ハッスル通信

中村カントクがHMW終結宣言!
しかし、諦めきれないジェット&@UEXILEはHMW継続を主張!!

2012年3月16日

3月2日(金)東京・後楽園ホールで開催されたゼロワン10周年記念大会『プロレス』にて、若鷹ジェット信介&@UEXILEが崔領二&小幡優作と対戦した。ハッスルマンズ禊マッチと銘打たれたこの試合の結末はいかに……!?


試合前の煽り映像により、『ハッスルマンズワールド』が最後となることが告げられる。この試合のレフェリーは、立会人の意味も含めて中村カントクが裁くことに。まずは若鷹ジェット信介&@UEXILEのチームHMWが入場。厳しい試合が予想されるためか、それとも今日でHMWが終わってしまうからか、いつもより厳しい表情で入場する二人。続いて、崔領二&小幡優作が入場。崔の入場テーマが恐怖を感じさせる。

そして運命のゴング。両チームが握手を交わして試合へ。先発はジェットと崔のZERO1同期対決。バックの取り合いからのリストロックの応酬。ここは互角。そして崔が小幡にスイッチ。リストロックの応酬から隙を見てローキック。ダウンを奪ってからサッカーボールキックを叩き込む。エルボーの打ち合いとなり、鬼の形相でやり合う両者。ここでジェットは@UEXILEにタッチ。小幡にエルボースマッシュを叩きこむ@UEXILEだがいかんせん倒すことができない。

これに対し、小幡は矢のようなドロップキック一閃。充分痛めつけた後、崔にスイッチ。観客からは若干の悲鳴が。相手はプロレス界きってのハードキッカー。@UEXILEにとっては早くも絶体絶命のピンチだ。ここで@UEXILEは必死の形相でエルボーを叩き込む先制攻撃。しかし、崔は涼しい顔。逆に崔は@UEXILEの身体が浮き上がるようなミドルキックをお見舞いすると、拷問式逆エビ固め。観客も段々青ざめていく。

なんとかジェットが助けに入り難を逃れたが、代わる代わるサッカーボールキック。もはや崔&小幡のサンドバッグとなってしまう@UEXILE。強烈な一撃を浴びせられるたびに目を伏せる女性客も。たびたびダウンカウントが数えられるが、@UEXILEは歯を食いしばって何度も立ち上がる。目もまだ死んではいない。すかさずコーナーのジェットから「しっかりしろ!」と激が飛ぶ。

ここで崔は@UEXILEを相手コーナーに投げると、ジェットに出てくるよう要求。@UEXILEにとっては屈辱の光景である。なんとか流れを変えたいジェットはエルボーの打ち合いからドロップキックでダウンを奪うと、ブレーンバスターを狙う。しかし、これは崔が逆に投げ返す。

タッチを受けた小幡に串刺し攻撃を狙うジェットだが、小幡はソバットで迎撃。さらにスワンダイブ式フットスタンプを投下。その後、お互い読み合いのドロップキック合戦は互角で終わるが、ここでふたたび崔が登場。崔&小幡はタッチワークが早い。

今度はお前の番だとばかりに重いキックを乱射する崔。蹴るたびにドゴッという音が館内に響き渡る。ジェット大ピンチ! 一方、@UEXILEは先ほどの攻撃でエプロン下にて虫の息。この状況を観た観客から、「ザイル! セコンドじゃないだろ!!」と厳しい激が飛ぶ。そして@UEXILEコール発生。

これを受け、腕ひしぎ十字固めに捕らわれたジェットを死に物狂いで救出した@UEXILEは、起死回生となるスイングDDT炸裂。すかさずジェットがコーナーに登り、フライングジェットを狙おうとする。チームHMWにとってはここが最大のチャンスだ。しかし、これは崔がキックでジェットの離陸を阻止。乱気流の如く雪崩式ブレーンバスターに斬って取る。そして崔は山折り一閃。腹部にダメージを与えコーナー最上段へ。一方、@UEXILEは小幡による分断で動けず。ここで崔は那智の滝を投下。これをジェットは返すことができず、無情の3カウントが中村カントクによって叩かれた。

崔&小幡の前に実力差を見せ付けられたチームHMW。しかし、死闘を終えたチームHMWには暖かい拍手が。そして試合後、マイクを持った中村カントクは、
「ザイルは、まだプロレスラーとは言えない。そんな奴をZERO1のリングに上げ続けることはできない」と告げると、「ZERO1リングでのハッスルマンズワールドは今日で終わり」と終結宣言。場内がざわめくなか、中村カントクは「ただし、@UEXILE。お前が上田祐介として、もう一度このリングに立てるときが来たら、そのときはハッスルマンズワールド、認めてやるよ」と言い残して退場。

中村カントクの終結宣言に対し、ジェットは「負けた。それは認める。ただ、悔しい……。でも、終わりじゃないぞ! ZERO1のリングでやれなくても、俺は、俺たちはハッスルマンズだ! もちろんココ(ZERO1)にも帰ってくるから! 以上!!」と諦めきれない様子。そして、中村カントクより上田祐介として一からのやり直しを宣告された@UEXILEは、「さっき、カントク言ってましたよね? 俺がZERO1マットで、キャラ捨ててやれるようになったらハッスルマンズ再開を認めるって。やってやりますよ。大体、今日だってもう(キャラを)捨ててるようなモンですよ。俺たちが死なない限り、ハッスルマンズは終わらないですから。見てて下さいよ」と巻き返しを誓った。

三者のコメントを見ていただければおわかりのように、ハッスルマンズワールドはまだ完全消滅したわけではない模様。当面、ジェット&@UEXILE(上田?)は他団体での試合や活動などがハッスルマンズワールドであるという概念のような状態となりそうだ。


▼3・2ゼロワン10周年記念大会『プロレス』@東京・後楽園ホール

【第1試合 ハッスル禊マッチ 30分1本勝負】
×若鷹ジェット信介&@UEXILE
(15分49秒、那智の滝→エビ固め)
○崔領二&小幡優作