ハッスル通信

高田モンスター軍がカイヤのデビュー戦に用意したのは
身長230cmの“南米の巨神兵”ジャイアント・シルバ!

2006年5月16日

 5月16日(火)都内ホテルにて、6月17日(土)さいたまスーパーアリーナで開催される『KYORAKU presents ハッスル・エイド2006 〜ハッスルで地球を救え!〜』で、ハッスルデビューするカイヤが緊急会見を行った。内容は、5月14日(日)に高田モンスター軍のアン・ジョー司令長官とジャイアント・バボがカイヤの店「Caiya」を襲撃した件に関してである。ところが、怒りの声明を出しているその会見場にアン・ジョーとバボが乱入。2人はカイヤのデビュー戦の相手として、規格外のモンスターを用意したことを明かした。

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 外は空がどんよりしていて、雨がしとしと降っている。会見場にもなぜかどんよりした空気? カイヤが会見場に登場し、神妙な表情の岸本PRが昨日報道された新聞記事を掲げ語り始めた。
「既にご存知かもしれませんが、先日高田モンスター軍が、カイヤさんの経営される自由が丘のお店で暴れたうえに、車を盗んで逃げるという事件がございました。DSEとしましては、ハッスルに真剣にチャレンジしていただいているカイヤさんに対して、このようなご迷惑をかけてしまうこととなり、誠に申し訳なく思っております。大変申し訳ありませんでした」
 加藤(A)GM代行、岸本PRがカイヤに向かい深々と頭を下げるのだが、カイヤの表情は固く、怒りを一生懸命噛み殺している様子だ。
「許せないよ。一体、高田モンスター軍って何なの? 私のお店のお客さんにも迷惑がかかったし。何か文句があるなら、正々堂々と言ってくればいい。許せない!」
 怒りのコメントを残すカイヤに対し、岸本PRは「我々も、高田モンスター軍に対して厳重に抗議し、誠意ある態度が見られない場合は、こちらとしても断固たる対応をとらせていただきます」と謝罪し、更に深々と頭を下げるのだった。
 緊迫した空気が会見場に流れる中、そこに現れたのは事件の主犯アン・ジョー司令長官とジャイアント・バボだ! 
「ヘイ! ハゥ ドゥ ユー ドゥ〜? ローカルな外タレ! お元気デスか?」 とアン・ジョー司令長官はカイヤを挑発する。「早く、車を返してヨ〜」とカイヤは疲れきった表情で訴えかける。

 すると、アン・ジョー司令長官は、カイヤを更に怒らせるような行動に出た。「こちらをルックデース。これが何だかわかりマスか?」とアン・ジョー司令長官が手にして見せたのは……カイヤの車の“タイヤ”?? 「カイヤのタイヤ、デース! OH NO!! カイヤのタイヤがないヨ〜。ハッハハハ!」と軽いオヤジギャグを飛ばしながらカイヤを挑発するアン・ジョー司令長官。
 カイヤは呆れながら「全然、面白くない」と怒り心頭だ。「ユーは素人ですが、ハッスルのリングに上がるまでは良しとしましょう。だがしかし、偉大なる高田総統、そしてニューリン様を侮辱することは絶対に、許しまセーン! 聞くところによれば、ユーはでかい大男と闘いたいらしいですネ? それならユーの願い、叶えてさし上げましょう!」
 そう言ったアン・ジョー司令長官は、バボにある物を持ってくるように指示。するとバボが持ってきたのは大きなパネルだった。
「いいですカ! ユーのデビュー戦の相手として、ミーたちが選んだのはこの男デース!」
 高田モンスター軍がカイヤのデビュー戦の相手として用意したのは“南米の巨神兵”ジャイアント・シルバだった! 身長2メートル30センチで体重は180キロ。地球上のあらゆるプロレスラーよりも巨大なモンスターであり、必殺技は上から振り下ろす強烈なパンチ“スラムダンクパンチ”だ。
 等身大のパネルの横に並んだ175センチのカイヤだが、小さく見えてしまうほどである。会場にいた記者たちは「あれはやばいでしょう……」とビビッてたじろいでしまった。
「どうですカ? この大男とやれるんですカ? このプロレスのド素人が! なめるんじゃないですヨ! 彼との対戦を拒否するなら、ユーのデビュー戦をミーたちが全力で阻止しマース!」アン・ジョー司令長官は勝ち誇った表情でカイヤをなおも挑発する。
 すると闘争心むき出しのカイヤは、目の前にいるアン・ジョー司令長官とバボを殴りにいかんと飛びかかった!
 異常な事態を察知したDSEの社員が慌ててカイヤを止める。が、カイヤの力は半端なく、体を張って止めるヤサ男・加藤(A)GM代行の細い体はズルズルと引きずられてしまった。
「いいよ、やるよ!」カイヤは一切臆することなく決意! 慌てる加藤(A)GM代行は「カイヤさん、挑発に乗っちゃダメです。やめた方がいいです」とカイヤをなだめるのだが、カイヤの怒りは沸点に達し、誰も止めることが出来ない。
“想定外”だったのか、アンビリーバブルという表情を見せるアン・ジョー司令長官は「クレイジーデース! 本気で言ってるんデスか?」
 なおも慌てる加藤(A)GM代行はすぐにこのカードを決定せず、2〜3日DSEが一時預かる形となった。
「まぁ、その方がいいだろうナ? あのヘボキャプテン(小川)としっかり相談してそれからじっくり決めることだナ〜。それまで、この“カイヤのタイヤ”は返さないヨ〜! ハーッハッハッハ!」とアン・ジョー司令長官とバボは高笑いしながら颯爽と会見場から消えていったのだった。
 対戦が決定的となった大巨人の発表を前にしても、一切怯むことなかったカイヤ。この自信はどこから来るのか? 戸高秀樹氏からボクシング、TAJIRIからはプロレスを、“キャプテン・ハッスル”小川直也からは柔道を教わっているカイヤだが、絶体絶命だ!!

(以下はカイヤと記者との質疑応答)

――今回の騒動の経緯を具体的に教えて下さい。

カイヤ 私がボクシングの練習をしていない時に、私のお店でアン・ジョーとバボが暴れたみたい。

――どういう気持ちでしたか?

カイヤ 私のところに直接来ればいいのに、私のお店に行くのはおかしいでしょう?

――今度のハッスルデビュー戦に向けて怒りが生まれた?

カイヤ もちろん。絶対負けない。

――今も順調に練習してるんですか?

カイヤ 毎日ボクシングの練習しているし、プロレスはTAJIRIさん、柔道は小川さんに教わっている。

――今回対戦相手がジャイアント・シルバに決まりそうですがいかがですか?

カイヤ やります!

――あまりにも大きいですよ……

カイヤ だって大きい男とやりたかったもん。嬉しいじゃないですか。

――ここまで大きい男を予想してましたか?

カイヤ 大きい方がいい! 勝ちます!

――秘策はありますか?

カイヤ もうちょっと練習して頑張ります!

――大きい相手に必殺技のカイヤボンバーはやりづらいのでは?

カイヤ やれます! 大丈夫!

――他に必殺技はありますか?

カイヤ それは内緒! 今は教えてあげない!

――これだけ大きい人だと恐怖心はないんですか?

カイヤ ない!(きっぱり)怖いと思ってやると何も意味がない。一生懸命頑張ります!

――この大男を倒すとしたらどこから攻めますか?

カイヤ 大きいから下(急所)から攻める!

――シルバ戦に向けてこれからやらないといけないことはありますか?

カイヤ 相手のことを考えてばっかりはダメ。自分は一生懸命やるだけ。

――総合格闘家と一緒に練習されたりはしますか?

カイヤ 今TAJIRIさんと一緒に練習してる。物凄くいい先生だから。

――対戦するとしたら一対一? それともタッグマッチですか?

カイヤ 今は何もわからない。

――お子さんからアドバイスはありますか?

カイヤ 上の子はアメリカにいるんだけど、毎日のように電話で「ママ、頑張ってる? 洋服(コスチューム)は決まった?」とか色々聞いてくる。下の子は日本にいて、一緒に練習に行ったりボクシングをやったりしている。

――コスチュームは決まりましたか?

カイヤ まだです。

――お店を襲撃したアン・ジョー司令長官らに仕返しは考えてますか?

カイヤ やりたいです、もちろん。でも弱い人だから私の前には来ないと思いますよ。相手にならない。

――何のために闘うのですか?

カイヤ 自分のため。夢だったから。子供たちにいい姿を見せたい。強いお母さんでいたほうがいいでしょう?