ハッスル通信

「ハッスルオーディション2006」はプロレス史上初のドラフト制を導入
2・10『ハッスル・ハウスvol.11」で天龍&安田対坂田&崔が決定!

2006年2月8日

 2月8日(水)東京・青山のDSEで2・10『KYORAKU presents ハッスル・ハウスvol.11』の記者会見が行われた。自身が初プロデュースする興行が明後日と迫り、浩子GMが意気込みを語っていたその時! 会見場に突然乱入した坂田亘は、自分にまだオファーがきてないことに対し不満を爆発させた。そして坂田はある挑戦状を突きつけた。

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 無表情な岸本PRのあいさつから本日の会見はスタートした。まずは岸本PR、ニューヨーク出張から帰国した浩子GMを招き入れる。すると浩子GMは岸本PRの表情を見るなり、「岸本! PRは笑顔でしょう? なんなのそのすっ飛んだ顔は。首にするわよ?」とダメ出し攻撃をしながら、大きく岸本PRに詰め寄る。それに呼応するように鈴木健想も「君もオーディションからやり直すかい?」。ふてくされた岸本PRは、口をへの字にして会見場の壁を蹴りつける。
「お見苦しいところをお見せしました」と、素の表情に戻った浩子GM。会見を始める前に、まずは自身の宣伝から。「わたくし今回、本を出版することになりました。タイトルはそのまんま『ゲイシャ・ガール、リングに上がる』です」と著書を宣伝した。本の内容はというと、普通の主婦からプロレスのリングに上がるまで、そして現在の心境等、すべてが網羅されたものとなっている。「記者の皆様にも、カメラの皆様にも、そのファインダーの奥のファンの皆様にも、全員に読んでいただきたい。特にハッスルのスタッフ、選手は必ずこれを読んで勉強していただきたい」と浩子GMは広く呼びかけた。
「あなたたちはもう読んでると思いますけど……」そうつぶやきながら浩子GMは、加藤(A)GM代行と岸本PRをチラ見。2人とも薄ら笑いしながら、読んでなさげの表情に浩子GMは不満のご様子だ。「うすらバカっていうのは、これだからうすらバカなんでしょうね〜」とドぎつい一言をグサリ。

 浩子GMが初プロデュースする『KYORAKU presents ハッスル・ハウスvol.11』が明後日と迫ってきた。加藤(A)GM代行の報告によると、チケットはほぼ完売状態。指定席は若干枚数残っているが、早い者勝ち状態だという。立見席に関しては当日追加販売を行い、後楽園ホールの1階当日券売り場で16時から発売することが決定した。またチケットが入らなかったファンは、スカイパーフェクTVのCh.180で完全独占生中継をお楽しみいただきたい。「明後日は日本のプロレス史に残るショーになることをスタッフ一同確信しております」と加藤(A)GM代行は自信をのぞかせる。しかし「感情のない棒読みの台詞、どうもありがとう」と、横で聞いていた浩子GMの毒舌はまだ続いた。
「私がGMに就任した以上、ファンの皆様には絶対に損はさせたくない。そこで『ハッスルオーディション2006』にただならる情熱を傾けてやってきました」と浩子GMは意気込みを語る。今回のオーディションには、次世代のハッスルのスターとなる原石が“ぎゅっ”と凝縮されているとか。先日から5日間に渡り審査が行われ、審査に審査を重ねて現在は最終的に6名が候補となっている。この6名が2・10『KYORAKU presents ハッスル・ハウスvol.11』のリングに上がり、ハッスル軍、モンスター軍、鈴木家の3組でドラフトにかけられる、という形式だ。「ぜひ、皆さんにも期待し……」と浩子GMが会見を締めくくろうとしたところ、昨今は不良少年でも言わない一言が会場内に響き渡った。

「おい、このくそババァ!」そう言いながら記者の後方から登場したのは坂田亘だ! 「どうなってんだ? お前、歴代のGMの中でも最悪だなぁ」と坂田は大きく浩子GMに詰め寄るも、「どなたですか? ハッスル軍? モンスター軍?」と浩子GMはとぼけた表情を見せる。「どっちでもねぇよ! そんなくだらないオーディションをやってる暇があるのにな、何でオレ様に後楽園のオファーが来ねぇんだよ!」と坂田は明後日の大会に自分の試合がまだ組み込まれてないことに怒り心頭だ。
 それに対して「なんですか、その乱暴なしゃべり方は〜? 鈴木浩子の会見となっている場でなんて乱暴な! 私の品格が疑われるじゃないですか、もうチンピラですよ!」と浩子GMは全く怯む気配なし。
「そこの背丈の小さい小市民、名を名乗りたまえ。何かこのGMに言いたいことでもあるのですか?」と健想が護衛気味に坂田の前に立ちふさがる。「てめぇに用はねぇんだよ。次の後楽園でスーパータッグに挑戦させろ! オレが天龍のくそじじぃを追放してやるよ」と坂田は挑戦状を叩き付けた。
「あなた! 思い出しました!」そう言いながら、浩子GMは巨乳を強調するジェスチャーで噂になっている坂田の彼女について表現する。「天龍選手には、私の方から大会に箔を付けるためにオファーを提出させていただいております。ただ……あなたに関しては……」と夫の健想がエースになること以外、全く興味を示さない浩子GMは続けて「10日の時点でタイトルマッチというのは、虫の良すぎる話ですよね。それはちょっと許しません」ともっともな意見。
「じゃあ、次の後楽園で俺たちが天龍たちに勝ったら、3月の名古屋、オレの故郷で必ずタイトルに挑戦させろ!」と一方的な要求を坂田は浩子GMに突きつけた。「あ〜めんどくさい、めんどくさい」浩子GMはそう言いながら、後の処理を加藤(A)GM代行にバトンタッチ。
「それでは2月10日、天龍&安田組VS坂田&小池○子組が正式決定…」加藤(A)GM代行がオフレコ部分を言ったその時! 天龍チョップならぬ小池チョップ、いやもとい、坂田チョップが加藤(A)GM代行の胸元にグサリ! あまりの衝撃の凄さに加藤(A)GM代行は壁までぶっ飛び、マスコミ陣は口アングリ! 「ちゃんと言い直せ! バカ野郎」坂田は怒り心頭だ。ということで、2・10『KYORAKU presents ハッスル・ハウスvol.11』の対戦カードは以下の通り。

 天龍源一郎&安田忠夫対坂田亘&崔領二

 自分の提案を受け入れられ、満足した表情を浮かべる坂田は最後に捨て台詞。「おい、そこのデクの棒! おまえ、かみさんがいないと何も出来ないんだろ? なんなら、オレが若い女の口説き方でも教えてやろうか? じゃあな!」マスコミ陣にもこのカード決定の知らせを大きく取り扱うように指示しながら、坂田はそそくさと会見場を出ていった。「そこの君! 待ちたまえ!」坂田の姿が見えなくなって、威勢よく健想はそう言い放った。

「まあまあまあ、ああいう輩はほっといておきましょう。ところであの方は何っていう名前?」浩子GMは不思議そうに、坂田の名前を健想に問いかけた。「あいつは……坂上…じゃなくって、坂下じゃなくって……」健想は頭につばを付けて考えること3秒。健想の口からやっと出てきた名前は「あ〜、坂口!」某老舗団体で親しみのある名前だったので、浩子GMも勘違いではあるが妙に納得している。
 最後に浩子GMは毎度おなじみの「3、2、1、パワーアップでオー!」という、新・ハッスルポーズで会見を締めくくった。
 坂田は明後日の後楽園で天龍組を撃破し、3月のスーパータッグにつなげられる幸先よいスタートを切れるのか? さらに、未来のハッスルを背負う人材が出てくる「ハッスルオーディション2006」からも目が離せない!