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ハッスル通信

「俺は絶対に『ハッスル』をやり通す!」坂田亘インタビュー

2010年2月18日

『ハッスル』が事実上の活動休止状態となってから約4ヶ月経過した2010年2月12日、坂田亘は、かつて仲間たちと共に汗を流した旧ハッスル道場跡地にて、今年春にハッスルを再開させることを表明した。
なぜ、坂田は、今このタイミングで『ハッスル』を再開させることを決断したのか? たったひとりでハッスルしていく道を選んだ坂田に、その思いの丈を聞いてみた。


「『ハッスル』という名を無くしちゃいかん!」

――さきほど、会見を終えられたわけですが。まず、この空っぽになった旧ハッスル道場を見て、どう思われました?
坂田 うん。やっぱり、荷物がないからかもしれないけど、「こんなに広かったんだ」っていう。「俺たちは恵まれてたんだな」っていうことだよね。だって、他にないよ、こんな道場。
――改めてお聞きしますが、今回おひとりで『ハッスル』再起動宣言をしようと思った経緯は?
坂田 言葉にしてしまうと、“再開”とか“再始動”とかになるんだろうけど、俺自身は特にそういう意識でもないんだよね。それよりも『ハッスル』という名を無くしちゃいかんぞっていうことと、「こんなとこで終わってたまるかよ!」っていうことだから。
――昨年10月の『ハッスル・ジハード2009』(両国国技館)から約4ヶ月を経て、今回の会見に至ったわけですが、この間に気持ちが揺れ動いたりというのは?
坂田 いや、俺は基本的にはまったくブレてないんだよ。とは言え、この4ヶ月、サーフィンやったり、酒飲んでばっかりだったけどね(笑)。ヤケになっていたってわけでもないんだけど、そうやって、『ハッスル』が忘れ去られようとしている中で、「これはどこかで俺が動き出さないと、始まらないんじゃないか」っていう気持ちが芽生え始めたんだよね。とは言え、10月の後楽園大会が中止になって、「それなら、11月に〜」っていう虫のいい話はないわけだしさ。だからこそ、俺、いろんなことを考えたよ。『ハッスル』を忘れて、個人の闘いをするべきなのかとかさ。でも、やっぱり俺には『ハッスル』という文字が引っかかってくるし、これからもそれは変わらない。前々から言ってたように、「俺こそがハッスルだ!」って心の底から思ってるわけだし。いるだろ? 諦めきれない女とか。
――え〜と……。
坂田 いないの?(笑)。女々しい感覚じゃなくて、どんなに現実的に無理そうでも、「終わらせねえ!」って思い続ける女とかさ。まあ、今日こうして会見を開いて、行動に起こした以上は、今後、俺の「全人生」、「全人格」をかけて挑まなければいけない。『ハッスル』は俺が骨を埋める場所、ある意味「墓場」だよ(笑)。
――『ハッスル』と心中するくらいの覚悟で挑むということですか?
坂田 と言うか、腹の底からそう思ってなきゃ、やれんだろ。

「俺が春先からやっていくことは、“リアル・ハッスル”だから」
――会見では、現時点で参戦が決まっているのは、坂田さんおひとりということでしたが。
坂田 参戦も何も、なんにも決まっちゃいないよ。『ハッスル』という名称だったり権利のことだったり債権のことだったり……いろいろ、これからやる上でも、ややこしい問題があるという話はザクッとだけど聞いてるよ。だから確かにこの先、大きな壁だったり、越えなければならない現実があったりするだろうし、実際に出てくると思うよ。でも、極論だけど、この先『ハッスル』という名称のイベントができなかったとしても、「俺の存在そのものがハッスルだ!」という意思表示をしたかったし、俺の生き方自体がハッスルなんだということを示していかなければ、何も動かんだろうと思ったんだよ。
――なるほど。今後、誰かに声をかけていくとか、そういったアクションは起こしていくんでしょうか?
坂田 それは道義的な問題でさ、例えば、今回俺が『ハッスル』をやると決めたときには、筋を通したい人にはもちろん報告したよ。でも、それが「一緒にまたやりましょう」ということではない。現段階では、『ハッスル』に関わるということは非常にリスクが大きいわけだから、レスラーからしてみれば。俺が仲間だと思ってる選手に対しても、気軽に声をかけられる状況でもないっていうのが事実なんだよね。
――例えば、これまで『ハッスル』のリングで一緒に闘ってきた仲間に声をかけたりというのは?
坂田 ちょっとその辺に関しては、一回フラットにしたいんだよ。現時点で俺が言えることは、今までの『ハッスル』の概念を壊さなくてはいけないということ。これはマスト。そこだけは、はっきりしておきたい。全部を粉々にするんじゃないけど、確実に何かを壊さないといけないし、創らなければならない。
――今回の会見をマスコミ報道等で知って、『ハッスル』参戦を希望するレスラーが出てくればどうします?
坂田 それはもちろん、ちゃんと話をしたいと思ってるよ。そう言ってもらえたら、非常にありがたいし、心強いからね。だから、俺がこうやって覚悟を決めている以上、リスクは負わなくていいけど、俺と同じように覚悟を決めている人間じゃなきゃ、無責任に「じゃあ、お願いします」とは言えないんだよね。たとえ、向こうから『ハッスル』に出たいと言われたとしてもさ。これが例えば、「絶対に食いっぱぐれたくない!」とか、そんなのでもいいんだけど、俺の胸に突き刺さるようなものがあれば、逆に俺のほうから動くだろうしね。さっきも言ったように、今まで『ハッスル』に上がっていた選手がそうなのかと言ったら、そうでもないのかなと思う。フラットにしたいっていうのは、そこなんだよ。
――『SMASH』に行った選手に対してはどういう思いがあります。
坂田 こと『ハッスル』に関しての思いっていう部分では、やっぱり違ったのかなと思うし。でも、彼らは彼らでいろいろ考えや思いがあるだろうから、「お前らはお前らで頑張れよ」としか言えない。
――今後、他団体への参戦というのも視野に入れてますか?
坂田 やらなくてもいいことはやらない。でも、やらなきゃいけないことはやる。たとえヨソに行ったとしても、俺は『ハッスル』を貫き通す。いずれにしても、俺が春先からやっていくことは、“リアル・ハッスル”だから。
――“リアル・ハッスル”?
坂田 そう。だから、仲間を集うにしても、何をするにしても、そんなに簡単ではないってことだよ。もう理屈じゃない部分だろう、これは。
――「春先から」という期限を前もって決めたのは、期限を決めないと動かないっていう部分で、自分にプレッシャーをかけたということですか?
坂田 そうだね。それは、俺自身にもそうだし、俺を支えてくれるスタッフもそうだし、「言った以上はやるぞ」っていうね。そこは“男の子”だからさ。
「俺は、『やるよ』って言ったら、やる」
――具体的に、“リアル・ハッスル”はどういった方向へと向かって行くのでしょうか?
坂田 いくら俺が覚悟を持ってやると自分で言っても、周りからその覚悟が見えなかったら何も変わらない。その覚悟が見えるのかどうか、ファンを始めとして関係者やスタッフにジャッジメントしてもらうしかないよね。つまり、俺自身という存在や俺の生き方がハッスルしてるかどうかを試されるわけだよな。並大抵のことじゃないことはわかってるつもり。だからと言って、縮こまったり夢がないことばっか言ってもしょうがないわけだしさ。こういうときだからこそ、俺が前から言い続けてきた「天下を取りに行くぞ!」っていうことなのかな。まあ、「天下を取る」と言っても、前から言ってるように、具体的には…………俺にもわからん!(笑)。
――まあ、非常に抽象的な表現ではありますよね、「天下を取る」っていうのは。
坂井 まったくわからんよ。じゃあ、俺が前に言ってた「伊勢丹を買ってやる」じゃないけどさ(笑)、本当に伊勢丹を買ったら、それが天下を取ったことになるのかって言ったら、そうじゃねえじゃん。だから、実態のないものを掴みに行ってるわけだよな。何をもって天下取りとするのかはわかんないけど、ただ、「そこに対するエネルギーだけは、常に持ち続けるっていう気持ち」のことなんじゃない? まあ、とにかく、俺はみみっちいことはやらねえよ。
――ただ、現時点では坂田さんおひとりなわけですよね? たとえば、世間から見れば「みみっちい」と思われてしまうような作業も、今後はやっていかなくてはいけないのでは?
坂田 そう。それは、もちろん当たり前の話なんだよ。でも、そこに対して「恥ずかしい」とか、「俺がやる仕事じゃねえ」とかそんなみみっちいことは言わねえよ、っていうこと。
――あ、なるほど。
坂田 俺は、「やるよ」って言ったら、やる。そういう意味では、みんながビビってたじろぐこともどんどんやっていくよ。
――このタイミングで、たったひとりで会見を開いて、『ハッスル』の続行宣言をするというのは、これは言っていいのかわかりませんが、ある意味で相当恥ずかしい行為というか、だいぶ勇気がいったことだと思うんですね。
坂田 まあ、端から見れば、そうだろうね。
――でも、だからこそ、そこに坂田さんの覚悟が見えるというか、さきほどおっしゃった“リアル・ハッスル”ですよね。今こういう状況になって、リアルに「ハッスルする」という言葉が意味を成してきたというか。
坂田 これからの俺は、リアルにハッスルするしかないんだよ。とにかく俺は「全人生」、「全人格」をかけて、エネルギーを出しまくって、世の中のいろんな空気、いろんなシステム、いろんな場所に宣戦布告してやるよ。こんなときだからこそ、後ろを向くんじゃなくて、前か、上か、どっちかしか向かない!!俺は絶対に『ハッスル』をやり通す!!