ハッスル通信

ハッスル×KYORAKU 強力タッグを結成!
『KYORAKU Presents ハッスル』誕生

2005年10月11日

 2005年10月11日(火)東京・東京ドームホテルで、パチンコメーカー・京楽産業株式会社と、DSEが主催するファイティングオペラ『ハッスル』が、長期契約のもと業務提携することが発表された。これにより『ハッスル』のメインスポンサーにKYORAKUが就任し、11・3の『ハッスル・マニア2005』より“KYORAKU Presents ハッスル”としてスタート。今後は双方が真のビジネスパートナーとして刺激し合い、『ハッスル』『KYORAKU』の両ブランドがより向上・成長していくことを目指す。


『ハッスル』に強力なタッグパートナーが現れた! 『ハッスル』を主催するDSEとパチンコメーカー・京楽産業株式会社のハッスル事業に於ける業務提携が発表されたのだ。会見にはDSE榊原代表、KYORAKU・榎本常務が出席。始めにDSE榊原代表が今回の業務提携と『ハッスル』についての思いを語った。

「DSEではエンターテインメントという枠組みの中で格闘技コンテンツを作っていまして、その中の『PRIDE』が誕生した日が1997年10月11日でした。そういったDSEとしての記念となる日に、新たな発表が出来る事は何かの縁だと思いますし、『PRIDE』のここまでを振り返る中で気持ちを新たに新しいステージに向かっていこうと思います。 
 日本のプロレス界の中で、私どもがプロレスというコンテンツにソフトを提供して、まだ一年半で20回近く開催させていただきました。一つに私どもがコンテンツを根付かせて力を持たせるためには、『PRIDE』でも学んだんですが継続する事が力に変わっていくし、継続なくして大きな流れを作る事が出来ないという中で『ハッスル』を続けてきました。
 プロレスは大衆娯楽として日本の戦後復興に、まさに国民の生活レベルへ元気と勇気を発信し、時代を引っ張ってきた業界だと思います。しかし昨今、時代を動かすような選手がプロレス界はいません。そして現在、プロレス業界の中に国民の注目を集める若い選手がいるかといえば、いないと思います。一歩業界の外に出て他のスポーツエンターテインメントと天秤にかけて、プロレスを査定すれば明らかにプロレス界は後退していると思います。
 そういった現状の中でプロレス業界が抱える問題は、新しいマーケットの開拓なんです。そこなくして全く未来はないと思います。今日は何か具体的な発表をする場ではありません。プロレスと共に戦後の日本の大衆娯楽を支えたパチンコ産業。私が思う二大エンターテインメント文化が新しく融合して、ムーブメントを起こそうという決意表明の場だと思います。
 今日の発表を迎えるにあたり、榎本代表と何度かお酒を酌み交わさせていただいて、KYORAKUさんが世に出しているゲーム内での中でのエンターテインメント性の高さや、パチンコ業界の中で新たなコンテンツを作り出そうとする部分など、物作りに対する情熱が非常に高いKYORAKUさんと出会えたことをうれしく思います。
 具体的なことでは、例えば将来的にKYORAKUさんから『ハッスル』の台が発売されるとした場合、そこまで世の中の人の心を捕まえているかというと、まだまだ志半ばだと思います。そういった部分において、KYORAKUさんがパチンコ業界で培ったものを、プロデューサーという形で番組やライブの制作などのソフトの開発にアイディアを出していただくという所からスタートします。入り口から最終的な出口まで作り出すということになります。
 ソフトの開発を含めて、『ハッスル』というイベントの資金的・事業的なバックアップを全面的にお願いすることになりました。バックアップを受けることで、私どもはこれまでに皆さんが眼にしたことがないようなライブ空間を作っていこうと思いますし、日本のプロレス界を変えようという志を持ってリング上で活躍しているレスラーに加え、すでに『ハッスル』ではレイザーラモンHGやインリン様が活躍していますが、今後もプロレス業界外で『ハッスル』に必要とされるキャラクターを持っているタレントさんや役者さん、スポーツ選手なんかをどんどん『ハッスル』に登場させたいと思います。
 東海テレビさんにご理解とご協力いただいて、東海地区を中心にレギュラー番組を放送させていただくことになりました。今後は東海発全国ネットを目指すことと、ゴールデンタイムでの『ハッスル』の定期的なレギュラー放送を目指していきたいと思います。期せずして格闘技はゴールデンタイムで放送され、高視聴率を叩き出しているんですけども、必ずプロレスが今の格闘技の枠を奪取し、『ハッスル』が放送される日が来ると思います。しかしそのためには私どもの力だけでは足りない部分もあると思いますので、みなさんと共に考え汗を流していきたいと思います」

 そして榊原代表からバトンを渡される形でKYORAKU・榎本常務が壇上に登場。榊原代表に続き、業務提携においての決意の程を語った。

「今回、ビジネスパートナーとして参加させていただいた理由は二つあります。まず一つは私自身が俗に言う金曜八時世代のプロレスファンで、アントニオ猪木さんやタイガーマスクの活躍を胸を躍らせて見てました。現代のせち辛い世の中に、ああいったヒーローがいてくれたらなという思いがありました。
 もう一つは事業の部分で、今後のサービス業はどんどんエンターテインメント化が進んでいくと思うんですが、その中で重要になってくるのがコンテンツになると考えてます。私たちはパチンコ業界でトップを目指している中で、色々な版権を借りて商品化しているんですが、ゆくゆくはオリジナルコンテンツを持つことを望んでおり、それがナンバーワンヒットメーカーになる絶対条件だと思います。
 そこで榊原代表にお会いして『ハッスル』というエンターテインメントコンテンツを育成していく、そこでスーパーヒーローを作っていくという姿勢に共感しまして、一緒にムーブメントを起こしナンバーワンコンテンツにしましょうということで、業務提携させていただきました。
 プロレス界も過渡期と聞いてますが、パチンコ界も同じです。戦後復興の大衆娯楽であるプロレスとパチンコ。この垣根を超えてムーブメントを起こして、ナンバーワンコンテンツを作っていく。そしてプロレス業界、パチンコ業界を活性化していきたいので、何としてもこの事業を成功させたいと思ってます」

 そして質疑応答の後、二人は『ハッスル』の看板の前でガッチリ握手を交わして記念撮影に応じる。共に『ハッスル』にかける熱い思いを語った両者。戦後の娯楽産業を支えてきたプロレスとパチンコの強力タッグは、プロレスの復興とパチンコ業界を巻き込んだムーブメントを起こしてくれるはず。更なる期待が高まる『ハッスル』からますます目が離せない!

●質疑応答

――ビジネスパートナーとしてどんなことをお考えですか?

榊原 例えば榎本常務の言葉にもあったように、パチンコ業界ではすでに出来上がったコンテンツを使ってゲーム化をしていくということがありました。しかし今後そういう時代じゃなく、オリジナルの世の中に通用するキャラクターを共に開発し、それをゲーム化しそれ以外のライツビジネスを展開していくことになる。プロレス界でもパチンコ界でもそういった垣根を超えてボーダーレスな時代になるでしょう。プロレスで言えば、プロレスで生まれたヒーローがゲームになることが一つの成功例かもしれませんが、それは人気が出た結果として偶然そうなったものです。私たちは先に出口を想定してソフトを開発していこう、こんなキャラクターがパチンコ台にいたら面白いなという部分から、キャラクターを設定し入り口に立つという逆転の発想でやっていこうと考えてます。現状『ハッスル』はまだ国民皆さんに浸透しているというわけではありませんが、そのポテンシャルはあると思っています。あとはどういう想いや情熱を持って世の中に送り出していくか? 共にソフトとして磨いていく作業をやっていこうと考えています。それはプロレス業界だけでなく日本全国のエンターテインメント業界、引いて言えば世界的な戦略を含めてソフト開発を考えてます。

――『ハッスル』とタッグを組むに当たって、どんな展開をお考えでしょうか?

榎本 オリジナルコンテンツへの挑戦というのがありまして、自分たちでムーブメントを起こして、スーパーヒーローを作っていきましょうという部分があって。ただ私たちは冠スポンサーというだけではないので、社内にハッスル事業部を設立して弊社でキャラクターを考えさせてもらったり、マーチャンダイジングさせてもらったり、とにかくハッスルという事業を成功させるために垣根を越えて、ムーブメントを起こすためのことは何でもやっていこうかなと思っています。

――どのようなヒーローを作り出していきたいと思っていますか?

榊原 この場で言いたい事もたくさんあるんですが、直近では11月3日の『ハッスル・マニア2005』に皆さんが知っている有名選手が出てくれます。そして各年代の人々にとってサプライズになるような人材を『ハッスル』に上げます。それはタレントさん他のスポーツ選手など色々な角度から探して、付け焼刃的じゃなく『ハッスル』の理念を理解し情熱を持ってやってくれる人材を上げていきたいと思います。すぐにでも発表したいんですが、そういった選手が『ハッスル・マニア2005』に登場しますので楽しみにして頂きたいと思います。そして1年以内には榎本常務と話合いをして、『ハッスル』を縦横無尽に活躍するオリジナルのニューヒーローを作っていきたいと思います。

――『ハッスル』の実機の登場はいつ頃をお考えでしょうか?

榎本 当然、台化は考えています。しかし今回の取り組みに関しては『ハッスル』という事業を成功させてムーブメントを起こす、というのを一番に考えてやっています。そうなれば自ずと台化した時に数が捌けると思います。逆にパチンコを一つのメディア、広告媒体として取り上げていこうという部分もありますので、『ハッスル』をムーブメント化するために最短で台を出す事もありえます。今は『ハッスル』がムーブメントを起こす最良のタイミングを見定めたいなと思います。