ハッスル通信

浩子新GMがマニフェストを発表
強権発動!3月大会で健想VS川田、HGが決定

2006年1月10日

 2006年1月10日(火)、東京・DSEにて新GMに就任した鈴木浩子が2006年のマニフェストを発表した。会見には鈴木浩子新GM、そして、『KYORAKU presents ハッスル・ハウス クリスマススペシャル』の後楽園大会で2連敗を喫し、もう後がない鈴木健想が登場。ハッスルの抜本的構造改革をすべく、浩子新GMが掲げた内容とは……。

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「あけましておめでとうございます。本年もハッスルをどうぞよろしくお願いします」という岸本PRの新年のあいさつから会見がスタートすると、緻密な戦略によって草間前GMからGMの座を奪い取った鈴木浩子が颯爽と会見場に登場した。「ちょっとアンタ! あいさつ固〜い! 固いのは股関節だけで十分! PRなんだから、もっと愛想よく、かわいい笑顔で。このヤンキー崩れ!」と開口一番、浩子新GMは岸本PRにさっそくの口撃。岸本PRは顔を引きつらせ、苦笑いだ。
「あけましておめでとうございます。私、新しくハッスルのGMに就任いたしました鈴木浩子でございます」と、まずは浩子GMが丁寧に新年のあいさつ。「3年目を迎える今年は、ハッスルが世界に通用するエンターテインメントに成長するのか否か、分岐点となる大変重要な年になる、そう考えております」と前置きした浩子GMは、「私は前任者のような優柔不断ではございません」と草間前GMを軽く一刀両断し、話を続けた。
「私のモットーは即断即決です。この場をお借りして、まず初めに申し上げておきます。一流の場にふさわしくない人間は選手、スタッフ関係なく切り捨てます。ですからスタッフの中で、特に自分が『人材として魅力ないかな〜』なんていう自信のない人間はよ〜くわきまえて、しっかり精進していただきたい。そう考えております」と浩子GMは、新年にしてはどぎつい所信表明を行い、今年のハッスルのスケジュールを発表した。
「まず初めに来月10日のハッスル・ハウスです。この大会は私の初プロデュース大会となります。そういう意味を込めまして、これまでとは趣向を変えて行います」と浩子GMは言いながら、加藤(A)GM代行を“もやし”呼ばわりし、大会名が書かれたボードを披露するように命令した。正月休み疲れがとれていないのか、ぼ〜っとする加藤(A)GM代行に対し「何やってんの! アンタ説明でしょ?」と浩子GMは一喝する。しぶしぶ加藤(A)GM代行から説明された決定事項は以下の通り。
 2月10日(金)ハッスル・ハウスvol.11では、先日発表された「ハッスルオーディション2006」の公開オーディションを行う。すでにプロアマを問わず300通以上の応募が寄せられていて、中には『あっ!』と驚くような人物も参加しているとか。公募締め切りは1月27日(金)の消印有効。詳しくは「ハッスルオーディション2006」のページでご確認ください。
「ハッスルが更にパワーアップするためには、人材の育成、これが不可欠です。そういった意味を込めまして、この大会のサブタイトルはこのように決めさせて頂きました」そう言いながら、記者団の前にドン!と仁王立ちした浩子GM。するとおもむろに「ハッスル・ハウスvol.11、パワーアップでオー!ディション!」と叫びながら、両手をお腹から肩、そして一気に天に向かって大きく突き上げるポーズを決めた。
 シーンとする場内。記者団はうす笑いするしかない。ちょっと取り乱してしまった感のある浩子GM。
 この決めポーズは、正月にオンエアされたある番組で、細木数子先生が“キャプテン・ハッスル”小川直也の運気がUPするように、と伝授したものだと判明。それにうまく乗っかった?浩子GMだった。
「大変素晴らしいお年玉です。ハッスルといたしましても、身に余る光栄です。ですから今年はこのポーズを使って更に邁進したい。まさに『パワーアップでオー!』していきたい。そういう意気込みでございます」(浩子GM)。

 次に加藤(A)GM代行が3月のハッスルシリーズの日程と決定カードを発表した。

3月5日(日) 横浜文化体育館
『KYORAKU presents ハッスル14』
決定カード:鈴木健想 VS “モンスターK”川田利明

3月9日(木) 後楽園ホール
『KYORAKU presents ハッスル・ハウスvol.12』

3月12日(日) 愛知県体育館
『KYORAKU presents ハッスル15』
決定カード:鈴木健想 VS HG

「ハッスルは世界のエンターテインメントに成長します。そのためにはエースは世界に通用するエンターテイナーである必要があります。そこで私はこの人間をハッスルのエースに選びました」と浩子GMに紹介される形で、夫婦喧嘩もとりあえず落ち着いたばかりの(?)鈴木健想が堂々と登場!
「どうも、ハッスルのエース、鈴木健想です。本来ならば和泉元彌と試合したいところですが、のっぴきならない事情があるようなので今回はこれで我慢します」と決定カードに健想は少し不満顔だ。
「まぁ、クリスマスは不覚を取りましたけれども、今年は違います。3月の時点でハッスル軍、モンスター軍、両軍のトップを健想が倒します。必ず倒します。そうすることで事実上、ハッスルのエースは鈴木健想となります」と浩子GMは夫が新エースとなることを強権発動した。
 続けて「だいたい、ハッスル軍、モンスター軍、この響きにもあまりセンスを感じませんので、この座組自体を抜本的にすべてひっくり返し、改革していきたい。そういう風に考えております。私、鈴木浩子がGMである以上、ハッスルのリングに聖域なしです!」と浩子GMはガッツポーズを決めたのだった。
 その勢いに健想も続く。「おい! 川田! おまえみたいに日本のプロレスしか知らないローカルレスラーに、世界が何たるかを教えてやるよ! それと腰振り野郎! 素人同然のオマエにプロの厳しさを教えてやるよ。オレにまぐれは通じねぇからな!」と健想が両軍で最も勢いのある川田利明とHGに対し、一方的に挑発した。
 そして浩子GMは、GM就任に伴い6つのマニフェストを発表した。

1.鈴木健想をエースに!!
2.ハッスル・マニア2006を年末に開催!
3.ハッスル・マニアと同規模の大会を春から初夏にかけて開催!
4.リング上の戦力補強!
5.ニューヨークMSG公演の実現
6.青木裕子 ハッスル解説クビ!

 以下、各項目についての浩子GMによる解説。
 1は「当たり前といえば当たり前」。
 2は、年末ではなく年が明けての開催も想定されている。某老舗団体の某ドーム大会を押しのけて「“プロレス初め”1・4はハッスルになっちゃうかも?」と浩子GMは意味深発言だ。
 3については、大きい大会が一つでは人材すべてを生かすことが出来ない。ここでもう一つ大きいのをぶっ放してみようではないかということで開催を予定。
 4は浩子GMがGMになった以上、プロレスラー、お笑い芸人であるとか、そんなことは関係なし。優秀で力強い人材であれば、年齢も幅広く、職業を問わずいろんな人間を登用し、そしてチャンスを与えていきたいという。
 5は鈴木家の本拠地はニューヨーク。そうである以上、ニューヨーク公演をしないわけにはいかない。「ニューヨークのマジソンスクエアで必ずハッスルをしようではないか!」と浩子GMは意気込んだ。
 6は『人材として使えない人間は切る』という姿勢の1つ。「解説能力のない、タレント性もない。ちょっと切ってみようじゃないか?」ということで、青木裕子が一人目のリストラ対象者となる。
 さらに、「この項目にはあげていませんが…」と語りだした浩子GMは、もう一つ大きな発表。ハッスルを全世界に通用させていくためには、地上波の放送は不可欠だと考えた浩子GMは、「地上波をとる」ことを掲げた。

「この6個+地上波の放映という7つを必ず公約として守り、実現したい。そういう意気込みで頑張る所存です」と浩子GMは力強く語った。そして、「最後に、あのポーズで締めさせていただきたいと思います」と言いながら浩子GMは「並びなさい!」と加藤(A)GM代行、岸本PRを命令し、健想を含め4人が横一列に並んだ。
「2006年、この年は健想を中心に、ハッスルは更なるパワーアップを狙います!」と浩子GMは言いながら、「3、2、1、パワーアップでオー!」と4人一斉に大声を挙げながら例のポーズ! 健想は今まで人前で見せたことのない笑顔を見せ、ノリに乗っている感じだ。突き上げた手がパーの健想と岸本PRに対し、グーの浩子GMと加藤(A)GM代行という微妙な違いはあった(パーが正解)のだが、これにて会見は終了。
 浩子GMの強権発動で、ハッスルの新エースとなった健想。見事ハッスルシリーズをエースとして引っ張っていけるのか? ますます鈴木夫妻の活躍が見逃せないハッスル新シリーズに乞うご期待!!

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