ハッスル通信

大発表!! 大晦日『ハッスル祭り2007』開催!!
テレビ東京でゴールデンタイム放送も大決定!!

2007年11月5日

 ハッスルが止まらない!! 11月5日(月)、東京都内、テレビ東京・天王洲スタジオで、(株)テレビ東京とハッスルエンテーテインメント株式会社が会見をおこない、今年の大晦日に『年忘れKYORAKUスペシャル 大みそかハッスル祭り2007』と銘打ったスーパーイベントをさいたまスーパーアリーナで開催すること、それに併せて同イベントをテレビ東京系列にて同日ゴールデンタイムで放送することを発表した。

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 大晦日にハッスルが殴り込み……!! 200人以上のマスコミが詰めかけた会見場で、“重大発表記者会見”の中身は本当に重大過ぎる発表だった。
 会見には、テレビ東京のスポーツ局長・近藤正人氏、ハッスルを運営・制作するハッスルエンターテインメント株式会社・山口日昇代表、そしてハッスル軍のHG、天龍源一郎、TAJIRI、坂田亘、RGが出席。冒頭で山口代表が「今日はふたつの大きな発表があります」と前置きをしたうえで、「今年12月31日にさいたまスーパーアリーナにて、『年忘れKYORAKUスペシャル 大みそかハッスル祭り2007』の開催が正式に決定したことを発表させていただきます。また、当日、午後9時30分から11時30分までの2時間、テレビ東京さんで、このイベントの模様を全国に向けて放送することも正式決定しました」と、ハッスルがスタート当初からの悲願であった大晦日開催を、地上波ゴールデンタイムでの放送というスペシャルオプションを引っさげての大発表をぶちかました。

 山口代表はさらに「一年間のうちで、もっとも多くの国民がテレビを観ている大晦日のゴールデンタイムという時間に、ハッスルのコンテンツを電波を通し発信できるのは、ハッスル、そしてプロレス界にとって過去に例を見ない、ビッグチャンスだと考えています。我々はこれまでにも『ハッスル・エイド』、『ハッスル・マニア』という大きな軸となるイベントを制作してまいりましたが、この『ハッスル祭り2007』はそのどちらの大会も凌駕するスペシャルイベントにするつもり。やる以上は、裏番組のNHK『紅白歌合戦』、他局のバラエティ番組、そしてK-1の『Dynamite!!』に負けない世間をビビッてたじろがせる強力な武器をたくさん揃えて勝負します」と早くも王者・紅白、そしてすっかり大晦日のお茶の間に定着した格闘技イベント『Dynamite!!』に宣戦布告を宣言してみせた。

 プロレス界の衰退が叫ばれて久しい昨今、地上波のゴールデンタイムでのプロレス中継は(初期)『WRESTLE-1』が他局でオンエアーされて以来、じつに4年ぶりの快挙。しかも2時間の特番とくればいったいいつ以来となるのか、もはや記憶を呼び戻すことすら難しい……。今回の『ハッスル祭り2007』では「イベントとしては、通常のモンスター軍VSハッスル軍のストーリーにこだわらず、大晦日らしくいろんな仕掛け、サプライズを用意してお祭り騒ぎ的な内容を考えている。まだ、時間に猶予があるので我こそはと思う芸能人、スポーツ選手の方はどんどん名乗り出てほしい」(山口代表)と、かつてお茶の間を熱狂の渦に巻き込んでいた日本のプロレス界を代表して主権奪回を力強く誓った。

 続いてマイクを取ったテレビ東京の近藤スポーツ局長も「大晦日のゴールデンタイムをハッスルで……その決断の理由は、何よりハッスルがお子様からお年寄りまで家族が揃って楽しめる、まさに大晦日にふさわしいスポーツエンターテイメントであるということ」と、プロレス主権奪回に同調。「すでに今年9月から夕方に放送している中継を中心とした特番、そして深夜に放送しているレギュラー番組の視聴率も大健闘しており、着実に実績を積み重ねている。先日3日の土曜午後4時からの特番も視聴率が4、5%という高い数字を残した。大晦日の目標視聴率は、ズバリふた桁台を狙います」と、テレ東大晦日のお家芸である『年忘れにっぽんの歌』からの継投リレーで歌あり、涙あり、笑いあり、そして闘いありのバラエティに富んだ番組作りを目指していくかまえだ。


 そして、当日の主役を務めるハッスル軍の面々も鼻息荒くこのスーパーイベントにむけての豊富、決意を語った。

HG「本日はお忙しい中、ハッスルのためにお集まりいただき本当にありがとうございます。今回は芸人としてではなくプロレスラーとしてテレビに出演するという初めての体験に非常に緊張しております! ワタクシ、ハードゲイはプロレスを愛し、プロレスラーに憧れて、幼少時代をすごしました。プロレスがテレビの深夜枠にいっちゃうことがとても“セイ!”だったんですけども、今回は大晦日にゴールデンでプロレス中継が実現したということで非常に“フォー!”な気分です。これを機にプロレスが復興するようハードゲイ頑張りたいと思います! そしてゴールデンだけに、下ネタは一切“セイ!”ということで、厳しく上から言われておりますので、当日は腰を振りすぎて“ポロリ”しないように気をつけたいと思います。よろしくお願いします!」

天龍源一郎「私がプロレスを始めた約30年前はゴールデンタイムが当たり前でしたが、昨今は他のスポーツに押されまして、プロレスは大変苦戦しております。聞くところによりますと、テレビ東京さんでプロレス中継を放送されるのは1990年10月以来ということで、17年間の紆余曲折がありましたが『ハッスル祭り』放送を機に、ハッスルともどもプロレスの復興に一役買いたいと思います。よろしくお願いします」

坂田亘「結果的に“小池の旦那”となった坂田です。僕は常々『天下を獲る!』と大口を叩いてきました。しかしこういった場を設けていただくと今までは本当に狭い世界で大口を叩いていたんだなと実感します。テレビ東京さんに放送していただけるということで、これからは真の意味で大口が叩けます。『紅白歌合戦』、『Dynamite!!』に負けないよう天下を獲りたいと思います。よろしくお願いいたします」

TAJIRI 「みなさんお忙しい中、ありがとうございます。僕は2年前までアメリカのWWEという団体でプロレスをやっていました。アメリカに限らず、世界中いろんな国で感じたことなんですが、プロレスというスポーツがエンターテインメント化して、より楽しいものになっていくということが世界中、地球規模で起こっています。ですので、ハッスルがスポーツ・エンターテインメント化するのは地球の意思が僕らをプッシュしているのかなと思います。必ず近いうちにハッスルが一時代を築くでしょう。そして数年後そうなったとき、坂田さんが天下を獲ったときに改めて振り返ってみると大晦日の『ハッスル祭り』がビッグバンだったんだなと、そう思えるイベントになればいいなと思います」

RG「ボクが言いたいことはこれだけです。(席を立ち上がり)ハッスルと……、テレビ東京さんとRGは……。一生、一緒にいてくれや〜、見てくれや才能も全部ふくめて♪ オッケェーーーイ! YOYOYOYO!! ボクの言いたいことはこれだけです」

と、RGが会心のいい滑りを見せたところで会見はマスコミとの質疑応答へ。

――選手の皆さん全員にお聞きします。先ほどから“打倒紅白”というのがテーマとなっているかと思うのですが、ハッスルが紅白よりも凄いという点をアピールしていただけますか?

HG「ワタクシはですね、紅白云々ではなくNHKに出たことがございません! まあ、NHKさんもですね、たぶんハードゲイという存在にビビってですね、出演を依頼してこなかったと思うんでね。そういう意味ではハッスル、そしてテレ東さんはワタクシに出演を依頼してくれてですね、本当にありがたいと思ってますんで、その懐の深さというか幅の広いところ、規模もでかいと思うんで紅白に負けないという意気込みで迎えたいと思います」

坂田「本音を言わせてもらえば、紅白は古くさいですね。ホントに喧嘩を売るつもりで僕はやってるんで、より新しく、より刺激的なものを見せていい意味で毎年大晦日の風物詩に『紅白歌合戦』から取って代われるように。古き良きものも認めますが、そういうものも壊していかないといけないと思います」

TAJIRI「紅白に出演される方々とハッスルに出演される方々のメンツを比べてみてですね、ま、いい言い方をすればぶっ飛び具合が間違いなくこっちが勝ってると思います」

天龍「ハッスルは歌あり、涙あり、笑いありも元にやってきてますから。紅白は歌だけだと思うし、こっちもメンツは揃ってると思いますんで。で、なおかつ闘いは一生懸命、目一杯やっていきます。そういう意味ではうまくいったらこっちの勝ちかなと思っています」

RG「ほかのどの局でもRGは観れませんが、ハッスルという所では観れますからRGを観たかったらハッスルと大晦日のテレ東をよろしくお願いしますよ!」

――いつもの大会に比べて、「こうしたい」とか「新たにこういったことを考えたい」という意見はありますでしょうか?

HG「今までテレ東さんと出会うまでは放送がなかったぶんですね、普段テレビで言えない下ネタをハッスルのリングのほうでは鬱憤を晴らす意味で言いまくってたんですけどね、今回はそれができないということなんで、これはもう試合に集中するしかないと。トレーニングも芸人なのにリングで受け身とかロープワークとかいった練習を積んでますので、ホント試合に集中して、いい試合を見せるためにがんばりたいと思います」

坂田「たぶん意識するというか、今までもこれからも変わらない。やっぱりリング上がすべてですから、そこで100%見せることができれば」

TAJIRI「イベント全体に関してはイベントを作る方々におまかせするわけで。僕らはリングの上ですね。個人的にいつも120%の力で一生懸命やってますんで。でも年末の楽しい時期ですからね、まるで選手達が『こいつら、酒飲んでやってるんじゃねえか?』って思われるぐらいの明るさ、楽しさ、そういうはじけっぷりを持ちながらやっていけたらなと思っています」

天龍「もう(プロレスを)30年もやってますから、ことさらないんですが、天龍源一郎を見せるだけです」

RG「大晦日だから変わったことをするというよりは、まあ大晦日で僕が素顔を試合するということで、次の日からたぶん僕が街に出るだけでパニックになるんじゃないかなと思っています。それが怖いのともうひとつ、新キャラ“市川AB蔵”をぜひ電波に乗っけたいなと思っています。ええ」

 そして質疑応答コーナーも終了し、写真撮影へと進行……しようとしていたその時、「オイ! オイ! 主役の私を忘れてもらっては困るよ!」と高田総統の声が会見場にこだまする。そして『威風堂々』に乗って、高田総統以下、川田利明、アン・ジョー司令長官、島田二等兵、ジャイアント・バボの高田モンスター軍の面々が会見場に登場! このサプライズに多くの一般マスコミ達は大喜び、ハッスル軍はピリピリとしたムードを漂わせながら身構える。

高田総統「亀田騒動でてんてこ舞いだったマスコミ諸君! 少しは、落ち着きを取り戻したかな? 我こそが高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者高田だ! 私は常々、大晦日は格闘技ではなくハッスルこそがふさわしいと言い続けてきた。“大晦日といえばハッスル”という時代はかならず来ると思っていた。もちろん、私の力を持ってすればいつでも開催できたのだが、こういうものは、なんといってもタイミングが肝心だろう? 世の中の情勢を読みつつ、今年こそが開催にふさわしいと判断し実現したというわけだ」

高田総統の前口上が終わると、アン&島田はマスコミを全員起立させて「ソートー!」コールを先導する。だが、ここからが高田総統の独壇場だ。

高田総統「ところでだ。おい! テレビ東京・スポーツ局長の近藤君! 貴様なかなかいい仕事をするじゃないか! うん? 私は、てっきり“小さな予算で大きな企画”というのがテレビ東京の社訓だと思っていたよ。大晦日のゴールデンタイム中継の大英断。近藤君、あらためて褒めてやろうじゃないか!」

と、天下のスポーツ局長を上から目線ながら褒めたたえる。

高田総統「なんなら、君たちをこの私のビジネスパートナーと見込んで、当日の演出、そしてマッチメイクを君たちに任せてやってもいいぞ?」

 この仰天ご褒美プランに対し、近藤局長は「総統、ありがたき幸せでございます!」と即答。

高田総統「決断が早いな! そうか! わかった! ついでにと言ってはなんだが、この会見の速報を『レディス4』で放送させてやってもいいぞ? どうだ?」

とさらなる褒美をテレビ東京に与えようとするが、これには近藤局長もノーリアクション。

高田総統「この答えは遅いじゃないか! そうか、三越が許してくれないな。こんの野郎〜! まあいい。とにかくだ。私は、この『ハッスル祭り』を一回きりの打ち上げ花火にするつもりは毛頭ない。毎年の恒例行事として、『紅白歌合戦』にかわる、日本の大晦日の新たな風物詩に育てるつもりでやる。是非、期待してくれたまえ!」

 高田総統のこの力強い決意表明にテレビ東京関係者からは拍手が巻き起こる。そして総統は「この晴れの舞台だから特別だ。本当ならゴミみたいなハッスル軍の連中と一枚に写真にはおさまらない」と前置きをしたうえで、前代未聞のハッスル軍と高田モンスター軍が並んでの記念撮影が行なわれた。しかし、この特別撮影会も無事に終わるわけがなく、隣りに居合わせた高田総統とHGがささいなつば迫り合いを展開すると、それを制止に入ったRGがひとりモンスター軍のリンチに遭うというアクシデントが起きてしまった。合掌……。

高田総統「いいか? このテレビ東京からハッスルを全国に発信し、ハッスルは新たなるスタートを切ることになるだろう。それではしみったれたマスコミを諸君、バッドラックだ!」

と言い残し、高田総統以下モンスター軍は揚々と会見場をあとにした。
 すっかり行き場を失っていたハッスル軍の面々だったが、最後はやはりエース・HGの「オ〜ケ〜! それでは大晦日『ハッスル祭り2007』の成功を祈っていきますよ〜っ!」の音頭に乗ってハッスルポーズを決め、無事に会見を締めてみせたのだった。

 ハッスルが日本の大晦日の新たな風物詩に! 今年の12月31日はさいたまで、そしてお茶の間でドゥ・ザ・ハッスル!! はやくも祭り囃子がドンドコ聞こえてきたぞ〜っ!!