ハッスル通信

坂田と中村カントクが新宿FACEで興行戦争!?
ハッスルの新イベント9・10『ハッスルMAN'Sワールド』に
黒の中村カントクも新イベント9・8『E.V.A』旗揚げで対抗!!

2010年6月9日

6月9日(水)、都内・赤坂にあるスカパー本社にて、坂田“ハッスル”亘が記者会見を実施。この会見では、坂田がハッスルの新イベント『ハッスルMAN'Sワールド』の日程を発表し、新たな出発を高らかに宣言した一方で、ハッスルからの撤退を表明していた黒の中村カントクの不穏な動きも明らかになった。

再生する


あとから考えれば、あまりにも白々しい中村カントクの握手だった。まず、会見に先立ち、坂田と共に会見場に姿を表した中村カントク(黒くないバージョン)。「第1回と第2回の『坂田“ハッスル”亘』興行において、私自身も最大限のハッスルをしたという認識があります。今後はリング上の罰ッスル軍に関しては撤退させていただいて、新しいハッスルを後方から支援させていただきたいと思います」と、罰ッスル軍の撤退を表明し、坂田と握手をかわして会見場から姿を消した。
一方、中村カントクの発言に「いろんな障害や困難を与えられたりしましたが、彼なくしてハッスルの復活はあり得なかったと思っています」と感謝の言葉を述べた坂田。中村カントクのリング上からの撤退宣言には理解を示した。そして、ようやく本題である次回興行の発表だ。
4月、5月と『坂田“ハッスル”亘』興行として復活したハッスルだったが、次回からは『ハッスルMAN'Sワールド』という新しいイベント名に改称。まず、9月10日(金)の新宿FACE大会、そして10月27日(水)の後楽園ホール大会の2大会の開催が決定した。
この新イベントについて坂田は、「4月と5月はハッスルが生きているという証明にはなりましたが、転がっている状態でした。ただ、前には転がれたとは思っていますが、今度は立ち上がってしっかりと歩いていきたいと思っております」とコメント。「ハッスルという名が入っている通り、ハッスルの火は消しません。本当の旗揚げだと思っているので、その名に恥じないようにやっていきます」と本格的な再始動であることを宣言した。
気になるイベントの内容については、「転がしながらじゃないとわかりませんが、ファイティングオペラではないですね」とのこと。参戦選手に関しては、「ZERO1の大谷(晋二郎)社長や長州(力)さん、藤原(喜明)組長、FUNAKI選手、または若い人や外人選手を含めて、とにかくエネルギーのある人、世界中でハッスルしている人を集めます」と、前回の『坂田“ハッスル”亘』興行に参戦した選手を中心に交渉を進めていく予定だ。
最後に坂田は、「とにかく9月10日と10月27日の両大会が本当の意味での旗揚げです。どうかよろしくお願いします」と集まった報道陣に深々と頭を下げて退席した。
坂田の会見に引き続いて、今度は上田広報がハッスルのスピンオフイベント『ジェッツ1〜Road to HUSTLE〜』の開催が発表された。同イベントは前回の5・30後楽園大会のリング上から、若鷹ジェット信介が若手を集めたスピンオフイベントとして開催を発表していたモノ。今回、改めてジェットプロデュースで7月10日(土)に西調布格闘技アリーナで開催されることが発表された。なお、上田広報からは「人知れずハッスルしている無名の選手、大物じゃない選手を上げて、ハッスルぶりを発揮していただこうという趣旨のもと開催します」との発表があり、ジェットの他に旧ハッスルでも人気を博したニセHGの参戦が発表されている。

と、ここで「はい、どいて〜!」という声が会見場に鳴り響く。誰かと思えば、黒いサングラスをかけた黒の中村カントクではないか! 何やらパネルとリリースを携えて、ズカズカと会見席に着席した黒の中村カントク。いきなり上田広報に「おまえ、西調布でデビューするんだろう? 頑張れ。プロ舐めんなよ」と因縁をつけると、「おまえの話は終わりだろ? 立ってろ。出て行ってもいいんだぞ?」と太々しい態度で自身の会見を勝手に開始した。
「先程、坂田“ハッスル”亘に認められましたので、ハッスルのほうからは完全に撤退させていただきます」と話し始めた黒の中村カントク。「奇遇ではありますが、私も新しいイベントを立ち上げさせていただきます。旗揚げ戦を9月8日(水)に新宿FACEで行います」と、あろうことか『ハッスルMAN'Sワールド』の2日前に同じ会場で自身のイベントを旗揚げすることを発表したのだ。この黒の中村カントクの新イベント名は『Euro Vintage Action』、略して『E.V.A』というもので、某有名アニメの略称に酷似している。なお、旗揚げ戦のタイトルは『「序」〜発進!〜』という名称だ。
この勝手な行動に上田広報が、「何、勝手なことやってるんですか!」とクレームをつけたが、「黙ってろ。おまえの話なんか誰も聞いてないよ。おまえの相手は用意してやるよ。ZERO1の横山だ。やれやれ!」とどこ吹く風。上田広報が「そりゃ、やりますよ」と答えると、「俺もやるんだよ。ハッスルから完全に撤退する。俺のやるイベントだ」と、屁理屈を並べ立て会見を続行する。
この『E.V.A』に関して説明した黒の中村カントク。「第1回には山口(日昇)代表、第2回には私がリングに上がりました。まあ、私はケガなんてしていませんが、周りから見たら非常に危険だというご意見をいただきました」とチクリと皮肉を言いながら、素人がリングに上がる危険性を強調。そして、「現在のプロレスはWWEのようにショー・ビジネス化していますが、強さや凄さといったプロレス本来の姿に戻すべく、『E.V.A』を立ち上げさせていただきます」とコンセプトを説明した。参戦選手に関しては、ZERO1から田中将斗や柿沼謙太、その他にも南アフリカやアメリカなど世界中からプロレス本来の匂いのする選手を集めるという。また、当日はタイトルマッチを含めた4〜5試合を予定しているようだ。

と、ここで上田広報から事態を聞きつけた坂田が会見場に戻ってきた。「ちょっと、何やってんの?」と困惑を隠せない坂田。黒の中村カントクは素早くサングラスを外して、メガネに掛け替えると、「いや何もやってないです」と誤魔化し、そそくさと退散だ。
唖然とする坂田に上田広報が、「坂田さんが出て行ったあとに勝手にやり始めたんですよ」と黒の中村カントクの行動をご注進。坂田はマスコミに配られたリリースを見ながら、「ふざけた名前だなぁ……」と呆れながらも、「9月8日って何? 興行戦争やんか!」とようやく事態の大きさを把握したようだ。
「いま裏方に回るって言ったばかりなのに……。ふざけてるなぁ……。何これ? 全然意味わかんない。ちょっと混乱してきた。どうするんだよぉ……」と戸惑うばかりの坂田。これに対して上田広報も「どうするもこうするも、ハッスルするしかないですよ」と取って付けたようなフォローしかできず、坂田も「はぁ〜……。まあ、これはこれで対応を考えます」と溜息をつくばかり。その後も、上田広報が、「この『E.V.A』というイベントに関して、何かご質問は? こちらからはお答えすることはできないんですけど」と意味不明の言葉を述べるなど、坂田サイドは混乱する一方だった。
そして、坂田たちが退席すると、再び姿を現した黒の中村カントク。『E.V.A』に関する補足として、「ハッスルと完全に独立した形でやらせてもらいます。坂田の口からは新しいハッスルの形が見えてきませんが、アドバイスはしません。大谷などZERO1の選手は一部、ハッスルに出ますが、こちらは田中を中心としてプロレス本来の姿を見せます」と説明すると、「俺たちこそハッスルという気持ちもあります」と、かつての坂田の決めゼリフをいけしゃあしゃあと借用して、二転三転した会見を締め括った。
新イベント『ハッスルMAN'Sワールド』旗揚げに燃える坂田に、水を差すような黒の中村カントクの不穏な行動。果たして、坂田は無事に『ハッスルMAN'Sワールド』を開催することができるのか?


【大会開催概要】

『ハッスルMAN'Sワールド』旗揚げ戦
■日時:平成22年9月10日(金) 午後7時開始
■場所:新宿FACE
■チケット発売日:7月11日(日)ZERO1後楽園大会より発売
※参加選手:坂田“ハッスル”亘、他

『ハッスルMAN'Sワールド』第2回大会
■日時:平成22年10月27日(水) 午後7時開始
■場所:後楽園ホール
※参加選手:坂田“ハッスル”亘、他

ハッスルスピンオフイベント第1弾ー若鷹ジェット信介プロデュースー『ジェッツ1〜Road to HUSTLE〜』
■日時:平成22年7月10日(水) 午後6時開始
■場所:西調布格闘技アリーナ
■チケット料金:全席自由 前売り2,000円、当日2,500円
※参加選手:若鷹ジェット信介、ニセHG、他

お問い合わせ:ハッスル制作委員会 TEL 03-5777-5363

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『Euro Vintage Action 「序」〜発進!〜』
■日時:平成22年9月8日(水)
■場所:新宿FACE
■チケット料金:ヴィンテージ席(テーブル席) 6,000円、S席 5,000円、A席 3,000円
■チケット発売日:7月11日(日)ZERO1後楽園大会より先行発売
※出場予定選手:田中将斗、柿沼謙太(以上、ZERO1)、ジョー・レジェンド(ドイツ)

お問い合わせ:株式会社ファーストオンステージ TEL 03-5777-5361