高田総統以下、モンスター軍のメンバーがバルコニーに勢揃いすると、さっそくアン・ジョー司令長官&特命係長 島田工作員&小路二等兵らが観客に「総統」コールを促す。場内に大「総統」コールが巻き起こるなか、高田総統は「せっかく新年を迎えたというのに、どこを見ても不況、不況だよ。世の中、世知辛くなる一方だ。だがな、この逆風のなかでも、われわれは、常に元気を発信していくぞ!」と観客にアピールすると、「我こそが高田モンスター軍総統、そして、ハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」と自己紹介すると、すかさずアン&小路が「総統」コールを観客に促し、またしても場内は大「総統」コールだ!
ここで何かに気付いた川田は、「総統、なんで葉巻じゃないんですか? カラダを壊したんですか?」と高田総統に問いかけると、確かに、高田総統の手にはいつもの葉巻がない。この問いに、高田総統は「大好きな葉巻も、あまり吸い過ぎるとカラダに良くないだろ? かと言って、スパッと辞めると、口が寂しいだろ? だから、タバコに変えたんだよ!」とアピールするも、すかさず川田から「そっちのほうが、カラダにはよくないでしょ!」とツッコミが入る。ところが、高田総統は「K、これは普通のタバコじゃないんだよ」と不敵な笑みを浮かべると、「これは、まったく火がつかない充電式の電子タバコなんだよ!」と誇らしげにアピール! 続けて、「言わば、このタバコは、カラダにも、地球にもやさしいタバコなんだよ」とエコを強調した高田総統は、観客に向かって「どうだ吸ってみたくなっただろ? だったら、売店で売ってるから、諸君も試してくれたまえ!」と、ちゃっかり宣伝だ!
すると、川田から「総統、生コマーシャルじゃないですか!」とふたたびツッコミが入ると、「いいじゃないかよ!」と逆ギレした高田総統は、「おい! モンスター軍! 何やってんだよ! 今日は2009年の開幕戦だぞ。出だしでいきなりつまずいてんじゃねえかよ!!」と試合に敗れた部下たちを叱責すると、「特に、モンスターK、そして司令長官! 『ハッスル・マニア』の教訓がちっとも活かされてないじゃないか!ん?」と名指しで批判すると、「そんなことだと、貴様らも、ナットーマンみたいになっちまうぞ。あれを見てみろよ。鈍い光を放ってるぞ! 結婚した頃の輝き、もう見る影もないよ。しかもだ! 大晦日の放送、ナットーマンのくだりは、すべてまるまるカットだよ!!」とピシャリだ!
かなりご立腹の高田総統に対して、「お言葉を返すようですけどね……」と恐る恐る口を開いた“モンスターK”川田利明は、「Xって言うから、相当強い奴が来るかと思ったら……。(あーちゃんを睨みながら)こんな疫病神がいたら、勝てるもんも勝てませんよ! こんな奴を使うなら、まだ俺の親父を入れた方がマシですよ!!」と反論だ! これを受け、高田総統は「あ、そう。じゃあ、(川田父)また呼ぶ?」と川田に揺さぶりをかけると、すかさず川田は「いやいや、入れなくていいですよ」とアッサリ降参だ。
ところが、「総統! 本気でこんな奴を雇う気ですか? こんな可能性のかけらもない中年ダメ親父を!」(島田)、「そうですよ。こんな奴にかけるマネーがあるなら、もっと他のところに投資するべきですヨ!」(アン)、と川田だけではなく他のメンバーも猛抗議! これには、あーちゃんもすっかり気落ちして下を向くばかりだ。するとここで、ボノくんが「あーちゃん! なんでそこにいるんだよ? ずっと探してたんだよ!」と問いかけると、あーちゃんは「だって……親方がひとりでハッスル軍に行っちゃうから」と言うと、すかさずボノくんは「誤解だよ! この間の『ハッスル・マニア』のときに、あーちゃんも一緒にハッスルにって言ったじゃない!」と、誤解であることを説明。ところが、あーちゃんは「僕、年末は派遣村で年を越したんですよ! どーせ僕は、都合が悪くなったら突然切られる“派遣レスラー”ですよ!」と、自暴自棄になりながら反論だ!
すると、高田総統がこのやり取りに割って入り、「そうだよ。あいつはな、自分の都合が悪くなると、平気で仲間を切り捨てる悪魔のような男だよ」と不敵な笑みを浮かべると、「それにな、ハッスル軍というのは、そういう連中の集まりなんだ。あーよ。周りがなんて言おうと心配するな。貴様の面倒は、この私がしっかり見てやるからな! 安心しろよ」と、あーちゃんに約束! この高田総統からの温かいエールに、すっかり感銘を受けてしまったあーちゃんは、「ありがとうございます、総統!」と頭を下げると、ここでボノくんが「あーちゃん! だまされるな!!」と、あーちゃんを改めて説得。さらに、「おい! バカ田! 全面戦争に勝ったんだから、次のシリーズ、シングルで勝負しろよ!!」と、高田総統に宣戦布告だ! これに対して、「おいおい、私を見くびるのもいい加減にしろよ! 次のシリーズ、貴様には、新たなモンスターを用意している。次は、こうは行かんぞ! よ〜く、覚悟しておけよ!!」と、さらなる戦力の投入を予告した高田総統は、「では、下々の諸君!」と締めに入ったところで、ゴホゴホッと急に咳き込む。心配するモンスター軍のメンバーをよそに、「大丈夫だ!」と制する高田総統だが、咳がなかなか止まらない。それでも、高田総統は「では、改めて、下々の諸君、今日はここまでだ!」と締めようとしたところで、なんとガクッとヒザをつくように倒れこみ、その場にダウン! まったく予期せぬ緊急事態に場内が大騒ぎとなるなか、高田総統は、モンスター軍のメンバーに肩を支えられながら、バルコニーから退場して行ったのだった……。
敵であるハッスル軍のメンバーも、この事態に、皆、驚きの顔を見せるが、ボノくんは「二日酔いなんじゃないの?」とチクリ。場内から笑いが漏れる。するとここで、KUSHIDAが、「そう言えば、マニア以来、高田総統は体調が悪いっていう噂が流れていましたよね。もしかしたら、重病なんじゃないですか?」と話を切り出すと、これを受けてTAJIRIが「重病!? そうしたら、すごいチャンスなんじゃないの? だって、高田総統が倒れたら、モンスター軍はバラバラだよ! “打倒・高田総統”も夢じゃなくなってきましたね〜」と大興奮だ! ところが、喜ぶTAJIRIに対して、マイクを持ったナットーマンは「だまされるな!」と一喝すると、「こっちが油断したスキに、きっと何かを企んでいるんだよ!」と、高田総統が倒れたのは罠であるとアピールする。
ところが、TAJIRIは「今日は、あなたのおかげで勝つことができました。とりあえず、ありがとう。ところで、あなたはなんでそこにいるんですか?」と冷たく突き放すと、ナットーマンは「ひとつ教えてやる。“急いては、事を仕損じる”、大豆な場面は、粘り強く、マメな努力が大事だ!」と必死のアピール! すかさず、TAJIRIが「あなたは、どうしたいんですか?」とツッコミを入れると、「もしも、ハッスル軍に戻ってきたいなら、昔のことは水に流しますよ」とナットーマンに提案するも、これに対して「ナットーマンは、粘り強いし、根に持たないのが信条だ!」と、ハッスル軍入りの誘いをはね返すナットーマン。そして最後は、お決まりの「ネバー、ネバー、ギブアップだ!」と観客に向かってアピールしながら、走り去って行ったのだった。
ナットーマンがいなくなったところで、天龍はマイクを持つと、「ボノ。高田が、倒れようが倒れまいがな、俺たちは、今年、ハッスルを改革する責任があるんだよ」とボノくんに語りかけると、越中も「そうだよ。維新を起こすんだよ! これはな、革命戦争だって! 鳥羽伏見の闘いだって! 戊辰戦争だって!!」と“やるって節”でこれに続く。この二人の檄を受けて、ボノくんは、「分かりました! 次のシリーズ、モンスター軍をふっ飛ばすぞ!」と高らかにアピール! 場内からも大きな歓声&拍手が沸き起こる。そして、ここでようやくファンもお待ちかねのサインボール投げが行なわれると、場内は大熱狂! しかも今回は、ハッスル軍のメンバーが提供したお宝グッズが当たる、特別バージョンだ!
サインボール投げが終わり、最後はもちろんハッスルポーズで締め! 締めるのは、もちろん新キャプテンのボノくんだ。RGが、これまでのハッスルポーズから“YES WE HUSTLE!”とつなげる新バージョンのハッスルポーズを観客に説明すると、「今年こそ、高田総統の支配を終わらせます! みんな応援してください!」というボノくんのアピールから、観客と一緒に「3、2、1、ハッスル! ハッスル!! YES! WE! HUSTLE!!」で締めくくったのだった。
“モンスターK”川田利明
アン・ジョー司令長官
×小路二等兵
青鬼蜘蛛
ザ・ゴールデン・カップス4号
21分53秒 ボノくんフリップ
『ハッスル・ツアー2009』開幕戦のメインハッスルは……高田モンスター軍vsハッスル軍の全面戦争! 5vs5 イリミネーションマッチだ!!
ここで、イリミネーションマッチについて説明しよう。通常のタッグマッチは、チームのひとりがフォールやギブアップなどを奪われた時点で勝負が決するが、イリミネーションマッチの場合は、負けとなった選手のみが退場となり、そのまま試合を続行。最終的に、どちらかのチームが全滅するまで行なわれる。また、この試合はトップロープを越えた場合、その選手が失格となるオーバー・ザ・トップロープルールが採用される。
それでは、両軍のメンバーを紹介しよう。
高田モンスター軍を引っ張るのは、昨年末の『ハッスル・マニア2008』でボノに敗れ、その雪辱を期す“モンスターK”川田利明だ! さらに、泰葉に敗れた汚名を晴らしたい、アン・ジョー司令長官がしっかりと脇を固め、小路二等兵&青鬼蜘蛛は大番狂わせを目論む。そして、最後のひとりは、新戦力と噂されるザ・ゴールデン・カップス4号だ!
一方、ハッスル軍は、『ハッスル・マニア2008』を経て、ひと回り成長した新メンバーのボノちゃん改めボノくんがキャプテンとしてチームを引っ張れば、これに続けとばかりに、2009年もますます絶好調の“中高年の星コンビ”天龍源一郎&越中詩郎、さらにハッスル軍を陰でまとめる作戦参謀・TAJIRIと充実したメンバーで闘いに挑む。そして、モンスター軍同様、最後のひとりはXとなっているが、はたして一体誰なのか…!?
場内ビジョンには、試合を直前に控えたハッスル軍のメンバーたちが映し出される。越中は黙々とウォーミングアップをこなし、天龍はイスに座って精神統一と集中力を高めているなか、何やら話し込んでいるボノくん&TAJIRI。すると、ボノくんは「TAJIRIさん、Xって誰?」と問いかけると、TAJIRIは「知らないよ。僕はてっきりあーちゃんだと思ってたんだけど……」と、試合直前にも関わらず二人ともXが誰であるか知らないことがここで発覚! さらにボノくんは、「あーちゃんは、年末以降、連絡がつかないから」と、有力視されていたあーちゃんは音信不通であることが判明する。
これを受け、TAJIRIは「ちょっと待って。モンスター軍に、今日のメンバー表を送ったのって、ボノくんじゃなかったの?」と逆に問いつめるも、ボノくんは「知らないよ」とこれを否定。すかさず、TAJIRIは「ということは、こっちはメンバーがひとり足りないってこと? そりゃ、まずいよ!」と慌てふためく。
そんななか、「TAJIRI、そんなことでいちいちうろたえてんじゃねえよ! 武士は食わねど高楊枝だって!!」と越中がTAJIRIをピシャリ! さらに、「そうだよ。こっちには、有り余る経験ってもんがあるんだよ」と、天龍も越中に続く。ここで、天龍は「いいか、初日ってのはな、相撲でも特別の日なんだよ。だから、今日は絶対勝とうぜ! なあ、ボノ!」とボノくんにハッパをかけると、ボノくんも「この4人が揃えば、楽勝だよ!」と呼応すると、すかさず、TAJIRIが「それもそうだ。じゃ、新キャプテン! 記念すべき初陣に出陣しますか!!」と掛け声をかけ、ハッスル軍は決戦のリングへと向かったのだった。
閉じるまずはハッスル軍が一人ずつ入場。最後に登場したボノくんはコスチュームをグリーン柄にランドセルのイラストの入った吊りパンツに黄色い帽子を被っている。小学生仕様ということか? 続いてモンスター軍は全員揃っての入場だ。モンスター軍がリングに上がると、ゴング前にいきなりボノちゃんがぶちかまし! モンスター軍をまとめて場外に吹っ飛ばしてみせた。一息ついたところで、ボノくんと川田の対戦だ。ボノくんの張り手に対して、川田はローキックで対抗。突進をかわすと得意のキックで一矢報いる。続いては天龍と小路の対戦。天龍は老かいに小路を捕まえると、自軍のコーナーに連行してすぐさま越中にタッチだ。そして、その越中がヒップバットを連発! 今日も越中のケツは絶好調だ。続いてはTAJIRIが小路にキックを一撃。さらにハンドスプリング式エルボーアタックと圧倒していく。続いては天龍がグーパンチとチョップのコンビネーションを連打。さらにエルボードロップを投下だ。しかし、小路はこれをかわして司令長官とタッチ。天龍はこの司令長官を自軍のコーナーにまで連行すると、ハッスル軍4人で太鼓の乱れ打ちを披露する。依然、苦戦が続く司令長官。天龍のチョップと延髄斬りに悶絶するが、得意のキック攻撃でお返しだ。そして、出てきたのはゴールデンカップス4号。この巨体の4号は天龍を倒すと、なんとムーンサルトを発射! しかし、天龍はこれを間一髪かわして、チョップとグーパンチを連打。だが、青鬼蜘蛛の蜘蛛の糸に気を取られて、オーバー・ザ・トップロープ! 4号がだめ押しのチョップを食らわして、天龍が失格第1号となってしまった。そして、マスクを脱ぎ出す4号。中から出てきたのはなんとあーちゃんだった! 驚きを隠せない場内とハッスル軍だが、試合はまだまだ続く。代わった越中がケツ爆弾の乱れ打ちでペースを取り戻しにかかる。しかし、ボノくんのボディスプラッシュを誤爆して悶絶だ。このピンチにTAJIRIとボノくんが救出に入る。越中はスモールパッケージで小路を丸め込むが、この丸め込みをモンスター軍に逆にひっくり返されて、越中も失格となってしまった。残り2人となってしまったハッスル軍。TAJIRIはモンスター軍から太鼓の乱れ打ちを食らい、防戦一方。代わる代わるいたぶられて、反撃の糸口が見えない。なんとか踏ん張るTAJIRIは小路を丸め込み技で戸惑わせてから、パンチ攻撃で逆転を図る。しかし、小路は得意のフロントネックロックで切り返し! ボノくんもモンスター軍に押さえつけられて、カットに入れない。ハッスル軍、絶体絶命のピンチだ。と、その時、スクリーンになんとナットーマンの登場映像が! すると、南側の席にナットーマンが姿を現した。もしかすると、ハッスル軍のXとはナットーマンだったのか? リングに向かったナットーマンは恐る恐るコーナーに立ち上がるものの、降りたところを司令長官から滅多打ちを食らう。そして、ロープに投げられ、オーバー・ザ・トップロープ! と、思いきやなんとかロープにしがみついて、リングに戻ると、近付いてきた司令長官にヘッドシザーズ! なんと、司令長官をオーバー・ザ・トップロープで失格に追いやることに成功した。ぎこちない動きながらも今日はなんとなく活躍しているナットーマン。だが、あーちゃんにオーバー・ザ・トップロープ寸前に追い詰められる。しかし、ロープ越しに前方回転エビ固めを決めて、あーちゃんから3カウント! これでモンスター軍を2人連続で失格に追いやった。モンスター軍も残りは3人で、ハッスル軍はタイブレイクに持ち込んだ。ここで川田がチョップとローキックでナットーマンを圧倒。だが、ナットーマンも必死に耐える。そして、蹴り足を掴むと、なんと噛み付き攻撃! さらに川田を抱えながらロープから場外に強引に落とそうとしているではないか! ここはなんとか踏ん張った川田は、逆にナットーマンをエプロンサイドでオーバー・ザ・トップロープに追い詰める。しかし、ナットーマンは耐える。川田のフロントキックを顔面に食らっても必死にロープにしがみつく。そして、近付いてきた川田の首をヘッドシザーズに捕らえると、そのまま場外に転落させた! ナットーマンの大殊勲だ。しかし、ここで勝ち誇ったのがいけなかった。エプロンサイドで両手を上げて喜ぶナットーマンに対して、小路がドロップキック! ナットーマンはあっさりと失格となった。続いては小路とTAJIRIの攻防だ。タランチュラからオーバー・ザ・トップロープに追い込もうとするTAJIRIに対して、小路も耐える。戦場をリング内に戻すと、TAJIRIのバズソーキックをかわしてから、払い腰! そして、腕十字でTAJIRIからギブアップを取った。ハッスル軍で残るはボノくん唯一人。小路は青鬼蜘蛛にボノくんを押さえ込ませてから、スワンダイブ式のダイビングボディプレスを発射! しかし、これしきではボノくんから3カウントは奪えない。二人まとめてコーナーで串刺し式ボディスプラッシュをぶち込んで圧倒する。そして、無造作に青鬼蜘蛛を抱え上げると、そのまま場外にポイと投げ捨て! ボノくんの凄まじいパワーに会場は大騒ぎだ。そして、モンスター軍も残るは小路だけ。ボノくんの勢いも止まらない。凄まじいドライビングエルボードロップを炸裂させるが、モンスター軍も野口レフェリーの足を引っ張って、なんとかボノくんの勝利を妨害。しかし、妨害も虚しく、ボノくんは小路を高々と抱え上げる。そして、四方の観客に向かって、「YES WE HUSTLE!」と叫んでからボノちゃんフリップ改めボノくんフリップ! 小路を圧殺して、見事にハッスル軍を勝利に導いた。
試合後、モンスター軍を撃破したボノくんは、「バカ田総統! モンスター軍! お前らの力、それだけかよ!!」とアピール! と、ここで「あ〜あ、負けちまったよ!」という声が! すると場内に『威風堂々』が鳴り響き、バルコニーから姿を現わしたのは、高田総統だ!
すっかり後楽園大会の恒例イベントとなった『応援ボードコンテスト』が、今宵も開催! ということで、野口大輔レフェリー&高橋大輔アナウンサーの“W大輔”による進行のもと、場内の観客が一斉に応援ボードを掲げると、越中詩郎、アラン黒木、KG、レイ大原の応援ボードなど、どれも渾身の力作ばかりだ!
そんななか、見事、野口レフェリーが選ぶ“野口賞”に輝いたのは、あまりにもイケメンに描かれすぎている小路二等兵の応援ボードを作成してきた方に、さらに、高橋アナウンサーが選ぶ“高橋賞”は、越中らの応援ボードを作成したちびっこ達に決定! 各賞に見事輝いた方々には、次回行なわれる2・19後楽園大会のペアチケットが進呈された。
1月30日(金)、東京・新宿FACEにて、ミュージカル、映像、ダンス、プロレスなど
あらゆるジャンルが融合した新エンターテインメント『ラブ&ハッスル』が行なわれる。公演を前日に控え、主人公・山田美咲役を演じる名高梨緒さん、美咲のライバルで大橋あずさ役を演じるフランソワーズ広田さんが登場! 会場のハッスルファンに、『ラブ&ハッスル』への来場を呼びかけた。
10分28秒 反則
突然のモンスター化! HGのカラダに一体何が起こった!?
実に数奇な運命をたどる改造人間HG。去年、高田モンスター軍の卑劣な罠にかかり、モンスター軍最高医局長ドクター中松の手により、改造手術をさせられてしまう。ところが、間一髪、最後の仕上げの前に脱走に成功したHGは、怒りをパワーに変えるスーパーHGとして、“打倒・モンスター軍”を目標に闘いを続けてきた。
そんなHGに対し、高田総統は次々と刺客を送り込むも、HGはこれを次々と撃破! 自身のカラダを改造したドクター中松と直接対決すべく迎えた『ハッスル・マニア2008』だったが……。「私の仕掛けたトラップは避けようがない!」(ドクター中松)、二重三重に仕掛けられていたモンスター軍の罠。実は最初から、スーパーHGに変身するたびに、怒りのパワーが体内に蓄積。一定量を超えるとモンスター化するように改造されていたのだ!
一方、相方を失い、ハッスルでも芸人としても、がけっぷちに立たされたRG。そして、信頼する相棒に裏切られ、プロのプライドを傷つけられたナゾの探偵・アラン黒木。はたして、二人の思いはHGに届くのか!?
閉じるダブルHGはリングに上がるなり、黒木とRGに奇襲攻撃! RGはかつての相棒・モンスターHGに場外で蹂躙されてしまう。一方の黒木もニセHGの前に圧倒されてしまう。RGはストンピングを食らい、鉄柵に叩き付けられて青息吐息。遂には凶器攻撃まで食らって、大流血させられてしまった。モンスターHGは不気味にRGの血をペロリ。もはや戦意喪失状態となったRGは、南側の席を上って、会場からの逃亡を図る。一方の黒木もニセHGに担ぎ上げられて、どこへやら連行されてしまう。もう一方では会場から必死に逃亡しようとするRG。しかし、モンスターHGは逃がさない。RGを追いかけると、グッズ売り場でもRGをさんざん暴行。さらに男性用トレイの中まで追いかけ、RGを壁に叩き付けたりしながら痛めつける。そして、大便用の便器にRGの顔を突っ込んで、水を流すという禁断の技まで披露した。トイレからようやく脱出したRGは何を血迷ったか、公衆電話に電話をかけて助けを求める。もちろん、助けなどやってこない。RGをいたぶりながら、モンスターHGはアイスの自販機の前にやってきた。すると、たまたまそこにいた青年に対して、モンスターHGがカツアゲ行為! そして、青年からふんだくったお金を自販機に入れるとボタン目がけてRGを叩き付けてアイスをお買い求めだ! 出てきたのはレモンバーだった。そのレモンバーをRGの傷口に擦り付けるモンスターHG。レモンの酸味が傷に染みるだろう。RGは声にならない悲鳴を上げる。さらにモンスターHGは壁に貼ってある新日本プロレスのポスターにRGを叩き付ける。そのポスターにはかつて学生プロレス時代に凌ぎを削った棚橋弘至の写真が……。思わず、RGはポスターの棚橋に助けを求めてしまう。しかし、モンスターHGは全く手を緩めようとしない。一方、会場のモニターにはモンスター軍の控室が映し出されている。そこではニセHGをはじめとしたモンスター軍に暴行を受けている黒木の姿が……。ようやくモンスターHGとRGはリングに戻ってきた。そして、モンスターHGは、やはり戻ってきたニセHGのチェーンを使って、RGを絞首刑だ! さすがのこの暴挙には野口レフェリーもゴングを要請。モンスターHGの反則負けとなった。怒りの黒木がモンスター軍を蹴散らし、トペ・スイシーダを食らわせるが時既に遅し。ハッスル軍にとっては納得のいかない結末となった。
怒りの黒木は、「HG! お前、本当にモンスターになったんだったら、俺は腹を決めた。この次、お前をぶっ潰してやるから、覚えておけ!」とリベンジを告げると、グロッキー状態のRGを連れて退場。一方、悪の限りを尽くして上機嫌のモンスターHGは、「あ〜、気持ちいい! ちょー気持ちいい!! これが本当の俺! あ〜、面白い」と恍惚の表情を浮かべるも、あまりにも変わり果ててしまった姿に、会場の観客もドン引きだ! するとモンスターHGは、「あれ、引いている? あ〜。そう。いい? いままで観てたのは、テレビ用のHGだから」と衝撃告白! さらに、「ホンモノのハードゲイ、これ」と言うと、なんとモンスターHGは、隣にいたニセHGにあまりにも濃厚すぎるディープキス! 一転して、場内は大盛り上がりだ。モンスターHGとの熱いひとときに、腰くだけのニセHGは「ニセ〜イ、HGさん、ハードで甘いキッスをありがとうございま〜す。嬉しかったで〜す」とお礼を述べると、「ということで、このダブルHG、そして2月にはタイガー・ジェット・シンも来るんで、3人で暴れまくりますよ〜! 楽しみにしてくださ〜い! ニセモノでした〜」とアピールし、モンスターHGと肩を寄せながら去って行ったのだった。
7分7秒 新成人クラッチ
ある地方のご当地モンスターが、2009年バージョンに進化して、東京初上陸! はたして、このご当地モンスターとは一体……!? 一方、迎え撃つのは、ハッスル軍に新加入したばかりの“空手美少女”KGと、“ハッスル軍の元気印”\(^o^)/チエのハッスル軍女子タッグだ! まだデビューしたばかりで経験が浅いKGを、先輩女子ハッスラーとしてリードしていこうと意気込むチエ。この試合をきっかけに、新たなる名コンビ誕生となるのか!?
場内ビジョンには、第1ハッスルに続き、高田モンスター軍基地が映し出され、アン・ジョー司令長官&特命係長 島田工作員が登場! 「ヘイ、工作員! その後、足の具合はどうなんですか?」と、昨年11月にアキレス腱断裂の大ケガを負った島田を気遣うアン。これを受けて、島田は「この足のせいで、散々な年末年始でしたやっぱり健康が一番ですよ!」としみじみと語ると、「なにやら総統も体調が悪いんみたいですし、病気やケガだけは気をつけないといけませんネ〜」とこれに同調するアン。
するとここで、試合直前にもかかわらず右腕を包帯で吊ったザ・モンスター℃が現われると、さっそくアンに何やら耳打ち。アンの通訳によると、どうやらモンスター℃は、先日から右肩が痛くて“シー”かたないようで、やはり原因は“Cポーズ”のやり過ぎとのことだが……。
「とっても“シー”んぱいです!」とアピールするモンスター℃に対して、「何を甘えたこと言ってるんだ!」と冷たく突き放した島田は、「今日はな、新春特別ゲストとして、わざわざ大阪からKIDATA・ロー2009を呼んでるんだよ! “C!”と“ロー!”の奇跡のコラボだ!!」と、隠されていたXは、“浪速のモーツァルト”KIDATA・ロー2009であることがここで判明! 最後に、島田は、「さっさと“シー”あいに行って来い!!」と命令すると、モンスター℃を無理矢理連れ出し、いざ決戦のリングへ! これには、やり取りを黙って見ていたアンも、「まったく、自分もケガをしているというのに、ホント、人には厳しな〜」とボヤくしかなかったのだった。
閉じる右手を吊っての試合となったモンスター℃はCポーズができない。しかし、試合はできるようで先発を買って出ると、チエを串刺し式ジャンピングニー、コーナーに上ってのパンチ連打で圧倒していく。片手のままでCの字ストレッチまで極め、さらにローキックを連打していく。そして、調子に乗ったか、三角巾を外して、今年一発目のCポーズ! しかし、やはり右肩の状態は悪いらしく、肩を押さえて悶絶してしまった。ここでモンスター軍はKIDATA・ローに交代。そのKIDATA・ローはチエの攻撃を食らった反動で吹っ飛ぶと、なぜかコーナーにいるKGに向かって唇を押しつけようとしてくる。さらにKIDATA・ローはチエと交代したKGの蹴り足を掴んで、嫌らしく迫っていく。見かねたチエが入ってきて、ツープラトン攻撃を食らわせる。そして、一方的にチエの攻撃を受け続けたKIDATA・ロー。しかし、KGに代わったところで息を吹き返す。前方回転エビ固めを狙って飛びついてきたKGを後から羽交い締めにすると、前方に叩き付ける。ここからはKIDATA・ローのペースだ。フォールに行きながらKGの唇を再三再四狙う。「ロー、ロー、KIDATA、ロー!」のリズムに乗ったローキックも炸裂。KGをキャメルクラッチで捕らえれば、背後から唇を狙う始末だ。ここはチエがカットに入ったが、KIDATA・ローはそのチエに対して強力なローキックを食らわす。しかし、この隙に脱出したKGがKIDATA・ローをキック攻撃! チエに羽交い締めにされたKIDATA・ローをミドルキックで滅多打ちにすると、得意のハイキック! ところが、KIDATA・ローはこれを寸前のところで脱出することに成功。KGのキックは不運にも味方のチエに炸裂してしまった。KG、またもやピンチに陥ったかと思いきや、KIDATA・ローの背後にしがみつくと、起死回生の回転十字固めだ。見事にこれが決まり、KGが嬉しい逆転勝ちを飾った。しかし、KGの誤爆を食らったチエは不機嫌そのもの。KGを突き飛ばして、一人で控室へと引き揚げていったのだった。
9分50秒 トケ・エスパルダ
ハッスル軍・KUSHIDAの挑戦アピールによって、高田モンスター軍期待のニューフェース、レイ大原との一騎討ちが実現! KUSHIDAは、昨年のクリスマスSP後楽園大会2連戦で、タッグマッチながら大原に2試合続けてギブアップ負けを喫しているだけに、シングルマッチでの雪辱を誓う。はたして、KUSHIDAのリベンジなるか!? それとも大原が返り討ちするのか!? 注目のハッスル次世代対決がついに幕を開ける!
場内ビジョンには、高田モンスター軍基地が映し出され、“モンスターK”川田利明とアン・ジョー司令長官が登場! アンは、「モンスターK、大変でしたネ、『ハッスル・マニア』」と語りかけると、川田は「そのことは、もう忘れてえな。ボノには負けるし、親父はムタに、ピッコロ大魔王みたいにされちまうしよ」と、ため息をつく。返す刀で、川田は「でも、司令長官のほうが大変だったろ?」と話を振ると、アンは「まさか、あそこでマネージャーが出てくるとは思いませんでしたヨ。あの清水とかいう男、あのDDTといい、あのイスさばきといい、ただの素人じゃありマセン」とボヤくも、「しかし、試合には負けマシタガ、視聴率では貢献できたと思ってますヨ」とニヤリだ。
続けて、アンは「ところで、マニア以来、総統の体調がよろしくないとの噂が流れていますが……」と、モンスター軍内で噂されている高田総統の体調不良説の話題を切り出すと、川田は「俺も年が明けてから会ってねえんだよな……」と表情を曇らせると、ここで、激しく咳き込みながら高田総統が登場! アンが心配するなか、高田総統は「どうやら魔界型インフルエンザに侵されてしまったようだ……」と衝撃発言をぶちかますと、「そりゃ、大変じゃないですか!」と慌てる川田。ところが、高田総統はすかさず「ウソに決まってんじゃねーかよ! 人を勝手に病人にするんじゃないよ!」と二人をピシャリだ!
体調不良説を一蹴した高田総統は、「この全知全能の私の辞書に、不調という言葉はない! 今年も絶好調だよ!」とアピールすると、ここで「セニョール、総統! 2009年のハッスル・ツアー開幕投手は、このレイ大原が勤めさせていただきます。べサメムーチョ!」と、試合直前のレイ大原が登場! さらに、大原は「しっか〜し、開幕戦の相手が、なんの実績も、特徴も、可能性のかけらもないKUSHIDAでは、ちょっとどころか、かなり役不足です。だって僕は、このNWAインターナショナルJrヘビー級王者、つまりカンピオンなんですから! ムイビエ〜ン!!」と高田総統にアピールするも、横で聞いていた川田とアンが「なんかコイツ好きになれねえんだよな」(川田)、「友達はいないでしょうね」(アン)と陰口を叩く。
最後に、高田総統は「モンスター軍全軍に告ぐ! ハッスル軍の連中がボノを仲間に引き入れ、あろうことか、この私からハッスルの覇権を奪おうなどと画策しておる! それがどれほど愚かなことか、今宵の全面戦争で思い知らせてやる!」とアピールし、お決まりの“ビターン!”炸裂……と思いきや、その直後に「ヘックシュン!」と、くしゃみをした高田総統だった。
閉じるボノくん新キャプテン就任式直後の試合とあってか、KUSHIDAは上半身にスーツの下に着ていたと思われるワイシャツを着用して入場。ベルトをひけらかしながら入場してくる大原を待ち受ける。そして、大原がリングインすると、待ちきれんとばかりにいきなり掴みかかるKUSHIDA。これが合図となって、試合開始だ。エキサイトするKUSHIDAはグラウンドの攻防を仕掛けて、腕十字を敢行。しかし、大原は場外に脱出すると余裕のポーズでKUSHIDAを挑発する。そして、エルボーでぶっ倒してから、髪を掻き上げるポーズだ。しかし、KUSHIDAも黙っていない。大原との素早いロープワークの攻防を制して、ヘッドシザーズで投げ飛ばす。そして、場外に逃げた大原に向かって、トペ・コンヒーロを発射だ。一方の大原もリングに戻るとヒザ蹴りやエルボーであっという間にペースを取り戻す。串刺し式のヒザ蹴りにはさすがのKUSHIDAも悶絶だ。KUSHIDAもチンクラッシャーからスワンダイブ式のミサイルキックを放つが、あっさりとかわされてブレーンバスターで叩き付けられてしまう。ロープを挟んでの攻防で逆転を狙ったKUSHIDAだったが、トップロープに上ったところを大原に阻止されて股間をコーナーポストに強打。そして、コーナーに逆さ吊りの状態にされると、顔面にドロップキックを被弾してしまう。大原はさらに得意のメキシカンストレッチで追撃。ロメロスペシャルで吊り上げて、KUSHIDAにギブアップを迫る。ここをなんとか脱出したKUSHIDAは渾身のジャンピングハイキックで大原をダウンさせることに成功。エルボー合戦になっても一歩も退かずに大原をダウンさせる。そして、怒りの鉄拳を振るうと、カウンターのドロップキック、その場跳びのムーンサルト。だが、大原の余裕はまだ崩れない。すぐさまゴリー・エスペシャルで絞り上げると、さらにメキシカンストレッチ。続いて、カナディアンバックブリーカーの体勢に捕らえた。ところが、KUSHIDAはこれをスルリと脱出すると、スイング式の飛びつきDDTを炸裂させる。そして、トドメの超新星プレスを発射だ! ところが、待っていたのは大原のヒザ! ダメージを食いながらもKUSHIDAもラ・マヒストラルで粘りを見せる。しかし、大原は冷静だった。続いて、KUSHIDAがウラカン・ラナにきたところを大原はすぐさま前方回転エビ固めで切り返し! 見事にKUSHIDAから3カウントを奪ったのだった。
試合後、KUSHIDAを返り討ちにした大原はマイクを持つと、「KUSHIDAクン、分かりましたか? 所詮、あなたのやっていることなんて、世界を知ってる僕から言わせれば、単なるおままごとなんですよ! 分かります?」と厳しい言葉を浴びせると、KUSHIDAは「おい! こんなんじゃ納得いかねえぞ! もう一丁だ、もう一丁!」と再戦アピール!
これを受け、大原は「何度やっても結果は同じだと思いますよ。いいでしょう、お相手しますよ」と意外にもアッサリ承諾したが、「でも、これはビジネスです! 僕が挑戦を受けてあげる代わりに、もしも僕が勝ったら、その髪をカットしてください!」と、ここぞとばかりに無茶な要求をKUSHIADに突き付ける。この要求に対して、KUSHIDAは「髪でも、なんでも賭けてやるよ! ついでに、お前もそのベルトを賭けろ!」と逆要求すると、大原は「僕のベルトをついで呼ばわりしないでください!」と憤慨しながらも、「やっぱり、キミはこのベルトがうらやましくて仕方がなかったんですね。いいでしょう、やってあげます。僕のほうから上司に相談しておきます」と、王者の余裕なのかこの要求もアッサリ承諾。最後に大原は、「じゃあ、2月の後楽園大会では、カベジュラ・コントラ・カンペオナートで、ムイビエ〜ン!」とアピールして、颯爽と去って行ったのだった。
場内暗転からスポットライトに照らされてリングに姿を現したのは、正装に身を包んだハッスル軍のメンバーだ! ここで、「ただいまより、ハッスル軍キャプテン就任式を行います」と場内アナウンスされると、壮大な曲に乗って、花道から正装をしたボノくんが登場! ボノくんは、リング中央に設置された宣誓台を挟み、ハッスル軍のメンバーとは反対側に立つ。まるで、オバマ米大統領の就任式を彷佛となせる緊張感が場内を包む。
するとここで、ボノくんは右手を挙げると、ボノくんの正面に立った天龍源一郎も右手を挙げ、「あなたは、闘いを通じ、世の中に夢と元気を与えるハッスル軍キャプテンの任務を誠実に全うすることを誓いますか?」と、ボノくんに語りかける。もちろん、ボノくんは「誓います!」と力強く宣誓! これを受けて、天龍は「われわれは、今日を持って、あなたをハッスル軍のキャプテンに任命します!」とアピールすると、ボノくんとガッチリ握手を交わす。場内からも大きな拍手が沸き起こる。
晴れて、ハッスル軍の新キャプテンに就任したボノくんは、「僕には、ハッスルを再生させるための責任があります。全国のファンのみなさんに元気になってもらうために、2009年は、信念を持ってハッスルをCHANGEさせます!」と就任演説を行なうと、「YES WE HUSTLE! YES WE HUSTLE!」と観客に向かってアピール! これに、あわせてハッスル軍&観客も、ボノくんと一緒に「YES WE HUSTLE!」の大合唱だ! そして、ボノくんは「サンキュー! ベリーマッチ!」と観客にお礼をし、キャプテン就任式は幕を閉じた。
世界が新たな秩序の構築に向け、大きな変革の一歩を踏み出そうとしている今、ハッスルにも大変革の波が押し寄せていた……。
昨年末の『ハッスル・マニア2008』(2008.12.30/有明コロシアム)のメインハッスル。
ボノ絶体絶命の大ピンチ! そのとき、父であるグレート・ムタが、高田総統の闘う化身、エスペランサー・ザ・グレートと共に魔界へ心中! ムタは、己の身と引き換えに息子の命を守り、父の大きな愛に支えられたボノちゃんは、マニアのメインで勝利を収めたのであった……。
2008年、苦しい旅を続けるなかで確信した両親の愛。こうして強く生きてゆく自信を得たボノちゃんは、ハッスル軍のメンバーに仲間入り。明けて2009年。ボノちゃんは、心機一転、名前をボノくんに改名し、高田総統に対して、いきなり全面戦争の開戦をぶち上げた!
というわけで、2009年ハッスル・ツアー開幕戦は、今年こそ高田総統からハッスルの覇権を奪いたいハッスル軍とそれを阻止せんとする高田モンスター軍の全面対抗戦が行なわれる!
第1ハッスル
両軍の次世代を担う若手対決!
レイ大原
vs
KUSHIDA
第2ハッスル
ハッスル軍に正式加入したKGが、先輩である\(^o^)/チエと初タッグでモンスター軍に挑む!
モンスター℃&地方からのお取り寄せモンスターX
VS
\(^o^)/チエ&KG
セミハッスル
マニアでモンスターになってしまったHGが今宵、初登場!
モンスターHG&ニセHG
vs
アラン黒木&RG
メインハッスル
5vs5イリミネーションマッチ!
“モンスターK”川田利明&アンジョー司令長官&小路二等兵&青鬼蜘蛛&ザ・ゴールデン・カップス4号
VS
ボノくん&天龍源一郎&越中詩郎&TAJIRI&X
激動する世界情勢。
2009年上半期、ハッスルにも未だかつてない大変動が訪れる!
「みなさん! こんばんは!! ちょっと遅くなりましたが、明けまして、おめでとうございます!」。今年一発目の前説は、ハッスル審判部の野口レフェリーだ! 「選手、スタッフ共々邁進してまいりますので、2009年もハッスルへのご声援よろしくお願いします!」と野口レフェリーが観客にアピールしたところで、高田モンスター軍の小路二等兵が花道から現われ、リングイン! 「ちょっと、野口さん! 僕の大事な2009年一発目、僕はここに命を賭けているんですよ!」と、小路は猛抗議だ!
ということで、前説に割って入ってきた小路が、“正しいハッスルの観戦方法”を観客にレクチャー! 自ら音頭を取って、観客と一緒に、「総統」コール、ザ・モンスター℃の「C」コールの練習だ。そして最後に、野口レフェリーが会場でのマナーを注意して前説を締めくくった。