ハッスル通信

マグナムTOKYO エゴイズムインタビュー Vol.1(後編)

2009年5月21日

2年9ヶ月ぶりに復活をはたしたマグナムTOKYOに、ハッスルオフィシャル取材班が超ロングインタビューを敢行! マグナム復活に至るまでの葛藤から、復活劇の舞台裏、そして“打倒・高田総統”への野望まで、“ミスター・エゴイスト”がその名に恥じない俺様ぶりでぶっちゃけトークを大連発だ! さらに、間近に迫った5月シリーズに向けて、マグナムからとんでもない爆弾発言が飛び出した!? 何はともあれ、読めばわかるマグナムワールドを思う存分に堪能せよ!


■「俺の中ではリバイバルで終わらせたくなかった」

――そんななか、ついに4・23後楽園大会でマグナムTOKYOが2年9ヶ月ぶりに復活したわけですが、この時点での心境というのは?
マグナム 試合前は、自分自身とマグナムTOKYOがまだ一体化してなかったな。コスチュームに着替えているときもなんか落ち着かないし、見覚えのあるものなんだけど「なんで、これ着てるんだろ?」っていうのもあったし(笑)。
――まだ気持ちに踏ん切りがついてなかったわけですね?
マグナム ホント違和感がずっとあったよ。レガースを左右逆に履いちゃって、慌てて履き替えたりとかさ。なんか、罰ゲームをやらされてるような感覚に近いんだよな(笑)。
――罰ゲーム(笑)。
マグナム じゃんけんで負けて、マグナムの格好をさせられてるような感じだよ。いつもだったら、着替えているうちに自分が変身していくのがわかるんだけど、その実感がまったくないからさ。鏡を見ても、表情がポヤッとしてるし。そんな感じでスタンバイしてたら、第2ハッスルが終わって、煽りのVTRが流れ始めたときに、自然とお客さんから拍手が沸き起こってたんだよな。
――あのときは、お客さんの期待感が会場に充満していて、異常な雰囲気でしたよ。
マグナム でも、あのときは「意外と期待されてんんだな」って感じていながらも、まだ冷静な自分がいたよ。それが、『TOKYO GO!』の曲がかかって、お客さんの歓声を聞いた瞬間、初めて目が覚めて、会場に出て行ったときにスイッチが入ったんだよ。
――そこでようやく(笑)。
マグナム だから、さっきの罰ゲームの話じゃないけどさ、最初は自分で復活するって言っておきながらも、どこかで“やらされてる感”があったんだよ。でも、試合が終わってバックステージに戻ってきたときに、そんなこともすっかり忘れるくらい自分自身とマグナムTOKYOが一体化しててさ。俺もテキトーな男だなって(笑)。
――自分自身の中で眠っていたものが、呼び起こされる感覚みたいなのもあったんでしょうか?
マグナム 言われてみると、そうかもしれないね。自分の中で一体化できた瞬間、ああしなければいけない、こうしなければいけないって感じで、昔の記憶がどんどんフラッシュバックしていったから。それまでは、なんにも思いつかなくて頭の中がボーッとしてたのにさ。ホントにテキトーだよな(笑)。
――その昔の記憶がフラッシュバックしていくという部分で、理想とする完成形みたいなのはイメージされてるんでしょうか?
マグナム それはどうなんだろ? さっきも言ったけど、俺の中ではリバイバルで終わらせたくないっていうのもあるしね。だから、昔の記憶が戻ってきたことによって、「あっ、これはやんなくてもいいな」とか、「これはもっとこうしたらいいな」みたいな感じで、新しいアイデアも出たりしてるからね。
――ということは、完成形に近づいているというよりは、マグナムTOKYOというベースがあってそれが常に進化してるっていう感じに近い?
マグナム そうかもしれないね。お客さんの中では、昔のイメージを強く持ってるのかもしれないけど、俺の中では現在進行形のものを見せれればっていう気持ちのほうが強いかもしれない。まあ、それでなんか文句でも言われたら、「しょうがねえだろ! 今はこれしかできねえんだからよ!!」っていう開き直りに近いものもあるんだけど(笑)。
――そこには、空白の2年9ヶ月で培った部分も表現していきたいっていうのは、当然あるんですよね?
マグナム やっぱりそれもあるし、言い方は乱暴かもしれないけど、もしそれで「昔のマグナムと違う」とかそういう文句があるなら、DVDで昔の試合でも観て、それで満足してくれっていう感じだよね。俺が見せたいのは、今のマグナムTOKYOだからさ。

■「『ハッスル・エイド』という大舞台で高田総統と闘うのは俺」

――その一方、先シリーズは、高田モンスター軍のモンスターHGと3連戦ということだったんですが。
マグナム 俺にとっては、マグナムTOKYOを確立させていくための重要な3連戦だったんだけど、それとは別にモンスターHGとの試合は、ある意味でキャラクター対決でもあるわけじゃん?(笑)。その部分で、自分の復活だけに頭を働かせてる場合じゃないなっていうのもあったよ。やっぱり、キャラ対決って言われてる以上、俺もおいしい所を持っていきたいしさ。
――そこは絶対に譲れないと(笑)。
マグナム もちろん、同じ意味でモンスターHGにとっても、俺との3連戦は重要だったと思うしさ。だから、サイコロジーって言ったらちょっと行きすぎかもしれないけど、あらゆるスキルを引き出せたのも、俺がマグナムTOKYOと一体化できたからだと思うんだよな。でもさ、あの短い期間で、同じ相手と3連戦っていうのは正直キツイよ(笑)。
――ぶっちゃけましたね(笑)。しかも、先に2勝して勝ち越しが決まったのに、3戦目を闘わなければいけないっていう。
マグナム その部分でも、単純な勝敗論を求められてるんじゃないんだっていうのがわかったし、どっちかと言えば、マグナムTOKYOとモンスターHGがこの3連戦の中で、どれだけお客さんに印象付けられるかっていう勝負のほうが強かったかもしれないよな。
――そして、モンスターHGとの3番勝負は全勝。そして、5・4横浜大会で、なんと高田総統に挑戦状を叩きつけるという。
マグナム モンスターHGとの3連戦で、思いのほかカラダも動けてるし、「まだまだシングルできんじゃん」っていうのもあって、そのうちにやりたいことも見つかったって感じだよな。
――その“やりたいこと”というのが、高田総統と闘いたいという?
マグナム やっぱりマグナムを復活させるにあたってここまで苦労したんだったら、ちょっとおいしいところをさらって、てっぺんまで行かないとダメだなっていうのもあるしさ。まあ、欲が出てきたんだよな(笑)。でも、それがマグナムTOKYOなんだよ。
――“ミスター・エゴイスト”と呼ばれる所以ですね。で、その一方で、高田総統への挑戦状に対して、“モンスターK”川田利明からは「順番が違う!」とツッコミが入ったわけですが。
マグナム だって、そんなの知らねえもん、俺。それにさ、好きなコに告白するのに、「あのコは超かわいいから、まずはその手前のコを……」なんて話、あるわけないじゃん?(笑)。
――まあ、ないですよね(笑)。
マグナム そうだろ? やっぱり直球で本命のところに行くのが当たり前なんだからさ。だから、俺から言わせれば「何言ってんだよ!」って話だよな。そもそも、ハッスル軍に入ってからも日が浅いしさ、キャプテンとリングで会ったのも横浜が初めてだよ。それで、言ったもん勝ちだと思って高田総統にアタックしたら、キャプテンに、「(ボノくんの声マネで)ダメだよ」って怒られちゃった……。
――ダメだよ(笑)。
マグナム だけど、「もう言っちゃったしな」みたいな(笑)。
――あの場では、ボノくんに謝られていましたが、だからと言って引き下がるわけでもないんですよね?
マグナム それはもちろん。やっぱり高田総統とは闘ってみたいし、変な話、俺だって約3年ぶりにマグナムを復活させて、『TOKYO GO!』で踊って、舞台裏ではぐっちゃぐちゃになりながらも、その結果、お客さんは喜んでくれたんだからね。それなのに、ここまで引っ張って、高田総統と闘うには順番がどうとかって言われてもさ。そこまで俺も付き合ってる時間も無いし、それだったら本命にアタックするしかないでしょ?
――つまり、高田総統と闘えるのであれば、同じハッスル軍同士、要はボノくんとの闘いも辞さないと?
マグナム それはそうでしょ。自己主張の世界で引かないのが、マグナムTOKYOだからさ。『ハッスル・エイド』という大舞台で高田総統と闘うのは俺であって、そこだけは譲れないよな。身も心もマグナムに戻ったんだから、遠慮なんかしてる場合じゃねえよ。

■「試合はTAJIRIさんにまかせて、俺はフランソワーズと……」

――そんななか、5・23『ハッスル・ツアー2009〜5.23 in SAITAMA〜』(草加市スポーツ健康都市記念体育館)より開幕する5月シリーズでは、高田モンスター軍のカウボーイ・ランス・ケイド&レネ・ボナパルトの“テキサス・ナポレオンズ”が対戦に名乗りを挙げてきたため、マグナム選手はTAJIRI選手とのコンビで2連戦を行なうことが決定となりました。
マグナム やっぱ、そこが(モンスター軍は)ちゃんとした組織だなって思った。厳しいよな(笑)。
――そう簡単にはいかなかったと(笑)。
マグナム やっぱ高田総統は大御所だよ。しかも、モンスター軍の“自称・NO.2”って呼ばれてる人との対戦じゃなくて、もっと違う方向に行っちゃってるしさ。「どんどん遠のいてるんじゃねえの?」っていう(笑)。
――遠のいたっていう感じはありますか?
マグナム あるねえ。ただ、テキサス・ナポレオンズってことは、フランソワーズも一緒についてくるってことだよな?
――まあ、おそらくセコンドにつくでしょう。
マグナム それだったら、この間の横浜でもRGがフランソワーズのおっぱいを揉んでたから、俺は●●を●●●ほうがいいのかなっていう責任を感じてるよ。
――何を言ってるんですか!(笑)。
マグナム だって、俺がやるからにはRG以上のことを求められてるわけじゃん?
――まあ、そうかもしれないですけど(笑)。
マグナム 最低でも、唇を奪うぐらいはやんないとさ、お客さんも納得しないでしょ(笑)。っていうか、そこにモチベーションを持っていかないと、あんなデカい外人と2連戦なんかできねえよ!
――今度は逆ギレですか(笑)。
マグナム だから、フランソワーズにはセコンドに絶対ついてもらいたい! もう、俺なんか、喜んでパンティ被っちゃうからさ。
――喜んで受けて立つと。
マグナム 何枚でもいいよ。被ったあとで、ちゃんと真空パッケージにして持ち帰るからさ。
――もう、ご自由におまかせします!(笑)。でも、そうなるとテキサス・ナポレオンズは眼中にありませんか?
マグナム そんなことはないけどさ、あんま興味ねえよな(笑)。でもまあ、あの二人のデカさとパワーに対して、どう闘おうかっていう楽しみはあるけど……できたら、あの二人はTAJIRIさんにおまかせしたいな。
――完全に他人まかせじゃないですか!
マグナム その間、俺はフランソワーズとリング下に隠れて……(ニヤリ)。で、TAJIRIさんが二人を痛めつけてくれたところで、俺がワン、ツー、スリーでおいしいとこだけ持っていくっていうね。完璧だろ?
――ド変態と呼ばれているTAJIRI選手が、それを許してくれるとは思いませんが(笑)。
マグナム まあ、俺が陽の変態だったら、TAJIRIさんは陰の変態だからな(笑)。だったら、俺とTAJIRIさんとフランソワーズで、●●ってのもいいんじゃない?
――(無視して)では、最後に5月シリーズに向けての意気込みを!
マグナム 実は、TAJIRIさんとは、お互いがメキシコで修行してるときにタッグを組んだことがあるんだよね。TAJIRIさんがWWEに行く前だから、もう10年くらい前になるのかな。
――では、5月シリーズでのタッグ結成はそれ以来になると?
マグナム そうなんだよ。まさか、10年経って、ハッスルのリングでタッグを組めるなんて思ってもいなかったよな。ってことで、試合の方はTAJIRIさんに全部おまかせして、俺は高田総統にいいところを見せるためにも、フランソワーズとの一戦に向けて全力を尽くします! 以上!!

関連ニュース:マグナムTOKYO エゴイズムインタビュー Vol.1(前編)