ハッスル通信

故・橋本真也が結びつけた運命の糸だった
和泉元彌がハッスル参戦!相手は超大物!!

2005年10月12日

 10月12日(水)東京・羽田空港で記者会見が行われ、11月3日(木・祝)横浜アリーナで開催される『ハッスル・マニア2005』に狂言師である和泉流二十世宗家・和泉元彌の参戦が正式発表された。多数のマスコミが訪れたこの会見で、和泉はなぜハッスルに参戦を決めたのか、どのような気持ちで挑むのか、などを表明すると共に“空中元彌チョップ”という新必殺技の存在を明らかにした。

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 草間GMが常々口にしていた11・3『ハッスル・マニア2005』に参戦が決定した超・大物芸能人とは、狂言師である和泉流二十世宗家・和泉元彌だった。
 何台も並んだテレビカメラ、フラッシュが一斉に焚かれるなど異様な注目度の中で行われた記者会見。その中で、ハッスル参戦を表明した和泉は実に堂々とした態度で参戦の経緯を語り始めた。
「いろいろな憶測の中で、“プロレス転向か?”と言われていますが、私は変わらず生涯・狂言師であります。そんな中で常に生存・伝承・普及と狂言の事を考えております。そして、伝承の前ではよき後継者として、子や弟子の前では良き指導者として、未来の狂言者の前では良き先駆者として、何よりも観客の皆様の前では良きパフォーマーとして表現者でありたい。そう思って狂言の世界では努力精進してまいりましたが、今回こういった出会いがありました」
 和泉の言う出会いとは、知人を通して観戦に行ったDSEのイベントのこと。まずPRIDE武士道を観戦し、その後に大阪の『ハッスル12』を観戦した時、「これは今まで自分が持っていた格闘技のイメージと違うぞ、と。それこそ今ある総合格闘技、プロレス、そういったものを全て飲み込んで総合エンターテインメントなんだという事を肌で感じました」という。
「そういった生のステージを幾つも見せていただく中で、“興味があるかないか”というお話を頂きました。興味があるかないかという事であれば、プロレスは先代・宗家から影響を受けましてプロレスはよく見る方でした。ただ、自分がリングに上がる事が出来るわけがないと思っておりましたが、今回のハッスルに関してはそうでもないんだ、と。参戦しませんか? と聞かれて、二つ返事をしたわけではありませんが、ハッスルと狂言をコラボレーション出来れば、自分の力を示す事ができるのではないかと思いました」
 和泉のハッスル参戦の目的は、伝統芸である狂言と現代のエンターテインメントの最先端を行くハッスルのコラボレーションだったのだ。そこから何か新しい力が生まれるのではないか、と和泉は考えている。
「力は腕力だけではないと思います。想像力であったり、精神力であったり、表現力であったりと、それぞれのパフォーマーがそれぞれの道で磨いてきたものを武器にして闘う事が出来る、そんなステージがハッスルだと考えました。そのステージで何か表現できる事が出来ますかと聞かれた時に、自分の中では狂言はエンターテインメントだと思っております。それが変わらずに、消える事無く力強く生き残ってまいりました。現代の、平成に生まれたエンターテインメントから、600年前の室町時代のエンターテインメントが挑戦状を叩きつけられているのではないか、と思いました」

 さらにもうひとつ、和泉とハッスルを結びつける運命的な出会いがあったのだ。これがハッスル参戦を決意させた大きな要因である事は間違いない。その出会いとは、ハッスル・キングこと故・橋本真也との偶然の会話だった。
「一年以上前になるんですけど、熊本から帰りの飛行機の中で出発を待っていると、走りこんできたのが橋本真也選手。熊本から東京までの1時間半、ずっと話し込んでおりました。橋本選手は僕のマスコミ報道のテレビを見ていて、“キミは強い。筋を通している男だ”と言われまして、全く違う世界なのに理解していただける人がいるんだなと。最後に、“ぜひ同じ戦場であり聖地である四角い舞台で、何か一緒に出来る事があればいいね”といわれ、名刺を渡されました。それ以来、連絡を取らないうちに橋本選手は他界されました。訃報を聞く前からハッスルの事は聞かされていまして、もしかしたらこのステージで橋本選手と約束した競演のステージが出来るんじゃないかと思っておりました。橋本選手は復帰に向けてトレーニングしていて、その目標としていたのが11月3日だと聞きまして。そして、僕が声をかけていただいたのが、11月3日の『ハッスル・マニア2005』。約束としては果たせなかったけれども、橋本選手が少しでも思い描いていたリングを一緒に創って行けたらなと思いまして、参戦させていただく事にしました」
 和泉はデビュー戦へ向けて、すでにトレーニングを開始。子供の頃に憧れていたミル・マスカラスの闘い方をヒントに、“空中元彌チョップ”という新必殺技も開発しているという。
 身長約170cm、体重63kg前後とかなり細めの和泉だが、「プロレスのスキルがないに等しいので、1歳半から鍛え上げてきた狂言師としての体で何が出来るか、という事を試行錯誤しながらリングに向けて調整していきたいと思います。脱いだら凄いです」と、狂言で鍛えた体と狂言を活かした闘い方があると主張。「狂言師らしいハッスルを創っていきたい」と語り、自信はありますか? との問いに「はい」と力強く頷いた。
 コスチュームに関しては「狂言のアイデンティティを表現できるコスチュームを考えていきたい。プロレスは洋が多いので、そこに和のテイストを入れていきたいなと」と、着物をアレンジしたものになるようだ。
 さらに気になる対戦相手に関しては、この日は「後日発表」に留まったが、草間GMは「世界的に有名なあっと驚く相手」と、これも超大物の参戦を匂わせている。
 和泉がハッスルの中で最も注目しているのは、やはり高田総統だという。「高田総統は野次られてそれが自分のパワーになる。それは今の世の中で貴重な存在」と、まるで自らの姿に重ね合わせるように(?)熱く語った。
 さて、和泉といえば気になるのは“元彌ママ”ことお母さんの存在である。マスコミからの質問もそこに集中したが、「お母様はまだオファーを頂いていません(笑)。タッグはないと思いますが。プロレスをやる事に関しては心配しています」と、今回はリングサイドで見守る形となりそう?
 最後に、やはりこの質問が。“ダブル・ブッキングはしてないですよね?”和泉は「はい、ありません」と力強く答えた。

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