ハッスル通信

海川ひとみ特別インタビュー(後編)
「このままじゃ終われません!」

2006年12月13日

 11月某日東京・表参道のDSE事務所にて、11月23日『ハッスル・マニア2006』でデビュー戦を行ったグラビアアイドル・海川ひとみにオフィシャルサイト取材班が特別インタビューを行いました。賛否両論あったプロレスデビューに関して、当の本人は「みんなに認めてもらえるまで頑張ります!」と次回挑戦に意欲を見せた。

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――試合後に、アン・ジョー司令長官とバボの挑発によって、先輩である眞鍋かをりさんがリングに上がりました。どういう気持ちでしたか?

 眞鍋先輩と翔子ちゃん(浜田翔子)が上がってくれたんで感動しましたし、安心しちゃいましたね。

――海川さんがマイクを握ったときに涙を流していました。あれは達成感から出た涙? それとも悔しさ? プロの厳しさを知った涙のどれですか?

 色々です。達成感ももちろんあったと思うんですけど、悔しいっていうのもありました。まだ自分がこれだけしか力を出せないんだっていうのもありました。気持ちが高ぶりすぎていて、そのあたりも本当に覚えてないんです。

――マイクアピールでは「初めから無理だと思っていましたが……」って言う言葉もありましたね。

 その当たりもほとんど覚えてないんです。記憶がうすくなっちゃいまして。

――そのマイクアピールに関して賛否両論ありました。プロレスをなめるなという意見や、初めから無理だとわかっていても挑戦する勇気をかって、良く頑張ったっていう意見の2つあります。

 そうですよね……って感じです。

――反対意見に関してはどう思いますか?

 認めてもらえるように頑張りたいですね。

――見返してやりたい?

 見返すとかじゃなくって認めてもらいたいです。

――そういう反対意見は聞いていました?

 はい。そういう人がいたなっていうのは覚えているので、認めてもらいたいっていう気持ちが凄く強くなりました。そういう意味でも、認めてもらえない自分も悔しかったです。まだ全然頑張りが足りなかったんだって。自分の中では100%、120%頑張ったつもりでも、みなさんにとっては“つもり”でしかなかったのかもしれないじゃないですか? 私の中では、“つもり”じゃないにしても。次は“つもり”と思われないように、もし次に機会があるんだったら今度こそ認めてもらいたいですね。

――練習してきたときの何%の力を発揮できたと思います?

 練習のときに出来なかったことも出来たので、100%は出ていると思うんですけど。あんまり記憶がないんで……。でも、もっと練習しなきゃダメですね。

――眞鍋先輩からは「海川さんの方が勝っていた」という意見もありました。その声を聞いて?

 眞鍋先輩はきっと後輩のことを思って、試合で負けても私の頑張りを認めてくれたんだって思いました。その頑張りを認めてくれた先輩に凄く感謝します。

――囲み会見ではこの試合の注目度を物語るようにたくさんのマスコミがいました。またチャンスがあればやりたいですか?

 はいっ! チャンスをいただければやりたいですね。このままみんなに認められないまま、尻尾巻いて逃げるのは嫌なんです。自分で初めに決めたことなんで。頑張るって決めたんでやり通したいです。

――今も練習は続けているんですか?

 ドクターストップがかかっていて練習が出来ないんです。今動かすと大変なことになっちゃうんで。「少しの間休憩してまたやりたいんだったら、練習してもいいよ」とお医者さんには言われています。

――今後もオファーがあればやりたいですか?

 ぜひ出たいですね!

――どういったハッスルレスラーになりたいですか?

 強くなりたいです。同性からも異性からも「女の子なのにこんなに強くなれるんだ」って認めてもらいたいです。あと、女の子は元々強いわけではないじゃないので、強くなるための努力も認めてもらいたいなと思います。

――試合前には「観客に一番近いレスラーになりたい」っていうことを言われていましたよね? その目標は達成出来ました?

 今回じゃまだまだですね。練習を始める前は、プロレスを観ている1女の子と同じだったので、それでどこまで強くなれるのか、どこまでプロレスが出来るのかをこれから観てもらいたいですね。私はド素人だったので。

――今後はまず経験を積んで強くなりたいと。その先はバボにリベンジしたいですか?

 そうですね! やっぱりまだ悔しいので、KUSHIDAさんや\(^o^)/チエさんにも申し訳ないですし、もっと強くなりたいです!

――海川さんのデビュー戦を見た芸能人が「私もハッスルでデビューしたい」っていう人がもしこれから出てきたら勧めますか? それとも止めますか?

 その人がやりたいと思うんだったらいいんじゃないかなと思います。私と同じような情熱に任せて。私もプロレスをやりたいっていう情熱がきっかけでプロレスをやることになったじゃないですか。そしてプロレスがもっと好きになりました。プロレスデビューしたいっていう方がいるんだったら、実際にやってみるともっともっと好きになれるんじゃないかな、と思います。

――それでは想像しにくいかもしれませんが、海川さんが大人になって子供が生まれます。その子供が19、20歳になって、お母さんがプロレスをやっていたことを知ったとします。「私もプロレスをやりたい」って言ってきたらどういった声をかけますか?

 親だとやっぱり心配しちゃうんじゃないですかね? 私も親に理解してもらうのに時間がかかりました。自分が親だと止めちゃうかもしれないですけど、本当に子供がやりたいんだったら認めてあげるのも親なのかなって思います。

――止めるのには何か理由があるのですか? 

 止めないと生半可な気持ちでやっているかもしれない可能性があるじゃないですか? ただ興味があるだけじゃ出来ないことかもしれないですし。子供の想いを受け止めて、どうしてもっていうなら認めてあげないといけないかもしれないですね。

――ちゃんとした意志が見えるようだったら許してあげるということですね?

はい、私の親もそうだったので。

――最後にファンにメッセージをお願いします。

 今回リングに上がって夢中になっていて色々ケガしたり、骨を折ったりしちゃいました。それだけリングに上がることって大変なことなんだなと肝に銘じます。それでもこれからいっぱい努力して強くなって、またリングに立てるようなら立ちたいので、皆さん応援よろしくお願いします。心配しすぎないで下さい。