あなたの実力がいかほどのものか、わたくし、今日はこの目で確かめに参りました」と明かすと、「しかーし! 百聞は一見にしかず。たいしたこと、ありませんでしたねえ。いや、むしろ弱いと言った方が正しい」とバッサリだ!

これに対して、高田総統は「おいおい。冗談は、そのヘンチクリンな衣装だけにしておけよ!」と不敵な笑みを浮かべると「なんなら、私が弱いかどうか、確かめてみるか?」と宣戦布告! すると、キングRIKIは「お辞めになったほうがよろしいのではないですか?」と、こちらも負けじと挑発しながらニヤリだ!

すると、高田総統は「遠慮はいらん」と言い放ち、ハッスル軍の面々に伏せるよう命令すると、キングRIKIに向けてレーザービターンの照準をロックオン! ところが、これに対してキングRIKIも高田総統と同じように構えると、「紅のバックファイヤー!」と高田総統よりも早くキングRIKIの右手から必殺・紅のバックファイヤーを発射!

キングRIKIから放たれた紅のバックファイヤーを全身でまともに受けた高田総統のカラダは蜂の巣状態となり、その衝撃で花道が爆破! そして、高田総統は崩れ落ちる。すると、キングRIKIは「あなたがどうしてもとおっしゃるので、お中元に“紅のバックファイヤー”をお見舞いしておきました。よろしくお納めくださ〜い」と告げ、「それでは、みなさま、お取り込み中のところ、大変お騒がせいたしました。次にお目にかかれるのは……秋、秋の声が聞こえる頃でしょう。今日のところは、この辺で失礼させていただきます!」と、今秋の再来を観客に誓い、去って行ったのだ。

ピクリとも動かない高田総統に、すかさず駆け寄るマグナムは「おい、高田総統! しっかりしろ!!」と声をかけると、高田総統は「大丈夫だよ! なんのこれしき、ほんのかすり傷だ……」と告げるも、「これがどこのかすり傷なんだよ! 動くな! じっとしてろ!!」というマグナムの言葉が証明するように、高田総統は息が荒く、かなりのダメージを負っているのは明らかだ。ここで、高田総統は立ち上がってマグナムを振り払うと、「マグナム……、今こそハッスルするんだ……」と言い残し、フラフラになりながらステージへ!

場内から大「総統」コールが沸き起こる中、高田総統は天に向かって指を突き刺すと、「ハッスルは……永遠なり!!」と高らかに宣言し、爆音と共に消え去って行ってしまった……。

まったく予期せぬ事態に、リング上にいたハッスル軍の面々は騒然とするも、ここでマグナムが「なにがキングRIKIだ、ふざけやがって、この野郎! 俺がぶっ殺してやるよ!!」と怒りをあらわに宣戦布告すると、「俺は、決めた! これから、例えどんな強敵が来ようが、俺はこのリングでハッスルを続けて、もっともっと新しいハッスルを見つけて行くよ!!」と高らかに宣言! そして、最後に「高田総統! 俺たち全員、あんたの魂を受け継いで、あんたが築いた世界を大事にして、俺たちの手でもっともっと進化させるから!」と誓ったマグナムは、「高田総統! 今まで、どうもありがとうございました!!」と天に昇った高田総統へ礼を言い、「これからもハッスルして行くぞ!」というマグナムの声と共に、観客とハッスル軍が一緒にハッスルポーズを決めて締めくくったのだった。

メインハッスル

×エスペランサー・ザ・ゴッド

マグナムTOKYO

7分58秒 AVスタープレス

泣く子も黙る最強戦士、そして高田総統の闘う化身、エスペランサー!

今宵は、その最終進化系、高田総統が自ら最後の化身と宣言するエスペランサー・ザ・ゴッドが降臨する!

どんな攻撃にもダメージを受けない強靭なボディ。そして、敵の戦意を喪失させる規格外の攻撃力。一撃必殺のレーザービターンは、食らったらひとたまりもない。対戦相手はおろか、観客をも巻き添えにしかねない凄まじい破壊力は、一瞬にして会場を恐怖のどん底に陥れるのだ。

そんな闘う大量破壊兵器に、今宵、挑むは、ハッスル軍エース・マグナムTOKYOだ!

今年春、2年ぶりに電撃復活をはたした闘うエゴイスト。ブランクを感じさせないどころか、さらなる進化を遂げた新生マグナムは、“打倒・高田総統”に照準を定めて以来、破竹の快進撃で“モンスターK”川田利明をはじめ、モンスター軍の強敵を片っ端からなぎ倒したのだ。

短期間で、文句のない実績を残し、実力で高田総統に一騎打ちを認めさせたマグナム。しかし、エスペランサーは、これまでの相手とは明らかに別格。マグナムにとっても未体験ゾーンの闘いとなる。

過去5年間、歴代のハッスル軍エースたちが、“打倒・高田総統”に挑んでは儚くも散っていった。はたしてマグナムは、開かずの扉をこじ開け、時代を呼び込むことができるのか!?


ここで場内ビジョンが切り替わり、映し出されたのは高田総統だ! 高田総統は、「よりにもよって、私のハッスル最後の日に、モンスター軍が全敗を喫するとはな。私もつくづく部下には、恵まれていないようだ」と不敵な笑みを浮かべながら吐き捨てると、「役立たずの連中にはもう用はない! 今、この瞬間をもって、高田モンスター軍は解散だ!!」と、なんとモンスター軍解散宣言!! 続けて、高田総統は「ハッスル軍よ。この私さえ本気になれば、お前ら全員、消し去ることなど朝飯前だ。まずはマグナム、貴様のクビを獲ってやる」と宣戦布告すると、「下々の諸君よ。しかと見届けたまえ。私の“最後の闘う化身”エスペランサー・ザ・ゴッドの脅威の力を!」とアピールし、“ハイパービターン!”を放ったのだった。

閉じる今日も6人のダンサーの先導で登場のマグナム。いつも通り、マグナムダンスで両国を大いに盛り上げた。続いてはエスペランサーの登場だ。場内に鳴り響くのは『トレイニング・モンタージュ』! ステージに姿を現したエスペランサーはガウンのフードを深々と被っている。そして、リングの前に来るとフードをとり、顔をさらした。宙を見つめながら、相変わらず不気味な表情だ。エスペランサーがリングに入り、ついに運命のゴング! リング上は薄暗くなり、場内には不気味な音楽が流れ始める。と、エスペランサーが突然、マグナムに向かって突撃! いきなり地獄突きをぶち込み、マグナムを場外に追いやる。そして、しばらく間を置いてから、恐怖のレーザービターンを発射! マグナムには当たらなかったものの、この一撃で舞台装置が爆発! これは威嚇の一発か? マグナムはリングに入り、エスペランサーにローキックを見舞ったものの、エスペランサーはびくともしない。逆にノドをつかまれ、そのままコーナーに叩き付けられる。そして、またもやマグナムを花道に出す。今度はレーザービターンではなく、自身も花道に向かい、パンチを一撃。そして、リングに戻って悶絶しているマグナムに一歩一歩近づいていく。エスペランサーのサッカーボールキック、ニーリフトがマグナムに炸裂! さらにパンチで殴り倒してから、足で踏みつけておいて、レーザービターンの構えだ。ここはマグナムが必死に脱出。再び果敢にもローキックによる攻撃を試みる。だが、エスペランサーはあっさりと蹴り足をキャッチ。またもマグナムを殴り倒して、悶絶させる。そして、またもやレーザービターンの構え。と、ここでマグナムがエスペランサーに向かって突進! エスペランサーの指をエスペランサーに向けたのだ。そして、凄まじい爆発音が鳴り響く! マグナムを打ち抜くはずだったレーザービターンはマグナムの咄嗟の判断で、エスペランサー自身に向けられたのだ。自身をレーザービターンで撃ってしまっては、さすがのエスペランサーもたまらない。エスペランサーは胸から煙を吹き出し、バッタリと倒れ込み、ガタガタ小刻みに動くのみとなってしまった。このチャンスに雄叫びをあげて立ち上がったマグナムは、気力を振り絞りトップロープに駆け上がる。そして、倒れているエスペランサーに向かって、AVスタープレス(シューティングスタープレス)を発射! マグナム渾身の一撃はものの見事にエスペランサーに炸裂! マグナムが奇跡の大逆転勝利を飾った。


エスペランサーが黒装束の男たちに運び出され、消え去って行ったのを見届けたハッスル軍の面々。そしてビジョンには、高田総統の過去の名シーンが映し出される。ここでRGが「さっきのはなんだったんですか……気味が悪い」と口にすると、TAJIRIは「なんかよくわからないですけど、エスペランサーがあの世に引きずり込まれて行ったように見えましたね」と推測。すると、KGは「ということは、高田総統は死んじゃったんですか?」と尋ねる。

これに対して、TAJIRIは「それはわからない。前に坂田さんがエスペランサーを倒したときも、当の高田総統はピンピンしてたから、死んでるとは思えないな」と持論を展開。するとここでHGが、「でもですよ、この試合の前に、高田総統はモンスター軍を解散するって言ってましたよね。そして、試合はマグナムさんが勝った。もし、今、あの人が生きていたとしても、このエイドで、“さよならする”と言ってたわけですから」と口にしたところで、RGが「ということは、高田総統も高田モンスター軍も、なくなっちゃったってことですか!?」と結論を急ぐと、HGは「マグナムさん、すごいことをやったんですよ!」と興奮気味に語りかける。

これを受け、マグナムはまだ実感が沸かないのか、「悪い。正直言って、全然、勝った気がしねえんだよ。俺、今までさ、リングの上で怖いと思ったことなんか一度もなかったけど、エスペランサーは、小便ちびるくらい怖かったよ。何もかも次元が違いすぎて、正直、自信喪失だよ」と心境を明かす。

これに対して、天龍が「マグよ。世の中には、強い奴なんてごまんといるんだぞ。でもな、自分の弱さを認めてこそ、人間ってのは成長するんだ。俺だって、この年になっても日々、勉強だよ」と声をかけると、続いて越中も「マグナム、お前はサムライだよ。お前はもうマグナムTOKYOを辞めろ。サムライTOKYOに改名しろ! 俺が認めてやる!!」と“侍魂”の継承を認めながら、大喜びだ。

ここでTAJIRIが、「もういっぺん確認しますけど、高田総統がさよならしたってことは、30日の後楽園は、僕らが仕切ってもいいってことですよね!」とアピールするも、「だけど、あと4日しかない。そんなんで準備が間に合うかな……」と不安をあらわにする。するとRGが「TAJIRIさん、こんなこともあろうと思って、準備していましたよ。4日後の後楽園大会……僕の……ギャグ100連発ってのはどうですか?」と自信満々にアイデアを披露するも、もちろん場内は大ブーイング&大「帰れ!」コールだ!

30日の後楽園大会に関しては、これからじっくり考えていくことを明かしたハッスル軍。そして、最後の締めに入ろうとしたところで、場内に「待ちたまえ!」という声が鳴り響く! そして、『威風堂々』と共に、ステージ上に現われたのは高田総統だ!


セミハッスル

7分58秒 魔界落とし

今から2年前、パパであるグレート・ムタとママのインリン様が出会ったことにより、ボノちゃんは、この地上に生まれた。

魔界の住人と、愛と美と闘いの女神の子として生まれてきた宿命……。今日までの2年間、彼の人生にはいつも荒波が押し寄せていた。昨年の『ハッスル・エイド2008』(2008.5.26/有明コロシアム)では、パパに会えないフラストレーションからママに反発。それが悲劇の一騎打ちへと発展した。本心ではママが大好きなのに……。そんなボノちゃんの気持ちとは裏腹に、ママは遠い世界へと旅立って行ったのだった。

そして、昨年末の『ハッスル・マニア2008』(2008.12.30/有明コロシアム)。パパであるグレート・ムタと再会をはたしたボノちゃんは、念願の初タッグを結成! しかし、喜びも束の間……パパは、自分を守るため、身を挺して敵と魔界に心中。以降、父と子は生き別れとなり、ボノちゃんは身寄りのない天涯孤独の身となったのだ。

そして、2009年。ひとり強く生きようと決意したボノくんは、心機一転、名前をボノちゃんからボノくんに改名し、ハッスル軍に加入! さらにはキャプテンに就任し、ハッスルをチェンジさせると力強く宣言した。しかし、5月の後楽園大会で、高田総統への挑戦権を賭けて高田モンスター軍NO.2の“モンスターK”川田利明と闘うが、あえなく撃沈。一騎打ちの夢は、後からハッスル軍にやってきたマグナムTOKYOに譲る結果となった。

「マグナムさん、両国国技館の使い方はボクが一番知ってるんで。任せてくださいよ!」
波立つ心を押し隠し、気丈に振舞うボノくん。このとき、プライドはボロボロに傷ついていた。なぜ、運命の神様は、ここまで過酷な試練を与えるのか? 目標を失い、新たなテーマも見出せない。そんなある日、疲れ果てたボノくんの身体に異変が起こる!

数日前、普段と変わりなく眠りについたボノくん。ところが、朝になっても夕方になっても、一向に目覚めなくなってしまったのだ。心配したハッスル軍が、ドクターを呼んだが、原因は一切不明。今のこの瞬間もボノくんは、眠り続けている。一体、ボノくんに何が起きているのか!?


ここで場内ビジョンには、まだ眠り続けるボノくんと、必死に起こそうとするKGの姿が映し出される。何度も呼びかけても起きないキャプテンにグッタリぎみのKG。するとここで、今宵のパートナー、天龍源一郎が登場! KGは天龍に「天龍さ〜ん! ダメです。ずっと起こしてるんですけど……」と説明すると、天龍は「寝たいんだから、寝かしといてやれ。まったく……世話の焼ける野郎だよ」と呆れながらも、「でもな、KG。昔から、“寝る子は育つ”って言うんだよ」とニヤリ。これには「充分育ってると思うんですけど」とボヤくKGだったが、天龍は「しょうがねえな。こうなったら、俺ひとりで、アルマとゲドンをやってやるか、この野郎!!」と、眠り続けるボノくんをそのままにして、ひとり出撃したのだった。

閉じる眠り続けるボノくんをおいて、一人リングに向かう天龍。一方のアルマとゲドンはセクシーなドレスに身を包んだフランソワーズを引き連れての登場だ。しかし、リングに入った瞬間に天龍がペットボトルを投げつけ、宣戦布告! まずはゲドンをチョップとグーパンチで痛めつける。だが、やはり多勢に無勢。ゲドンの救出に入ったアルマに捕まり、あっという間に劣勢に陥った。アルマに対して、チョップで対抗するものの、股間にヘッドバットを食らい悶絶だ。場内の声援に応えて意地で立ち上がるものの、やはり巨漢二人を相手にするのは至難の業。アルマに倒された天龍目がけて、トップロープからゲドンが飛ぼうとした、その瞬間……場内のスクリーンが切り替わる。控え室で眠りこけるボノくんの映像が映し出される。大きないびきをかいているボノくん。眠っているボノくんの脳裏を父であるグレート・ムタの記憶が駆け抜ける。スクリーンには「覚醒せよ!」という文字が……。と、突然、ボノくんの体が発光し始めたではないか! そして、起き上がったボノくんの目が光り、指をノドに当てた。これはムタと同じポーズ。すると場内にはムタの入場テーマ曲が鳴り響く! そして、登場したのはムタ風のオレンジの頭巾を被り、コスチュームをまとったボノくん! これはボノくんが進化した姿なのか? リングに近づくと、頭巾を脱ぎ、上着も脱いだ。ボノくんの顔はオレンジ色のペイントが施され、体中には異様な模様が浮き出ている。まさしくグレート・ボノだ。ボノはすぐさまアルマとゲドンに襲いかかり、アルマを場外に追いやる。そして、あっという間にゲドンを追いつめた。たまらずリングに入ってきたフランソワーズがパンチ攻撃を加えるが、ボノは身動きしない。そして、おもむろにフランソワーズのほうを振り向くと、オレンジ色の毒霧を噴射! フランソワーズを戦闘不能に追い込むと、ゲドンには強烈な張り手をお見舞いだ。そして、エルボードロップを叩き込んでから、最後はゲドンを高々と抱え上げてのブレーンバスター! ゲドンをマットに強烈に叩き付けて、あっさりと3カウントを奪った。


試合後、ボノくんの変わり果てた姿に、TAJIRIは「ボノくん! いっぱい眠ったから、めちゃくちゃ強くなったじゃん! なんだか顔の感じも随分変わったよ!!」と驚きの声をあげるも、グレート・ボノは無言だ。すると、天龍が「ボノ! お前も、一人前の男になったんだな!」と声をかけると、TAJIRIは「一人前? ってことは、これがボノくんの成長し切った姿ってことですか? いや〜、これでハッスル軍も天下無敵だ!」とニンマリだ。

ところが、場内に哀しげな音楽が流れると、ボノはハッスル軍の面々に背を向けてひとり歩き出す。これにはKGが「どこに行くんですか! キャプテン!!」と声をかけるも、ボノくんは無反応だ。するとTAJIRIが「もしかして……パパを魔界に探しに行くんじゃないかな?」とつぶやいたところで、ボノは手を振ってハッスル軍に別れを告げ、魔界へと消えて行ったのだ。

まさかの展開にTAJIRIは、「なんか、最終回みたいになっちゃいましたね」と口にすると、天龍が「おい! 終わるのはまだ早いぞ!!」とこれを一喝! 続いて、「どうせ最終回なんだったらよ。最後はスッキリ勝ちで終わった方がいいだろ。おい、マグナム聞いてるか! マグナム! お前が最後に勝って、ハッスル軍が全勝で終わらせるぞ、この野郎!!」とゲキを飛ばしたのだった。


第4ハッスル

7分35秒 殊勲の体固め

今年の『ハッスル・エイド』のテーマは、“さよなら高田総統”。

そして、これより行われる試合のテーマは……“さよならレイザーラモン”?

一方、日本プロレス史上最凶最悪コンビが、“黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャー&“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンが今宵、電撃復活する!

今から30年前、1976年の『プロレス夢のオールスター戦』で、伝説のBI砲ことジャイアント馬場&アントニオ猪木を潰すため、ブッチャーとシンは初タッグを結成した。お互い、初来日から30年以上、長きに渡りライバル関係にあった2人は余程の理由がない限り、手を結ぶことはない。まさに“両雄並び立たず”の関係であった。

そんな2人が、時を経て再びタッグ結成を決意! そう、レイザーラモンを血祭りにあげるために……。

お笑いコンビ・レイザーラモン。ハッスルに参戦して早3年、お笑いでの露出は減っているが、タッグチームとしての存在感は増しているHGとRG。幾多の修羅場を潜り抜け、ハッスルで確固たるポジションを築いた2人は、今、心身ともに充実している。

そんな2人に対し、昭和プロレス伝説のスーパーヒールは、
シン「ハタリ、ハタマタ!(あいつらを二度とルミネに出られないようにしてやる!)」ブッチャー「キル! キル! キル!!(ぶち殺す!)」

コンビ結成以来最大のピンチを迎えたレイザーラモン。芸人生命と共に、ハッスラー生命も、もはや風前の灯か!?


ここで場内ビジョンに、ハッスル軍控室が映し出され、そこには出撃直前のHG&RGが! すると、RGは深いため息をつきながら「めっちゃ帰りたい……。今日という今日は、ホンマに殺されるかもしれへん」とボヤくと、その隣で小刻みに震えているHG。

これを見たRGは「なんや、HG。お前、ビビッてんのか?」と声をかけると、HGは「まあな。ブッチャー、シンって言ったら、お笑いで言う三枝、きよしだぞ!」と不安を口にすると、RGは「うわぁ……そう言われると、もっと緊張してきた!」とカラダを振るわせる。するとHGは、「RG! 生きて帰って、また2人で漫才やろうな!!」と声をかけ、2人はガッチリ握手を交わしたのだった。

閉じるブッチャーとシンはミックスバージョンのテーマ曲で登場。花道からちゃんと登場したブッチャーはHGに地獄突きを食らわし、コーナーでチョーク攻撃! 一方のシンはやっぱり客席で暴れ回りながらの登場だ。観客たちを蹴散らしながら、ついでにRGを早くも流血に追い込んだシン。RGはリングに戻るとブッチャーに傷口をフォークで攻撃され、さらにシンからもチョーク攻撃を受けるはめに。再びブッチャーのフォークがRGを襲おうとすると、HGが救出に入る。しかし、シンがすぐさまHGを迎撃。場外に連行し、なんとマスクを剥いでしまった。その隙にブッチャーはRGをフォークで血祭りに……。HGはHGでシンの噛み付き攻撃の前になす術無し。レイザーラモン、絶体絶命のピンチだ。だが、凶悪コンビがこれで手を緩めるはずがない。今度は相手を交換して、シンがRGに噛み付き攻撃、ブッチャーがHGをフォークで攻撃だ。RGはブッチャーに場外に投げ捨てられ、戦線離脱。一人リング内で孤立したHGはブッチャーに捕獲されてしまう。そして、凶器を持ったシンが身動きの取れないHGに攻撃! しかし、HGが間一髪避けたために、なんとシンの攻撃がブッチャーに誤爆してしまった。一瞬、不穏な空気が立ちこめる凶悪コンビ。しかし、すぐさま気を取り直して、再びレイザーラモンをいたぶり始める。今度はシンがRGを捕まえて、ブッチャーがフォークで地獄突きだ。ところが、なんと今度はRGが避けたためにシンにフォークが誤爆! そのままシンの体にRGが倒れ込むと、レフェリーがカウント3! なんとRGが奇跡の逆転勝利を飾ってしまった。しかし、そんなことはお構いなしのブッチャーはRGを地獄突きで倒してから、毒針エルボーを食らわし、レフェリーにカウントを数えるように促す。もう、試合は終わっているのだが……。しかし、これで腹の虫が治まらないのがシンだ。怒りのシンはサーベル片手にブッチャーに襲いかかる。一方、ブッチャーも地獄突きで応戦し、凶悪コンビは場外になだれ込んで壮絶な仲間割れを始めたのだった。

試合後、マイクを持ったHGは「ジジイ! 俺たちは死んじゃいねえぞ! 早く帰れよ!!」と、試合後に仲間割れをして大乱闘を繰り広げているブッチャー&シンに怒りをあらわにすると、「内容はどうであれ、いち芸人がレジェンドレスラーからフォールを取ったぞ!」とアピールだ! そして、シンから歴史的なフォールを奪ったRGは、「ホント、プロレスファンで良かった!」と喜びをかみしめると、「今日、観に来てくれたお客さん、一生一緒にいてくれや〜!」と高らかにアピール! そして、最後にHGが「これからもレイザーラモンを応援をよろしくお願いします!」と締めくくり、二人は肩を組みながら退場したのだった。


なお、この試合で度重なる誤爆によって仲間割れしてしまったブッチャー&シンが、なんと7・30『ハッスル・ツアー2009〜7.30 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)にて、一騎打ちで激突することが、ハッスルブレイク後に電撃発表された! 急遽決定した究極のドリームマッチ、一体どうなる!?


眠り続けるボノくん

場内ビジョンに映し出されたのは、控室でスヤスヤと眠り続けるハッスル軍キャプテンのボノくん。ボノくんの枕元には第1ハッスルを終えたKGがいて、ボノくんを起こそうとしているのだが……。

「キャプテン! キャプテン! 起きてください!! キャプテン!!」とボノくんに呼びかけるKGは、ボノくんの鼻をつまんだり、身体をくすぐって起こそうとするも、ボノくんは微動だにしない。すると、KGは「キャプテーン! ご飯の時間ですよー! 今日は、カレーちゃんこですよ!!」とボノくんの耳元で呼びかけると、ボノくんは少しだけ反応を見せる。これをチャンスと見たKGは、ふたたび起きるように呼びかけるも、やはりボノくんは眠ったままだ。

どうにもならない状況に、KGは「これ絶対起きないよ〜。せっかくここまで苦労して運んできたのに……。どうしよう! もう時間がないっ!!」と、不安を口にしたのだった。


第3ハッスル〜夏休み特別企画! モンスターランブル〜

15分42秒 ダブル蜘蛛糸絡み

夏休み特別企画、モンスターランブル!

ハッスルがスタート以来、約5年半。ハッスルに数多く登場した高田モンスター軍のモンスターたちは、世界に名だたるスーパースターから日本プロレス史を揺るがした斬新なキャラクターまで総数延べ、なんと170以上! 今宵は、その中から、高田総統がビターンで生み出した怪奇派モンスター8体を選抜し、キング・オブ・ビターンモンスターを決める!

では、ルールを説明しよう。最初は、1vs1からスタート。その後、30秒を経過するごとにひとりずつ新たにモンスターが登場。8人全員が登場した後、最後のひとりが勝ち残りとなるまで試合は続行される。また、トップロープを越え場外に転落した場合に失格となるオーバー・ザ・トップロープルールを採用。

血に飢えたモンスターたちが、今宵限り、仲間に牙を剥く! そして、両国国技館が恐怖のモンスター屋敷と化す!!

閉じるリング上には島田が登場。「ちょっとだけ時間をください」と高田総統の友人である高田延彦PRIDE統括本部長のような口調で「60億分の1のモンスターの中のモンスター出てこいや!」と叫んでモンスターランブルの開始を告げた。最初に登場したのは人気者のザ・モンスター℃。続いて出てきたのはなんとパンチ。モンスターランブルはいきなり「シー」対決で始まることになった。案の定、この二人は「シー!」合戦に終始。その間に時間が来て、3人目のモンスター・ニセHGが入場してきた。ニセHGは場内の声援に応えて気を良くしたか、「ニセモノ、フォー!」を決める。そうこうしている間に30秒経ち、長州かの登場だ。久々のハッスル登場となる長州かはリングに入ってくるなりリキラリアットでモンスターたちを蹴散らす。続いてはこれまた久々の人狼の登場だ。リングに入ってくるとパンチ、ザ・モンスター℃に噛み付く人狼。そして、ニセHGに噛み付いている間に今度はKIDATA・ロー2009の登場だ。だが、KIDATA・ローがリングに入る前に人狼がニセHGによってオーバー・ザ・トップロープによって退場! そして、KIDATA・ローもリングインと同時にモンスターたちに押さえ込まれて、あっさりと失格となってしまった。6人目は赤鬼蜘蛛。ここはザ・モンスター℃がローキックで迎撃するが、赤鬼蜘蛛はすぐさま蜘蛛の糸を発射! ならばとニセHGが赤鬼蜘蛛をコーナーに追いつめ、失格を狙う。ようやくモンスターランブルらしくなってきた。そして、またも30秒が経つ。ここで場内に鳴り響いたのは『爆勝宣言』! なんと、故・橋本真也さんの霊が乗り移った恐・イタコの登場だ。ケサ斬りチョップでモンスターたちを蹴散らす恐・イタコは長州かに重爆キック、フライングニールキックを食らわせてから、必殺のDDT! 長州かを失格に追いやった。そして、リングの隅でパタリと倒れ込んでしまう。その間にザ・モンスター℃がローキックの連打でニセHGをいたぶり、機嫌良く「シー!」ポーズだ。と、ここで恐・イタコにまたも降霊。今度はジャンボ鶴田の霊が恐・イタコに乗り移った。恐・イタコはジャンピングニーでザ・モンスター℃を蹴散らし、パンチとともにダブルの16文キックを赤鬼蜘蛛に炸裂させる。そして、ニセHGをロープに降ったところで、なぜかパンチが16文キック! 最後は恐・イタコがニセHGをバックドロップで葬った。残るは4人。またも倒れ込んだ恐・イタコをよそに、パンチとザ・モンスター℃は赤鬼蜘蛛をCの字ストレッチでいたぶる。と、ここでまたもや恐・イタコに霊が乗り移る。今度の霊はなんと……先日亡くなったばかりのマイケル・ジャクソンだ! 他のモンスターたちとダンスを踊る恐・イタコだったが、調子に乗ったところをオーバー・ザ・トップロープ! まんまと退場に追いやられた。残るは3人。ザ・モンスター℃とパンチは協力して、赤鬼蜘蛛を攻撃する。サンドイッチのローキック連打で赤鬼蜘蛛を倒したCコンビ。ここでパンチがザ・モンスター℃をコーナに上がるように促す。ところが上がったはいいもののパンチはザ・モンスター℃を無視して、赤鬼蜘蛛と攻防を展開。シカトされたザ・モンスター℃は、コーナーから降りてパンチに抗議だ。これが2度繰り返されると、さすがに不信感を露にし始めたザ・モンスター℃。しかし、三たび促されて、またもコーナーに上がってしまった。ところが、パンチは赤鬼蜘蛛とともにザ・モンスター℃のミサイルキックを避けて、自爆を誘ってしまったのだ。そして、すかさず押さえ込みにかかるパンチ。思わぬところでCコンビに亀裂が生じてしまった。そうこうしている間に今度は赤鬼蜘蛛がコーナに上がる。そして、もめているCコンビ目がけて、蜘蛛の糸を発射! 身動きの取れなくなったザ・モンスター℃とパンチを二人まとめて横十字固めで固め、3カウントを奪取! 赤鬼蜘蛛がモンスターランブル優勝を飾ったのだった。


第2ハッスル

17分12秒 黒部の太陽

高田モンスター軍、ハッスル軍が対立する2大政党制のハッスルで、今、どちらの組織にも属さず、己の志に真っ直ぐに生きる2人の男がいる。

元ハッスル軍エース、“小池の旦那”こと坂田亘。チームのリーダーとして組織をまとめ、高田総統をあと一歩のところまで追い詰めた。だが、本来の気質は一匹狼。時に、己の主張と組織の方向性の狭間で葛藤し、今年春、ハッスル軍を脱退したのだ。

そしてもうひとり、元高田モンスター軍二等兵、小路晃。かつては、総合格闘技『PRIDE』のリングで活躍。高田総統の古くからの友人である高田延彦元PRIDE統括本部長の紹介で、モンスター軍の一員となった。だが、個よりも組織が優先されるモンスター軍鉄の掟に思い悩み、今年春、同じく小路もモンスター軍を脱退した。

こうして、浪人となった2人は、天に導かれるように出会い、行動を共に。以降、小路に対して送られるモンスター軍の追っ手と激しい抗争を繰り広げているのだ。

組織の呪縛から解き放たれ、自由の身となった坂田と小路。一方で、飼い犬に手を噛まれた形のモンスター軍にとっては、2人を野放しにすれば、組織の存在意義を問われかねない。というわけで、今宵の相手は、モンスター軍の上層部、“モンスターK”川田利明とアン・ジョー司令長官が出撃だ!

川田&アンジョーが力で抑え込むのか!? それとも、2人の志が、それを跳ね返すのか!?

閉じる先発は川田と坂田。まずは気合いの入ったチョップ合戦の開始だ。リング中央で打ち合った二人は、お互いにコーナーに押し込んでチョップを連打していく。再びリング中央に戻ったところで川田がダンシングドールキックで流れを変えようとする。しかし、坂田はこの川田の蹴り足をキャッチ。そのまま逆片エビ固めで川田を痛めつけた。続いては小路の登場。勢い込んでリングに入ってきた小路だが、川田のチョップの前に悶絶。続くアンからもストンピングでたっぷりと痛めつけられた。ここで小路はアンを自軍のコーナーに連行して、坂田とタッチ。坂田はアンとグラウンドの攻防を繰り広げる。だが、再びタッチした小路がアンの前に苦戦。屈辱的なビンタを食らってしまう。しかし、これで気合いが入ったか川田に張り手で攻撃を試みた小路。これが川田の怒りを買った。川田は怒りの形相で小路を張り飛ばすとサッカーボールキックを連発。踏みつけ攻撃まで繰り出し、小路を痛めつけた。さらに花道に小路を誘うと、突っ込んできたところにフロントキックを一閃。続けて花道でのパワーボムでグロッキーに追い込んでしまう。動きの鈍くなった小路はアンからもフィストドロップを被弾。さらに串刺し式のランニングニーリフとまで食らってしまう。アンの攻撃の前に手も足も出ない。コーナーに追いつめられ、川田とアン二人がかりのチョップで悶絶し、川田に食らいついてもフロントキックで蹴散らされ、ボーアンドアローで背中も痛めつけられた。だが、小路もこのままでは終わらない。アンに怒りの払い腰を決めて、ようやくこの苦境を脱出した。代わった坂田はフライングニールキックから卍固めを決めてアンを追い込む。一度は川田に邪魔されたものの、ミドルキック、水面蹴りと4年前の今月に亡くなった橋本真也さんの得意技を繰り出していく。これで勢いに乗ったハッスル軍は小路もフロントチョークでアンを追いつめる。だが、川田が絶妙のタイミングでカット。アンがグラウンドクロスを決めている間に川田も坂田をストレッチプラムで絞りあげる。さらに川田は小路の顔面にステップキック、ニーリフトを連発。そして、とどめのラリアットへ。これには小路もラリアットを繰り出し迎撃。そして、計3発連発して、川田をダウンさせた。だが、これで沈むような川田ではない。ジャンピングハイキックからパワーボムを決めて、流れを変えようとする。しかし、ここを凌いだ小路はついにアンにデスバレーボムを炸裂させる。最後は必殺の黒部の太陽! アンをマットにしたたかに叩き付けて、勝利を飾った。


試合後、マイクを持った坂田は、「小路! この日本を、この場所をハッスルさせるのは、モンスター軍でもなく、ハッスル軍でもなく、自民党でも、民主党でもねえ、俺たちだろ!!」とアピールすると、小路も「坂田さん、俺たちでてっぺん目指しましょう! 天下取ります!!」とこれに呼応し、二人は勝ち名乗りをあげたのだった。


第1ハッスル

REY大原
スペル・ウイルス
×ザ・デビル・ピエロ

越中詩郎
TAJIRI
KG

12分48秒 バズソー

5・27『ハッスル・ツアー2009〜5.27 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)にて、場内を大熱狂させた越中詩郎&KGの“ケツコンビ”が、エイドの舞台で満を持して再ケツ成! さらに、7・20新日本プロレス札幌大会にて、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至を毒霧襲撃して物議を醸し出しているTAJIRIがこれに加わり、高田モンスター軍との最終決戦に臨む!

一方、迎え撃つモンスター軍は、スペル・ウイルス、ザ・デビル・ピエロという初期ハッスルを彩ってきた実力派モンスターたちを緊急召集し、ハッスル軍迎撃用として投入! さらに、『ハッスル・ツアー2009〜7.5 in FUKUOKA〜』(福岡国際センター)で行なわれた『ハッスル・アルマゲドン・サバイバー』で、越中から堂々のピンフォール勝ちを奪ったNWAインターナショナルジュニアヘビー級王者のREY大原をリーダーに抜擢し、必勝を期す!

ついに迎えたモンスター軍vsハッスル軍の最終戦争において、自軍を勢いづけさせるためにも絶対に落とせない第1ラウンド。はたして、幸先良く勝利をゲットするのは、一体どっちだ!?

閉じる大音量の『SAMURAI』が両国に鳴り響く。越中の入場テーマ曲でハッスル軍が最初にリングインだ。続いて、モンスター軍がリングに入ると、場内からは大「ケツおやじ!」コールが発生。これに促されて、越中が先発で登場だ。まずは大原と気合い満点のチョップ&エルボー合戦を繰り広げる越中。魂のこもったエルボーで一度は大原をダウンさせた。ならばと大原はサミングで形成逆転。ヒップバットを叩き込んで、越中を挑発だ。しかし、越中はすぐさま怒りのケツ爆弾で逆襲する。続いて登場したKGは軽快な動きで大原を翻弄。たまらず大原もピエロにタッチだ。ピエロはKGに握手を求めてきたが、案の定、これは罠。KGは先制攻撃を食らうはめになってしまった。しかし、成長著しいKGはこの程度では動揺しない。すぐさま得意のキック攻撃でピエロをぶっ倒してみせた。さらに先ほどのお返しとばかりに握手で油断させてからハイキックをぶち込んだ。続いてはウイルスとTAJIRIのマッチアップ。TAJIRIが手四つからの攻防でウラカン・ラナを決めればウイルスはモンキーフリップと両者は譲らない。そんな中、TAJIRIはハンドスプリング式のエルボーアタック、バックドロップを決めていく。一方のウイルスもミサイルキックでお返しして、ピエロにタッチした。ピエロは怪しげな動きでTAJIRIを捕獲。自軍のコーナーに連行すると、今度は大原がストンピングでTAJIRIをいたぶる。さらにスリーパーを極める大原。だが、TAJIRIも場内の声援に応えて復活。倒れ込むようなクロスチョップを炸裂させて、一矢報いた。そして、ピエロからタッチを受けたウイルスにDDTを決めて、ようやく越中にタッチだ。鬱憤のたまっていた越中はモンスター軍の連中を次々とケツ爆弾で撃破。続いてKGも大原めがけてケツ爆弾だ。しかし、これは大原が掟破りのケツ爆弾で迎撃。これが越中の怒りの導火線に火をつけた。大原を捕まえた越中はKGにハチマキを託し、コーナーに上るように指示する。気合いの入ったKGはなんと越中直伝のミサイルヒップを大原に炸裂させた。さらに場外ダイブをピエロに決めたKG。スライディングキックを発射してきた大原を捕まえると、そこにTAJIRIが三角飛び式のトペ・コンヒーロを決める。ならばとウイルスもトペ・コンヒーロでハッスル軍を蹴散らす。最後は越中もエプロンを走り込んでのダイビングヒップアタックを発射し、モンスター軍にぶち当たった。勢いに乗ったハッスル軍は越中が大原にジャパニーズレッグロールクラッチホールドで追い込んでいる間に、TAJIRIがピエロを攻撃。最後は必殺のバズソーキックでピエロの側頭部を打ち抜き、3カウントを奪った。


試合後、マイクを持ったTAJIRIは「今日は幸先良い勝利なんですけど、なんだか、不吉な予感というか、妙な胸騒ぎがするんですよ。うまく言葉にできないですけど、何か今日は、今までに見たこともない、とんでもないことが起こる気がするんですよ」とほのめかすと、越中は「TAHIRI、夏はケツ、ケツ、ケツだ!」とこれを一蹴し、「いいか、この夏はケツだ! やってやるって!!」と“やるって節”を轟かせたのだった。


これがケツ論だって!

両国国技館よりも、隣にある江戸東京博物館に興味津々のケツおやじが、今宵もみんなの質問に答えるって!

両国国技館ということで、意味も分からずに呼ばれたKG、そしてアシスタントディレクターの町田くんを露払い、太刀持ちに従え、「ヨッシャー!」と吠えまくりながら土俵入りで登場の“ケツおやじ”越中詩郎。ケツおやじTシャツが発売されたこともあってか、今日はいつも以上に気合い入りまくりだ!

そして、さっそく本日の質問に突入! 質問は「ケツおやじは、この夏、どうしてんの?」というもの。この問いに対して、越中は「夏はな、やっぱり海だよ、海!」とさわやかに海が似合う夏男ぶりをアピールすると、「それに、夏と言えば、あれだろ! スイカ割りだろ!!」と言うので、さっそくスイカ割りをすることに。

ADの町田くんによって、路上に連れ出された越中はさっそくスイカ割りを始めるも、町田くんのテキトーな指示で、目標のスイカは目の前にあるはずなのに、なかなか辿り着けず。グダグダな展開のままコーナーは終了となったのだった。


高田総統劇場

場内が暗転するなか、『威風堂々』が鳴り響く! そして、ステージ上に現われたは、今宵限りで“さよなら宣言”をした高田総統だ!

まさかの高田総統登場に、会場が割れんばかりの大「総統」コールで出迎える中、高田総統は「そっちと、そっちの声が合ってないよ!」と観客の「総統」コールにダメ出しすると、「我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」とまずは挨拶だ!

再び沸き起こる「総統」コールを制した高田総統は「いやー、暑い! 暑いよ!! 言っておくけど、私のこの衣装、冬物だよ、これ。完璧な冬物! 通気性ゼロ! あせもができちゃうよ!!」と自前の衣装にケチをつけると、「ハッスルエンターテインメントよ! 結局最後まで夏物を作らなかったな! 経費節減なんて、こんの〜や〜ろ〜!!」と怒り爆発!

場内が笑いで包まれる中、高田総統は「今宵の『ハッスル・エイド』は、上半期の集大成だ! 下々の諸君よ! 私と過ごす最後の夜だ!!」と改めてアピールすると、最後に「みんな、思い残すことなく大いにハッスルするのだ!!」と言い残し、去って行ったのだった。


オープニングムービー

どうなるハッスル!?

2004年3月7日、『ハッスル2』(横浜アリーナ)

「日本のプロレスラー諸君! および、そいつらにまとわりつくしょうもないプロレスファンの諸君! 我こそが高田モンスター軍総統、高田だ!」

そして、高田総統が、日本プロレス界壊滅を目論み、ハッスルを侵略してから5年が経過したある日のこと。

「貴様らハッスル軍との抗争もなんやかんやで5年か……。随分、時間が経ってしまったな。だが、貴様らとも、次のエイドでおさらばだ」

今宵限りでハッスルからさよなら宣言した高田総統。急にさよならと言われても……。高田総統は、ハッスルの支配者。支配者がさよならするということは、今後のハッスルは一体、どうなってしまうのか!?

5年間続いてきた高田モンスター軍とハッスル軍の抗争が終わったら、一体何をやるのか!? どうなるのか!? モンスター軍はおろか、標的を失ったハッスル軍は宙ぶらりんになる。

事実、4日後に控えた後楽園大会の内容は、現段階で何ひとつ発表はなし! もしかして、まだ本当に白紙状態なの!?

また、今回の『ハッスル・エイド』は、年間最大級のイベントにも関わらず、対戦カードが発表されたのが、なんと大会5日前!

まさか、まさか……今日でハッスルは最終回? 本当に大丈夫なの山口社長! あんた責任とれんのか!?

「責任、そう言えば責任なんて、俺、取ったことねえな」

だめだこりゃ! 一体、どうなる! 今回の『ハッスル・エイド』。支配者がさよならするとか言い出すし、数日前からハッスル軍キャプテン・ボノくんが眠ったまま起きなくなるし、あのVシネマの帝王の双子の弟が緊急参戦するとか言ってるし、インリンとは相変わらず裁判で闘ってるし……。

不穏な事態が頻発し、不吉な予感満載の『ハッスル・エイド2009』!

えーい、こうなったらどうとでもなれ! 何が起きるかわかりませんが!

みなさま、どうかひとつ最後までお付き合いくださいませ!!


前説

「みなさん、ハッスルしてますか〜!」。『ハッスル・エイド2009』の前説を務めるのは、ハッスル中継の実況でおなじみの高橋大輔アナウンサーと、ハッスルバックアッパーズの“おりりん”こと折原みかチャンだ!

二人は、さっそくハッスルの正しい観戦方法を観客にレクチャー! 「ハッスル軍の選手が登場したとき、また、選手が素晴らしいパフォーマンスをしたときには大きな拍手を! 高田モンスター軍が卑劣な行為をしたとき、RGがつまらないことを言ったときは、大きなブーイングをお願いします!」と、拍手&ブーイングの実践練習から始まり、続いては、越中詩郎の「ケツおやじ」コール、そして高田総統の「総統」コールを高橋アナ&おりりんが観客を煽りながら応援指導だ。

そして最後に、高橋アナウンサーが会場でのマナーを観客に説明して前説を締めくくったのだった。