ハッスル通信

高田総統がハッスル軍との全面対抗戦を提案!「我々が勝った場合は然るべきものを要求する」

2004年7月16日

都内DSE事務所にて、7・25『ハッスル4』の緊急記者会見が行われた。何でも、高田総統からDSEにビデオレターが届いたのだという。小川直也も鑑賞に訪れ、いきなり『ハッスル4』の全貌が明らかとなった!

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それまでのカラッとした快晴が嘘のように、暗雲が立ち込め始めた午後3時。ハッスル会見の日は、なぜ天気が崩れるのだろうか…不吉な予感を胸に会見場であるDSE事務所に入った。

GM笹原によると昨日の未明、高田モンスター軍・高田総統よりDSEにビデオレターが届いたという。今日はそのビデオを公開するために、緊急記者会見が行われたのだ。

会見に先立ち、笹原GMより7月25日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『ファイティングオペラ ハッスル4』の一部カード発表があった。

▼オープニングハッスル
カズ・ハヤシ&レオナルド・スパンキー VS サンジェイ・ダッド&ジョシュ・“ザ・エルビス”・ダニエルズ

6・28『ハッスル・ハウス』の開催記念試合としてオープニングを飾り、観客のハートに一気に火をつけたカズ&スパンキー組がまたもオープニングマッチに登場! 華麗な空中殺法の数々で、あなたのハートを炎上させる事間違いなし! ハッスルが自信を持って送り出すカード、最初から見逃せない!

▼夏休みスペシャルワールド
ハッスル仮面 VS スペル・クレイジー

ハッスル3での“世界のプロレス〜メキシコ編”に変わっての新企画。ハッスル仮面というニューヒーローの誕生を予感させる。そんじょそこらのルチャじゃない、ハッスルならではの超一流のパフォーマンスが繰り広げられる!

▼ハードコア・ロイヤルランブル
出場選手=金村キンタロー、本間朋晃、田中将斗、スティーブ・コリノ、モンスター軍選抜選手、長州力

ハッスル2・3で大好評だった凶器あり・共闘&裏切り何でもありのハードコアマッチを、ロイヤルランブル形式で行う。なんと、あの長州力が“初ハードコア”に挑戦するという大注目の一戦! 禁断の領域に足を踏み入れる長州が、どんな闘いを見せるのか? それとも、集中砲火を浴びてエジキとなってしまうのか!?

以上、3カードが発表されたところで、またまた島田参謀長が登場! 「いよ、GM! もはやGMの時代ですよ!」といつものようにイヤラシイ愛想笑いを浮かべる島田参謀長だが、度重なるGMの拒否が効いたのか、それとも前回の“モンスター娘。”で予算を使いすぎてしまったのかは分からないが、この日はおみやげなしの手ぶら。「何度も言うようですが、何も受け取りませんよ」と言いながら、ちょっと寂しそうなGM笹原であった。

「今日は高田総統のビデオを公開するというので来ました。僕も男前に映っているので、僕の男前ぶりが分かると思いますよ」と、誰も聞いてないのに説明を始める島田参謀長。「ビデオとはいえ、高田総統の前なのだから諸君もキチンとした態度をとりたまえ! あの下品なチキン、ギョロ目の小川のような態度をとってはいかん!」と島田参謀長はマスコミに向かって注意を与える。

その時だった。「誰だ! 俺の名前を気安く呼び捨てにしやがるヤツは!」と怒声を発しながら、“キャプテン・ハッスル”こと小川直也が登場! 「また宅急便で送りつけられてぇのか!」とさっそく島田参謀長に絡んでいくが、島田参謀長は震えながらも勇気を振り絞ってこう言った。
「小川! お前もビデオを見ろ!」
ヤドカリごときに呼び捨てにされた小川だったが、こんな小者はもはや相手にしない。高田総統からの記者会見リリースを取り出し、「こんなふざけたことを書いてやがるので、ビデオを見てやろうかな、と思って来た」と、リリースを丸めてクシャクシャのポイッだ。
そして、高田総統からのビデオレターが遂に公開された。そこには、優雅に高級チェアに座る高田総統と、島田参謀長が映し出された。
「総統! あのポーク橋本にガマ大王との試合を了承させました」と報告する島田参謀長。
「あの破壊されてばかりのトンコツ、いやポンコツだ。ハッハッハッ! 私としたことが、ついうっかりダジャレを言ってしまったよ」と、自分のジョークにご満悦な様子の高田総統に、小川が「つまんねぇ野郎だな!」とすかさず突っ込みを入れる。
さらに島田参謀長は、ムッシュ・ド・バルバロッサ、ダン・“ザ・バッファロー”・ボビッシュ、サイコ・ザ・デス、マーク・コールマン、ジャイアント・シルバ、ケビン・ランデルマンを『ハッスル4』に送り込み、「あのくだらないハッスル軍にトドメを刺す」と宣言。それを聞いた高田総統は、「よし。そこに加えて、背高のっぽのギョロ目くんに、あの“マスク・ド・ノーフィアー”を当てよう」と秘密兵器の投入を明言したのである。「これでハッスル軍は壊滅ですね!」と得意げな島田参謀長。
高田総統は続ける。「ここで、『ハッスル・ハウス』でスター気取りのGM笹原くんに提案がある。今回の『ハッスル4』も、我が高田モンスター軍とハッスル軍の全面対抗戦にしてもらう。私はダラダラとこの闘いを続けるつもりはない。『ハッスル4』で我が軍がまた勝ち越した場合は、然るべきものを要求させてもらう。分かったか! スター気取りのGM笹原くん!」。そして、「ビターン!」の呪い?!の言葉でビデオは終わった。
すると、GM笹原は何かがとり憑いたかのように、フラフラと前へ出て「『ハッスル4』では全面対抗戦を行います。またハッスル軍が負けた場合は、高田総統の言う然るべきものを差し出すという要求を受け入れたいと思います」と、全面的に高田総統の提案を受け入れてしまったのである。「ビターン!」の呪いをかけられてしまったのか? それとも、名指しされてビビってたじろいでしまったのか? どうしたんだ、GM! 目がうつろだし、視線が宙を泳いでいるぞ!
「お前は誰だ!」小川の怒声が飛ぶ。それでハッと我に返ったのか、ホワイトボードを叩いて「GMの笹原です」と応戦するGM。

「然るべきものって何だ!」と島田参謀長に詰め寄る小川だが、島田はその問いかけを無視。ホワイトボードにモンスター軍のメンバーを書き出し、「とっておきのモンスターを当ててやるよ」とマスク・ド・ノーフィアー&ボビッシュ組VSチキン組のタッグマッチをその場で提案した。

「受けますか? このカードを受ければ、他のカードはあんたが決めてもいいよ」と要求を突きつける島田参謀長。GM笹原は追い討ちを掛けるように、「改めて正式発表します。前回の『ハッスル・ハウス』では高田モンスター軍が勝ち越したので、また今回も勝ち越したとなると然るべきものを差し出すのは理不尽な要求ではないと思いますよ。全面対抗戦は5試合、その内タッグマッチを3試合、シングルマッチを2試合行う事を決定しました」と、またしても強引な発表を行った。

「小川! 早くカードを決めろよ」と捨て台詞を吐いて、さっさと逃げ去る島田参謀長。

これを受けて、小川も腹を決めたようだ。「よし、マスク・ド・ノーフィアーだろうがボビッシュだろうが、ここは俺ととっておきの超大物“X”で行きます」と、新パートナーと共にモンスター軍征伐に乗り出す事を宣言した。そして、ハッスル軍のメンバーは川田、坂田、横井、崔、軍鶏侍…この布陣で臨む事を発表。誰に誰を当てるかは、当日までに決めるとした。

「さあ、GM! 中立なんだろう!? こっちが向こうの要求をのんでやってるんだから、いつものアレをやってくれよ!」と迫る小川。そしてやはり、仕事中のDSE社員7人を強引に呼び出して、ハッスル軍の大躍進を祈っての「ハッスル! ハッスル!」を決めた。

これにより、7・25『ハッスル4』のカードは以下のとおりとなった。

<<ハッスル軍VS高田モンスター軍全面対抗戦

▼タッグマッチ
“キャプテン・ハッスル”小川直也&超大物X VS マスク・ド・ノーフィアー&ダン・“ザ・バッファロー”・ボビッシュ

▼シングルマッチ

“ハッスル・キング”橋本真也 VS ガマ大王

ハッスル軍
川田利明、坂田亘、横井宏考、崔リョウジ、藤井軍鶏侍

高田モンスター軍
ムッシュ・ド・バルバロッサ、サイコ・ザ・デス、マーク・コールマン、ケビン・ランデルマン、ジャイアント・シルバ

※上記のメンバーによるタッグマッチ2試合、シングル1試合が当日発表。対抗戦5試合と前記3試合の計8試合を実施予定。

しかし、気になるのはモンスター軍の秘密兵器マスク・ド・ノーフィアーの正体だ。『ハッスル・ハウス』で姿を現した、あの“高山善廣似”の大男なのか、それとも別のモンスターなのか? GM笹原も「身長、体重、生年月日なども一切不明。後楽園ホールに姿を現した、あの大男かも分からない」のだという。そして、小川が明らかにした“とっておきの超大物X”の正体も気になるところ。また、高田総統が小川に要求する「然るべきもの」とは一体何なのか…。

あらゆる謎を含み、7月25日へ向けて一気に加速していく『ハッスル4』。両軍の存亡を賭けた闘いが、いま始まる!

関連人物:アン・ジョー司令長官“キャプテン・ハッスル”小川直也島田工作員中村カントク
関連大会:ハッスル4