マグナムTOKYO パーフェクトプロフィール

2008年11月のアラン黒木登場から、今年3月のマグナムTOKYO復活までの道のりを完全追跡しながら、マグナムTOKYOのパーフェクトプロフィールがここに完成! アラン黒木から見続けている人も、マグナムTOKYO復活から観たという人も、これを読めば丸わかりだ!

マグナムTOKYO

MAGNUM TOKYO

ニックネーム/ミスター・エゴイスト
出身地/東京都
身長/180cm
体重/90kg
フィニッシュ/エゴイスト・ドライバー、龍魂ラリアット、エレクト・スマッシュ

“九龍の鬼”アラン黒木、ハッスル初登場!

2008年11月、HG&RGのレイザーラモン行きつけの喫茶店『ともだち』のマスター、ほんこんのおやっさんが、香港在住時に知り合った“謎の探偵”アラン黒木がいることをRG&KGに明かす。おやっさんの情報によると、アラン黒木は「かつて香港中のマフィアを恐怖に陥れたことから、ついた異名は“九龍の鬼”。しかし、その正体はあくまでもナゾである。あるときは殺し屋、あるときはビジネスマン、そしてまたあるときはメキシコ帰りのプロレスラー、“100の顔を持つ男”として、世界中を渡り歩きながら探偵を生業とする」とのこと。

当時、HGが原因不明の体調不良に陥り11月シリーズ欠場が決定したこともあって、ピンチを迎えていたRGに対して、おやっさんは「なんやったら助っ人として後楽園に呼んだろか?」と提案するも、このときは「余計なお世話ですYO! そんなどこの馬の骨か分からん奴の力を借りんでも、KGと二人でモンスター軍をバッチコーイしてやりますYO!」と、おやっさんによるせっかくの好意をRGは断っていたのだ。

そして迎えた『ハッスル・ツアー2008〜11.20 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)。KGとのタッグで高田モンスター軍の人狼&ニセHGに挑んだRGだったが、案の定、返り討ちとなるはめに。そして試合後、KGになおも攻撃を加えるモンスター軍に対し、颯爽と救出に現われたのが、“九龍の鬼”ことアラン黒木だったのだ。これが黒木のハッスル初登場となる。

HG不在のなか、頼れる助っ人として大活躍!

頼りないRGに愛想が尽きたKGの依頼を受け、「女の涙にノーと言うほど野暮じゃねえ。いいだろう! 力になってやるよ! 困ったことがあったらいつでも呼びな!」と、RG&KGの助っ人となることになったアラン黒木。その初任務となった『ハッスル・ツアー2008〜11.22 in IBARAKI〜』(水戸市民体育館)で、RG&KGとタッグを組み、モンスター軍のニセHG&人狼&赤鬼蜘蛛と激突! この試合で、相当な実力者であることが判明した黒木は、足を引っ張るRGを尻目に八面六臂の活躍で強豪モンスタートリオを撃破し、最初の任務を見事遂行したのだった。

そして迎えたクリスマスSP2連戦。原因は謎のままだが、体調不良からの復活をはたしたHGとアラン黒木がついに初遭遇! 初めは、黒木のキザな振る舞いに嫌悪感を示していたHGだったが、リング上で共闘する中ですっかり打ち解け、『ハッスル・ツアー2008〜12.25 クリスマスSP part.2』(後楽園ホール)で、二人は見事な連携を披露。黒木は、『ハッスル・マニア2008』(2008.12.30/有明コロシアム)で、改造手術を施したドクター中松へのリベンジに燃えるHGの全面サポートを約束したのだが……。

HGのまさかのモンスター軍入りで、新たなる闘いへ!

ハッスル年間ストーリーの集大成となる『ハッスル・マニア2008』(2008.12.30/有明コロシアム)で、HG&RGのレイザーラモンとタッグを結成し、高田モンスター軍の改造ジャイアント・シルバ&ニセHG&人狼と激突したアラン黒木。試合では、またもHGと黒木が見事な連携プレーでモンスター軍を翻弄。HGによるドクター中松へのリベンジ達成は、すぐ目の前まで迫っていた……。ところが、試合終盤になって、HGがスーパーHGへと変身した際、突如としてカラダに異変が発生! なんとドクター中松がHGのカラダに仕掛けた罠によって、HGはモンスターHGへと変身、つまりモンスター化してしまったのだ。

そして、年が明けて2009年。“HG奪還”に燃えるRGのサポートに回った黒木は、“相棒”と呼び合う仲だったモンスターHGとの闘いに突入していくこととなったのだった……。

ハッスル軍正式入団。そして、“もうひとつの顔”マグナムTOKYO復活へ!

2009年。ハッスルに“CHANGE”の風が吹き荒れる中、“HG奪還”というテーマでRGと共に動き出したアラン黒木だったが、モンスターとなり狂暴化してしまったモンスターHGの暴れっぷりは、予想を遥かに超えるものとなった。闘いのたびに、かつての盟友・RGを血の海に沈めては、目に余る反則行為を繰り返すモンスターHG。『ハッスル・ツアー2009〜2.22 in CHIBA〜』では、“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンと最狂タッグを結成したモンスターHGに一矢を報いた黒木だったが、HGが元の姿に戻るまでには至らなかった。そこで、アラン黒木は“最初の決断”をした。

3月。なかなか進まぬ“HG奪還”という難題に本腰を入れようと決意した黒木。そこで黒木は、ハッスル軍をサポーターする立場ではなく、ハッスル軍の一員として高田モンスター軍と相対する道を選んだのだ。そして、“ハッスル軍のアラン黒木”として臨んだ、『ハッスル・ツアー2009〜3.25 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)にて、黒木はもうひとつの大きな決断をすることとなった……。

『ハッスル・ツアー2009〜3.25 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)の高田総統劇場終了後。ハッスル軍のTAJIRIから最後の締めを託された黒木は、「その前にひとつ言わせてくれ」という前置きの後、その場にいた誰もが予想もつかない衝撃発言をしたのだ。

「俺が、なんで今まで探偵のフリをしていたか、わかるか? それはな、ビジネス抜きで、命賭けで闘えるリングを探していたからだ。そして、とうとう、このハッスルっていうリングに辿り着いたんだよ。今日で、アラン黒木の仕事はもう終わりだ。次からは、九龍の鬼の別の顔、マグナムTOKYOとして、闘ってゆくぜ!」

そう、なんと黒木は、自身もその過去について触れたがらなかったマグナムTOKYOを復活させることを宣言したのだった!

“ミスター・エゴイスト”マグナムTOKYOとは?

ここで、マグナムTOKYOをハッスルから観ているという人のために、マグナムの経歴と共にこれまでの功績を少し振り返ってみたいと思う。

マグナムTOKYO、本名・黒木克昌。日本が世界に誇る覆面レスラー、ウルティモ・ドラゴンに憧れていた黒木は、憧れの存在であるウルティモにプロレスラーになりたい旨、そして弟子入りを直談判するため、当時ウルティモが所属していたWARに出向くことに。ところが、黒木の願いに対して、ウルティモは一向に首を縦に振ろうとしなかった。ちなみに、このとき黒木は、当時WARを率いていた天龍源一郎の鞄持ちをしながら、その機会を伺っていたというエピソードもあるのだ。

何度も断られようが、まったく諦めることがなかった黒木。その熱意についに折れたウルティモは、黒木を連れてメキシコへ。1997年、黒木はウルティモが立ち上げた日本人ルチャードール養成学校『闘龍門』の第一期生として、プロレスラーの道を本格的にスタートさせることとなった。そして、同期のライバルらとしのぎを削りながらデビューから2年が経過した1999年1月、黒木はリングネーム・マグナムTOKYOとして、闘龍門JAPANの旗揚げ戦で再び日本の地を踏んだのだ。

以降、マグナムTOKYOは、闘龍門JAPAN、DRAGON GATEにおいて、常に団体の看板レスラーとして君臨。日本プロレス界において、マグナムは確固たる地位を築き上げて行ったのだった。ところが、2006年8月、マグナムは試合中のケガ(左目眼窩底骨折)により長期戦線離脱を余儀なくされることに。そして、ケガから復活することもないまま、2007年4月、マグナムはDRAGON GATEを退団したのだ。

DRAGON GATE退団後、正確にはケガによる戦線離脱以降からいっさい公の場に姿を現わすことがなかったマグナムが、ハッスルのリングで再びスポットライトを浴びるまでに経過した時間は、実に2年9ヶ月という長い月日を要することとなった……。

2年9ヶ月ぶりの完全復活! そして、新たなる野望へ!!

アラン黒木の衝撃発言から約1ヶ月。ついにその日を迎えた……マグナムTOKYO復活! 『ハッスル・ツアー2009〜4.23 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)からスタートするモンスターHGとの3番勝負で、ついに復活をはたしたマグナムTOKYO。もちろん入場時には、マグナムTOKYOには無くてはならない“マグナムダンス”を披露し、会場内がその妙艶に酔いしれ、熱狂した。

復活の勢いそのままに、モンスターHGとの3番勝負で快進撃を見せたマグナムは、実力差を見せつけてモンスターHGに3連勝。そして、『ハッスル・ツアー2009〜5.4 in YOKOHAMA〜』(横浜文化体育館)の高田総統劇場内で、マグナムは新たなる野望に動き出す!

「高田総統! 俺はあんたを一目見たときから、いつか男として、サシで勝負をしたいと思ってたんだ。こんなチャンス、もう二度と巡ってこねえかもしれねからな。もし、あんたにその気があるなら、俺が名乗りを挙げさせてもらうぜ!」

まさに“ミスター・エゴイスト”の真骨頂。己の欲望を満たすためには妥協を許さないマグナムの口から飛び出したのは、なんとハッスルの全権を握っている最高権威者・高田総統への対戦要求だったのだ! 高田モンスター軍vsハッスル軍の最終戦争、つまり“アルマゲドン”の襲来も噂されている7・26『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)にて、はたして、マグナムはハッスルにおいて最大にして最高の目標へと辿り着くことができるのか!?