ファイトカード

エンディング

試合後、マイクを持った坂田は「中村、まだまだ終わんねえぞ。永遠に続くぞ、この野郎!」とBustle軍対して徹底抗戦を構えを見せると、「茶番なら笑うがいい、これが俺のハッスルだ!」と観客にアピール! 場内から大きな拍手が沸き起こる中、坂田は「どんなに苦しい目に遭おうとも、みなさんの顔が見れれば、俺は一生ハッスルできます! どうですか、みなさん、ハッスルできましたか? 今日は明るく終わりたいんで、改めて僕の仲間たちとハッスルポーズで決めたいと思います」と言うと、大谷&越中ら出場選手を呼び寄せ、Bustle軍、長州力以外の選手たちが続々とリング上に集結。最後に坂田は、「俺にはまだまだこんなにたくさんの仲間やファンがいる。まだまだくたばるわけにはいかないんだよ! 明日からまたハッスルするぞ!」とアピールすると、全員でハッスルポーズを決めて締めくくったのだった。


■試合後のコメント
【坂田“ハッスル”亘】
(前回と違い、今回はハッピーエンドで終わりましたが?)そうですか? 本当?(笑)。前回から引き続きですけど、仲間に支えられて生かされている感じですね。本当に死ぬわけにはいかないというか。なんだろうな……普段は曜日の感覚とかがなくて生活してる職業じゃないですか。だから、今までは選手というていで上がってたから感じなかったんですけど、日曜日の昼開催っていうのはどうなんだろうって、今日まで半信半疑、でも自分のやることは自信を持ってやらないとっていう。
まあ、でも、前回とはまた違ったお客様の温かさに救われたなと。こんなことばかりじゃなくて、どんどんもっともっと、もちろん地道な作業をしていきますけど、またいつか大きな夢を見させて、ファンに恩返しをしなきゃと常々思ってます。(コスチュームを変えたのは?)いや、いつかはって考えていたりもしてたんですけど、ぶっちゃけて言っちゃうと、昨日の最終会議でいきなりスタッフから話があると引き止められて、“三角パンツだよ”と(笑)。お願いだから履いてくれと。お願いされると逃げたくなるという(笑)。まあ、どこまでいっても人間は何かしらのリミッターをかけるわけで、いくつもあるように見える俺のリミッターのひとつを。まあ、みんなが言ってくるのを理解して、今日はこれでやりました。でも、忙しいのを理由にしたくはないですけど、もっとカラダを作ってから履きたいですね(笑)。ちょっとこの歳になってまたこれに戻るのが、正直言ってこっぱずかしかったです。でも、後悔はしないし、やって良かったです。
あと、正直に言っちゃうと、試合の3日前に長州さんに会ったんですよ。一対一でお話させてもらう機会はそうなかったんですけど、最後に一言、“やっぱりビキニだよ”と言われて、“わかりました!”と。それがスタッフの感情を煽ったんだと思います(笑)。今日は長州さんや藤原さんとか、前回からのエッチューさんもそうですけど、レジェンドの一挙手一投足というか、仲間であっても対戦相手であってもひとつひとつ噛み締めて、自分の糧にしていきたいですね。こういう立場になるとみなさんの偉大さがわかりますね。(今後の予定は?)ZERO1さんからお話をいただいているのは、橋本さんの命日に、ちょっと僕の口からっていうのもあれなんですけど、ちゃんとした合同興行をできればみたいなプランがあるので、まずはそこに集中してからかなと。ただ、近々にはハッスルの今後の予定をご報告していきたいと思います。
(ハッスル最高顧問に草間政一氏が就任したことを自らおっしゃってましたが?)あの人ね、勝手に言っちゃうんですよ(笑)。今日来てたのも試合直前に僕は知ったので。でも、面白い素材ではあるんで、さっきも僕が言ったようにわれわれも生かされてるし、こっちも生かす立場であるから、どう料理していくかは今後考えますよ。新日本の前に会場を温められた? いい感じ?(笑)。
(民主党の山岡議員による発言に対して、公開質問をされていましたが?)もうね、糞ぶっかけてやる。本当に。ふざけんなって。知ってる? 山岡某とかいう、本当にふざけるなって。(民主党側からの反応は?)ないね。政治家なんてそんなもんでしょ。だって、プロレスラーもそうだし、プロレスファンも有権者だからね。堂々とクレームをつけてやろうかなと思ったけど、そんなんじゃ面白くもねえし。他の分野やジャンルはいじりやすいんだろうけど、そういうのに目を向ける前にこの国をどうにかしろよって。まあ、そんな難しい話はいいや。新日本さんによろしくお伝えください(笑)。


メインイベント 狂った果実

17分10秒 ジャーマンSH

「今回は俺たちがイベントを仕切る」と明言した坂田が、当初提示したカードは、坂田“ハッスル”亘vs黒の中村カントクの“逆制裁マッチ”。前回4・30後楽園大会のイベントを仕切った“黒の中村カントク”は、巧妙にハッスルエンターテインメント代表・山口日昇までをもリング上に誘い出した上、右腕をスパイラル骨折にまで追い込み、坂田もリング上で大の字にするなど、赤っ恥を掻かせた。
今回は坂田が“黒の中村カントク”を引っ張り出し逆制裁を加えるはずだったが、すぐさま“黒の中村カントク”は謝罪し、ハッスルを罰するという意味合いの「罰ッスル軍(Bustle軍)」の解散まであっさり決定。
「元々、私は“中村カントク”=“ハッスル軍のカントク”であり、本来は坂田選手をサポートする立場であることを思い出しました。前回大会での常軌を逸した行動は、HE山口代表に対し気を遣いすぎたための過労からきたノイローゼに違いありません。現在、心も身体も正常に戻りました。対戦カード等、すべて坂田選手の指示に従います」と、“黒の中村カントク”から、“中村カントク”に戻り、坂田とイベントをサポートしていくことを宣言した。
坂田はそれを信用したのかしないのか、逆手に取ったのか取っていないのか、わからないままこのカードが決定した。
本当に黒カントクは正常な“中村カントク”に戻ったのか? それとも、またもや手の込んだ罠・謀略なのか? 坂田がこのカードを決定した意図はいったい何なのか?
謎が謎を呼ぶ一戦となった。
しかし、その謎を差し置いても、前回、強靭な肉体と素晴らしい動きを披露したジョー・メガロドン、そしてそのパートナーの現代のT−REXこと、タイタン・レックス(2m17cm、160kg)は坂田にとって強敵中の強敵だ。またしても最後は坂田が大の字になってしまうのか? それともハッスルMANたちの祝祭を自らの勝利で締めることができるのか、否が応もなく注目せざるをえない一戦だ。

閉じる坂田は久々にショートタイツとレガース姿で登場。そんな坂田を押さえて、中村カントクが先発を買って出ようとする。しかし、坂田はマイクを握ると、「おい、中村! 白々しいんだよ! また騙そうってんだろう! おまえらまとめてかかってこい!」と中村カントクの魂胆を暴く。すると中村カントクは黒いサングラスをかけると、「ばれちゃしょうがねえな! 俺たちBustle軍ナメんなよ! 3vs1でやってやるぞ!」と悪びれずに、あっさりとBustle軍復活を宣言した。ところが、先発となるハメになってしまった中村カントク。坂田にあっさりと捕まり、逆片エビ固めで痛めつけられる。と、ここでメガロドンがカットに入り、中村カントクを救出。そのままメガロドンは坂田と攻防を展開。メガロドンの強烈なエルボー連打が坂田を襲う。しかし、坂田は串刺し攻撃を前蹴りで防ぐと、逆水平チョップの連打からフライングニールキックでお返しだ。Bustle軍はここでレックスに交代。長身のレックスがヒザをついて、ようやく坂田と調度いいぐらいの身長差だ。レックスはその体勢からの手四つで坂田をねじ伏せると、ハイアングルのボディスラム、さらにリフトアップで高々と持ち上げて、そのまま落下させた。続いてタッチを受けたメガロドンが、「オー! マイ! ガー!」と叫んでエルボードロップ。さらに変形のクロスフェースを極めてみせた。やられっぱなしの坂田だったが、気合いの張り手攻撃、そしてドロップキックで反撃開始。続けてバックドロップで叩きつけ、メガロドンをフォールする体勢に入った。しかし、ここで中村カントクがレフェリーの動きを妨害。その隙に捕まった坂田は場外にレックスのリフトアップスラムによって落とされると、中村カントクから屈辱的なイス攻撃を食らってしまう。完全に優位に立ったBustle軍。メガロドンの垂直落下式ブレーンバスター、ジャンピングエルボーアタックが坂田を襲う。さらに中村カントクがレフェリーを引きつけている間にレックスが坂田をネックハンギングツリーから叩きつけ、メガロドンがダイビングギロチンドロップを投下。Bustle軍はこれでも足りないとばかりにチョークスラムとパワーボムの合体技で坂田をマットに叩きつける。もはや坂田も万事休すか? しかし、坂田はメガロドンの肩車からの技をすかして逆転に成功。レックスの攻撃もかわしてジャンピングハイキックを食らわすと、レックスはその勢いでロープに絡まり身動きができなくなってしまった。その隙に坂田はダイビングフットスタンプをメガロドンに投下。そして、残った中村カントクをセコンドのジェットに捕獲させる。しかし、しぶとい中村カントクは坂田のスーパーキックをかわしてジェットに誤爆させると、坂田のバックを奪う。まさかのジャーマンか? だが、坂田はすぐさまバックを奪い返して、強烈な投げっぱなしジャーマン! 凄まじい角度で中村カントクはマットに串刺しだ。勢いに乗る坂田はロープから脱出してきたレックスをメガロドンと鉢合わせにすると、最後は渾身のジャーマンでレックスからフォールを奪ってみせた。


若鷹ジェット信介の挨拶

休憩明けにハッスル所属の若鷹ジェット信介がファンに挨拶を行った。ジェットは、「僕はZERO1を辞め、坂田亘のもとで丁稚奉公を経て、ハッスルで坂田と共にハッスルしていこうと思ってます」とアピールすると、「その第1弾として、7月10日、ハッスル初のスピンオフ企画を西調布アリーナでやろうと思います」と、自らプロデュースする形でスピンオフ大会を行うことを発表した。


セミファイナル ℃の春 〜言語道断〜

11分12秒 スパイラルボム→エビ固め

まさに言語道断な異次元対決! この日がエイプリルフールかと思うほどのカードが実現!!
あの℃と、あの長州力(本物)が対峙する! 長州の前で℃は℃でいられるのか? ℃の前で長州は長州でいられるのか? 非常に興味深い絵がリング上で展開されることになる。また、日本を代表するハッスルMANの大谷&越中もその存在を見せつけにくるだろうし、前回増殖したジャイアン℃、アーモン℃も今回は本領発揮を狙ってくるはず。
バカ騒ぎしながらも、ハッスルならではの緊張感あるカードをぜひ、お楽シーーーーみください!

閉じる長州組は一人一人の入場。大音量のパワーホールが場内に鳴り響くと、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。そんな長州組に対して、まずは℃組が奇襲攻撃で先制だ。しかし、長州組はこれしきのことでは動じない。長州の気合の入ったストンピング、越中のヒップバットがアイアム℃に炸裂する。さらにアーモン℃が挑発するようにヒップバットを真似てくると、怒りの越中は本家のケツの味を見せつける。さらに大谷がアーモン℃を捕獲すると、今度は長州がストンピングを叩き込む。たまらずアーモン℃はアイアム℃にタッチ。このアイアム℃を長州と越中がダブルブレーンバスターで投げきると、再びアーモン℃の登場だ。ここでアーモン℃は急所攻撃で越中を捕獲。長州を挑発するようにサソリ固めの体勢に入る。しかし、長州組の勢いは止まらない。続くジャイアン℃を大谷が逆片エビ固めで痛めつけると、アイアム℃には顔面ウォッシュをお見舞いだ。しかし、ジャイアン℃のキック攻撃で大谷の動きはストップ。ここから℃軍団がトレイン攻撃、さらに空中弾3連発で大谷をせめていく。だが、大谷はジャンピングハイキックでジャイアン℃の動きを止めると、タッチを受けた越中がミサイルヒップ、エプロンサイドからのダイビングヒップを連続で発射する。しかし、気合いを込めたジャンピングヒップアタックをキックで返されてしまいダウン。なんとか長州にタッチすると、その長州はやはりタッチを受けたアーモン℃にリキラリアットからサソリ固めだ。勢いに乗る長州組はアイアム℃を大谷が投げっぱなしジャーマンを決める。この間、越中がヒップアタックで他の℃軍団を蹴散らすと、長州のこの日2発目のリキラリアットがアイアム℃に炸裂! 最後は大谷がスパイラルボムでアイアム℃をマットに沈めた。


■試合後のコメント
大谷「僕が知ってる怖い長州力がまだ生きていたっていうのは、あの怖い表情を見れば。長州さんはああいう人だからわかんないけど、もしかしたらもっと熱くなりたいんじゃないの? 一緒のコーナーにいて凄い感じが。怖くて怖くて仕方がなかった。僕が怖くて怖くて仕方がなかった長州力が一瞬かもしれないかもしれないが、表情が今日は見れたかもしれないです。だから、この人はまだ燃え尽きてないんじゃないかと思ってる。まだまだ熱くなりたいんだと思ってる」


第2試合 THE HISTORY OF RING

13分50秒 逆押さえ込み

4人中3人が藤原組、そして4人中3人が藤原組から枝分かれしたバトラーツに所属していたという組み合わせ。藤原組長はU系の大先輩、臼田と日高はかつてしのぎを削った仲、そしてFUNAKIはアニマル浜口ジムの先輩と、坂田“ハッスル”亘とは縁のある4人が揃った。
師弟タッグ同士の対決、古(いにしえ)のU系対決と言えなくもないが、それだけではない。ガンを克服し、還暦を過ぎてもファイトし続ける組長。世界への門戸を自ら開きWWEスーパースターとなって凱旋したFUNAKI。ZERO1でベテランの域に達しても、いまだ活きのいいファイトを続ける日高。BMLの門番として活躍する臼田。それぞれがそれぞれのリング人生で、どうハッスルしてきたのかが伺える一戦となるだろう。
リングが歴史を創り、歴史がリングを創る。そしてこの一戦を機に、また新たな歴史が生まれるはずだ。プロレスファン垂涎の一戦!

閉じる先発は臼田と日高のバトラーツ先輩・後輩対決。凄まじいキック合戦を敢行した二人だが、ここは日高に軍配が上がる。続いてはお待ちかね、藤原組長とFUNAKIの師弟対決。場内も大歓声でこの対決を煽る。まずは組長が下からストレートアームバーを極めて健在ぶりをアピール。慌てて場外に逃げたFUNAKIに、「ここはWWEじゃねえぞ」と凄んでみせた。勢いに乗る組長はワキ固め、ナックル、ストンピングを次々と繰り出し、FUNAKIを子供扱いだ。しかし、FUNAKIもトラースキックを炸裂させて組長の動きを止めると、「ジジイ!」と叫びながら張り手攻撃。さらにコーナーの金具に組長の頭を叩きつける。しかし、石頭の組長は平気の平左。まるで効いている様子がない。これに泡を食ったFUNAKIは思わずリングから逃げ出してしまったのだった。再び攻防は臼田と日高に移行。組長の奮闘に力を得た臼田は、今度はグラウンドで日高を圧倒してみせる。だが、日高は上手く臼田を自軍のコーナーに連行。FUNAKIとのタッチワークで臼田を痛めつける。臼田のキックもドラゴンスクリューで切り替えしたFUNAKI。しかし、組長の存在にはいささか及び腰。案の定、組長が出てくるとやられ放題となってしまう。日高も組長にキックと掌底で対抗するが、ボディへの頭突きで動きがストップ。組長はワキ固め、一本足頭突き、さらには腹固めと得意技を次々と繰り出し、臼田につなぐ。臼田は関節技で日高を圧倒し、さらにタッチを受けたFUNAKIにもミドルキックをぶち込み優位に立つ。だが、一瞬の隙をついて、FUNAKIが臼田を逆さ押さえ込み! これで3カウントが入って、FUNAKI組が勝利を得た。試合後、4人揃ってリング上で正座をして礼。藤原組、バトラーツと続いた4人の師弟関係を物語る場面となった。


■試合後のコメント
臼田「もう十何年も経ってるけど、(FUNAKIは)すっかり藤原組のレスリングを忘れているなと思ったら、いやいやさすが藤原組出身」

FUNAKI「忘れてます。すみません(笑)」

藤原「(臼田に向かって)負けた奴がそんなしゃべっちゃダメだよ(笑)」

臼田「すみません(笑)」

FUNAKI「いや〜、藤原組はいいですね。帰って来ました」

藤原「まあ、ここはWWEじゃないけどな(笑)。(日高を見ながら)こいつ、藤原組じゃないんじゃないの?」

臼田「こいつは藤原組にいないですよ」

日高「藤原さん、僕は孫弟子ですよ!」

藤原「(臼田、FUNAKIと肩を組みながら)俺らが藤原組だよ(笑)」

(ここで藤原&臼田が退席)

FUNAKI「まあ、あのスタイルで闘えと言われたら闘いますけど、ちょっと練習が必要ですね。っていうか、練習してなかったわけじゃないですけど、やっぱり違いますからね。藤原さんも手術をされて体調が悪いっていうのは海外でもわかってたんで、復帰されたっていうのは聞いたんですけど、まさかこういう機会が巡ってくるとは思わなかったですね。でも、良かったです。藤原さん相手だと関節技でいくのは妥当じゃないと思ってたので、対藤原さんという意味では、ちょっとWWEというか、エンターテインメントスタイルを出しすぎたのかなと。でも、お客さんもいい感じだったし、藤原さんの怖さも、関節技は本当に一撃必殺技ですからね。何発かもらったときにはすぐにロープに逃げましたね。(藤原さんと試合をしたのは?)シングルで2回くらい当たってると思うんですよね。藤原組時代に『ヤングジェネレーションバトル』っていうのに優勝して、そこで藤原さんに挑戦できる出場権を得て、あとはみちのくプロレス札幌大会の藤原組提供マッチでやってますね。(闘ってると甦ってくるものですか?)手四つっていうんですか? 怖いですよね。でも、二人の話で言えば、これで大谷晋二郎&曙に一歩近づいたのかな。強敵を倒したのでね。期間は短いんですけど、前王者に勝ち、組長に勝利し。辛くも勝ったんですけど、勝ちは勝ちなんで(笑)。これが実績ですよね」

日高「僕はFUNAKIさんと違って、旧ZERO1で組んだり試合をしたりっていうのが多かったんですけど、このメンバーに囲まれて後楽園ホールとなると、僕がデビュー1年目のときに藤原さんが初めてバトラーツに参戦して、孫弟子と対決と銘打っていただいたんですけど、そのときに力及ばず控室で悔し泣きをし。だから、藤原さんと当たったときはかなり怖かった。藤原さんのああいう姿を見ると、孫弟子という立場ですけど、勇気をいただくというか。タイトル戦に向けて一段と引き締まりましたね!」

FUNAKI「そうか?(笑)」

日高「えっ!? 大丈夫ですか?」

FUNAKI「じゃあ、勝てるよ(笑)」

日高「(FUNAKIは)日本語がちょっとまだおかしので、そこをサポートしながら突き進んで行きたいと思います」

FUNAKI「僕のマネージャーなんで(笑)。よろしくお願いします」


元ハッスルGMの草間政一氏が挨拶

元ハッスルGMの草間政一氏がひさびさにハッスルのリングに登場! 一斉に場内からハゲコールが飛ぶ中、草間氏は「私がハッスルを去ってから4年弱たちました。ひさしぶりにリングに上がったんですけど、ハゲと呼ばれるとは思いませんでした」と苦笑い。続けて、「実はプロレスをよく見ていまして、山口さんが骨折したり、中村カントクも一生懸命やってるな、観に行きたいなと思ってたところに山口社長から連絡をいただきまして、ハッスルには今、最高顧問というポジションが空いていると。まあ、そういう話を聞きまして乗ってみようかなと思ったんですけど、みなさんから『面白いんじゃないの』という反応があったら、乗ってみようかなと思います」と、草間氏はハッスル最高顧問就任の是非を観客に問うと場内から大きな拍手が飛び交う。

これを受けて、草間氏は「ハゲじゃないとは言わないけど、ハゲとは呼ばないでください。草間さん、もしくは最高顧問、CEOと呼んでください」と観客にアピールだ。さらに、草間氏は「ハッスルがこのところちょっと元気がないので、なんとか盛り上げようと思います。今日もオレンジが目立ちますがこれをなんとか埋めて、もっともっとみなさんが喜んでくれるようなハッスルにしていきたいと思います」とハッスル再興を目指すことを宣言。そして、最後に「『ハッスルマニア』というのがありましたが、『草マニア』、『ハゲマニア』じゃない、今年は『草マニア』っていうのをぜひやってみたいと思います!」と、ハッスル最高顧問に就任した草間氏は『草マニア』開催に意欲を見せたのだった。


第1試合 フレッシュMAN'S カーニバル

坂田“ハッスル”亘推薦選手
柿沼謙太
×佐藤悠己

田村潔司推薦選手
大久保一樹
柴田正人

10分51秒 パワーボム→エビ固め

ここでも異次元対決が実現。片や坂田“ハッスル”亘が推薦するフレッシュMAN2人。柿沼は去る5・5ZERO1後楽園大会で、実際に坂田とぶつかり、坂田が目をかけた、いま一番勢いのある若手。佐藤は、坂田が以前「ハッスルしたいやつは集まれ」と招集をかけた際に自ら志願してきたフレッシュハッスラー。
片や坂田のリングス時代の兄貴分、そして公私ともに付き合いのある田村潔司推薦のフレッシュMAN2人。ベテランと言ってもいい大久保選手がなぜ「フレッシュMAN`S カーニバル」というタイトルの試合に推薦されたかは謎だが、U-FILEきっての実力者2人の登場に、これまでのハッスルにはなかった風景が現出されそうだ。
柿沼は若手らしいまっすぐなファイト、佐藤は飛び技、U-FILE勢は当然、打・投・極。スタイル的にも異質なぶつかり合いは、勝敗はもちろん、それぞれがそれぞれの表現でハッスルぶりをアピールする真剣な舞台ともなる。フレッシュなハッスルMANたちの闘いは、単なる祭りでは終わらないかもしれない。

閉じるU-FILE組はUWFのテーマで入場。先発の大久保と佐藤はグラウンドの攻防を展開。続く柴田と柿沼は巨漢の柴田が柿沼を圧倒。ショルダータックルで吹っ飛ばして、柿沼を捕獲する。まずはU-FILE組が柿沼を代わる代わる痛めつけていく。大久保のグラウンドテクニック&打撃と柴田の超重量級のパワーにローンバトルを強いられる柿沼。ようやくドロップキックで脱出した柿沼はすぐさま佐藤にタッチ。その佐藤はミサイルキックを柴田に炸裂させると、相手の勢いを利用して巨漢の柴田をボディスラムで投げきってみせる。しかし、小兵の悲しさ。ボディアタックをあっさりと受け止められると、スティンクフェースを被弾してしまう。それでも佐藤は619を決めて柿沼にタッチ。今度は柿沼が先程のお返しとばかりにドロップキック、逆片エビ固めで柴田を痛めつける。だが、柴田のカウンターのラリアットを食らって動きがストップ。続けて大久保の鋭いキック連打を食らうと、アキレス腱固めで悶絶させられる。しかし、それでも屈しない柿沼は気合いを込めた張り手攻撃で大久保に食らいつく。さすがの大久保もこれにはヒザをつくほどのダメージをもらい、さらにジャンピングエルボーアタックでダウンしてしまう。続く佐藤もスピードを活かして、やはり交代した柴田に丸め込み技を連発。だが、柴田もこれしきでは焦らない。ロープ際でのボディスプラッシュで佐藤の動きを止めると、腰をどっしりと落とした逆エビ固めだ。ここは柿沼がカットに入ってきたものの、大久保がスピアーで倒して場外に連行。その間に柴田はハンマーパンチ、DDTを連続で繰り出し、最後はパワーボムで佐藤の息の根を止めた。試合後、佐藤と柿沼はU-FILE組に食ってかかっていったが、あえなく返り討ちに遭ってしまったのだった。


オープニングセレモニー

試合に先立ち全選手入場式が行われ、選手らはホール南側からサインボールを投げて登場。会場は早くも大盛り上がりだ。全選手を代表して坂田“ハッスル”亘が挨拶。坂田は「ハッスル再興を掲げて今日で第二戦目となります。協力してくれる選手、関係者、そして、今日から協力してくれる選手、関係者のみなさま、自分流に言わせてもらうと、彼らはみんなハッスルMANです。今日はこのハッスルMANたちによるお祭りになります。どうかみなさん、熱いご声援よろしくお願い申し上げます」とアピールすると、場内から大きな拍手が沸き起こった。


オープニングムービー