ハッスル通信

全日本キック「藤原祭り」にTAJIRI参戦
美女を相手にセクハラしまくり大満足!?

2006年12月9日

 12月8日(金)東京・後楽園ホールにて、全日本キックボクシング連盟/藤原ジム主催『Fujiwara Festival〜藤原祭り2006〜』が行われた。この祭りには、アジャ・コングとタッグを結成したTAJIRIが参戦。対戦相手は藤原ジム・藤原敏男会長、DEEP女子ライト級王者・渡辺久江、女子キックボクサーの3人となり、2対3のハンディキャップマッチとなった。


 毎年恒例で今年4回目となる藤原祭りでは、エキシビジョンマッチが組まれ、過去には鈴木みのる、桜井“マッハ”速人などの大物が参戦している。「これまで100kg以上の男が相手だったから、エキシビジョンでも怪我が絶えなくてね〜。それで今回は美しい女性とタッグを組むことにしました」と、藤原祭り会見でDEEP女子ライト級王者・渡辺とのタッグについて語った藤原会長。すると会見場には、いつの間にか記者に扮したTAJIRIが姿を見せる。「昨日全日本キックの大会を見に行ったら、いい匂いがして、元を辿ったらここに着きました。渡辺選手のスリーサイズはいくつですか?」と、変態TAJIRIはセクハラ質問連発で渡辺に興味を示した。そしてTAJIRIは未定となっていた藤原&渡辺組の対戦相手に名乗りを上げ、半ば強引に藤原祭り参戦を決めたのだった。

 その次に行われた会見では、TAJIRIはタッグパートナーとして女子キックボクサーを連れてくることに。しかし、TAJIRIの変態ぶりは公の場になっても変わらず、その女性に対して異様なほどのボディタッチを迫ることに。TAJIRIとのタッグを露骨に嫌がった女性は藤原会長に助け舟を求めた。突然の展開に動揺してしまった藤原会長は「じゃあ3VS1でやろう」と提案。さすがのTAJIRIも唖然とした表情で「誰か連れてきてやる!  待ってろよ!」と言い残し会場を後にした。
 数分後、TAJIRIがナンパして連れてきたのは女子プロレスラーのアジャ・コング。全く状況が飲み込めないアジャだったが、そんなことはお構いなしにTAJIRIは「僕のパートナー、アジャ・コングさんです」と一方的に発表。
 藤原会長が「話はちゃんとできてるのか?」と懸念する一幕もあったが、結局TAJIRIの主張が強引に通った形で藤原敏男&渡辺久江&女子キックボクサーVS TAJIRI(ハッスル軍)&アジャ・コングの総合ルール、10分間のエキジビジョン・マッチが正式決定となったのだった。これを受けてTAJIRIは「ヒヒヒヒヒ……」と不気味な笑みを浮かべるのみ。
 この異次元対決でTAJIRIはどういった闘いを見せるのだろうか?

 スペシャルリングアナウンサーを務めるのは藤原喜明組長。リングインするとまず最初に、アジャ・コングとTAJIRIを呼び込んだ。するとアジャは観客席の方から一斗缶を持っての入場。TAJIRIはゆっくりと付いていく。
 続いて、本日の主役である藤原会長、渡辺久江、女子キックボクサーが姿を見せた。藤原会長は両脇に2人の美女を従えながら歩き、もうデレデレ顔。
 TAJIRIはリングインした女性2人に異様に興味を示し、舌なめづりしまくり。もう変態モード全開だ。さらには女性2人に対し、“ねるとん”ばりにもらったばかりの花束を手渡そうと必死。これは見事に藤原会長が阻止した。一方の藤原会長は花束を手にすると早くも戦闘モードでTAJIRIを襲撃しようと身構える。それが未遂に終わると、共闘宣言の前フリか(?)藤原会長はもらった酒を藤原組長に一本手渡した。
 リングコールでは、アジャは“元ミス日本”のコールがされ、会場からは失笑がもれる。コーナーで控えるTAJIRIはハッスルポーズで気合を注入し、いざ向かおうとしたところ会長が仁王立ちしているではないか。
 慌てるTAJIRIはすぐさまアジャとタッチし、藤原会長との直接対決を避けた。「アンタ! さっきまでやる気満々だったじゃない!」とアジャはTAJIRIに呆れ顔。
 仕方なくアジャは先発で藤原会長と対峙した。ここで試合開始のゴング! 伝説のムエタイ王者である藤原会長は往年の姿を思い出させるようなローキック連打で一気にアジャを追い込む。アジャはたまらずロープブレイクするとここから逆襲開始! チョップからボディスラム、そして藤原会長をコーナーに備え付けると、デカイお尻を押し付けるスティンク・フェイス。窒息寸前の藤原会長は顔をしかめながら「くせ〜」と言いながら逃げるように渡辺にタッチ! 
 ここでいきなりやる気満々のTAJIRIが出ることに。渡辺はローキック連打からチョークスリーパーで追い込むも、女性の体にうもれるTAJIRIはどこか嬉しそう。

 渡辺に代わって女子キックボクサーが出ると、TAJIRIは妙に体を密着させながら一気に夜のマウントポジションの体勢へ。
「触りすぎ!」とレフェリーが注意するもTAJIRIは言うことを聞く気配は皆無だ。
 次にアジャと藤原会長が見合う。藤原会長が見事なロープワークを見せようとしたところ、リング下に隠れていたTAJIRIが藤原会長の足をすくった。怒り心頭の藤原会長はTAJIRIをどこまでも逃げるTAJIRIを追いかけた。TAJIRIは途中、リングサイドに座っていた藤原組長を見つけると意気投合。藤原会長を含め3人で仲良くビール乾杯をしたのだが、ふと思い出した藤原会長はTAJIRIを鉄柵に叩きつけた。
 リングに戻ったTAJIRIは渡辺と勝負。渡辺はミドルキック連打で蹴り倒し、マウントポジションへ。TAJIRIはTKシザースで脱出すると、そのまま渡辺をはずかし固めでデレデレ顔。
 渡辺のピンチを助けようと、女子キックボクサーが助太刀に入る。腕十字、膝十字と一方的な攻撃を受けたTAJIRIは女性2人の胸を触り脱出成功!TAJIRIに代わったアジャはボディアタックで2人を蹴散らすと藤原会長と対決。
 藤原会長はアジャに掌底とミドルの連打を浴びせた。リング中央に残ったのは、TAJIRIと藤原会長のみ。藤原会長のチョップ連打でTAJIRIは半失神状態。トドメをさそうと藤原会長がロープにふったところ、TAJIRIは見事な側転エルボーで反撃に出た。チャンスと見たTAJIRIはアジャを呼び込み、ボディプレス。TAJIRIがトドメのスリーパーを決めようとしたところ、藤原会長は噛み付きで難を逃れた。
 あまりの痛さにTAJIRIはリング下の藤原組長に手助けを求める。この行動に怒った藤原組長はリングに上がるも、狙いはTAJIRIではなかった。藤原組長は渡辺に抱きつきエロ顔。それを止めに入った藤原会長だったが、返り討ちにあってしまう。
 ダウン気味の藤原会長を見た渡辺が「会長! ガソリン!」と言いながらビールを手渡すと、藤原会長はゴクゴクとノドを鳴らしながら飲み始めるではないか。それを慌てて止めるレフェリーだったが、一人では到底無理。サブレフェリーも止めに入ると、キレタ藤原会長はビンタ。
 ここからリング上は荒れ模様。TAJIRIもそれに加わりサブレフェリーにグリーンミスト! そしてアジャは一斗缶で畳みにかかった。収拾がつかなくなったところで、ノーコンテストのゴング! 
 史上まれにみる大荒れのエキシビジョンマッチはこれにて終了したのだった。