ハッスル通信

あの小路がゼウスに対して前代未聞のキラーモード!!
「腕十字で伸ばして、三角締めを極めて、失禁させてやる!!」

2008年8月7日

8月7日(木)、都内・ハッスル道場において8・21『ハッスル・ツアー2008〜8.21 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)で因縁の相手、ゼウスとの決着戦にのぞむ小路晃が公開練習を行なった。

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あの小路晃が怒っている!!
はたして、“打倒ゼウス”に燃える小路の秘策は、何なのか!?
そもそも小路は、高田延彦氏の大推薦を受け、7・27『ハッスル・ツアー2008〜7.27 in YOKOHAMA〜』(横浜文化体育館)で『ハッスルGP2008』1回戦に出場、こりん星代表のこ・り・た・んと闘う予定だった。ところが、入場時の花道で突如姿を現した“乱入男”ゼウスに急襲され、フライパンによる頭部への攻撃を受け戦闘不能となり試合出場は不可能に……。

当然、納得のいかない小路は、同日のメインハッスル終了後に行なわれた川田総統代行劇場中に頭に包帯という痛々しい姿で登場し、川田代行にゼウスとの一騎打ちを直訴。この要望が受け入れられ、8・21『ハッスル・ツアー2008〜8.21 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)でゼウスとの完全決着戦に挑むことが決定となった。ちなみにこの試合の勝者が、8・23『ハッスル・ツアー2008〜8.23 in OSAKA〜』で行なわれる『ハッスルGP2008』二回戦に進出、ボブ・サップと対戦することとなる。

そして先日、小路から発せられたコメントは、「人生であんな屈辱を味わったことはない」「推薦してくださった高田さんに会わせる顔がない」というもので、怒りと同時に油断した自分自身に対する後悔の念がありあり。だが加えて、「ゼウスを許すことは絶対にできない。自分には秘策がある!」という、聞き捨てならない発言をしたことから、先般より「小路の秘策とはいったい……!?」と、プロレス・格闘技マスコミの間で物議をかもしていたのだった。

そんななか、行なわれたこの日の公開練習。
ご自慢の(?)ダイヤモンド・キッズ・カレッジTシャツルックで姿を現すなり、「これまでの格闘技人生のなかで、あの日ほど屈辱を味わったことはない! あの日は地元・富山からたくさんの応援団が10時間もかけて駆けつけてくれたのに、登場時間はわずか5秒……。みんな怒り狂って大変だった。とにかくはらわたが煮えくり返っているので、アイツに同じことをしてやりたい!」と、ゼウスに対する怒りを一気にまくしたてた。そして、いまだかつて見たことのない、このキラーモードの小路を前にあぜんとする報道陣を前にしても、小路の勢いは止まらない。あの温厚で知られる小路の口から出たセリフがこれだった。
「腕十字で伸ばして、三角締めを極めて、失禁させてやる!!」

だが、ここでハッスルの岸本PRが、ハッスルエンターテインメント事務所にゼウスからペシャンコに折り曲げられたフライパンと一通の手紙が届いたことを小路に報告。その気になる手紙の内容とは……。

【ゼウスからの手紙】
なんで俺がお前に恨まれなあかんのじゃ。
なんの努力もせんと、しょうもないコネを使おうとするから天罰が下ったんや。
GPに出たかったら、俺みたいに努力で勝ち取るのが筋ってもんやろ?

PRIDEがどうしたとか、いつまで過去の栄光にすがっとんねん。
女々しい奴や。どこが最後の日本男児やねん。
次の後楽園、ゼウス様が直々に現実の厳しさを教えたるわ。
お前みたいな甘っちょろいチビは、さっさと引退してサラリーマンにでもなったらええねん。

ゼウス

なんとも暴力的なまでの悪筆なため、内容を把握するのに時間を必要としたが、ようするにゼウスは小路に対し、「コネを使うな」「俺みたいに努力で出場権を勝ち取れ」「過去の栄光にすがるな」「引退してサラリーマンになれ」という、これ以上ないくらいスキのない最悪のコメントが並び立てられていたのだった。

これを聞いた小路は、当然のごとく「絶対に許さん! 絶対にボコボコにします!!」と怒りで唇を震わせたのだった。そして、ここで小路のスパーリングパートナーが姿を現わす。なんとその男は、やはり小路と同じ元PRIDEファイターの西島洋介! もちろん西島もダイヤモンド・キッズ・カレッジTシャツを着用だ。
「西島選手とはいつも一緒に練習をさせてもらっていて、ミットを持ってもらっています。ずっとボクの丹下段平役になってもらっている」と西島を紹介すると、さっそく公開練習に突入。西島の両手にはめられたミットとボディプロテクターには、ご丁寧にもゼウスの顔写真が貼られている。
そして、やおらミット目がけて重く鋭いパンチを打ち始めると、小路の額からはあっという間に玉のような汗が噴き出す。元PRIDEファイターらしい殺気に満ちた雰囲気で、顔面・ボディーとコンビネーションで打ち続ける。そして仕上げは、いきなり西島をタックルからテイクダウンさせると馬乗りになってマウントパンチのラッシュ! そしてあっという間に腕を取ると電光石火の腕十字へと移行。これには思わず西島も高速タップをしたのだった。

練習終了後、「これ(ゼウスの写真)は亀田じゃないからね?」と、小声で謎の確認を西島に取った小路。西島はこれにニヤリと笑うのみだ。そして、「次の後楽園では絶対にゼウスをぶっ潰します。アイツがもうプロレス界にいられなくしてやる、両腕をへし折って、ケチョンケチョンにしてやる」とあらためてゼウス破壊を宣言すると、最後はゼウスを顔写真を破り捨て、踏みつけて姿を消したのだった。

果たして、この日の公開練習では小路の“秘策”は結局わからず仕舞いだった。いや、小路と幾度となく口にしたゼウスに対する“殺意”こそが秘策なのかもしれない……。とにもかくにも、前代未聞のキラーモードと化した最後の日本男児が8月21日、後楽園ホールに降臨する。悪童ゼウスの運命やいかに!!

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